07/06/05 00:59:38 yIk7SFkH
>>92
エロなしで悪いが
「かがみー。今日こそアニメイト寄って行こうよ」
「ん、ごめん。今日も無理」
「最近付き合い悪いなあ……まさか彼氏できたとか?」
「さあね。それじゃまた明日」
「うん……また」
「かがみ。あのさ、私もたまにはラノベを読もうかなって思ったんだけど」
「へえ。珍しいわね。どういう風の吹き回し?」
「つきましては、お勧めの物をいくつか貸してもらいに、家に遊びに行こうかと」
「……あー、うん。今ちょうど友達に貸してるとこなのよね」
「別にその後でもいいからさっ。かがみが気に入った物を何冊か」
「それはいいけど……自分で買ったらどうなのよ。観賞用、保存用とか言って、いつもみたいに」
「ええっと、まあ、なんというか、ハズレだった時に勿体無いし。かがみもそう思わない?」
「ふーん。あ、チャイム。ほら、自分の教室に帰りなよ。先生来るよ?」
「そだね……」
「ねえ、かがみ……新しくできたケーキ屋なんだけ、割引クーポンあるから一緒に行かない?」
「どうしようかしらね。最近、体重とか気になるし」
「そ、そんなの気にしなくてもスタイルいいし。ちょっとくらい平気だって!」
「そういう油断が危ないの。だいたい勉強で忙しいし、お小遣いにも限りがあるからね」
「奢ってあげるから行こうよ。ささ、次の十字路を曲がってすぐの所にあるし、ぐぐっと右へ」
「……やめとく。ほら、立ち止まってないで行くわよ」
「うん………」
「…………」
「ねえ……かがみ」
「―そういえば、これ渡すの忘れてたわ」
「え、なにこの袋?」
「もう冬だしね。少し早いクリスマスプレゼント。あんた、身体小さくて冷えやすいんだから、それでもしてなさい」
「この手袋って……え、まさか手作り?」
「馬鹿。言ったでしょ。店で売ってる高い物を買うほど、お金に余裕はないのよ」
「かがみ……!」
「あーもうっ。なに泣いてるのよ。みんな見てるじゃない。恥ずかしいやつね……まったく」
「だって、かがみが、かがみが」
「泣くほどの物じゃないでしょうが。はあ……やっぱりケーキ屋に寄って行こうかな。あんたも行く?」
「うん。もちろんだよ、かがみ」