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ハイスペックマシン・周防九曜
九曜「…………天蓋領域―私、佐々木たちに―明日、カラオケにいこうと、誘われた…………」
天蓋領域『へ~。いいじゃないの。楽しんでらっしゃい』
九「(こくっ)……そこで―相談、なのだけれど―歌って、どう歌えばいいのか、わからない……。
…………天蓋領域、よかったら―レクチャー、して…………」
天『あ、そっか。普通の会話もたどたどしいくらいだから、歌は難しすぎるわね。
どうしよっかなぁ……あ、そうだ、いいこと考えた。ちょっとおとなしくしててね……』
(ウィ――――ン……ガカカカカ、キュイーン)
天『キミに「初音ミク」をインストールしてみたわ!』
(翌日、九曜は佐々木たちの前で、見事な歌声を披露したという)
九「……天蓋領域―明日は数学のテストがある―夜まで、試験勉強を、しなくては―ならない……」
天『え~? 晩ご飯のあとで、一緒にマリオカートやるの楽しみにしてたのにー!
長くつらい特訓の結果、もはや光をも超えたあたしのドンキーを見たくないの?』
九「…………そんなこと、言われても…………』
天『あ、いや、待って! 大丈夫、何とかできる! またおとなしくして!』
(ピコピコ……ヒュ―――ン、ガガガッ)
天『うしっ、電卓と数学の教科書のデータをインストールしてみたわ! これで試験勉強など不要!』
(翌日、九曜は難易度の高いテストにおいて、見事百点を獲得したという)
九「…………天蓋領域―私は―もうダメ―彼は、長門有希の方が―好き…………」
天『ちょ、いきなり倒れこんでどうしたのくーちゃん! 彼って? もしかしてキョン君!?』
九「(こくり)…………慕って―いたのに…………」
天『大丈夫、大丈夫、気を落とさないで。くーちゃんはステキな女の子よ、あたしが何とかしてあげる。
目を閉じて、やっぱりおとなしくしてて。キミを長門有希に負けないようにしてあげる。
絶対キョン君を手に入れるという積極性、それさえあれば、誰が相手でも―』
(ガガガガガガガガガガガ、ウインウインウインウインウインウイ――――――ン)
天『よしできあがり、今のくーちゃんなら、間違いなくキョン君を虜にできるわ!』
九「…………何を―インストール、したの…………?」
天『「スクールデイズ」、「ダブルキャスト」、「ひぐらしのなく頃に」。あと、宇宙空間を漂ってた
「朝倉涼子」っていうデータよ』
(数日後)
九「……天蓋領域―なぜか彼のそばから、女性の影が消えて―私が彼に、近づけた……」
天『へー、そう。よかったじゃない。……それよりさ、最近近所でよくパトカーよく見るわよねー』
九「…………何か―大きな事件が、立て続けに起こってる―みたい…………」
天『そうなの? 日本は地球の中じゃ治安がいいって聞いてたのにねー』
おわる