【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part14【変な女】at ANICHARA2【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part14【変な女】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト108:2 07/07/10 17:06:58 KhLm4Q1V 「ダメよ」 一言で却下された。電話の翌日、つまり今日、俺はハルヒに文集の貸し出し申請をした のだ。はじめは「別にいいけど、何で?あんた自分の持ってるでしょ」と軽く許可したの だが、問われるがままに俺が自分の文集の行方や昨日の電話のやり取りを話していくと、 だんだん眉間にしわがよりはじめに、最終的に先ほどのセリフへと行き着いてしまった。 「なんでだよ。さっき別にいいって言ったじゃないか」 「さっきはさっき今は今よ!自分で読むならまだしも人に貸そうなんて何考えてんのよ! この文集は私たちSOS団の歴史を綴った最初の公式文書なのよ!今にプレミアが付いて 天文学的な値段になるの!ほいほい部外者に貸し出すもんじゃないの!」 「佐々木なら汚したりなくしたりするようなことはないって。ああ、もういい。長門、文 芸部部長のお前からも言ってやれ」 「ダメ」 「ほら長門もこう言って……、な、長門?」 「部の備品。持ち出し厳禁」 それだけ言うと長門は顔を伏せ読書に戻ってしまった。まさか長門にまで許可されない とは……。古泉はハルヒのイエスマンだし、朝比奈さんは……戦力外だし。むう、これは 無理だな。すまん佐々木。あきらめてくれ。 「それはいくらなんでもあっさり引き下がりすぎだと思うよ」 振り返ると、国木田が立っていた。風通しをよくするために開け放したドアのところか ら、相変わらずのにこにこ顔を向けている。 「国木田か。珍しいな、お前がこっちに来るなんて」 いつもは帰宅部仲間の谷口と連るんで帰ったり、いつの間にか消えていたりで放課後に 顔を合わすことはめったにない。部室で会うと新鮮、というか違和感があるな。 「うん。ちょっと用事があってね。人を案内してきたんだ」 案内?ここに? まさか国木田のやつ依頼人なんか連れてきたんじゃないだろうな。喜緑さんにせよ阪中 にせよ、今までの経験上うちにくる依頼はろくなものじゃない。頼むぞ、国木田、余計 なことはするなよ。 などと心の中の祈りが通じたのか、国木田が連れてきたのは依頼人ではなかった。依頼 人ではなかったが、そんなものよりもっと厄介な、 「佐々木!?」 「やあキョン。電話は毎日のようにしているが、顔を合わすのは久しぶりだね」 そう、国木田に連れられて登場したのは我が中学時代からの友人佐々木その人だった。 「なんでお前がここに、っていうかその格好は……」 その上SOS団を訪れた佐々木は私服ではなかった。制服を着ている。ただし有名進学 校の制服ではない、北校のセーラー服だ。 「友人に借りたんだよ。言ったろ?北校に行った友人はキョンだけではないと。もっとも、 親友と呼ぶには遠い関係だったけどね。実際突然の申し出にかなり戸惑っていたみたいだ よ。僕がSOS団に用があるといったら、ひとしきり納得したあとに、『がんばってね』と エールまで送られたけどね。きっと取り返せる云々とか言っていたけど、彼女の中でどの ような判断がなされたんだろうね」 さあな、大方パソ研部部長みたく何か強奪の被害に遭ったとでも思ったんじゃないか。 「まあ、あながち間違いじゃないだろうね。実際はもともと僕のものじゃないし、涼宮さ んもまだ手に入れてないのだけれどね」 そう言うと佐々木は団長机で憮然としてこっちを見ているハルヒに視線を向けた。 「挨拶が遅れたね。こんにちは涼宮さん、お邪魔しますね」 「いらっしゃい、佐々木さん。ようこそ我がSOS団本部へ」 笑顔と笑顔の対話。なのになぜだろう、ものすごく居心地が悪い。真夏なのに背筋が寒 くなってきた。空気の異変を感じたのか朝比奈さんもおろおろしている。ああ、いいなあ。 本人には悪いけど、やっぱり朝比奈さんはおろおろしてなんぼだなぁ。癒される。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch