07/05/13 23:43:56 okxeB+aK
>>330
きょこたん萌えた。
「え…?」
突然の展開に脳が追いついていないようですね。 仕方ありません―
「いわゆる一目惚れと言ったモノでしょうか。 初めて会ったその瞬間から貴方に恋心を抱いてしまったのですよ。」
「ちょ…ちょっと待ってくださいぃ! そそ、そんなことを話すために呼び出したんですか?」
かなり動揺しておられますね…僕の口説き文句も捨てた物ではないのでしょう。 今度彼に(ry
「ええ。 最初に『個人的なお話を』と申し上げたように、今日の用件は貴方に僕の気持ちを知っていただきたかったのです。」
「……仰りたい事はよくわかりました。 ですが私たちの属する組織の間柄、貴方と私がお付き合いするのは望ましくないと思われます。」
おっと、持ち直しましたか。 ではもう一押し―
「そのような事象は些末な問題です。 それら全てを放り出してでも、貴方とお付き合いをしたい。 僕にはそれだけの覚悟がある。」
①最初の妄想通り、古泉×橘
②橘がガチレズ告白。ガチホモとして意気投合
③それ以外に何か
話をどう膨らますか悩んだ挙句、他スレで流行のルート分岐を導入。
早い者勝ちで、③なら何かネタを希望。
332:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/13 23:46:24 vXM24S8n
②が面白そうに感じたかな,と
333:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/13 23:46:34 BMUcSedi
二人で協力してキョンを落とすとか?
落とした暁には古泉→キョン→きょこたん
334:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/13 23:47:18 F5mw2vdP
橘が古泉を佐々木の閉鎖空間に閉じ込めて放置ぷれい
335:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/13 23:53:07 okxeB+aK
あれ、このスレ過疎ってたのは気のせいか…
もう反応があるとは思わなんだ。
>>332より②で書いてきま。
>>333、>>334も面白そうなんで、書けたら書いてみたいなー、と。
今日寝られるのかな…
336:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/13 23:55:52 BMUcSedi
>>335
超期待
話題が乏しいだけで住人がいないわけじゃないはず
337:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/13 23:57:33 EedR7l1J
驚愕までwktk中だしな
>>335
がんばってくれ
今日じゃなくても全然おkだぜ、俺は
338:334
07/05/14 00:29:41 Wt+TFcb/
>>335
冗談で言ってんけどなw
かなり期待してるんでほどほどに頑張ってくれ
339:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 01:08:11 Tx/55JxB
「それほどの覚悟がおありなんですか…。 ですが、やはりその申し出に応じることはできかねます。」
「…何故です?」
「……」
「僕の気持ちを無に帰すと言うのなら、相応の理由を知りたいのですが?」
「…私……男の人に…その…興味が持てないのです。」
その後の彼女の弁明とも言えなくも無い話を要約しますと、小さい頃好きだった男子に虐められた経験から、
男性に対して激しい嫌悪感を抱くまでになり、今では女性に走った、とのこと。 まさかお仲間だったとは…急に親近感を抱いてきましたよ。
「なるほど。 だから僕と付き合うのは無理だ、と。」
「…ごめんなさい。」
「…実のところ、僕も貴方とお付き合いをしよう、とは思っていなかったんですよ。」
「え?」
「全て白状しましょう。 今回の申し出は、貴方の組織を探る一環として行った事だったのです。
ですが貴方は男性に興味が無い…。これではこの作戦は実行不可能です。」
「…」
唖然としていた顔に徐々に怒りが見えてきましたね。 ここは間髪を容れずに―
「作戦は失敗ですが、僕個人としては嬉しいですよ。 何せ、『仲間』が見つかったのですから。」
「仲…間?」
「ええ、僕も貴方と同じく、異性に興味がありません。」
「…そ、そうなんですか?」
「はい。 尤も、貴方のように憂慮するような事情があってのことではありませんが。」
過去に僕の身に何が起こったのかは想像にお任せしますよ…別段楽しい出来事でもありませんしね。
「そうなんですか…」
表情が何やら緩んでますよ。 まぁ僕も初めての『仲間』ですし、感慨深くもありますが。
「…古泉さん、『仲間』としてお願いがあります。」
「なんでしょう? 僕がお力になれるのでしたら何なりと。」
「あの人に…その、渡りをつけて欲しいんですけど。」
「…どういった事情で?」
「組織の指令なんです。 『鍵となる男を誘導し、涼宮ハルヒの能力を活性化させよ』、と…。」
「彼に伝えるだけなら構いませんが、一体何をするおつもりなんですか?」
「…彼を誘惑し、涼宮さんに刺激を」
「待ってください。 貴方は…」
「ええ。 …ですが、任務は任務です。」
「…わかりました。 『仲間』たるもの、今回は協力しますよ。 しかしひとつ条件があります。」
「条件…?」
「彼の『後ろ』は僕が頂きます。 それで宜しいですか?」
「…クスッ ええ。 勿論。」
340:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 01:11:08 Tx/55JxB
後日、橘さんとの約束通り「涼宮さんのことで話したいことがある」、と公園に彼を呼び出しておきました。彼には怪訝な顔をされましたが、それくらい安いものです。
ベンチの陰から辺りの様子を窺っていますと、意外にも彼はホイホイ顔を出されました。
そんな無警戒では僕以外のいい男に取られかねませんので、今後は不審な呼び出しには応じないようにしていただきたいものです。
「何でお前がこんなところにいるんだ?」
「えっと、それは…」
作戦とはいえ、男性に対する恐怖心は、そう簡単に拭えないようですね。 ですがそろそろ僕の方も我慢の限界が…
―ぷつん
音も気配も殺して…彼の背後に…ハァハァ
アッー
予想通り最初の妄想から脱線しますたorz
>>333のネタも拝借して書いてみたけど…古泉自重しろw
ガチレズにはあまり触れられなくてスマン。
もう寝ますわ。
341:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 01:28:20 TudowRG3
>>340
ちょw古泉ww俺のキョンになんて事をwww
342:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 02:51:27 IY1ZtpFN
「一体なんだって朝比奈さんを誘拐、いや、拉致しようとしたんだ?」
「その……あんまり可愛くて、つい……」
「朝比奈さんが可愛いことについては異論は無いが、やっていい事と悪い事があるだろう」
「むらむらしてやってしまいました。今は反省しています」
「お前が、あー、特殊な趣味を暴露したからと言って、それで俺は人を見る目が変わるような人間じゃない。だが、それ以前にお前がやったことは犯罪だぞ」
「そうですよね、すみません」
「ったく」
「ところで……」
「ん?」
「あの、森さん……? の連絡先を教えて頂けませんか?」
「……何故だ?」
「とても麗しい方……一目見て、その……お近付きになりたくて……」
「はぁ……」
「あの方の氷のような微笑、とてもゾクゾクしました。怖かったけどそれだけじゃなくて……。初めてかも、あんなに真正面から見つめられて……目線で心臓を打ち抜かれたみたいに……。
あたしそれまで自分の事をSだと思ってたんです。でも違った。森さん、あの人はきっと真性のサディストだわ。あの人になら虐められてもいい、いや、あの人に、虐められたい……! あの日以来、日増しにその想いは募る一方で……。
たかぶる感情は、身中に燃える火のように私を焦がし、毎夜火照った体を鎮める為に、秘密の部分に指を這わせ、溢れ出る雫が寝床を濡らし―あれ? キョンさん? どこ行っちゃったんですか?」
343:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 03:31:23 Wt+TFcb/
なんか新しくキャラ変わったな
344:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 06:44:05 govCNI9s
そこで森さんのドS調教ですよ
ついでに森さんものっそい多重人格で、きょこたんアメもムチも大量に食らって全く逃れられず的な何か
345:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 16:00:33 bAHM7QQn
森さんにはいじめられたい
でもきょこたんはいじめたい
普通だよな?
346:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 16:47:31 F8yP2//m
だからこそ、森さんがきょこたんをいじめるというシチュが成り立つわけだ。
347:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 17:54:10 Wt+TFcb/
俺は森さんすらいじめたいけど異端なのか?
348:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 18:24:11 e//ImT3a
森さんときょこたんを(仲良くさせる為に)二人まとめていじめるキョン
349:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 18:36:17 J2WHAfg4
ふたりに虐められたいだろう普通
350:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 18:44:24 BeOHxFv4
>>345
いじめて欲しそうな顔をしてるきょこたんを放置してキョンをいじめる森さん
我慢できなくなっていじめて下さいと顔を赤らめて言うきょこたんに対し、
森さんはキョンにきょこたんをいじめるように言う
「私は森さんにいじめられたいのに」と漏らしながらもキョンの責めに次第にきょこたんの躯は……
351:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 18:47:16 UH2jLUnF
しかし返り討ち。
352:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 19:41:15 yr+x+vH1
ここらへんで15分たちばなしでもしていくかな?
353:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 19:44:11 aAin3VfG
>>347
オレが書き込んだ覚えはないのだがな…
354:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 19:44:19 ef9+y2vR
しないよ
355:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 19:52:07 J2/Ta9w8
どう考えてもきょこたんはMだよな。
これは揺るがない事実だと思う。
356:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 19:58:49 UH2jLUnF
SIMPLE2000シリーズ Vol.861 THE 橘京子vs森園生&朝倉涼子
357:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 21:10:43 Gj+uoSmJ
代用品
URLリンク(moepic3.dip.jp)
358:続き(古泉一樹のすべらない話)
07/05/14 21:13:22 IY1ZtpFN
「え? 何故です?」
「いやあ、どうということの無い用事なんだがな」
「一応〈機関〉員の個人情報は機密扱いですからね。いくらあなたの頼みでも、それはちょっと教えるわけにはいきません」
だろうと思ったよ。当然だな。全く、俺もよくよくお人好しだ。あいつにこんなことをしてやる義理はこれっぽっちも無いのに。やれやれ。
ともあれ、これできっぱりとあいつを諦めさせられるってもんだ。
「連絡を取るだけでしたら、僕が取り次ぎますけど」
「いや、いい。変な事訊いて悪かったな。変な事ついでにもう一個訊いていいか?」
「なんです?」
……。
「え? なんですって?」
「なんでもない、ただの雑談だ。血気盛んな男子高校生の他愛も無い下らん猥談て奴さ」
「こと貴方に限って、本心でそのようなことを言ってるとは思えませんが……。何にしろ、それは僕に訊かれても答えかねる質問ですね」
「どっちだか、噂ぐらい耳にしたことが無いのか?」
「森さんに気があるんですか? だとしたらやめておくように忠告しますよ」
「何故だ?」
「森さんがSかMか、それはわかりませんが―」
が?
「森さんはレズです」
俺は盛大にコーヒーを噴き出した挙句に額をテーブルに強打した。
それじゃ駄目なんだよ森さん!
359:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 21:13:47 6bey6Q3t
>>357
おっぱいが…
おっぱいが…おっぱいが…
…
そんなのきょこたんじゃないッ!!!
360:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 21:43:02 3xSdb7Bq
URLリンク(moepic3.dip.jp)
んん…! もうっ!
361:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 22:14:24 IY1ZtpFN
ところで、スレがENOZより下じゃないですか!
んん……もうっ……!
362:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/14 22:55:20 F8yP2//m
んん…!もうっ!
ksk
363:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 03:43:00 y6hCbT+h
>>360
佐々木「なるほど‥‥これが願望を実現する能力、か‥‥」
橘「実験台ッ!?」
364:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 04:29:25 z9/PVM4V
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ふふ 橘京子(大)登場なのです!
\___ __/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∨ | 自分で(大)って言うなよ……
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 世界のために 私ともっと仲良くするのです! 既定事項なのです!
\_____ _____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∨ | 基本的にお前 未来人属性じゃないだろ
\____ ____________
∨ フジワラ(ダイ)ガ
, -‐- 、、 ,. ‐-ー- 、 デテコラレテモ コマルケド…
. 〃 u .; ヽヾ. ノ / ヽ
ハミ((メノリ从)) . ノハハハハハ !
| i(| ┃ ┃ |!| !|─ ─ ,iリ)! イマ ガ アレ デ
ウ ウゴク ト | トリ、'' ヮ''ノl'!| ’ 、 - ,ノル´ ソコマデ ソダツ モノナノカ?
. ズレル ノデス レ゙⊂i´_,)_,)づリ ⊂}゙|†'|´{>
. 〈.__j . i´T `i
(__ハ_,) 〈_,八__〉
365:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 10:23:35 3hPVFpoT
>>364
ちょww橘さん!あなた胸に何を詰め込んでんすかww
だがそれがいい
366:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 20:33:33 utfPQG3h
「ロマンです。女の子の胸には甘いロマンが詰まってるんです」
「ふんっ、スカスカで偽物の餡詰めて何言ってなはぶらうあっ!」
「……そして乙女の秘密をばらそうとする輩は死の運命が待っているのです」
367:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 20:49:31 hy5/xc6I
丁度おっぱいネタで書いたはいいがお蔵入りになってた作品があるんだが…… どうしよう
368:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 21:08:22 v6Dwx8Vj
んん……もうっ! 焦らさないで早く投下するのです!
369:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 21:09:34 /tudeIT+
>>367
さぁ、出すんだ。
きょこたんがレズキャラで定着する前に。
370:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 21:16:37 5AP03+2x
「・・・と言うわけで!私達も踊りますよー!」
「は!?どーゆー訳で・・・ってもう音楽始まってるし!」
「あはは、たまには踊ってみるのも楽しいかもね。」
「―踊・・・・る・・・―」
(数分後)
「・・・橘、お前、目線が微妙にズレてないか?」
「え?そうですか?」
「ホントだ。・・・あ、サビの所の指振る所がちょっとズレてるよ。」
「え?」
「―最・・・後の―ポーズ・・・の・・・腕が―違う・・・」
「ええ?」
「全く、発案者はお前なんだからもっとちゃんと踊るべきだぞ?もうちょっと腕をこう・・・」
「あ、そうそう。でも、気持ちもうちょっと上だと思うんだけど。」
「――そこ・・・5cmズレ・・・てる―」
「え?えええ?」
そういって全員に指導される(いじられてる)きょこたん想像して萌え死んだ。
371:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 22:00:05 oHIW8I6I
>>367
さあ出すんだ。
きょこたんをノーマルなMに戻すために。
372:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 22:08:32 d9YKieJn
>>370
全員に全身をいじくられるきょこたんは萌えるな
373:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 22:15:30 hy5/xc6I
ノーマルなMとか言われてもなぁ……w
しかしきょこたんの将来を確約できるほどの出来でも無いし、ついでにオチも考えないで書いたからお蔵入りになってたブツであって、
要するに妄言だ。
2レスほど。その時の勢いだけで書いた、今更反省したくない。
ただおっぱいが書きたかっただけでオチ考えて無かったっていう(ry
六月も半ば、梅雨真っ只中ではあるが、その日だけは初夏のように爽やかだった。
俺は敵対組織の橘京子に呼び出されてSOS団御用達の喫茶店にいた。俺の頼んだコーヒーも『機関』の奢りらしく、何の心配も無く
飲めるっていうのはいいね。まぁ相手が橘っていうのはいろいろと危ない匂いがするが。
橘はストローから口を離すと、こう話を切り出す。
「キョンさん、あたし思うんです」
何をだ。佐々木が神という話ならもう聞き飽きたぞ。
「その話じゃないの。えーっと…… その……」
ちなみに今日の橘の服装は胸元の大きく開いたノースリーブで、こいつが前屈みになるたび少しばかり谷間が見える。普通に考えれば橘のサイズで
谷間が出来ることなど考えられないんだが、最近はブラも進化してるらしい。つけるだけで谷間ができるなんていうのもあるみたいだしな。
とかなんとか俺が冷静に橘の(主に胸の)観察をしていると、彼女はいつに無く真剣な表情で俺の目を見た。なんだ。まさか何か起きるってのか。
勘弁してくれ、俺は今現在不思議に巻き込まれたいとは思ってないぞ。
「えっと……あまりにも大きくて無駄なものよりも小さくて無駄の無いものの方がいいと思いませんか?」
……何を言い出すんだ唐突に。訳が解らん。
しかも主題をぼかした質問ってのにはトラウマがある。朝倉が俺に質問してきた時のことを思い出して背筋が寒くなった。あの時は確か
現状がジリ貧だとかなんとかだったっけ。じゃぁ今回はどういうことだ。
必死になって考える。俺はまだ死にたくは無い。大きくて無駄なものより小さくて無駄の無いもの……そんなものはこの世の中に山ほどある。
無駄に大きいレジャー施設や無駄に広い公園なんてどこの県にもあるだろう。だけど今はそういう話をしてる訳が無い。じゃぁ何の話だ。
「……悪い、その質問じゃよく解らん。もう少し解りやすく説明してくれないか?」
俺と橘の距離は朝倉の時よりも圧倒的に近い。宇宙的干渉が無いにしてもこの距離では逃げることは難しいだろう。だったら少しでも時間を稼いでいろいろ考えなきゃならん。
橘は俺の問いに「うー」だの「あー」だの唸ってから、
「じゃぁ……手に余るものと自分の手に収まるものだったら? 手に収まるものの方がいいと思わない?」
374:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 22:16:55 hy5/xc6I
笑顔でそう言った。だがその笑顔の裏では着々と俺を殺す準備をしてるかもしれない。これで急に「じゃぁ死んで」とか言われたら俺はどうすればいいんだ。
齢十六年、三度も殺されかける人間なんてそうはいないだろう。ついでに三度目の正直なんて言葉もある。これはマズイ。
橘は"大きいもの"と"小さいもの"を比べてて、その"小さいもの"を選ぶように言っているように聞こえる。俺としてはどっちでもいいんだが、
ここで橘の機嫌を損ねればどっかで待機してる『機関』のスナイパーに頭を撃ち抜かれるかもしれん。それだけは避けたい。
俺は生唾を飲み込むと、不自然に前屈みで上目遣いの橘に向かって、
「そう……だな。手に収まる無駄の無いものの方がいいな。うん、そりゃ。大きくったって邪魔なだけだと思うし」
言った。言ってしまった。間違ってたら即アウト、人生最大の選択かもしれない。ごめんなさいオトウサンオカアサン、息子はこんな喫茶店で脳漿撒き散らして死ぬかも―
思考の海の中、突然に手を取られた。顔を上げればそこには満面の笑みの橘京子。はい?
