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『ダ・ヴィンチ』2007年5月号 No.157(4月6日発売)
p.223 天才・古屋兎丸 「鈍器降臨」
「メイドカフェデビュー」(東京都 もん)
おそまきながら、先日、メイドカフェデビューを果たした。同僚と3人で、仕事帰りに行った。
場所は、聖地、愁栗原にあるテレビにも取り上げられたことのある人気店。
週末ということもあり、30分待ってからの入店。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
すげぇーホントに言うんだ。
ためらいがちな私を尻目に、「ただいま!」と大きな声を上げ、嬉しそうに店の中へ進む先輩。慣れたものである。
ちなみに彼は33歳。一児の父親である。
オーダーをとりに来るメイド。
「このオムライスはご主人様の前で、メッセージ描いてあげるよ」
私たちをご主人様と呼ぶ割に、完璧ため口。すでに気持ちをわしづかみされている先輩はすかさず、
「ねぇねぇ、ハンバーグには描いてくれないの?」。それに答えるメイド、「くれないの、ニャン」。
その後も、ビールをオーダーして30分待たされるし(ふつうありえないでしょ)、コーヒーかき混ぜるときには
まじない唱えられるし、振り付きのジャンケンさせられるし(意外と勝ち残って、危うくステージに上げられそうになるし)、
ある意味〝貴重〟な体験の数々。
「行ってらっしやいませ、ご主人様」と見送られ、店を後にしたときは、体が緊張から解放されるのを感じた。
自分は、こっち方面にまるで免疫がないことを思い知らされた。
一方、先輩はというと、「ここなら疲れた~って思ったまま言えるなあ~」とご満悦。
メイドカフェは産業としてはやっぱり〝アリ〟なんだと思った一晩でした。
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