07/08/31 20:20:12 liAPVgbC
>>384のお題を
暑い…暦では既に秋にはなっているが、まだまだ残暑も残っている。
夏休みもそろそろ終盤にさしかかっている訳だが…今は宿題がなんとか終わって少ない休みを謳歌しようとしていた。
休みが終わる二日前のある朝の出来事だった。俺は何時もの様にゆっくり寝て勉学で疲れ果てた肉体を休ませていた。
ところが一匹の小悪魔によって平穏な世界が破られようとしていた。
「ねえ、ねえキョン君!起きてよ~!早く起きて~」
妹が俺の部屋にいきなり入って来てフライングボディプレスをやってきたのだ。
「おい、まだ休みなんだからゆっくり休ませてくれ…つーか、お前は俺になーんも用事なんかないだろ?さぁさぁあっちへ行った行った。」
妹は怯まずエルボーやら膝蹴を俺に叩きつける。
「えい!えい、えーい起きなきゃだーめ!」
「分かったから!いいかげん起きるからやめてくれ。いったい俺に何の用だ」
妹は勝ち誇った顔をしながら俺にとってとんでもない提案を言ってきのだ。
「んとねぇ、キョン君海行きたい。今年行ってないから連れてってよ」
おいおい?今更海なんか行きたくない。めんどくさいし、仕方がないので一言言ってやる
「却下だ。おふくろか親父に言え…それじゃお休み」
また例の攻撃が来ると思い妹の来襲に備え体を防御態勢にする。だが
「うぇーん、グスッ…キョン君の意地悪!お母さーんキョン君がねえ」
待て!やばいおふくろに妹を泣かせたと分かられたら小遣い大幅にカットの可能性がある。くっ仕方がない
「分かった、分かったから連れてってやる。やれやれ」
と言うと急に嬉しそうな顔に戻った。その時、奴の右手には目薬を握っていた。完全にやられた…恐るべき小学生
「あとね、ミヨちゃんも一緒でいい?約束してたの」
まぁいいさ一人増えようが関係ないし、まだ子供だから心配する事無いか…
「ああ、別に構わんぞ。待ち合わせはどうする?俺達が迎えに行くか?」
「うん、用意できたら行こう。」
その後俺と妹は急いで海に行く準備をし玄関から出ようとした。すると
「おはようキョン。今偶然近くを通ったので挨拶でもと寄ってみたのさ」
佐々木が玄関先にいたのだ。近くを通ったくらいで挨拶とは律儀な奴だな。
「よう!佐々木、朝からお前に会うとは思わなかったぜ。」
佐々木はくっくっくといつもの笑いをしながら俺達の格好を見ていた。
「今からお出かけなのかい?君は相変わらずやさしいねキョン。」
「あたしとキョン君は、海に行くの!いいでしょう。えへへ」
別に羨ましくなんてないいだろう。俺は保護者として行かねばならんのだ。
「そろそろ迎えに行かないとやばいな。すまんが俺達は出掛けるよ」
「あっ近くまでなら付き合うよ。撲は、少し君と歩いてみたいからね」
妹はにやけながら何かを含んだ顔をしたが、まあ気にする事無いだろうな
「じゃあ行こうぜ。」
お前も変わっているなわざわざ反対方向に行くのに、一緒に歩くなんて…
そんなこんなでミヨちゃんとやらの家についたがそこには中学生くらいの女の子が立っていた。
今から仕事なのでスマンが次回は明日になりそう。