「そうですよね! そうよね!! 無駄に大きくて手に余るより小さくて手に収まるサイズの方がいいですよね! キョンさんならそう言ってくれると信じてたのです! よかったぁー。あ、佐々木さんにも連絡しなきゃ」
橘が大声を上げて喜びを撒き散らしながら小躍りし出した。何がこんなに嬉しいのだろうか。それに、佐々木? やっぱり今までの話の流れには佐々木が関係してたのか? つまり本当に俺の命はピンチだったかもしれないのか?
「―そうなのです! やっぱりキョンさんは小さいのの方が好みだって言ってました! あ、ちゃんとICレコーダーにも録音してあるから大丈夫っ。うん……はい、わかりましたぁ。ふふっ、それじゃ」
佐々木に電話したのだろうか。しかもICレコーダーって何さ。
「ICレコーダーは証拠品です。もうこれであなたの未来人とはさようならなのです」
なんだと!? やっぱりこいつら何かしてやがったのか。また朝比奈さんを誘拐でもしたのか!? 許さん!
だが橘は両手を振って否定のジェスチャーをすると、
「ち、違います! ていうか、あなたが自分で言ったんじゃないですか。おっきな胸より小さい方がいい、って……。あ、あなたの宇宙人……長門さんでしたっけ、彼女にも伝えておきますね」
「ふふっ」と微笑んでいるが、正直何を話しているのか解らない。俺が「大きい胸より小さい方がいい」なんていつ言った? それにどの辺りから胸の話になったんだ?
理解しかねている俺のポケットに入っていた携帯が突然鳴った。
『ユニーク』
とっても終われ
375:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 22:17:44 v5q4KxDQ
>>371がきょこたんの在るべき姿だと思うんだ
エロパロ板のおしおきssが印象深くてな…つーか俺ぶっちゃけあのss見てからきょこたん萌えになったし
まあしかしレズも悪くないな…
376:これ以上はエロパロ送りですか
07/05/15 22:18:47 i9QWckHM
あのー、森さん、一体何をするつもりでしょうか。
「ふふふ、わたくしはメイドですよ? キョンさんの為に、しっかり御奉仕させて頂きます」
あなたまで俺をその渾名で呼ぶはぅあぁっ! こっこれはぁああ!
「んふっ、かわいい反応をするのですね」
「もっ森さぁん……キョンさんばっかりずるいです! あたしのことも……」
「申し訳ございません、ただ今手が塞がっておりますので。しばらくお待ち下さい」
「そんな……目の前でそんなの見せ付けられたら、あたし……あたしぃっ……!」
「どうしても我慢出来ないのでしたらお一人でなさって下さいまし」
「りょ、両手縛られてるじゃないですかぁ! あぅぅ疼く……いやぁぁなんとかしてぇ!」
377:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 22:26:49 qN+jLXsn
>>373
それでこそきょこたんだ!
あぁ,やっぱりきょこたんかわいいよきょこたん
378:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 22:55:01 /tudeIT+
どうも、古泉です。何でしょう? またお前かよ、ですか。
ここは橘スレだからさっさと立ち去れと。うわ、投石はご勘弁を。
確かに前回の作戦失敗の責は僕にあると言われても仕方がありません。
ですが、アレは不可抗力だったのですよ。 彼の魅力的な(ry
ところで今回ここにお邪魔したのは他でもありません。
仲間…いや、『同士』の橘京子さんにとある依頼をされましてね…
「森さんを紹介してもらえませんか?」
顔を会わせた途端にそれですか。一応お聞きしておきますが、何故です?
「初めて森さんに会ったときは衝撃でした…。あの人に睨まれると体がゾクゾク
してしまうのです。
それ以来、あの人にどう虐められたいか妄想してしまう日々が続いたのです…」
公共の場でそんな恍惚の表情を浮かべながら危なげな発言は控えたほうがよろし
いですよ。
「…ハッ すいません、軽率でした。…受けていただけますか?」
同士の頼みであれば、当然お受けいたしますよ。前回の失敗もありますし。
ですが、彼女は(色々な意味で)優しくないですよ?
「わかってます。それがいいんじゃないですか!」
僕が言うのも何ですけど、あなたも筋金入りですね。
続かない。
きょこたんレズ化計画の一端を担うのは…君だ。
379:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 23:05:18 q3B5J85x
だんだんと古泉がいいヤツに見えてきたから困る。
380:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/15 23:39:02 P/F/OyUr
>>374
これはもっと評価されてもいいはずGJwww
最後の長門吹いたw九曜じゃねえのかよ
381:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 01:05:39 5FV0reMb
きょこたんがメインかどうか分からなくなる位に、
オチでおいしいとこ持ってきすぎな長門いいねw
382:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 10:11:36 OOoCqOQE
>>376
ろろろ露骨な描写じゃないから全然いいとおも
きょこたんかわいいよきょこたん
383:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 10:38:38 M47irU8D
橘京子は、マゾマゾユカイ
384:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 11:00:02 OOoCqOQE
「どうしても、とおっしゃるのでしたら、どうぞご自分で『ご処理』なさればよろしいかと」
ビクン
(…処、処理なんて、そんなぁ…///)
「で、でも私、両手がうしろに…」
「机でしたらそちらにございます」
(!!)
「ウェブカメラでしたらこちらにございます」
(!!!)
385:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 12:46:17 VBtdSHCs
「京子ちゃん、君は最近<機関>の森さんと会っているそうじゃないか。
一体君はどっちの味方なのかな?あ~ん?」
「さささ佐々木さん、顔が近いです息がかかります耳が…感じちゃいます…///」
シャキーン! ←眼光
「払い腰どぅえ~~い」
ドゥエーーイ
「!!?」
「きょこたん!僕は君をそんなコに「育てた」覚えはないよっっ!」
「佐々木さん!」ジーン…
「ここにリモコン【禁則事項】がある」
!!
「ここにビデオカメラがある」
!!!
「さあきょこたん、これからお出かけだ!」
…やっぱりこの人で、間違ってなかった!!
386:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 12:52:40 xc4E1vnm
情 熱 を 持 て 余 す
387:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 13:31:18 87j+o0c1
見てられん
388:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 14:40:48 RpM4K0pz
続きを激しく希望
389:きょこたんとあそぼう
07/05/16 14:44:22 maq4wIDr
バッタリ。
「佐々木さん!森さん!そんな!」
「くっくっ…橘さんゴメンね?隠すつもりはなかったんだけど、僕たち、そういうことで」
「佐々木さん行きましょ?」
「はわわわわ…」(ななな何というNTR…もうっ、限界かもっ)
バタッ ←昇天
「橘さん…ついにあなたもここまで…」 ←感動
「――お前ら―GJ――」
「く、九曜さん?」
続くのか!
390:きょこたん爆走中
07/05/16 15:13:56 cszcqVoY
(橘京子さんの妄想世界より中継でお送りします)
「森さん!?メイドさんじゃなかったの?」
「シスター京子、わたくしたち修道女は神と結婚しているのです」
「…」
「いつ何どきも、肉欲の悪魔に身を任せることなどあってはならないのです」
「…」
「わかりましたか?」
「………/////////」
「よろしい」
安直!
391:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 15:15:23 DgO3BgcL
何故きょこたんをそっち方向にもっていこうとする人が多いんだ!?
ノーマルMきょこたんで充分だろうに
392:きょこたんであそぼう
07/05/16 15:20:31 JdyH7ORL
「――お前ら―GJ――」
「く、九曜さん?」
ザワザワザワ
(…髪の毛が…)
シュルシュルシュル
(…ちょwww、触手!!)
「はうあっ…んんんんんっっ!!!」
続かん!
393:マゾっ娘きょこたん
07/05/16 16:04:58 pyDNgKBr
「橘!実は俺、マゾっ娘萌えなんだ」
いぢめる?いぢめる? ワクワク
「あの時調教中のお前と言ったらそりゃもう反則的なまでに…」
えぇ?いぢめてくれないのん?
「私ふつーの男性には興味ありませんの。それじゃ!」
あれっ、だめだこりゃ
何かキャラわかんなくなってるしorzzz
394:――きょこたん――で――
07/05/16 16:35:56 A2slDvqc
「わわわわー!!!!」
「橘さん、完全にがんじがらめですわね」
「ああ、そうですねえ」
「持ち上げられてますね」
「なんっっかこれ、どこかで見たことあるような…」
「わぎゃー!!!!下ろしてぇぇぇ!!」
「「王蟲。」」
395:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 16:44:56 2whfnpDz
何この
396:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 16:55:06 Ud6FXu2e
オナニー短文。
397:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 17:02:57 FfJXblaJ
きょこたんかわいいよきょこたん
398:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 19:01:37 xc4E1vnm
カオスだな
もっとやれ
399:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 19:36:51 zFr3ry3X
きょこたんは休みの日は図書館でリーダー本とか読みながら
明日はあーしよーこーしよーってがんばってそうだな
400:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 19:39:35 zNXTEgEa
>>399
あまりにも想像しやすくて吹いたw
きょこたんかわい過ぎるよきょこたん
401:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 19:51:51 9GfaJI1F
報われない必死系少女というのも結構新しい属性のような気がしてきた
でものいぢ絵のきょこたん相当可愛いよな
幼い感じで
みくる萌えのキョンだし誘拐ネタさえなければ結構ストライクゾーンだったんじゃないかと妄想してみる
まあ乳はないけど
402:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 20:20:34 vKcOVe8M
>>491
>>まあ乳はないけど
それでこそきょこたんなのだよ!
