【カメコの機材・撮影法、25本目のレンズ】at COSP
【カメコの機材・撮影法、25本目のレンズ】 - 暇つぶし2ch228:C.N.:名無したん
07/06/02 20:38:14 eLQucN0pO
お待たせ。写真家だよ。それでは解説しよう。
これは写真知識の中の基礎中の基礎だから知らない奴はみんな覚えていきなさい。
ピント位置を定める事を合焦と言うがそもそも合焦とは何か。
写真はレンズが結像させた光の像なわけだが、レンズが導いた光が、レンズの後ろ側から
撮像媒体面(フィルムやCCD)との間の空間(フランジ空間)において、ある任意の位置(ピントを合わせる距離によって異なる)で
一点に交わる部分がある。
その部分が最も正確に写真に位置情報として反映されるフランジ空間における位置に
その部分をフォーカス用レンズを動かす事によって持ってくる事を言うのだ。
ただし一点と言ったが実は光と言うのはRGB3色の光から成り立っており、
それぞれの光は異なる波長λを持っている為、厳密には一点に交わっていないのである。
現在の光学レンズの技術ではこれらの光を正確に一点に揃える事は不可能なのは
数式上でも明らかだ。
しかもこの位置のずれは焦点距離やピント位置、絞りの大きさによっても変わってしまう性質がある。
ずれがあまりにも大きいと色滲みや鮮鋭な写真像に影響してくる。
レンズ開発者達はなんとか全ての条件で許容錯乱円内の像を満たせる様に設計する。
時には平均的に、またある条件の場合だけ特にずれが少なくなる様に設計したりもする。
一見同じ様な画角を持つ交換レンズが多数存在する理由は実はここにある。
写真家は交換レンズを手にしたなら最終的にはこのずれの特性を把握してはじめてレンズを使いこなすと言えるのだ。



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