07/08/31 21:35:07 dvdVmAu6
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ちょっと一休みのつもりが、あまりの心地よさついウトウトしてしまい、
そのまま熟睡まで一気に転がり落ちてしまった。
ぼんやりと意識が覚醒しかけると、やけに柔らかい感触と、
クーラーではない、柔らかな風の快適さが身に沁みる。
「……やあ、キョン。ようやくお目覚めかい」
いつもよりも小さい、ささやくような佐々木の声。
まるで眠っていた子供をやさしく見守るような目で、佐々木がくすりと微笑んだ。
膝枕してくれてた上に、団扇で扇いでいてくれたのか、すまんな。
そこらへんに転がしておいてくれてもよかったのに。
「そうもいかないさ。で、僕のひざの上での寝心地はどうだったかな。疲れが取れたのならいいのだけれど」
ああ、ずいぶんリフレッシュしたよ。おかげでずいぶん長く眠り込んじまった。
お前も疲れたろうに。悪いことしたな。
「そう思うなら、もうひと踏ん張りで終わる宿題を、きっちり片付けてくれたまえ。
僕の分は、君が寝ている間に終わらせたからね。後は君が終わるのを見届けるだけさ」
へいへい。特等席で眠らせてもらったからな。せいぜいがんばるよ。
そう応えると、あいつはいつものように、「くっくっ」と喉を鳴らして微笑んだ。
お前も疲れたろうに。悪いことしたな。
「そう思うなら、もうひと踏ん張りで終わる宿題を、きっちり片付けてくれたまえ。
僕の分は、君が寝ている間に終わらせたからね。後は君が終わるのを見届けるだけさ」
へいへい。特等席で眠らせてもらったからな。せいぜいがんばるよ。
そう応えると、あいつはいつものように、「くっくっ」と喉を鳴らして微笑んだ。