07/07/18 13:55:19 gELGqDIP
大学卒業時。
「みゆきさんやつかさは結婚とか早そうだよねぇ～」
「そ…そうでしょうか…」
「ど、どうかな～…あ、でもお姉ちゃんとこなちゃんは遅そうだよね」
「…それを言うなって…まあ、３０までにはしたいわね」
「…そだね～」
数年後、こなた達２８歳。五月。
こなた・作家・独身。かがみ・弁護士・独身。つかさ・主婦・既婚。みゆき・主婦・既婚。
「はい。柊です」
「あもしもしかがみ～元気ぃ～？」
「ああこなた？ 久しぶり～元気よ～アンタは？」
「うん元気だよ～。…かがみは最近仕事とか忙しい～？」
「まあ、相変わらずってとこかしらね。そういうアンタはどうなのよ。原稿落としたりしてない？」
「う～…あたしもなんとか頑張ってるんだよ～。締め切り前はいっつも徹夜続きだけどねぇ～」
「ったく、学生時代そのまんまねぇ～」
「ま～ね～……それよりさ…かがみぃ」
「ん？ …何よ」
「あたしね……結婚するんだ」
「え！？ マジで！？」
「うん…マジぃ」
「ほ、ホントにぃ！ …あ、相手は誰よ！？」
「あたしが連載してる雑誌の編集さん」
「へ～っ！ ってか、いつから付き合ってたのよ。彼氏がいるなんて言ってなかったじゃないの」
「んとね、付き合い始めたのはつい最近なんだ～。仕事では何年も前から知ってたんだけどね」
「そっかあ～。んで、いい人なの？ まあ、アンタを貰ってくれるんだから相当いい人なんだろうけど」
「…言ってくれるね～かがみぃ。う～ん、仕事付き合い長くて、気心知れてるからかな～～居心地がいいんだよね～」
「はは…まあ、それが一番かもね」
「うん、そうかもね。…そんでね、１０月に結婚式なんだけど…来てくれる？」
「そうなんだ～…まあ、アンタの結婚式だもんね。しょうがないから行ってやるか」
「ホント？」
「あったりまえでしょ！ アンタの花嫁コスプレ、見に行ってやるわよ！」
「コ…コスプレって…。ま、近いうちに招待状出すから、よろしくね～」
「うん、待ってるわ。…んで、つかさとみゆきにはもう話したの？」
「ん～ん、まだ。…かがみに一番に聞かせたくて」
「そ…そう……んじゃ、早く二人にも聞かせてやんなさい。驚くわよ、きっと」
「うん、そうする～」
「それと…」
「ん？」
「お…おめでと」
「うん！…ありがとね～かがみぃ～ほんじゃまたね～」
「じゃあね」
プツッ…ツーッ、ツーッ、ツーッ…。
「そっかあ…こなたが結婚かあ…」
ぐすっ。
「こなたにもいい人が見つかってよかったなぁ」
ぐすっ…ぐすっ…。
「や…やだ…。何…アタシ……うっ…ううっ…」
かがみの頬を大粒の涙がポロポロと流れる。
「こなたの…こなたの幸せがこんなに嬉しいなんて…」
号泣するかがみ。
その後、招待状をもらって泣くかがみ。
こなたの結婚式でスピーチしつつ号泣するかがみ。
こなたの妊娠を聞いて涙を流して喜ぶかがみ。
こなたが無事出産したのを聞いて号泣するかがみ。
…という友情に厚いかがみを幻視して萌え泣いた。