07/09/19 20:56:25 cGKuK3w4
自分の解釈では小夜は「愛」に飢えているんだけど「愛」を与えることは
知らない主人公という気がしたな。小夜なりにハジを愛しているかもしれないが
ハジを幸せにしようとかハジの気持ちを省みるという配慮に欠けている。
自分と同じ境遇のディーバに対しても彼女がどうしてそのような運命になったのか
とかいう思いやりに欠けている。自分と同じくその存在が人間にとって邪悪であるから
自分と共に排除してしまえという短絡的な考えになってしまっている。
小説ではハジは自分が死ねば悲しむだろうと一応小夜は配慮しているが、その先の
想像力が欠けている。つまり自分の死後、ハジはひとりでどうするのかということ。
ハジの方は死ぬつもりだったから良いものの小夜はハジが一人取り残される、
または後追い自殺するということは、どの程度理解してたのだろう?
自分の死がハジに対する贖罪になると思っていたのだろうか。
基本は自己中心的だが、自分の次にハジやカイもそれぞれ違う形で愛している。
これが自分の考える小夜のイメージ。だからラブラブ小夜ハジがピンと
こないんだろう。