07/09/04 19:16:35 xiK4ZCSx
佐々木さん大好き支援
717:SS:RPG永遠の夏「涼宮ハルヒの暴走」その5
07/09/04 19:18:36 +sSc2CR4
「こいつは中学の友達だ。俺の自転車持って行きやがった。あの野郎、俺に何の恨みがあるんだ。文句言って来る」
佐々木の奴だな。男に出す時の佐々木の字だ。どういうつもりだよ
奴の家に走りながら、俺は怒っていた、のだろうか。いや、怒っていたのには違いないが、それとは別の感情が有ったのだろうか。
「ようキョンどうしたんだ。」
「久しぶり」
あの2人は中学時代の友達だ。別の高校に行った。
「いや、ちょっとな」
「久しぶりだなー、どうだ、一緒にゲームセンターでも」
「レーシング対戦やろうぜ」
「いや、俺は今から用事があるから」
「嬉しそうだな、これからデートか」
「いや、そうじゃないのだが」
「そんなこと言って、顔がにやけているぞ」
「そのラフな服で合うということは、あいつか、あの変な言葉使いの」
「違う高校行ったから、夏休みくらいしか会う機会ないからなー」
何を勘違いしているのだろうか、あいつらは。
「キョン君走って行ったけど、どれくらいの距離があるのかしら。」
「キョンすごい友達持ってるわね。」
「ユニーク」
「古泉君顔色が悪いですよ」
「いえ何ともありません。朝比奈さん。」
「大丈夫、古泉君が送るのはみくるちゃんだけで良いから。私と有希はバス使うから」
「いや、それを聞いて安心しました。」
「今日のキョン君の友達、すごく親しそうだけど。大きな恨みをキョン君にもっているような」
「朝比奈さんもそう思いましたか」
「キョン君、昔、彼の恋人取っちゃたのかしら」
ゴホ、ゴホ
「古泉君、大丈夫ですか?」
「いえ、多分あなたや涼宮さん達がいることが、気に食わないのでしょう」
男のような字ですけど、あれは彼(キョン君)の元彼女さんですね。住所からわかります。
それから、朝比奈さん。彼をそういう目で見ていたのですか。どうりで、
俺は怒りと、それと多分もう一つの感情と共に佐々木家を訪れた。インターフォンを鳴らすと奴の母親が出た。
「今日はキョン君。お久しぶりですねー
おーい、キョン君が来たわよ。未来のお婿さんに挨拶しないと。」
赤面するような冗談を、言わないで下さい。おばさん。佐々木も赤面してるじゃないですか。
718:SS:RPG永遠の夏「涼宮ハルヒの暴走」その6
07/09/04 19:19:41 +sSc2CR4
久しぶりに見た佐々木は、以前よりずっと女っぽくなっていた。
「キョン、早かったな」
「おい、どういうつもりだ」
「君はだいぶ疲れているようだね。冷たい飲み物でもどうかね」
「ごまかすなよ」
「君の自転車にいたずらして悪かった。でもまた会えて良かった。」
「でも、あんないたずらしてくれるなよ。」
「君が僕のことを忘れていたのでね。それで怒りで我を忘れてあんなことをしてしまった。」
「しかし、自転車の鍵どうしたんだよ」
「僕にも一つくれたじゃないか」
「そうだったな」
「おわびに君の勉強をみてあげるよ。確か御母堂様の話ではほとんど終ってないということじゃないか。」
「しかし、学校が違うから意味ないのじゃないか?」
「宿題をやるのは君だ。僕はわからない所を教えるだけだ。第一、人のを写していたら宿題の意味無いじゃないか。」
残り二週間なら急いでやれば一週間で終るか?ゆっくりやれば、ギリギリかな。
「それじゃ、お願いする。」
「これからキョンの家に行こう。そこで勉強会だ」
「夏休みの宿題が終わるまで遊びに行くな、ってお袋がうるさくて。残念だけどしばらく団の活動に出れそうにない」
「あんたねー、夏休みの宿題くらい最初の3日間で終わるじゃん」
「無茶言うなよ。3日で終らせれるのは北高ではお前くらいのものだ。
お前、自分がどれだけ特別かわかってないのか。
お前と同じくらいの成績の奴らはお前の3倍は勉強してるし、お前と同じくらいしか勉強してない奴らはほぼ底辺の成績なんだぞ。」
「わかったわよ。でも宿題が終ったらすぐ団の活動に参加すること。」
その晩遅くまで俺達は勉強した。俺は宿題なのだが。
「もう遅いから、家まで送ろうか。それとも泊まって行くか」
佐々木何赤面してるんだ
「すまん。つい男友達と同じに接してしまった。」
「いや、いい」
自転車で佐々木を送るその空には、蠍座が美しかった。
俺は子供の頃の話をした。その後に佐々木に質問しようとして、言葉にならなかったのは何だったのだろうか。
不意にあの時のハルヒを思い出した。朝倉の死んだ次の日、俺といっしょに彼女のアパートまで行ったハルヒの別れ際。
ハルヒは俺に何かを聞きたかったのだろうか。もし聞きたかったのなら何を?
