07/11/07 08:03:34 YQLyONod
>>628, >>630 おk、準備した。眠れないかはわからんが。
─やっと見つけたぜ。ハルヒ。
お前も同じこと考えてたんだな。
5月の連休も明けてしばらく経った日。ハルヒがSOS団設立を思い立った、俺にとっ
ては忘れられない日だった。
俺は教室の、3年間定位置だった窓際の一番後に座っている姿を見て、何とも言え
ない感慨を覚えた。放課後、誰もいない教室。卒業してからのこの1年あまり、俺は
ずっとこの姿を求めていたんだ。古泉の機関も、そして長門の親玉さえも居場所を特
定できなかったのは、その能力が発揮されていたのだろう。何故、俺たちの前から姿
を消したいと思ったかは解らない。それは、後からゆっくり聞いてやるさ。
それより、今は─
「よう」
俺は3年間いつもやっていたように声をかけ、ハルヒの前の席に腰掛けた。すでに
俺の席ではないが、こうしているとあのころに戻った気分になる。
「元気か」
だが、ハルヒは返事もせずに頬杖をつき、窓の外を眺めている。こういうときはそっ
としておくに限る、ということを俺は3年間嫌と言うほど学んだ。俺はそのまま前を向い
て、高校時代の思い出に浸ることにした。しかし、ゆっくり思い出に浸っている暇はな
かった。
あの時のように、それは突然やって来た。
……… 続 か な い 。