07/10/30 13:44:09 vzNrP/tu
こんなのSOS団の名折れだわ。
ということでキョンの家に家庭教師をしに行くようになったわけだけど、
その甲斐あってかキョンの成績は急上昇しているので、前程きつく教え込む必要が無くなった。
だから最近はキョンの家に行ってもダラダラと過ごすよことが多くなった。
だったら来るな、と言われそうなものなのだけれど、誰にも何も言われないのでこのまま。
居心地良いのよね、ここは。
妹ちゃんはかわいいし、シャミセンもかわいいし、お母さんは良くしてくれるし。
いつものように、居間でカーペットに腰を下ろしてソファーに背をもたせ掛けて
テレビを見ていた。
ふと、ソファに座っている斜め上のキョンを見ると、テレビに見入っていた。
こいつの顔をじっくりと見たこと無いからちょうど良い機会だわ。
・・・地味よねぇ。髪は野暮ったいし。
背はそれほど大きいほうじゃないけど、あたしよりは大きい。
スポーツやってるわけじゃないから腕はそれ程太くはないけど、
筋が出てて女のあたしとはやっぱり違うわね。
悪戯心が湧いたので、ズボンのすそから手を入れて足首をギュッと握った。
うわっ、と驚いた声。
「何すんだよ」
「・・・別に」
「大人しくしとけっての」
ふんだ、団長に向かってえらそーに。
罰代わりじゃないけど、キョンの膝に頬をつけて頭をもたれさせた。
すると、キョンは膝を揺すってきた。
「動かさないでよ」
「あのな、ハルヒ。もたれるならそこのクッションにしろ」
「あたしはこれがいーの」
「重いんだって」
「うるさいわね。団長命令。じっとしなさい」
はぁ、と溜息をはいてキョンはまたテレビを見始めた。
今度は膝を揺すらなかった。
ったく、もっとあたしの相手しなさいっての。