「明日は、少し早いけど8時に僕の家で良いかな?勉強道具を持って来てくれ」
「ああ、明日もよろしく頼む」
俺はそれだけしか言えなかった。
古泉からの電話
「涼宮さんにもう少し優しくして下さい」
という言葉はシカトした。
何故、下僕が主人に優しくするんだ。普通逆だろう。
恐いから言う事を聞きましょう、とか、給金もらっているからその分働きましょうならわかるが。
ちなみに、俺は給金貰ってないな。お前達はどうか知らないが。
719:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 19:20:02 7hVWj2Fv
支援
720:SS:RPG永遠の夏「涼宮ハルヒの暴走」その7
07/09/04 19:21:23 +sSc2CR4
次の日、俺達は佐々木の家で勉強した。
その晩、ハルヒから電話がかかってきた
「あんたどこ行ってたのよー。今日あんたの家に電話したら誰も出なかったじゃないの。まじめに宿題していると思ったら遊び回っていたの?」
「すまん、友達の家で勉強会だ。」
「本当に勉強会だったの?お母さんがよく許してくれたわね。それに勉強会ならSOS団でやった方が良いじゃないの」
「いや、真面目で有名な奴なので、勉強会と称して遊ぶようなことは無いのだよ。おかげで、息が抜けなくて疲れたよ」
「息抜きも必要じゃないの、お母さんに頼んで2-3日SOS団で活動させてもらったら。」
「いや、宿題が終ってからにするよ。」
その次の日も俺達は佐々木の家で勉強した。
その日、ハルヒ達は俺の家に上がりこみ、俺がいないのを知ると、俺の部屋をあれこれ物色した。
それから妹に俺の居場所を聞き出そうとした。
近くの喫茶店での出来事
「アイスクリームが食べたいなー」
はいアイス
「悪いわねー、ケーキ食べれば思い出すかもー」
はいケーキ
「新しいお洋服欲しくなっちゃったー」
「あんたいい加減にしなさい」
「えーん、ハルにゃんがいじめるよー」
「あんたがふざけるからでしょう」
「ふざけていませんね。真剣に交渉してますね。小学生でこれとは末恐ろしい」
「ユニーク」
「泣かないで。みくるお姉ちゃんに話してね」
「みくるちゃん。大好きー」
こういう感じで半日を無駄に過ごした。我が妹ながら末恐ろしい。とにかく妹GJ
ハルヒ達は午後からはバッチィング・センター、夜は盆踊りに行った。妹はハルヒ達について行き色々奢ってもらったらしい。
「キョン君、今日ハルにゃん達が来てねー」
妹は今日のことを話してくれた。
「明日、キョン君が佐々木お姉ちゃんと会ってること話しちゃおうかな」
げ、まずい
「黙っていろ。明日、俺のシュークリーム食べて良いから」
「それだけー?」
「お中元の羊羹があったろ。俺の分も食べて良いから」
「キョン君、大好きー」
「おい、お菓子食べるのは良いけれど、おかずは残すなよ」
721:SS:RPG永遠の夏「涼宮ハルヒの暴走」その8
07/09/04 19:22:25 +sSc2CR4
次の日のこと。その日もSOS団メンバーは俺の家に来た。俺は佐々木の家で勉強していた。
妹はハルヒ達について行き、セミを取った。その日の昼食。とあるファミレス
「妹ちゃん今日こそしゃべってもらうわよ。」
「えーん、ハルにゃんが恐いよう。一樹お兄ちーゃん」
「まあまあ涼宮さん。子供が相手ですし。もう少し穏やかに。」
「彼女は交渉上手」
「お姉ちゃんに言ってくれたら素晴らしいものあげるわよ。」
「何―?」
「じゃーん、2000円札」
(子供相手に現ナマですか。何てはしたない)
(彼女が政治家になれば1年で逮捕される)
「わーい、やったー。でも福沢諭吉の方が好きだなー」
ぐ! キョンの奴どんな教育してるんだ。みつけたら罰金だから
「はい、1万円。1万円も出したのだから早く話しなさい。キョンの居場所を」
「もう一枚欲しいなー」
え? その時、時間が止まった。
(どこまで強欲なのですか、恐ろしい)
(もしかして、キョン君も実はこんな感じなの?今まで猫をかぶっていただけで。
最近私たちはキョン君に頼りっきりになっているから。いざという時になって
「キョン君、一緒に過去に行ってくれますね」「パ○ズ○してほしいな」―禁則事項―「あー気持ち良かった、今度は朝比奈さんに中(禁則事項)したいなー」「え?それは禁則事項で」「未来に問い合わせて下さいよ」
とかいう感じで。馬鹿馬鹿、私何を考えているの。)
(素晴らしい・・・これが地球人に対する一流の交渉術か・・・初めて見る)
(こいつ、ぶん殴ってやろうかしら)
「キョン君がねー。暴力を振るう女の子は嫌いだってー。」
(こいつ、人の心が読めるのか?)
「わかった、もう一枚あげる。その前にキョンの居場所聞かせてね」
「わかった。その前にケーキのおかわり。今度はチーズケーキー」
「ウェイトレスさん、チーズケーキ一つ」
「早く教えてよ」
「ミルクコーヒーもおかわりして良いかなー」
「ウェイトレスさん、ミルクコーヒー一つ」
「早く教えなさいよ」
(ここらで、あきらめませんか。完全に術中にはまってますよ。)
(うるさいわね)
(素晴らしい・・・私もあんな風になりたい)
(もしかして涼宮さん、私たちにお金を貸せとか言い出しませんか?)
(その可能性は大いにありますね。この調子なら聞き出すのに何万円かかるか)
「えーと、どうしようかなー」
(どうです、他にあてがあるようなハッタリかまして、交渉打ち切りをほのめかすというのは)
(それが良さそうね)
「どうです、あの人に聞くと言うのは?僕なら何とか聞き出す自信あるのですけど。」
「そうしましょうか、古泉君」
「バイバーイ、ハルにゃーん」
(ぐ、ハッタリが効かない)
722:SS:RPG永遠の夏「涼宮ハルヒの暴走」その9
07/09/04 19:25:28 +sSc2CR4
「どうすんのよ、ハッタリかまして出てきたけど、何もあてが無いじゃないの」
「彼の母上に相談すれば」
「お母さん美人でしたね」
「彼女は朝倉涼子に似ている」
「キョンの居所教えてくれませんか、直接差し入れしたいのですけど。」
「刺し入れって、もしかしてうちの馬鹿息子を刃物で刺して殺すの?」
「冗談言わないで下さい。お母様」
「そうねー、大掃除したい気分なのだけど手伝ってくれない?」
(そうきましたか。妹さんの交渉術は母親ゆずりですね)
「皆、お母さんを手伝って大掃除よ」
「古泉君とみくるちゃんは2階ね」
「それで、どうするの?ずっと、こんな馬鹿なことに付き合うの?」
「でもここで帰ったら、涼宮さんが何と言うか。」
「機関で調べはついているのでしょう?
