07/05/09 13:14:46
─1日の内で、朝が一番辛い。
夜に必ず竜崎の相手をさせられるから、身体が辛いのだ。
だが、毎日抱かれるようになって半月経った頃から、徐々に楽に朝を迎えられるようになっていった。
朝、目覚めていきなり吐いたり、貧血で倒れたりしないことは確かに月の負担を軽減した。だが、それだけ身体が慣れたということを考えると、精神的にはまったく救われなかった。
(逃げたい……)
毎朝、月は思う。
(逃げたい……ここから……竜崎から、逃げたい……)
ここに連れられて既に1ヶ月経った。
依然として手錠や足枷など、拘束具が月を縛ることは─竜崎に強姦された時以外は、ない。
部屋はいつも清潔で、不快感を感じたことなどないし、はめ殺しの窓は開けることは出来ないが、外を眺めることは出来る。出入口のドアには鍵がかけられているが、竜崎がいる間は、鍵をかけている気配がない。
だから月は、身体が慣れ始めた頃から、じっとひたすら耐えていた。
それまで身体が受け付けなかった食事も、徐々に採れるようになり、食べられるだけ食べるようにした。身体が辛いときはじっと蹲っているだけだったが、動けるようになってからは、出来るだけ部屋の中を歩くようにした。