だからこそいいのだよ!
403:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 20:35:42 szb72HQL
「何たがあたしいつの間にかレズって性格付けされてるんですけど……」
「みたいね。運命じゃないかしら」
「運命!?」
「その上ドジっ娘属性が付加されてるし……」
「──それが……宿命─」
「宿命!?」
「更に更に何でだかマゾって事にまでされてるし……」
「仕方ないんじゃね? それ既定事項だし」
「既定事項!?」
「……って、もうみんなヒドいんですよ」
そうだなうん、確かにヒドいな。
ところで橘、何故お前はそんな事を愚痴りに俺のところへわざわざ来るんだ。
「……もう……鈍感っ」
404:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 21:03:59 lYO9OSgz
>>402
ロングパス乙
405:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 21:06:57 M47irU8D
パンジー「始まるでザマスよ」
佐々木「行くでガンス」
九曜「―ふんがー―」
橘「マジメに始めてくださいっ!」
406:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 21:26:33 xQY65xcr
ツインテ娘は苦労属性なんだろうか……
407:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 21:32:07 zFr3ry3X
きょこたんきっと4畳一間のぼろアパートとかに住んでそうだな
毎日ゴミのことで大家さんに怒られたり
408:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 21:33:02 OaZbtmMY
そのノリだとパンジーがこなた、きょこたんがかがみか。
パンジーがヲタクだったりすると、
「・・・そーいえばパンジーの携帯ってどうなってるんですか?」
「パンジーって呼ぶな。というか、人の携帯を勝手に取り上げるな!」
「いーじゃないですか。えーとー・・・ぶっ!これは津村、ときk・・・」
「止めろそれ以上言うな贓物をブチ撒けるぞ!!」
「パンジーってそういう人だったんですか・・・」
「っつーか好奇の視線を僕に向けるなー!」
ってなる訳か。
409:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/16 22:05:01 7TUEFBSa
パンジーはツッコミいれるかがみタイプだと思うな。
410:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 00:07:32 n9+/+1kk
「よお。百合っ娘でマゾっ娘でドジっ娘であまつさえNTR萌えのきょこたん」
「/////ー!!」
「ってそれ、なんて発音するんだ?」HAHAHA…
「キョンさんひどいです!エッチなのはいけないのです!」
「―では―これは―ぉおおおおおおお…」
バタッ ←昇天
「ねえキョン、これは何萌えって言うんだい?」
「さあね。わからん」
411:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 00:49:56 7azZANps
なるほど。きょこたんの声は川澄綾子だな。
412:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 00:52:40 seQuRbqB
>>411
茉莉とかセイバーの人だっけ?
413:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 01:16:08 oJryNTeq
レズ属性は個人的には好きじゃないが…それでもきょこたんの可愛さで許してしまうぜ
414:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 03:05:33 YQjlmTZb
>>412
その通りだ。しかし、俺はどうしてもゆかなボイスに脳内変換されてしまうんだ……
415:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 06:20:32 WzirhjbV
きょこたんが「同志」からリストラされた泣きながら喫茶店でバイトを始める状況が浮かんだ
416:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 06:25:27 QjBmLS4v
でも結構お客の間で評判なってその後ノリノリで看板娘やってるきょこたん想像して朝から萌え尽きた
誰かこれ題材でSSをだな
417:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 06:27:01 GQtYONT5
その喫茶店はいつもキョンが奢らされる店で、会計の際にお互いの境遇に苦笑しあうのか?
418:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 06:29:58 1XZmWPS3
超能力者はみんな同性愛者なのか・・・
かわいいきょこたんがどこぞの男にとられるよりは、森さんや佐々木と百合ってる方が良いかもしれん。
419:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 07:12:11 W47+bVX1
>>417
そこで喜緑さんがきょこたん懐柔
420:3倍 ◆JnH6jYS3FA
07/05/17 07:30:00 xvftBHg6
江美里かわいい
421:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 08:41:20 9S4kgRLq
お早う諸君。今、俺は、猛烈に眠い。
どのくらいかというとかみのけ座の銀河衝突ぐらい眠い。
そんなわけでこれまた無益な幻視を得たので投下。
「というわけでキョンさん、考えておいてくださいね?」
「いやーわからん。すまんがちょっとトイレに」
ガタッ ガチャン!
「ああっ!いかん、これは失敬!」
「ちょっとキョン!気をつけてくれないかな!」
「す、すまん佐々木」
「橘さんが」
「ん?」
スピー
「…こいつ、寝てんのか?」
「キョン、気絶ヤギというのは聞いたことあるかい?」
「何だそれは。初耳だ」
「橘さんはね、突然大きな音を出されると、いつどこであろうともその場で眠って
しまうのだよ。それでしばらくは何をされても起きない。どういう仕組みかはわか
らないが、現象としては気絶ヤギに似ている」
こ れ は 新 し い
「い、いや。ていうかこいつ、それじゃとんでもなく弱いんじゃないのか?何の役
に立つんだ、そんな新ジャンル」
「それは…」
「?」
「……」
「……」
「……///////」クックックッ
「っておいっ……本当に何をされても起きないのか」
「や、やってみる?」kkkkk
こちょこちょこちょこちょ
クカー……////////!
「待て待て待て!」
422:遍在者・谷口
07/05/17 12:53:45 ygfuU4mq
「お店に戻りましょ。今日のあたしの用件はおしまい。あなたも考える時間が」
ガラッ
(ガラッ?)
「WAWAWA忘れ~」
「!?」
「谷口!?」
「おおおっと、こりゃ~とんだ場違い野郎だっぜ~(棒」
「谷口お前どういうことだ何でここにいるどうやって」
「ふっふっふ…安心してくれ、キョン。この借りは後できっちり返してもらうから
なぁ。そうだ、今度お前の中学の時のクラスメイトでも、良さげな娘がいたら紹介
してくれ。例の『変な女』とやら。じゃ、お二人ともごゆっくり~♪」
「何なんだあいつ…ってか借りって、何」
「…どうも、うっかりしてられなくなったようね…」
って何だこれは
423:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 18:10:31 FqOmQyrG
きょこたん
424:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 18:21:20 EO/KJ7w0
きょこたんかわいいよきょこたん
425:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 19:10:27 weTuawCR
きょこたんはいどをしらべた。なかからもりさんがおそいかかってきた!
426:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 19:55:25 C1wULax2
もりさんのぱふぱふ
きょこたんはうごけない
427:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 19:59:33 ks2++lYQ
きょこたんのぱふぱふ
ミス
428:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 20:09:26 zR2qGeKi
きょこたんは ぱふぱふを しかけた!
むねのサイズが たりない!
パンジーは わらっている!
429:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 20:40:32 NjEHj7Hk
森さんのひとみがあやしくひかる・・・・・・!
430:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 20:48:30 zxzS04kS
キョンのフラグおり!
会心の一撃!
きょこたんはなみだをながした
431:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 20:49:20 6BKTVan/
パンジーはくだけちった
432:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 20:52:00 6e7NiRQA
おお きょこた よ! しんでしまうとはなさけない。
433:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 21:53:19 zDj/aXHG
そなたに もういちど きかいを あたえよう。
ふたたび このようなことが ないようにな。
きょこたんのお小遣いは半分になってしまった!
きょこたんのバストが10cm減ってしまっ……これ以上は減らなかった。
434:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:10:29 v/+JXgYQ
おーい>>433、宅配便みたいなのがそっちいったぞ
435:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:17:41 BKKJqwUV
>>432はおしい
436:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:20:00 6e7NiRQA
>>433
きょこたんのバストが10cm減ってしまった
「――情報―改変―」
00 - 10 = E0
「いきなり胸が巨大化したのです!」
「喜んでいるところ悪いが、少々大きすぎやしないか?」
437:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:20:29 zR2qGeKi
わたしはタチバナ……
もしキミがキョウコにあったら つたえてほしい
おまえのムネを おおきくしてやれなかった
このチチをゆるしてくれと……! ぐふっ
438:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:23:24 6BKTVan/
父が死んだら乳は大きくならn
439:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:37:45 SqQg/dWA
きょこたんって実は中学生説を説いてみる
440:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:39:42 SlGI7ann
>>430
つまりはいてつく波動ってわけだな
441:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:41:22 zR2qGeKi
そんな……森さんと親子なぐらい年の差があるなんて……!
ん? 何か赤い光点が額に……
442:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 22:45:29 weTuawCR
>>441
森さん「その綺麗な顔をフッ飛ばしてやる」
443:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 23:15:13 c4cU1t3S BE:134882339-BRZ(10200)
>>436
F0…
240cmか
444:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 23:44:45 OrZ+tRdr
(空手バカボン♪空手バカボン♪)
「こんにちは。『びっくりスペシャル★人間は石ころだ』の時間です。
本日は超能力者の百合・京子・スペクターさんにおいでいただきまして
スプーンを曲げていただきましょう」
「マッガーレ、マッガーレ、マッガーレ」
(空手♪バカ!バカ!バカ!バカ!)
445:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/17 23:49:00 bF1/qzDV
>>444
ID
446:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 02:08:48 piFZdvpj
きょこたん「さぁ、テレビの前にスプーンを置いてくださいなのです。いきますよ!」
きょこたん「マッガーレ」
きょこたん「‥‥マッガーレ」
きょこたん「‥‥んんっ‥‥もぅ!‥‥まっがぁーれっ!(メキィ)」
きょこたん「はぁ‥‥はぁ‥‥まっがーりましたーーー♪」
(パチパチパチ)
447:キョン太郎
07/05/18 08:57:14 yvBvhtZk
きょこたん萌え杉!
448:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 09:27:12 C4hJtMjT
驚愕で掘り下げられるであろうきょこたんのキャラがこのスレに近かったら、
喜んでいいものだろうか。
差があれば逆にいい妄想の糧になるかもしれないと思っている俺は異端か?
449:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 10:52:57 liahbS/d
この流れならいける!
10分レスが無ければ京子は俺の嫁
450:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 10:57:22 PKoEDddl
だが阻止する
451:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 11:00:32 liahbS/d
なかなか早いなw
452:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 12:41:41 9nvihlp6
では、俺は10分たちばなしでもしていこう
453:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 12:47:21 YLv5olI6
>>448
きょこたんが掘られるのかと思たw
454:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 14:11:07 rKiYM60X
>>453
いくら超能力者だからって
分裂読んで、ハルヒシリーズで一番好きなキャラがきょこたんになった
このスレに同志がたくさんいそうだぜ
455:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 14:23:11 a0eiQyWd
橘は二番目かな
456:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 14:31:45 T5i8ZeeD
キョン乙
457:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 15:07:57 5dv9WcaI
r=、ー-,,,...、
_,rー―`'i=z_..rーy-=´¨ ̄ ̄`ーi、ryヽ, ヽ.
_.r'¨ i i } \`¨ ` 、
,./ | yソ ヽ、 }
,r' | | `.、 i_
| Y_,,j } }
r' .i i t
. r' { / イ ハ. ! }i }'
i i / / / 丿| .ノ,/ } i ,j
l { { .ri ./yz、 } ./ ,//,∠.,_ /丿 i
i .! i., l i | ./λ= 、ソ、 / |ィヲソj,/ r'
| l| .|t r‐i. l |{ 辷。_,彳 iぅノ i. |
. i| .| `i_ l t}.=、!.,,_ 弋_.i! ー i. |
i .i¨=i /.ソ ./¨i .! ノ |
i l i./ / . ' .l _, / l
} i t、 `ヽ、 イ i_ |`'
t i_,.r-\ 丶_,,/y ̄\ i.
`i } tヽ_,,,....,,,,,,| i \_ l
|L、 | ij `ヽー| il`iヽ
i i ,/ ./ーi i | `i、
y¨、ハ. リ / `ヽ、 ,z ソー-| l | i 'i
i¨ ii k、 i ,j `ヽ Yへ.i i i ノ' l
| / i ノ\ l i .| ノ / ./ |
i リヾ、 i / リ / ,/ / i
ったく・・・ほんとにうざい女よね
458:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 17:24:02 hDbM/l+h
>>439
確かにそれなら胸がまな板なのもうなずk(ry
459:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 18:04:50 BrQWSJ/0
二秒たちばな
460:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 18:07:52 KA6JbUeA
あ
461:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 18:56:04 J/qHUBBW
なんとなくきょこたんってカマドウマの餌食になってそう
「んん…!もうっ!佐々木さんも藤原さんたちもまったくやるきがかんじられないのです!」
こうしてる間にも涼宮さんの力で世界が変わっちゃうかもしれないのに……はあ~……やっぱりこういうの向いてないのかな…
学校で生徒会とか入ってればよかったかな…それともやっぱりバイトでもしながら普通に暮らしたほうがいいのかな……」
「んん…!だめだめ!!ここで私が弱気になったらみんなバラバラになってしまう。こんなときだからこそ私がしっかり
しないといけないのです!涼宮さんのヒステリックラグナロクから世界を救えるのは私達だけなのです。」
「そのためには…敵のことを知らなくては始まりません。まずは涼宮さん達のことを徹底的に調べないと……
そして、こういうときこそ経理の人に半年間頭をさげ続けてついに経費で落としたパソコンの出番なのです!!!!」
「え~と、たしか涼宮さんたちはなにかSOS団とかいう変な団体を作ったとか報告があったんで、一応見てみましょう
SOS団、SOS団っと……って本当にサイトがあるじゃないですか!やっぱりサイトのひとつぐらいはないと団体
としてなりたちませんね。今度、佐々木さんたちの写真を使ってサイトを立ち上げましょう。」
「よし…決意もあらたに涼宮さんたちの電子世界の巣窟に突入です」
あとは誰か考えてください。それだけがわたしの望みです。あときょこたんは先月までランドセル
をからっていたと思います。
462:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 19:07:27 Ht8FA2h1
ひぐらしワロタ
463:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 19:10:41 hDbM/l+h
とりあえずきょこたんは貰って逝きますね
464:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 20:15:59 dgdgYG/F
じゃぁ俺は森さんを…
465:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 20:24:06 kZPbaQBa
で、このスレ的にはきょこたんは超能力者・百合ゲラーでFA?
466:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 20:41:06 L75wrZcn
百合・ゲラー…これは斬新すぎるではないかあっ!!
467:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 21:30:58 a0eiQyWd
百合・ゲラーワロスwww
オレの中ではノーマルなMかな
468:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 22:08:09 taRtl8sa
個人的な要望を言うと、百合は勘弁だな
469:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 22:12:56 kZPbaQBa
佐々木スレでそんな描写を見たんだ。反省はしてない
むしろ
きょこたん百合かわいいよきょこたん
470:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 22:21:15 KhBMKqpi
橘キョン子は俺の嫁
471:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 00:09:12 L/rA7UkZ
>>470
両手に花ですね
472:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 00:23:54 1p2yxh1I
一騎当千きょこたんですてぃにー
473:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 01:21:40 ZJrWTq7N
漏れも個人的には百合は好かない
しかし百合・ゲラーはクソワロタw
久々にきょこたんスレ覗いて>>1から全部読んだわけだが・・・
声の話が出た辺りで小桜エツ子の声が頭に鳴り響いている、助けてくれ。萌え死ぬ。
きょこたんかわいいよきょこたん
とりあえず皆で10分くらいたちばなししようぜ。
474:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 01:24:44 DveD52vF
うん、それ無理。だって私は本当にあなたにたちばなしをしてもらいたくないんだもの。
475:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 02:10:53 vbcMachU
じゃぁ,私とたちばなしでもしようかね,1時間程.
476:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 02:18:14 PFcnX+m2
ああそうだな、たちばなしでもしよう
477:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 02:48:30 ZJrWTq7N
1時間でよかったよ、漏れが華麗に阻止
478:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 06:28:43 4qQ1Lm5Q
きょこたん可愛いよきょこたん
479:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 06:36:03 RBkXz3u4
京子かわいいよ京子
480:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 06:37:58 C1OLwTxe
そろそろ糖分たっぷりのSSが読みたい
481:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 08:18:32 no7BSmLe
3日待て糖分詰まったのを書いてきてやる
482:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 10:15:42 eeJ+Z0Te
>>871wktk
483:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 10:18:05 eeJ+Z0Te
最近アンカミスが多くて困る
>>482は>>481宛ね
484:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 12:30:37 4qQ1Lm5Q
>>871
に期待
485:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 12:42:04 xF6Khl6Y
>>481
期待age
486:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 14:44:53 MyeJyq/m
>>871に激しく期待
487:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 14:51:30 CZ3Q/fk1
>>871はいくらなんでも通杉だろ…
488:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 15:19:09 XoZtKAec
つまり3日の間に「>>481が>>871で書けるようにお前ら盛り上がっておけ!いいな!」ってことじゃまいか
489:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 16:54:12 SAhojD6Y
>>871
挿絵までついてるなんてただものじゃない
490:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 17:14:52 Xogg+lwL
どんどん>>871に対するハードルが上がっていくww
>>871を踏まないよう、しかし保険の意味もこめてSS書いておこう。
491:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 17:22:01 5PbICbbl
よし、上手くやれよ。
492:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 21:23:05 S0PaCOIv
>>871
祝、映画化!
493:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 21:27:34 xlEPnAdU
>>871
まさかテーマ曲まで作ってくるなんて・・・
しかも自分で歌ってるよ・・・うめぇ・・・
494:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 21:44:54 xF6Khl6Y
>>871
30レスに及ぶ超大作……
495:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 21:58:08 C1OLwTxe
パンジー「お前が871を踏むのは既定事項だ」
きょこたん「((((;゚Д゚)))」
496:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 22:18:25 wPjVsO+W
早くも次スレタイ案が
【涼宮ハルヒの憂鬱】百合ゲラー3【橘京子】
497:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 23:44:53 w3fu4rfy
>>871
なんと、前編中篇後編つきの三部作になってたなんて
誰が予想できたであろう
498:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 23:46:56 CZ3Q/fk1
>>871
動画まで用意するなんて…どこの企業に勤めているんですか?
499:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 23:50:34 GVIsWqi8
【涼宮ハルヒの憂鬱】橘京子3【百合ゲラー】 じゃねえのかよw
>>871
お前のせいで号泣しちまったじゃねえかよどうしてくれる
500:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/19 23:54:59 w3fu4rfy
丁度500
501:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 00:14:47 uWiocAkm
きょこたんがブログ書いてたらどんな内容だろうな。きっと、泣ける話し盛りだくさんだぜ。
502:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 00:41:58 Z6B/iNeM
お前らいい加減に>>871をプレッシャーで押し潰すのやめれw
503:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 00:47:56 2tVGOEed
>>502 同意。
>>871 が実は、小説として発売され
原作をも超えるということは、まだ禁則事項なんだぁ
504:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 00:55:13 ajkVG5Z/
>>871 まさかゲーム化までするとは……恐れ入ったよ
505:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 01:25:21 2tVGOEed
現在 >>871 について
この時間平面で判明していること
・挿絵がついている
・作者自らが動画の制作まで手がける
・テーマ曲を作者が自作、自唱 その美声を惜しげもなく披露する
・30レスにも及ぶ超大作
・しかも前編中篇後編×三部作の合計なんと270レス
・映画化決定
・正式に小説としての発売 原作を超える大ヒット
・今冬あたり、ついにゲーム化
・全米が 泣いた
こんなところか。
お前らも、分かったことがあったらどんどん追加して
>>871 を楽しみにしようじゃないか
506:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 01:35:48 oRARQxlJ
「ヴァルシオーネα」でたちばにゃが登場したぞー!
507:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 01:41:02 0p9xlXrt
橘だけに>>871とは意味深なレス番だな。
508:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 01:50:20 Z6B/iNeM
この流れなら言える、俺は独りで10分くらいたちばなしする
509:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 01:57:32 nkmdil7P
遠慮するな俺も付き合うぞ
510:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 02:03:15 5riA84/n
>>871
顔うpかぁ~やるなぁw
511:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 02:18:01 ajkVG5Z/
>>510 それは流石に不味いだろw
>>871 あの謎のメッセージにこんな意味が含まれてるとは……策士過ぎるぞ…お主は孔明か?
512:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 02:24:41 L+DooWOP
>>871
まさかね,あんな複線があったとは.
ここまでうまく構成できるのは荒木センセかオマエくらいだ.
513:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 03:01:24 pjkFA4dg
>870
いや、おまいもGJだぜ
514:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 03:34:16 StL+zMsC
つまり>>870が何か凄まじい一レス小ネタをして、その後間髪いれずに>>871が超大作を……
これは非常に期待
515:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 03:58:12 5riA84/n
>>520
GJ
516:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 04:03:51 oy58uHGA
そろそろ落ち着け
517:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 04:50:44 Z6B/iNeM
>>481の書き込みを見てから板を離れて、一日して戻ってきてみたら何だこの流れw
いったいこの板には何人のパンジーがいるんだよw
それともあれか、宿題を片付けるドラえもんのような状態なのか?
518:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 05:42:03 o6aJeRDQ
きょこたん可愛いよきょこたん
519:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 06:15:39 Z6B/iNeM
きょこたん可愛いよきょこたん
520:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 11:48:03 VAKJsRdS
きょこたん可愛いよきょこたん
521:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 11:49:52 AQIK4LQm
橘可愛いよ橘
522:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 11:50:13 YnUemlsi
>>520
>>515から何でGJ貰ってるんだお前?
523:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 12:15:22 0VdM7AL6
学生だとしたら、きょこたんの学校はどこなんだろ。
佐々木のところ昆布のところかあるいは?
524:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 12:33:52 uDpD2HzX
>>523
キョン宅近くの市立高校で学校の行き帰りに
毎日顔を合わせることになるとかもだと面白いかもな
ビジュアル的に紺のセーラー服空いてるから
校区エリアが隣接するうちの母校でも良いけど
525:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 12:39:48 h4mZwgfF
電車通学って言ってたので、校区も関係なく遠い所かと
526:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 12:45:00 h4mZwgfF
スマン、佐々木スレと勘違いしてた。
中学生説もあるが、おそらく近所ではなかろうか。
527:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 12:45:43 AQIK4LQm
あれ?電車通学は佐々木じゃなかったか?
528:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 12:47:00 AQIK4LQm
ちょw何と言うタイミングの悪さだ俺…
529:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 15:52:04 uWiocAkm
「きょこたん」をギャル文字変換してみたら、「きょこたω」に鉈。
530:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 16:36:02 TVxJ4dj8
きょこたωかわいいよきょこたω
531:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 16:37:13 /XFqFSKc
きょこたんハァハァ
532:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 17:10:41 usyNaWig
SS書いてみたんだが33KBとちょっと長めになってしまった。
ここってこんくらいの長さでも投下していいのか?
533:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 17:18:08 nkmdil7P
>>526
むしろ実はランドセルしょった小学生の方向で
>>532
いいよ
ローカルルールに反しない(要するにエロパロ行きじゃない)燃料ならおk
534:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 17:21:26 vhklPaZV
, -‐- 、、
. 〃 ; ヽヾ
ハミ((メノリ从))
| i(| ┃ ┃ |!| >>532
| トリ、'' ヮ''ノl'!| かもーん なのです
. レ゙ {つ旦O リ ただ10レス以上なら できればナンバリングしていただきたいの
. とく_/__l_j>
535:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 17:23:17 2tVGOEed
ガンガンのばして
>>871
に送るのもアリかもアリかも
536:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 17:33:18 usyNaWig
よし、じゃあ投下いってみる。15レスくらいを予定。
537:ただいま小悪魔系見習い中1
07/05/20 17:34:44 usyNaWig
「んもうっ!」
喫茶店からの帰り道、長い信号待ちであたしは思わず地団駄を踏みました。
なかなか青に変わらない信号に腹を立てたんじゃなくて、じっと立っている内にすっきりしないイライラみたいなものが溜まっていって、とうとうそれが軽く爆発しちゃったような感じ。
でも、かかとを盲人用の黄色い点字ブロックにぶつけた後で、すぐに軽率な行動だったとちょっと後悔しました。
周りの人に変な娘だと思われちゃったかな。
何やってるんだろうって、ますます自己嫌悪にハマってしまいます。
少しこのまま佇んでいたい気分だったけど、空気を読んでくれない信号機が変わったので厭々歩みを進めます。
まるで自慢の青色発光ダイオードを見せびらかすように明々と灯っている『進め』のランプがとことん可愛くない。よくよくみるとツブツブがいっぱいで気持ち悪いのです
まったく、気の利かない。
そうっ、なんて気の利かない人が多いことでしょう。
あたしがこれだけ世界の在るべき姿の重要性を説いているというのに、どこ吹く風とばっかりに非協力的な人ばかり。
今日の会合だって人を集めるのにどれだけ苦労したか分かります?
腰の重い人達ばかりを説得してみんなの都合を調整してようやく一同に会することができたのです。
念願だったキョンさんを交えた貴重な会合、もっともっと有意義な話をするはずだったのに……。
キョンさんは朝比奈さんの件であたしを完全に悪役だと誤解しちゃってるし、
佐々木さんは自分の存在の重大さがイマイチ分かってなくて非協力的だし、
自称『藤原』さんは非協力的以前に会話すらも噛み合わせてくれないし、
九曜さんは会話する以前に存在感そのものが希薄でつかみ所がないし、
兎にも角にもうまくいかないことだらけでした。
たった一つの収穫といえば、あたしの能力でキョンさんに佐々木さんの内面世界を見せることができたことくらいかな。
そう思うとやっぱり頼れるのは自分だけなのかなと思っちゃいます。
本当は対抗組織としての団結力を高めてチームワークで臨むのが理想なんでしょうけど、この状況じゃそんなこと夢物語ね。
諦めるわけじゃないけど方針の転換は必要みたい。
じゃあ具体的にどうするのっていう疑問の答えですけど、実はおぼろげながらもすでにあたしの頭の中に用意があったりします。
やはりキーパーソンとなるのはキョンさん。
佐々木さんは今は渋ってるけど彼さえその気になればどうとでも転ぶわ。それこそコロっとね。間違いないです。
哲学的な論調で平静を装って努めて理性的であろうとする彼女の姿は滑稽ですらあります。それに気づかない鈍感で朴念仁な彼もだけど。
二人が素直にくっついてくれればそれは願ったり叶ったりだけど、お二人の態度を見てる限りじゃ10年待っても良いお友達のフリしてよろしくやってそうね。
とてもじゃないけど、そんなに待ってられません。
もちろん涼宮さんにいつまでも世界改変の能力を預けてられないってのもあるけれど、煮え切らないような態度の佐々木さんの方針も良く分からないのです。
そうなの、花の命は儚くて短いのよ。
どこかで読んだ本には、夫がいつまでも妻に愛着を持ち続ける一つの条件は、十代後半から二十代前半にかけて一番女性として綺麗な時期の妻を知ってることって書いてありました。
プリプリのお肌の生足で大胆に勝負できるのはまさに今だけなのです。
意中の男の子に一番可愛い自分を見せずにむざむざやり過ごすなんてありえない!
気づけばあたしは立ち止まってお気に入りの○ェンディの傘の柄を痛いくらいに握り締めてました。
突然スイッチが入ったみたいに爪が食い込んでうっ血している掌の悲鳴を聞いて、慌てて我に返ります。
538:ただいま小悪魔系見習い中2
07/05/20 17:36:59 usyNaWig
あたしってば何を力説してるんでしょ。意味もなく当たり散らすなんてらしくありません。どうも今日は調子がヘンです。どうしてかな……。
今日何度目か分からない自己嫌悪に自嘲しながら深呼吸を一つ吐きます。
湿気たっぷりの不快指数の高い空気のおかげですぐに頭は冷えました。
……さて、だいぶ話が横道に逸れてしまったようだけど、どこまで思考を進めてたかな。
そう、キョンさんのことでした。
要するに将を射んとすればまずは馬からなんて暢気なことやってる余裕はないのです。
つまり、あたし自ら動くしかないってこと。
で、思いついた秘策とは――、
ズバリ、キョンさんをあたしの色香で惑わせて虜にする。名づけて『傾国の美女作戦』!
