【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その58at ANICHARA2
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その58 - 暇つぶし2ch234:ハルキョン SS かき氷 2/2
07/08/30 00:18:40 7Kpa6TsV
「ハルヒ」
「なによ」
どんどん氷がなくなっていく。どんだけ食べるつもりだ。
「あたしの勝手でしょ」
「そりゃそうだがな。そんなに食べたら頭痛くなるぞ」
「あたしは平気って言ったでしょ」
「鍛え方が違う、だったか?でも脳を鍛えるなんて出来るわけないだろ。ここが痛くなる前にやめとけ」
そう言ってハルヒの頭に手をのせる。
ハルヒは驚いたように俺を見上げる。
「それとも、頭が痛くなりたいなら続けても良いけどな」
ハルヒは「うっさい」と一言言うとかき氷を一口、途端に顔をしかめた。
「~~!!」
いわんこっちゃない。キーンときたらしい。
仕方ない奴。朝比奈さんと同じように頭を撫でてやる。
ハルヒは俺を睨んでいたがおとなしく撫でられていた。
ハルヒの髪もなんというか良い触り心地だった。

しかし今まで全然平気だったのに俺が頭に手を置いた途端に頭にキーンとくるとはな。俺の手は呪われているのだろうか。
クスクスと古泉が笑う。気持ち悪いな。
「呪いと言うのはあながち間違ってはいないかもしれませんね。『解けない』と言う点では近いものがあります」
あいかわらずわけがわからないことを言う奴だ。氷を一口食べる。ッ!きた…。
「その『頭にキーンとくる』という現象は神経の伝達ミスだそうですね」
となにやらごちゃごちゃ説明し始めた。まあとどのつまり人体の勘違いってことらしい。
「にしてはハルヒはずいぶん平気だったな」
「まあ常識では測れない方ですから」
「じゃあなんで俺が触ってから駄目になったんだ」
「さあ?僕の口からはなんとも。そういえばあなたは朝比奈さんのことも撫でていましたね」
「それがどうした」
「いえ、なんでもありません」
今日のあいつは解説する気もないらしい。
「う~」といううなり声。振り向くとハルヒが口にスプーンをくわえてしかめっ面をしていた。
さてどうしたもんかと見ているとハルヒがちらっと俺を見た。
目が合ってしまった以上仕方ない。またハルヒの頭を撫でてやる。痛いに痛いのとんでけ~。
おとなしく撫でられているハルヒ。まさか本当に効いているのだろうか。
朝比奈さんがニコニコしながら俺たちを見ている。
ああできれば今にも噛み付いてきかねないこいつなんかよりあなたを撫でていたいです。
でもそれはきっとハルヒが許さないだろうということは理解している。
便利な頭痛治療機だと思ってそうだからな。

その後ハルヒの頭痛のたびに頭を撫でさせられるようになった。いや、撫で心地は良いので悪い気分じゃないが。
しかもハルヒは直接は言わない。「キョン、ちょっと頭痛いんだけど」とくる。
俺は気を利かせてやらなければならないわけだ。
最近はどこでもそれをやる。だもんでクラスなんかでやると周りの目の生暖かいこと生暖かいこと。
まったくこれじゃ俺のほうが頭が痛い。
「じゃああたしが撫でてあげる」
勘弁してくれよ、まったく。


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