【江川の存在】江川達也10【大爆笑】at COMIC
【江川の存在】江川達也10【大爆笑】 - 暇つぶし2ch548:マンヴァさん
07/06/29 01:10:29 uUGLOJTl0
>>527
 まず、興味がないのは、僕が江川作品を格別面白いと感じていないからで、何故面白く感じないか、
が貴店としてあるのはその通り。
 けれども、(好意的な)興味を持っていない作品評だから 「一般性を欠く」 というのは間違っているよ。
 だとするならば逆に、(好意的な)興味を持っている作品評は一般性があるのか? という事になる。

 それとついさっき同じ事を書いたのでここは手短にするけれど、僕が書いたのは、「江川作品は勧善
懲悪である」 では無く、「江川作品は (本人が主張する様な) 低俗で通俗的な勧善懲悪の物語で使
われる様な (ウケをとりやすい) 手法を多用している」 という事。
 つまり、君が 「的はずれであり、間違っている」 と指摘している事を、僕は主張していない。

 金剛寺などの、いわば主人公の「敵」に当たるキャラクターが最終的に倒されていない事は、江川作品
が勧善懲悪に代表される 「安易な手法」 で 「ドラマ性を廃した」 作劇ではない、という事にはならない。
 この部分に対して、ちょっと余談ながら補則する。

 島本和彦の作劇論がわかりやすいので意訳して引用すると、少年漫画の王道的な手法は 「父子の
対立」 なのだそうな。
 主人公は子供であり、未熟で、成長途上にある。しかしエネルギーがあり、未来を見ていて、理想や志、
何らかの信念を持っている。
 対する 「敵」 は、父親にあたる。もちろんこれは、血縁関係として父親である、という意味ではない。
 つまり、主人公より先に行っていて、社会的、経済的、またはその作品世界的な価値基準において確
固たる基盤を持っているか、強い支配力がある。そして 「正しい」。
 基盤を持っているという事は、つまり過去の成功をを現しているし、成功しているからこそ、正しい。
 つまり、ドラマ作りの王道敵手法である 「父子の対立」 は、「過去から連なる正しさ」 を、「未来をも求
める正しさ」 で打ち破ろうとする物語、という事でもある。



次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch