07/10/21 23:49:56 dmbOYFnO
「今日はね、かがみんに手紙を書いてみました~☆」
そう言って、こなたは私に一枚の便箋を手渡して来た。
「何よ、これ?」
「いいから読んでみてよ~」
パッと見の印象は、改行がおかしくて読みづらい文章だな……というところか。
私は文章を目で追って読んでいく―。
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可愛くて
頑張り屋で
みんなの人気者
話は
わりと下手な方
ただし悩み事があると
親身になって聞いてくれる
のは、置いといて
良く似合いそうだよね
メイド服
―――――――――――
「なんだこりゃ」
全く意味が分からない。
いや、文章として意味が無い訳ではないのだけれど、酷くチグハグというか……。
「全く意味がわからんのだが?」
「当たり前だよ。
だってそれが伝えたい事じゃないし」
「そうなの?」
ますますもって意味がわからない。
こなたは一体なにを伝えたいっていうの?
悩んでいる私の側で、そっとこなたが耳打ちしてきた。
「かなり直して貰わないと読めないかもね?
かがみんは頭がいいから直ぐに分かるんじゃないかな?」
「え?」
「今の言葉の中に2個ヒントを言ったヨ?
大丈夫、かがみならきっと分かってくれるから」
そう言って、じゃあねと離れて行くこなた。
きっと次の授業の準備に行ったのだろう。
取り残されたのは私と、私のこのモヤモヤする気持ちだけだった。