07/10/15 03:15:41 R8ss4jaM
返信が来る間にキョンのことを考える。キョンは…めんどくさがりで、勉強は出来なくて、運動もそこそこで、私のやることにいちいちケチをつける。
だけど…きちんと私と向き合ってくれる。映画の時は本気で怒ってたし、ライブの時には褒めてくれた。
対等に私と向き合って、きちんと私を見てくれる。不器用だけど優しいところもある。みくるちゃんや有希にはもっと優しいけど。
まぁ、仕方ないのかな…私はいっつも無茶苦茶言ってるし、キョンには雑用を押し付けてばっかりだし…
少し不安になってきた。気がつけばメールの返信も遅い。何よ!団長のメールを無視しようっていうの!?携帯を睨みつけていると、着信音がなった。
びっくりするじゃない!何?電話?
怪訝に思いつつも、少し胸を踊らせて通話ボタンを押す。
「もしもし?」
「ハルヒか。突然かけてすまんな。」
「いいけど…一体何の用なわけ?」
「いや、用って程のことじゃないんだが…ただ暇つぶしにおまえがメールしてくることなんて珍しいからな。なんかあったのかなって思ってな」
何よ…ドキドキするじゃない…キョンが心配?私の為に?
「何にもないわよ!暇潰しにメールしたら悪いわけ?いい?私は団長よ?あんたたち団員は私を楽しませる義務があるの!」
私…なんでこんなこと言うんだろ…嬉しいのに…どうして素直にありがとうって言えないんだろう…
「………」
返事がない?呆れられちゃった?嘘?嫌よ!嫌!
「キョン…?」
「プ…」
?
「ははははははは。ハルヒ。何だ今の声?怒ったと思って不安だったのか?」
大笑いしてる…ムカつくわね!キョンのくせに!でも…よかった。嫌われてなかった。
「うるさいわね!用がないならもう切るわよ!」
これ以上は恥ずかしくて耐えられない…
「ハルヒ」
「何よっ!?」
「暇だったらメールでも電話でもしてこい。雑用係でも暇潰しくらいは楽に務まるんだぜ」
この…何よ!何よ!何よ!?こっちはメールも電話もドキドキしてたのに!
「バカキョン!!明日10時に駅前に来なさい!」
「はぁ!?」
「暇潰しくらいは楽に務まるんでしょ?私は明日暇なの!いいわね?遅れたら罰金だからね!」
「おいちょっとハル…」
キョンの反論を聞く前に電話を切った。残念ねキョン私は明日の準備で忙しいの。さあ、急いで服を選ばなきゃ!明日はキョンをたっくさん魅了してあげるんだから♪
おしまい。