私達だけだったらキョン君にすぐ会えるのにねー。でも涼宮さんに私達のことを知らせるわけにはいかないですから。」
「そうですね」
「キョン君、やっぱり元彼女さんが良いのかなー」
「僕からは何とも」
「ねえ、最近涼宮さんは私と古泉君をくっつけようとしているような気がするのですけど。」
「僕もそんな気がしてました。どうです?付き合ってみます?もちろん未来人の禁則事項に触れない範囲内で」
「古泉君が付き合いたいのは涼宮さんの方じゃないのですか?」
「そう見えますかね?」
「そうとしか見えない。それに、最近、長門さん、ますますキョン君を好きになっているような」
「あなたがそうだから、そう見えるのじゃないですか?」
「野球の時、長門さんに何て言って説得したの?」
「彼が言うには、閉鎖空間から脱出した方法は使いたくないらしいです。困った我々に協力して下さい。以上」
「2人が閉鎖空間からどうやって脱出したか知ってるの?」
「いえ、全然。何て言って説得したのでしょうか。宇宙人なら俺が見つけてやるとか。言ったのでしょうかね?」
「私思ったのですけど。多分抱きしめるとか、キスするとか、もっとすごい(禁則事項)とかじゃないかと」
「それで、閉鎖空間から脱出しますかね?」
「だったら何故あなた達は2人をくっつけようとしているの?」
「いえ、そうかもしれませんけど。何も証拠が無いのに推理しても仕方が無いですよ。」
大掃除は夕方までかかった。
でも夕方になってもキョンは帰ってこなかった。
「そろそろ皆で食事を作りましょう。久しぶりの大人数」
「買出しは古泉君とみくるちゃんでお願い」
SOS団団員は母と妹といっしょに夕食を食べた。
「でもお母様、キョンは晩御飯になっても帰って来ないっておかしいのじゃないですか?」
「あんたさっき電話に出てなかった。あれキョンからじゃないの?」
「キョン君ねー、向こうで食べて来るってー」
恐いです、涼宮さん目がいってます
「大丈夫、泊り込みはさせないから。ところで、誰がうちのキョンのお嫁さんになりたい人なの?」
すっと、手を挙げたのは長門有希さんだけだった。
その晩、気まぐれな神様と宇宙人の作った人形は2人きりで一晩中語り合ったらしい。
723:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 19:27:24 CDFeTkve
支援
724:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 19:53:38 J9PIe02O
なるへそ
こういうのもありだな
725:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 19:54:38 jPAiTc+r
定期あげ
726:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 20:06:48 WodXsDDl
あれ?終わり?
727:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 20:09:42 Zll6zvEY
キョン家女性陣怖えーよw
絶対敵に回したくない
728:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 20:14:11 ftLEUf66
さるったのかな。
設定はとても面白い。ほんとにツクールで作りたいくらいだ。
でもSS自体にすげー突っ込みたいw
729:SS:RPG永遠の夏「涼宮ハルヒの暴走」その10
07/09/04 20:22:16 +sSc2CR4
変な電話があり、そのため、俺はハルヒからずっと逃げることができた。初めての電話は佐々木と再会した夜のこと。
「もしもし、キョンさん。初めまして、私、橘と言います。実は古泉さんの機関の対抗勢力の者なんですけど。」
「その暴力組織の末端が俺に何の用だ」
「む、何ですって。いえ、単刀直入に言うと。佐々木さんと別れないで下さい。」
「何?人の恋愛事情に首を突っ込むとはお前らとことん暇なんだな。」
「いえキョンさんが涼宮さんをどうしても好きなら仕方ないですけど、
もし古泉さんに言われて佐々木さんを振って、無理やり涼宮さんと付き合うつもりなら、止めて下さい。」
「世界が滅びても良い、ということか」
