07/11/01 16:04:13 FRfS0klG
「来てくれるんだろうね、頼むよ」
キョンの声がひび割れているように聞こえた。紛れもない悲しみの響きがあった。
「朝比奈さんのお茶だ。今のSOS団には……」
ぷつんと声を絶った。
「皆も待っている」
ややあってそうつけ加えた。同時に自転車を返して、来た時と同様、唐突に出ていった。
疾風のように自転車を駆った。
「キョン、自転車が巧いな」
はじめてハルヒが口をきいた。次いで、
「SOS団に骨を埋めることになるか」
満足そうに云った。今日までのいらだちが嘘のように消えていた。