07/10/28 22:29:55 zbRGIdKu
ガタン!
カッカッカッ!
ん、どうやらハルヒが席を立ったようだ・・・っていつの間にか俺のに後ろに立っていた。
「ねぇ、キョン・・・」
あぁ、もう。
まだ顔が赤いまんまだって言うのに。
俺は振り向かずに答えた。
「またなんだ?」
「こっち向いてくれる?」
「なんでだ?」
「なんでだじゃない!早くこっち向いてって言ってるの!」
あぁ、顔が赤いのがまだひけきれていないって言うのに。
もういい、なるようになれ。
「わかったよ、向けばいいんだろ・・・って!!!」
いきなり俺の視界いっぱいにハルヒの顔が現れ、唇にやわらかく暖かな感触が広がった。
「・・・っぷはぁ!キスしちゃったっ!」
「・・・お前、いきなり何を・・・それにファーストキスは簡単に渡さないって言ってただろ?」
「いいのよ。あげるって決めたんだから。」
あげるって決めた?
どういうことだ??
そういうことなのか???
でも、まさか・・・
「けど、甘い味なんて全くしなかったわ。」
「・・・そりゃそうだろ。」
甘いなんて、所詮文学上の表現か何かだろ。
本当にそうなるわけが無い。
キャンディでも舐めてれば別だが。
「けど・・・キョンの味がした・・・フフッ!」
爆弾発言をしながら微笑むハルヒから、俺は目を離せなかった。
以上