07/10/18 22:25:39 nJ9hizUf
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…こなたはどうなんだろう。
好きな人とかいるのかな。
ネトゲの方に『嫁』がいるって言ってたけど。
もし――に好きな人が出来たとしても今の調子じゃ気疲れして死んじゃうかもしれないわね。
それもわたしに好きな人が出来た時よりも高確率で。
横を歩くこなたをチラリと横目で見る。
まだ下を向いたままか。
と言ってもさっきの会話から1分も経っていないけれど。
ふぅ、と軽く息を吐き後ろを見ると、隣のつかさと話をしながら歩いているみゆきと目が合った。
みゆきはわたしに向かってニッコリと笑い、わたしはちょっと後ろめたくなって苦笑いを浮かべる。
つかさがわたしの方を見て、ちょっとすねるような表情をする。
ううっ…ごめんね、別に二人を無視してた訳じゃないんだけど…
でもつかさだってみゆきと仲良く話してたじゃない。
…ま、まあそれもこれもこなたが下を向いてるから悪いのよね。
まったく今どんな顔してるのよ。
そう思い少し屈む。
やっぱりこなたのことが気になってしまう。
こりゃ、好きな人ができるなんて当分先ね。
季節の春が来る以前に、わたしの春もかなり先だろう。
そんなことを思いながら、隣を歩くこなたの表情を下から窺おう―と思ったらいきなりこなたが走りだした。
混乱するわたしを追い抜き、ホームへの分かれ道に向かう上り階段の前に立つ。
そこでくるりとこちらを向き―いきなり走ったせいか顔が真っ赤だ―大声で叫んだ。
すみませんここで一度切らせていただきます。
それと前書きの際に緊張して、時間的に前作の直後であることを書き忘れました重ね重ねすみません(汗)
また一時間ほどののちに続きをおまけと後書き含めて4レスの投下を予定しています。
そちらもよろしくお願いします。