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毎日新聞 2007年4月18日(水)夕刊6面
人模様:ものづくり愛する学生を--泰日工業大学初代学長・ウィサワティーラノンさん
タイには自動車メーカーなど多数の日系企業が進出しているが、製造業を担う地元技術者が不足している。
そんな声を背景に、タイの産業振興団体「泰日経済技術振興協会」は6月、バンコクに泰日工業大学を開校する。
初代学長のクリサダー・ウィサワティーラノンさん(57)=写真=が来日し、東北大、芝浦工業大や九州大など
各地の大学と研究交流実現を交渉して回った。
泰日工業大は工、情報、経営管理の3学部と大学院から成り、全学生に日本語学習を義務付けることが特徴だ。
学生服はウェブ投票で日本風の黒い詰め襟となった。「若者は日本の漫画やアニメを好きだからでは」という。 ←
日タイ修好120周年にちなみ、120人に奨学金を支給する予定だ。
クリサダー学長は70年代前半に京都大に留学。当時は企業進出に対し反日運動もあったが、
「留学して日本は経済だけの国ではないと感じた」と振り返る。帰国後はチュラロンコン大で電気工学を教えた。
「最近の学生は、工学部を卒業しても銀行や証券会社に就職したがる。
体を動かし、手を汚して、ものづくりを愛する技術者を育てたい」 【吉富裕倫】
紙面画像 URLリンク(ranobe.sakuratan.com)