07/08/29 20:41:12 /+QzYfTQ
長門や古泉の話は佐々木の手紙と同じものだった。
異界の神候補だった佐々木と、異界を旅したがっていたこの世界の普通の少女が、住む世界を一時的に入れ替えた。
一言で言えばそういうことだ。
そして、あの手紙の通りに佐々木は元の世界に帰っていった。
橘達はその作業で大変だったらしい。
佐々木を失った悲しみを自覚したのは手紙を受け取った次の晩だった。
佐々木との様々な思い出がよみがえる。
白い息が出る真冬の朝、陽だまりの校庭、夕暮れの自転車、星空のバス停、灼熱のプール
どれもハルヒ達との思い出に劣ってはいなかった。
もう会うことはない親友を思った。
別れの挨拶をしておけば良かった。まだ話すことがあったと思うのに。
佐々木はあの3人とか言ったが、SOS団の皆とも別れが来るのであろうか?
朝比奈さんや長門には帰る場所があり、もしかしたらハルヒも。
ハルヒも佐々木のように元の世界の神として帰ることがあるのだろうか。
それとも帰るのは俺の方だろうか。ハルヒ達や谷口達と別れて。
馬鹿な奴だ、佐々木の奴も。同じ高校に行けば俺やハルヒ達と馬鹿騒ぎができたのに。
たった1年だったかもしれないが。
そう、たとえハルヒ達と別れることがあっても、その時までは思い出を作り続けよう。
もしかしたら明日には別れることになるかもしれないから。
そう思った時、ハルヒのハイテンションの理由が判った気がした。
よし、明日もハルヒ達と楽しい思い出を作ろう。
(とりあえず、終わり)
すいません、続きを投入忘れました。これで終わりです