なんてったって女性を巡って男性が動くのは歴史が雄弁に語ってるもの。
クレオパトラと楊貴妃がその絶世の美貌で歴史を作ったのはあまりにも有名なのです。
だいたい男の子なんて女の子の色目には弱いもの。免疫の無さそうなキョンさんなんてそれこそイチコロよ。
キョンさんと佐々木さんが簡単にくっつかないのなら、あたしにくっつけちゃえば良いのです。堂々とくっついちゃうと問題があるので、あくまでも裏で。裏から操っちゃうなんていかにも悪女めいていて燃えるのです。うふっ。
キョンさんの周りにはどういうわけか女のあたしから見ても可愛い女の子達がたくさんひしめき合ってるけど、どの娘も揃いも揃ってお子ちゃまなのが絶好のつけ入る隙。
誤解がないように説明すると、容姿やスタイルでも引けをとってるつもりなんかちっともないです。
機関のお仕事があるので特別に気合入れてないだけで、あたしだってまんざらじゃないのよ。
コクられたことだって何度もあるし、ラブレターだって貰ったことあるのです。
その気になればあの中でも真っ向から十分勝負できる見込みはあるもの。なーんて言うとちょっと自惚れかな。
まぁ、それはそうとして……。
ふふっ、おままごとはもう終わりの時間なのです。
キョンさんの思いのほか大きくて暖かい手の感触を思い起こすと、じん、と掌にうずきが灯りました。
あの手で優しく髪の毛を撫でてもらえたら、
アノ手で強く胸を揉みシダかれたら、
アノテデアタシノ……ヲハゲシク、ハゲシク――、
「はぁ……」
あらぬ所へと妄想が飛んで、身体が熱く火照ってきました。
やだ、あたしったらはしたない。
でも、あの無愛想なキョンさんがあたしにメロメロのデレデレになってる図を想像すると口の端が吊り上ってニヤケるのを止められません。
こんな感覚って初めて。ドキドキが全然治まらない。こんな願望があるなんて自分でもびっくりです。
あたしって小悪魔的な気質があるのかも……。
薄く笑んで空を見上げると曇天の切れ間から一筋の光明が差し込んできました。
いつの間にか雨が止んでいることに気づくとあたしは傘をたたんで、一転意気揚々と駅の切符売り場へ向かいます。
このままおとなしく家に帰るつもりだったけど急用ができました。
やるならトコトン、準備は万全に。
特急の窓に写りこむのは使命感を瞳に滾らせたあたし。そのもう一人の自分と挑戦的に向き合ってあたしは終点を目指します。
539:ただいま小悪魔系見習い中3
07/05/20 17:38:33 usyNaWig
//////////
「悪いが何度誘われようが俺の気持ちは変わらん。お前と改めて話すことなど何一つない」
ピッ、ツー、ツー、ツー――。
一方的に切られて耳に押し当てたケータイの受話器から聞こえる空しい発信音を聞きながら、あたしは呆然となりました。
水でもぶっかけられたように、高揚していた気分が覚めていきます。
あの雨の日のセレンディピティから作戦を練りに練って、必要なモノを全て揃えて、お肌の調子も整えて、さぁ後は実行するだけというところまでは比較的順調に来れたんです。
でも、いざ始めようとしていきなり大きな壁にぶち当たることになりました。
肝心なことが抜けてたのです。
そう、うかつにもキョンさんのアポイントを取り付けること自体が難関だってことをすっかり忘れてしまっていたの。
舞い上がってたせいで勝手に楽観視してたってのもあるのかな。
ダメダメ、こんな甘いことじゃダメです。到底オトコを惑わす悪女になることなんて無理。
あたしが目指すのは、こう……、一見無垢でか弱い儚さと冴え渡る打算を兼ね備えた悪い女。まさに北条政子、日野富子、淀殿の系譜なのです。
この痛い経験を心に刻んで気を引き締め直したあたしは、心意気も新たに手を変え品を変え猛烈にアプローチをかけました。
ケータイに電話すること18回、メールを打つこと52回、待ち伏せすること5回。
数々の失敗と挫折を見えないトコに図太い鉄心を仕込んだ乙女心で乗り越えて、ついにっ、ついにキョンさんとの約束を取り付けることに成功したんです。
まぁ、最後の手段とばかりに自宅前で待ち伏せてるところを親御さんに発見されて夕飯をご馳走になったのがキッカケなので、実はラッキーの他何でもありませんけど。
さすがに家族同席の場であからさまに女の子を冷たくあしらうこともできなかったらしく、半ばストーカーに怯えるキョンさんを今週の土曜日に誘い出すことに成功したのでした。ふふふ。
//////////
待ちに待った土曜日の昼下がり。
あたしは30分前行動で待ち合わせ場所に待機してキョンさんを待ちます。
繁華街にある誰でも知ってる某ファッションビルの入り口で待ち合わせ。
ガラス張りのショーケースに写った自分の姿は、いつもとはガラリとイメチェンをして狙い通りにキュートなオネエに変身を遂げたあたし。
540:ただいま小悪魔系見習い中
07/05/20 17:39:37 usyNaWig
貯金を散財したのは切ないですけど、投資の効果はヒシヒシと感じるのです。
自惚れでもなんでもなく、これで落とせない男なんてそうそういないはず。
せっかくだから今日のあたしのファッションをチェックしちゃいましょう。
トップスは大きなレース付シフォンの襟がラブリーなパフニット。白のシフォンと黒のパフニットのコントラストが格調高くてオトナな雰囲気を演出してくれちゃいます。
パフニットは袖口を絞った半袖になってて腕を大胆に出して気品あるフェミニンさもアピールなのです。
一方ボトムはサテン切り替えでウェストを絞った純白のタックフレアスカート。裾には灰色のラインが入ってるところがワンポイント。ベルトの大きなリボンで可愛らしさをこれ以上ないくらいに引き出しちゃってます。
この絶妙の上下白黒コーデにプラスして注目すべきはなんといってもバストのボリューム。
今まで本気で選んだことなんてなかったから知らなかったけど、最近の補正下着はすごいのよ。見栄張ってギリギリCカップだったあたしの胸に立派な谷間がでーんと……、でーんと……、って本当にすごい。
家を出た瞬間からやたらと男の人の視線を感じっぱなしなので正直恥ずかしいですけど、キョンさんが巨乳好きというデータがある以上これを外すことはできません。
ああ、でも、も、もしブラを外すような事態になったとしたら……、やだ、あたしったら何を昼間っから妄想してるんでしょ。
「おい」
でも、100パーセントないとも言いきれないし、そうなったら困るなぁ……。嫌じゃないんだけど、うん、困る……、どうしよう?
「おいって」
「え? あっ、ハイ!」
一人芝居に耽っていたところでいきなり肩を叩かれて慌てて振り向くと、そこには待ち人が訝しげに佇んでいました。
「キョ、キョンさん!?」
「呼び出しといてその驚きようはなんだ?」
なんたる不覚。ホテルの前でどうやって言い訳したら良いか順調に考え込んでるうちに、キョンさんの接近に気づかないなんて。
なんだコイツ、と言わんばかりの疑惑の視線がそこはかとなく痛いです。
「いえ、あの……、昨日の夜あんまり眠れなくて上の空だった、のです」
自分でも苦しいと思う出来損ないの言い訳に思わず目も少し泳いでしまいましたが、なんとか納得してもらえたみたいです。これ以上ツッコむのも億劫ってのが真相臭いですけど。
「で? ストーカーまがいのことまでして休日の俺を引っ張り出す用件はなんだ?」
出会い頭の先制パンチが飛んできました。
うう、そんないかにもつっけんどんな態度を取らないで欲しいなぁ。
でも、これは想定の範囲内。こんなとこでいちいち挫けてられません。
「用件って、予め伝えていた通り今日は堅苦しい話をするつもりはありません。純粋にキョンさんとお話がしたかっただけなのです」
541:ただいま小悪魔系見習い中5
07/05/20 17:40:36 usyNaWig
「何度も言うが誘拐犯と話す話題の持ち合わせなんぞないんだが」
んもうっ。何度も言うのはこっちの台詞なのです。
あれはポーズみたいなものだったってさんざん説明してるのにどうして分かってくれないのかな。
どうやらターゲットに朝比奈さんを選んだことが相当に根を持たせてる原因みたいです。
……それって、なんだか気に入らないなぁ。
そんな心中を機微を心の奥底に押しやって、とにかく話を進めます。
「だからこれはそのお詫びのつもりなのです。仲互いする意図なんてこれっぽっちもないんだから。親睦会よ、親・睦・会」
「侘びだと? 相手が違うんじゃないか。謝るんなら俺じゃなくて朝比奈さんだろう」
「それは重々承知しているのです。だけど彼女の性格からしていきなりあたしが会いに行っても怖がらせるだけでしょう? だからまずはキョンさんに間に入ってもらいたいの」
「…………」
思惑は上々、キョンさんは少し考え込むように黙ってしまいました。少し眉間にしわを寄せて口元に手をやる仕草が何気にあたし的にツボかもしれません。
ここはチャンスとばかりに一気に切り崩しにかかります。
「彼女にはいずれ謝罪に行くつもりなのです。でもそれには順番を踏まないと、ね。まずはその第一段階としてキョンさんのあたしに対する誤解を解きたいなって。だから今日はもてなしをさせて欲しいのです」
ぎゅっと握った両手を胸の前にもってきてちょっと上目遣いで10センチくらい上にある彼を見上げると、キョンさんはあからさまに困った顔をしてました。
良い表情と言うには程遠いけど、5分前の嫌悪感と猜疑心を顔全体に貼り付けた不快指数100%の彼はもう在りません。あと一押し!
