07/07/17 11:41:00 VmIBcLTI
みんなが死ねという。
世界が死ねという。
鷹野は泣いた。
両手に、泥だらけのスクラップ帖を抱えて。祖父との思い出を抱えて。
…ああぁ、思い出した。本当にいるべきところを思い出した。
茶番だった、鷹野三四の人生。
今こそ、今こそ、あの時に…、あの施設の金網の中に戻ろう…。
だけど…だけど来た。彼が、来た。
『彼女にだって救いは必要です。』
それは最後のカケラ遊び。
世界を完成させる、最後のカケラ。
「…遅くなったね。君を迎えに来たよ。」
さぁ、やり直そう、田無美代子を。
そして償おう、鷹野三四の罪を。
君の罪が償われ、田無美代子を取り戻すその日まで、僕は決して君の側を離れない。
世界は君を許さないかもしれない。
でも、僕が、君を許すよ。
だから生きよう。
死ぬことは罪の償いにはならない。生きて償い、世界に許しを乞おう。
そしてやり直すんだ。
そうしたらきっと思い出せる。
君が本当はどんな人で、どんな風な笑顔を浮かべていたかを…。
みんなで赦そう。
それが、完成された世界。
このシーンはアニメで是非やってほしい。