「そんな気持ちで付き合っても長続きしないですよ。それに、これは重要なことなので、しっかり聞いてほしいのですけど」
「何だ」
「佐々木さんも涼宮さんと同じ神かもしれないから。」
「というと、気分が悪くなると閉鎖空間に巨人が発生するのか」
「いえ、それは今の所無いですけど。その理由は今の所、佐々木さんの精神が安定しているからである可能性が高いのです。
そして、何故安定しているかもあなたなら判りますね。」
「全然わからんが」
「実は最近、涼宮さんの能力は落ち着いています。それも、涼宮さんの精神が安定しているからであるのです。」
「そうか?最近閉鎖空間から出てきたばかりのようだが」
「それ以降は比較的安定しているのです。ここまで言えばわかりますよね」
「いや全く」
「2人ともあなたが好きだからじゃないですか!!だから、あなたといっしょにいる時は精神が安定するのじゃないですか。
そして、私達はあなたに2人との関係についてもっとよく考えてほしいのです。」
「だが、ハルヒが神様だろうと、佐々木が神様だろうと、ついでに長門が宇宙人であろうと関係ない。
俺は俺が好きなほうと付き合う。向こうが受け入れてくれば、の話だが」
朝比奈さんの名前が出なかったのは何故だろうか。やはり、違う時代を生きる者として既にあきらめていたのであろうか。
「すごいですね、尊敬します。涙が出ました。」
「そうか、俺はてっきり無責任と言われると思ったのだが」
「神様の能力を目の当たりにして、そんなことを言えるなんて。私なんて遠くから見るだけで膝がガクガクなのに。
私達には神様なのに、キョンさんにとっては普通の人間なのですね。お2人に好かれる理由がわかりました。以上です。ありがとうございました。」
それから度々電話がかかってきた。
「あ、そうそう、今、涼宮さん達がキョンさんの家に来てますよ。駅の方からやってきます。着くのはあと15分くらいですかね。」
「おい、スパイしてるのか」
「すいません。古泉さんの所も同じようなことを行っているはずですけど。」
「今日は佐々木さんの家に行くらしいですよ」
(図書館で待ち合わせるか)
そして、俺はストーカーから逃げるように、ハルヒから逃げた。正面からハルヒと向き合うのを避けたのである。
何日もの間、佐々木に対して、俺は言葉にならない自分の気持ちを伝えることができなかった。
730:SS:RPG永遠の夏「涼宮ハルヒの暴走」その11
07/09/04 20:24:45 +sSc2CR4
佐々木と再会してから11日が経った。宿題はとっくに終っているが、俺は相変わらず佐々木と勉強会をする。
正直俺は勉強が好きになっていた。その理由の大半は佐々木と一緒だということであるが。
また夢に出た、朝倉の死んだ次の日のハルヒ。そう、佐々木との中学時代夢と交互にみる。
その前日俺は朝倉に殺されかけ、その日の昼にみくる(大)に会い、放課後は朝倉の転校についてハルヒと無駄な調査をした。
そして、その夜、古泉と共に閉鎖空間に行き、その数日後(だったけ?)俺とハルヒは閉鎖空間に閉じ込められた。そして、、、
あの夜、閉鎖空間が発生していたということは、ハルヒの精神が不安定になっていたということか。あの時古泉もそう言っていた。
「意外に早かったですね」
「解っていただけましたか」
「とっくに気付いていたと思いましたが」
古泉の言葉がフラッッシュバックする。
古泉の言いたいことは解っている。ハルヒの精神は俺がいるから安定化して、俺との関係が崩壊するとハルヒの精神も崩壊すると。
つまり、ハルヒには俺が必要だと。それが、ハルヒなりの恋や愛の形なのか?古泉や橘はそう言ったが、俺にはあれが恋や愛だとは思えなかった。
「フン、大方、何でも言うことを聞く下僕が欲しかったのだろう。俺みたいなお人好し滅多にいないから。」
朝倉の死んだ次の日、ハルヒが怒っていたのは何故だろう。
「俺は朝倉の正体とかを全部知っていて。初めからやる気ゼロだったからなー」
普通クラスメートが急に転校すれば驚いて、そして本当の理由を知りたいと思って興味を持つはず。
ハルヒのような行動力でもって調査する奴は少数派あろうが。
その興味を持ってないということは、転校することをあらかじめ知っていたということ。
そして、転校する者が、一人だけにそれを打ち開けるとしたら、それは最も仲の良かった友人か、又は
「そうか、ハルヒは俺と朝倉の関係を疑っていたのか」
でも、聞こうとして聞けなかったのは何故?
