07/09/02 10:20:09 +xxKluFS
今私は駅前に立っている。何をしているかって?
待ち合わせさ。そうキョンから喫茶店に誘ってくれたからね。
キョンからだよ?あの女心にだけは鈍いキョンが・・・
これはデートの誘いだよね?そう思っていいよね?
僕、朝の4時には起きて準備を始めたんだよ。
髪型も短いとはいえポニテにしてみたんだ。きずいてくれるかな?
佐々木、お前はどんな格好をしても綺麗だがその髪形だと更に美しさが際立って見えるよ
なーんていわれたりして・・・キョンミンナガミテルヨ・・・キスハアトデ・・・
キャー、キャーどうする?どうする?もういちどくらい鏡を見とこうかな・・・
「うーす、佐々木。あ、髪形変えたのか?お前も髪形変えたりするんだな。さ、行くか。」
そ、それだけかいキョン!僕の脳内シュミレーションは108つあるのに何も出来なかったよ。
さらに別パターンがあるとは・・・僕もまだまだだな。ハァ・・・
そして僕らは中学のような取り留めのない話をしながら喫茶店に向かった。
いや、僕も君とこんな話をするのは嫌いじゃないよ?
でもさ・・・もっとこう・・・ね・・・せっかくの二人きりなのに・・・他の話題をさぁ
カランカラン
「いらっしゃいませ。」
「禁煙席でお願いします。いいよな、佐々木?」
「君も少しエスコートが上手くなったんじゃないか?くっくっ。」
「これぐらい当然さ。」
席に移動した僕らはとりあえずコーヒーを頼んだ。
よし決めた。新婚旅行はヨーロッパだよ。うん、それがいい。
「お待たせしました。コーヒーになります。」
「えーと、コーヒーが一個多いですよって喜緑さん!何やってるんですか!」
「アルバイトです。休憩を取ったんですよ、ちょっと長門さんのことで相談事がありまして・・・」
そう言いながら彼女は僕をじっと見ている・・・こ、この顔は・・・勝ち誇った顔だ!
まさか邪魔するためだけに休憩を?やられた、キョンは『長門』という言葉に反応して聞く気満々だ。
それから30分延々と彼女の話に付き合って僕らは喫茶店を後にした・・・
このままいても彼女が邪魔するに違いない。キョンはなぜきずかないのか?君を見るときの彼女の顔
は女の顔でしたよ?・・・ああそうか君の周りの女性は皆あんな顔を向けているんだ。
鈍感な君がきずくはずないよね。
そんな僕らの前にとある女性が現れた。
「おや、キョン君じゃないかい。ん、君は佐々木さんかな?みくるから話は聞いてるよ。
本当に綺麗な女性だね。でもキョン君においたはしちゃだめだよっ。
キョン君なら私はいつでもいいけどねっ。」カアァァ
そういってあっという間に去っていった・・・橘さんの資料から考えると今のが鶴屋さんだろう。
あれは遠まわしの告白だろうけどキョンはどんな顔を・・・
「さすが鶴屋さん、場を明るくするのがうまいな。冗談も上手いし・・・あ、佐々木今のが鶴屋さんだ。
凄く元気な人だろう?あの人の彼氏は幸せだろうな・・・」ウンウン
これ以上引き伸ばしちゃダメだ。キョンが鈍感でも危険だ。告るなら今しかない。
「キョン、僕は君のことが好きだ。友達としてじゃない。一人の男性として見ている。
無理にとは言わない。結婚を前提に付き合おう。僕と君ならお似合いのはずだ。」
「佐々木、それほどまでに俺のことを・・・いや、俺も今日その話をしようと思っていたんだ。
ダメなら諦める覚悟も出来てた。足りないところがたくさんある俺だが、いいのか?」
「うそ?え?あ、ありがとう、キョン。お互い足りないところは補ってこそさ。」
「やれやれ、こんなときまで俺は佐々木に言い負けるのか。」
「くっくっ、僕は意外と負けず嫌いなんだよ。」
ああ、キョン・・・これは夢じゃないよね?信じていいよね?
今日で僕は少女は卒業だね。明日は僕の親に紹介しなくちゃ。
僕の両親を必死に説き伏せるキョン。娘さんと婚約させてください!
ついに妄想に現実が追いつく日がやって来たよ、キョン。僕は今幸せさ・・・