07/06/21 23:00:30 KUXvfjqQ
>>683>>693>>697>>718>>720
正直、ヨーコはニアをそう好きではなかったと思われる節がある。
たぶん、シモンを傷つけ、カミナ死亡の原因を作ったことを自覚してイラついてたんじゃないかと思う。
自分を嫌な女と思った時、目の前にあくまで純粋で気品のある自分とは正反対のニアの存在ははまぶしく嫉ましかったんじゃないか?
みんなが自分を差し置きちやほやするのは許せても、自分のことを好きだったシモンがニアに惹かれ離れていくのは淋しかったんじゃないか?
ヨーコはニアやシモンとどう接すればよいのか戸惑ったに違いない。
その上、ニアは元々、螺旋王の娘。敵のスパイじゃないかとまだ疑っていたのかもしれない。
知り会ったばかりで、まだ情も移っていなかったし。
カミナに会うまでシビアな現実を生きてきた彼女は元来、現実主義者だ。
自分に影響を与えていたカミナももういない。大グレン団はカミナが残していったヨーコの拠り所。
あの時のヨーコは最悪の場合、大グレン団を救う為ならニアが死んでも仕方ないと想定してたと思う。
無論、シモンが助けに入ることを信じていた、というのも理由のひとつだろうが…。
「ヨーコさん、お願いがあります」
ヨーコは最悪死んでもかまわないと思っていた相手から話しかけられてドキッとしたに違いない。
だから、ヨーコはニアに罪悪感を感じて頼みを聞いたのだと思う。
そして、ニアの純粋な人を信じる心に触れて、これまでのわだかまりがすべて解けたに違いない。