07/05/08 19:37:19 Ftj28blV
佐々キョン バカップル
『Gとの遭遇』
「キョン、キミは知っているかい?ゴキブリというのは元来はゴキカブリと呼ばれていたようだ。
さらには人類が生まれる遥か昔から存在していると言う。そんな彼らの生命力は凄まじいものだ。
一匹いるのであればソコには百匹は存在すると言うが、それは彼らの生命力の賜物なのだろうね。
尊い彼らの命を僕は奪うことは出来ない…しかし駆逐しなければキミの学習へ影響が出るだろう?
そんな二律背反に立たされているキミと僕。さあ、どうするべきだろうね」
くっくっと自嘲するように笑う佐々木。
「どうでもいいがいつまで座っているつもりだ?ヤツに襲われるぞ」
ヤツはもう臨戦態勢だ。なのに佐々木は動こうともしない。どうしたものかと佐々木の顔をのぞき込むと青ざめていた。
「…僕の腰が抜けて…た、立てなく…なっちゃった…」
そんな事を言ってもGは止まらないぞ。
ほら、飛んだ。
「う、うひゃぁぁ!」
…なんて素っ頓狂な悲鳴を上げるんだ、お前は。
「き、キョン!たすけて!お願い!僕を守って!」
…やれやれ
俺はそんな事を呟きながら佐々木を抱き上げると、首筋に思い切り抱きつかれた。
まあ、Gのおかげで佐々木の新たな一面が垣間見えた事だしな。
「キョン…ありがとう…大好き…」
「ああ…俺もだ」
その後の俺たちがどうなったかは秘密だ。
一晩中…佐々木に抱きつかれていたために学習がはかどらなかった、とだけ言っておこう。