07/09/03 00:56:03 lufLnIzx
レイ「ルリはどうしてるの?」
有希「ふて腐れて寝てしまった。あれは姉さんが悪い」
レイ「ふふっ…、ついルリが相手だとからかってみたくなるの」
有希「それは悪い癖、是正すべき」
レイ「そうね、直さなくては。……少し真面目な話。この子が元の世界にいたら寿命はどれ位だったの」
有希「第一次MC計画において設定されていた寿命は15歳。目標は二十歳までと設定されていた」
レイ「そう…」
有希「姉さんは補完計画の寄り代として15歳まで、正確には誕生してから11歳で生涯を終える筈だった」
レイ「知っている。無に帰るのが私の願いだったもの…」
有希「だが碇シンジと出会い、三人目に移項されても彼と一つになる事を願った」
レイ「………」
有希「私は姉さんに幸せになって欲しいと願っている。実現するべき」
レイ「ありがとう。有希が願ってくれている様に私は有希とルリの幸せを願っている。忘れないで」
有希「…そう」
レイ「大丈夫?最近エラーは蓄積されてない?」
有希「平気、この世界で世界改変を起こすほどのエラーが溜まる事は無い…訂正、時々蓄積する。だが
解消も同時に行われる。それはとてもとても優しい世界」
レイ「ええ、ここは良い所、私はあなた達に出会えてとても幸せだと感じている」
有希「それは私も同じ。ルリもきっと同じだと思う」
レイ「さあ寝ましょう。幸せをかみ締めてルリを抱き枕にしようと思うの」
有希「その意見に同意する」
あ~た~らしいあ~さがきた~、きぼ~おのあ~さ~が
ルリ「いったいなぜこんな状況なんでしょうか…」
朝目が覚めてルリは困惑していた。
がっちりと体が何者かにホールドされて動かず、ただ一つ自由に動く頭を動かすと右にレイの寝顔が、
左に有希の寝顔があった。
混乱した頭でぼんやりしていたが伝わるぬくもりに再び眠気が揺り返してくる。
なぜか心の中がじんわりと温まり眠気に抗えなくなってきた。
後の事はまた目覚めた時に考えればいい、ルリは再び眠りについた。
おわり
寿命については適当だべ