それは、多分今の俺の気持ちと同じ。同じ?
そう考えたとき。俺は初めて気がついた。俺が誰を好きなのか。そして、ハルヒが俺に理不尽なことをする理由を。ハルヒのはかなり歪んだ愛だが。
でも、俺が好きなのはハルヒじゃなくて佐々木なんだよ。悪かったな、ハルヒ
そう言えば、あの日俺は言ったよな(幼馴染みが照れ隠しで怒っている感じで頼む)そう、それは佐々木みたいに?
俺は佐々木との関係を徐々に深めていきたかったのだ。別々の高校に行ったため、それはできなかったが。
でも、初めてハルヒを見たとき、佐々木と同じものを感じたと思うのだが。だが、それは全く別のものだった。はず
よし、明日は佐々木に告白し、愛の言葉を囁いてみよう。
あいつが俺を恋人に選んでくれるかはわからないが。
731:SS:RPG永遠の夏「涼宮ハルヒの暴走」その12
07/09/04 20:26:10 +sSc2CR4
貴緑「以上がエンドレスエイトの記念すべき第1回目のシーケンスです。
こうして、キョン君と佐々木さんは恋人どうしとなり、仲良く暮らしました。となるはずだったのだけどなー」
橘「佐々木さんが恋人どうしになるシーケンスは何回ですか?」
貴緑「再会したのが1万5498回中で7025回、その中で恋人になったのが3005回」
(後半は有希の操作で、できるだけ佐々木さんと会わないようにしてたから。本来は再会率ほぼ100%のはずだったんだけどなー)
橘「そんなに多かったのですか?それなのに佐々木さん可哀想です。えーん」
古泉「本当なのですか?長門さんの話と違うのですけど」
貴緑「いえ、有希嘘は言ってないわよ。全てのシーケンスで必ずキョン君が参加していると勘違いしたのはあなた方」
古泉「彼が誰かと恋人になるシーケンスが有ることも言ってませんが」
貴緑「それ、聞いたの?聞かなかったのに勝手に無いと判断したのはそちらのミスじゃない」
(他の女の子と恋人になるシーケンスあるわね。
涼宮さんが恋人になった回でも巻き戻されたのは、今から考えると長門さんの陰謀だったわね。あの時は全然気がつかなかったわ。
私がキョン君刺そうとして長門さんに止められたのが3回。思い止まったから涼子のようにはならなかったけど)
古泉「というか、彼が皆勤したのは何回ですか」
貴緑「9512回」
古泉「意外と多いですね」
貴緑「途中で計画が縮小されたり、余計な人が付いて来る回もあったけどね」
橘「古泉さん。やっぱり佐々木さんを神様にしましょうよ」
(完)
途中でサルに引っかかりました。
妄想のまま書きました。SSの出来は今一だったと思います。
732:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 20:30:18 agQpzmD+
Goodなんだが一つだけどうしても貴緑が気になって仕方ない
喜緑です、ハッピーグリーンです
733:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 20:33:01 jRX9MQRl
>>731
GJすごく楽しかった
その妄想を貫き続ける
あなたでいてください
734:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 20:33:39 2kQUevlt
GJ
だが一つだけ言わせてくれ
喜緑さんだ
735:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 21:00:58 ftLEUf66
出来はまだまだ練り込みが足りないとは思うけど、面白かった。
GJ!
736:名無しさん@お腹いっぱい。
07/09/04 21:33:56 a1chYRMJ
誤字丸出しの挙句台本形式で
ホントどうでもよくなった