07/11/09 01:43:48 JcVGaYIW
「で、お前はどっちなんだよ?」
「細いほうよ! 見た目ドリルっぽいじゃない? 細いほうが先端んッ!」
「食べ物を振り回すな。でも、道路工事に使われたりするのは、先端が下じゃないか?」
「んぐっ……上下じゃなくて、頭がどっちかでしょ? ウ○○○マンのツイ○○ールみたいに頭が下にくっついてるケースもあるわよ」
「まあどっちが頭かは置いといて、お前は細いほうから食うわけだ」
「うん。……あむ」
「変わった食べ方だな」
「もぐもぐ……なんで? あたしと中の人が同じの青い髪のあんちくしょうも細いほうから食べてたわよ」
「誰だよあんちくしょう」
「ピザもおにぎりも同じように三角形だけど、先端から食べるじゃない。太いほうから食べようとすると大口開けなきゃいけないでしょ」
「クレープも三角形だけど先端が下だぞ。逆さにしたらほら、中身がこぼれるじゃないか」
「もう、うるさいわねえ、人の食べ方にいちいちケチつけない! あたしの勝手でしょ! そんなことばっかり言ってたら友達なくすわよ」
お前から振ってきたくせに、なんちゅー身勝手な奴だ。
「あむ……ふあぁ? チョコ垂れた! やだ、指に!」
言ってるそばから……。
「あっ……あれ? や、どうしよう!」
片手にチョコ、片手にパンで身動きがとれないらしい。
「キョン、ちょっと、あたしの右ポケットにティッシュ入ってるから取って!」
はいはい、わかりましたよっと。よっこらせ……。
「…………。てやっ」
「んむ!?」
口に……指突っ込まれた。
「綺麗にしなさい」
「ん……ちゅる……ぺろ」
「はぁン、くすぐったい……」
「ぷは……はぁはぁ、何の真似だ」
「どんな味がした?」
「え?」
「答えなさい」
「……甘かった」
「そう」
ハルヒは不敵に笑って、自分の指に再びチョコをつけた。