07/09/02 15:44:36 +xxKluFS
「キョン、すまない。」
「ああ、いい。俺は気にしないから。」
気にしないか・・・だよね、君はそういうやつだ。好奇心はあるけど下心はない。
「ところでキョン、机の上は・・・」
「うーん、机の上は見てないんだが・・・ベッドの上にあったやつをちょっと・・・」
ベットの上?何?言うのを躊躇うような物なの?『日記』!・・・まさか・・・
「キョン、一つ聞きたい・・・ほんとにちょっと?」
「えっと、その昨日の分だけ・・・かな・・・」
一番見て欲しくない日じゃないか。昨日は君のせいで荒れてて日記にも妄想があふれていたんだ。
「キョン、僕は中学の頃君に言ったよね?過度な好奇心は身を滅ぼすって・・・
どうやら今日がその日らしい。そうこれに書いてある通りだ。僕が君の事をどう思っているか・・・
でも見られたからには僕はもう嫁にはいけない・・・たった一人を除いてね。
どうか僕を貰ってくれるかい?キョン・・・」
いきなりキョンの顔が近づいて・・・離れた。ほんの一瞬の出来事。ど、どんな味か思い出せない。
「今は貰えないがこれでいいか?」
くっくっ、キョン、君ってヤツは・・・
「キョン、さっきは不意打ちだろう?味が思い出せない・・・もう一度してくれないか?
今度はさっきよりもロマンチックに頼むよ?」
「ああ、いくらでも。」
そうして僕らは再び唇を近づけあった・・・
「キョンこの幸せが僕が思い描いた所まで続かせたいのだが?」
「佐々木、お前の日記に書いてあった妄想はいつまで続いてるんだ?」
「ふむ、朝比奈さんの言葉を借りれば禁則事項だ。さぁ出かけるよ。僕と君との初デートだ。」
キョン・・・それはね、墓場までさ。くっくっ
糸冬
おまけ
「佐々木、俺の財布が苦しいんだが?」
「乙女の大切な日に来なかった罰と思ってくれ。」
「・・・やれやれ。」