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林建良『日本よ、こんな中国とつきあえるか? 台湾人医師の直言』 並木書房
■1.日中でまったく異なる「医食同源」■
台湾で中国医学を学んだ後、東大で医学博士号をとり、現在
は栃木県で地域医療に携わっている林建良医師は、「医食同源」
の理解が、日本と中国ではまったく異なる、と指摘している。
[1,p16]
日本人が考える「医食同源」とは、健康を保つためには、ま
ず食事から正していかねばならない、というものだ。最近流行
語となった「メタボリック症候群」に関しても、甘いものや濃
い味付けの料理を食べ過ぎると内臓に脂肪がたまって、動脈硬
化による心筋梗塞などの病気にかかりやすくなるので、野菜を
しっかり食べよう、などと説かれる。
しかし、林氏が台湾の医学部で学んだ漢方医学では、たとえ
ば「肝臓を食べると肝臓に効く」「脳を食べると脳にいい」
「心臓を食べると心臓によい」と考える。
中国市場で精力剤として売られているのは「狗鞭(ごうべん)」、
犬の鞭、すなわち犬の生殖器である。もっと効くとされている
のが「虎鞭(フーベン)」虎のペニスである。犬よりも虎の方
が強いからだ。
林氏も高校時代によく頭痛に悩まされたので、台北の中国人
の医師にかかり、漢方薬とともに豚の脳を煎じて飲まされた。
病んだ臓器に近い臓器ほど、そして人間に近い動物ほど、体
に良いとする。これが中国人の考える「医食同源」である。そ
の究極は何か、と言えば、人体そのものということになる。