「今日は全部奢ります。あ、お金の心配なら無用です。機関の交際費で落としちゃいますから」
「……いやそれは別にどうでもいいんだが」
あたしに付き合ってもいいけど、なんかひっかかる……、そんな感じかな。
年分不相応に落ち着いてるだけあって、さすがに思慮深いです。それでもこうやって普通な感じで女の子に頼みごとをされると無碍にできないのがやっぱり男の子。
キョンさんは「あー」とか「うー」とか一人で唸り続けています。
でも、迷ってるってことは少し強引でもオーケーなはずよね。ここは一つ強攻策でいくとしましょう。
「もうっ、要するに今日は楽しんで欲しいってことなのっ。……えいっ!」
「あ、おいっ!」
ひたすら渋るキョンさんに焦れたようにしてあたしは彼の腕を取って歩き出しました。
本気で抵抗すれば簡単に振りほどけるはずだけど、そうはせずに引っ張られる身体に脚が無理やりついてくるといった感じで進みます。
「そんなに深く考えないで。女友達と遊ぶ、そんな感覚でいいのです。なんならデート気分なんてどう? あたし的には全然問題なしです」
無邪気に振舞ってキョンさんの腕を深く引き寄せて身体全体で抱え込んでみました。
増量されたムネの谷間に丁度挟み込むような体勢にすると、彼は覿面に面食らったような顔をして、慌てて引き離そうとしたけどもちろん簡単には離してあげません。
すごく緊張してるせいか、キョンさんの高い体温が生々しく伝わってきます。
や、やだ……、あんまり暴れたら腕が……、変なトコに擦れちゃいます。
「ちょっ、コラ! そんなにくっつくなって」
「い、いいからいいから。話があるなら店にでも入ってゆっくりしましょ」
雑念を振り払うように小走りになると、ようやく観念したのか抵抗する力が随分弱まりました。
この後どうなってしまうのか、計画は綿密に練ってきたにも関わらず、あたしは新鮮なキョンさんのリアクションに高鳴る鼓動を抑えられないまま、地についてないような足取りでお気に入りのカフェを目指しました。
542:ただいま小悪魔系見習い中6
07/05/20 17:41:39 usyNaWig
//////////
「キョンさんはお気に入りの店とかないんですか?」
「……ないね。あいにくちょくちょく外食できるほど金を持ってるわけじゃないんでね」
「そ、そうですか……」
瀟洒なカフェの窓際の席で春のうららかな日差しを浴びながら優雅にランチタイムという予定だったんだけど、現実に在る目の前の光景はそんな空想からは遠くかけ離れたもの。
正面に座っているキョンさんはあまり視線も会話も合わせてくれず、食後に注文したアイスコーヒーも一口飲んだだけで、仏頂面のままそっぽを向いてしまっています。
あたしはそれに愛想笑いを浮かべるだけ。
ああ、もうっ、早くも用意してきた会話のネタ(日常編)が底を尽きました。
ただの世間話には興味がない、ということね。それならば、こっちにだってやり方があるのです。こんなに早く使うとは思ってなかったけど、ここは絡め手で責めるしかありません。
「キョンさんって、好きな女の子は居るんですか?」
ピクリという擬音そのままに、キョンさんの背筋が少し伸びました。してやったり、これは今までに無かった反応です。
「涼宮さんもそうだけど、キョンさんの周りには可愛い女の子がいっぱいいるじゃないですか。あ、佐々木さんもその中に入るのかな」
「何を藪から棒に。そんなことを訊いてどうするんだ? お前の所属する機関はティーンズ対象の街頭アンケートでもやってるのか?」
「あはは、面白いことを言いますね。でもケムに巻こうたってそうはいかないのです。誰が一番気になる? タイプの女の子ってどんなの?」
キョンさんは古泉さんがよくやるように掌を天井に向けて、『やれやれ』と軽く首を振ってみせましたけどそんなことで誤魔化されるほどあたしも甘くはないのです。
つつけば面白い言葉が出てきそうな雰囲気がプンプン漂ってるんだもの。これは攻める他ないです。
「ふーん。でも少なくともこないだのあたしの申し出を断ったあたり、少なくとも佐々木さんよりは涼宮さんが良いってことよね」
「お前ね。そりゃいくらなんでも短絡的過ぎだ。前にも言ったが、愛着ってもんがあるんだよ。あんな存在意義不明の集まりにもな。だから個人的にどうこうという問題じゃない」
斜め向いていたキョンさんの身体が久々にあたしの方に向き直りました。会話の内容はどうであれ、真剣に取り合ってる証拠です。良い傾向ね。
あたしは急に悲しげな表情を作って、ここぞとばかりにでっちあげます。
「でも佐々木さんはそうは思ってなかったみたい。『キョンはきっと涼宮さんのことが好きみたい』って、『一年間、想いを胸に押し留めている間に随分水をあけられちゃったなぁ』って。その表情といったら切なげで見てるあたしも中てられちゃうくらいだったなぁ……」
人差し指を顎に当てて存在しない記憶を思い出すフリをしながら、キョンさんの様子を窺います。
途端にキョンさんの瞳に揺らぎが感じられました。今までの虚勢で塗り固めた余裕は完全に崩れて、動揺していることが手に取るように分かります。
543:ただいま小悪魔系見習い中7
07/05/20 17:42:38 usyNaWig
「嘘だろ? 佐々木自身、自分を中心とした集まりを作ることに乗り気じゃななかったじゃないか」
必死に弁解するキョンさんを少し嘲るかのように眇めて見て、
「えー? キョンさん本当に女の子の気持ち分かってないんですねぇ。鈍感ー」
などと煽ってあげると、わざとらしくも中々有効だったらしく、キョンさんは少し思いつめたように真顔になりました。
「……どういうことだ?」
「さぁ、それはあたしが説明するには何か違うような気がするので答えられませんけど」
お互いの腹を探るかのように真正面からじっと見詰め合うこと数秒。
先に目を逸らしたら負けだとばかりに、あたしが我慢大会のように照れる気持ちをひたすら押さえつけてると、キョンさんは深く息を吐いて年代を感じさせる艶やかな木椅子にもたれ掛かりました。
視線は外さずにその口が開くと、予想外の言葉が飛び出てきました。
「お前はどうなんだ?」
「えっ?」
急に水を向けられて、思わず気の抜けた声が漏れてしましました。唖然と開いた口元に慌てて手をやりましたけど時すでに遅し。
うう……、きっと間抜けな顔を見せてしまったに違いありません。
「お前に浮いた話はないのかって訊いてるんだよ。古泉もそうだがお前らのように特殊なアルバイトに腐心しながら学生としてのプライベートをどう両立させてるのか興味がないこともないからな」
「あ、あたしですか?」
馬鹿正直にお答えすると、機関のお仕事にかまけてて恋愛とか部活とかが二の次になってしまってるのが現状です。
初めの方でも言ったけど告白されたことが何回かあって、お付き合いをしたこともあるけれどどれも長く続きませんでした。現在進行中の恋愛も特にないのです。
ただ、こんなことをなんのひねりもなくつまびらかにしても面白くもなんともありません。会話を打ち切るようなもの。
そう即座に判断したあたしは、
「……気になる人はいるのです」
と半ば無意識の内にブラフを打ってました。
544:ただいま小悪魔系見習い中8
07/05/20 17:43:50 usyNaWig
「ほぉ」
少し意外といった感じでキョンさんは相槌を返します。
含みのある表情を作って意味深さを演出してみてみたものの内心は大混乱。だって、何の設定も考えてないんだもの。ツッコまれたら即終了なのです。
気になる人と言えば、きになるひとといえば、キニナルヒトトイエバ……、まじかるバナナの要領でこじつけられないかとを思考をものすごい勢いでかき混ぜてると、足掻いてみるもので一本の回線が繋がったかのように閃いてしまいました。
「で、その相手はどういうヤツなのか、訊いていいか?」
当然のごとくキョンさんは必要以上に待ってくれません。
正直躊躇われるところがあるんだけど、他に思いつかない以上このアイデアでいくしかありません。ここが天王山。参謀役としての真価が問われる瞬間なのです。頑張れ、あたし。
「あたしの目の前に座ってる人」
ここでどもってはすべてぶち壊し。淀むことなくあくまでもシレっと言ってのけると、キョンさんは目を丸くして瞬きを何回を繰り返しました。
キョンさんってこんな顔して驚くんだ……、なんだか新鮮なのです。
「俺?」
「そ、あなた」
自分を指差すキョンさんに倣って、あたしも人差し指を差し向けて確認を上書きしてあげます。
十秒間ほどたっぷりと空白の時間を過ごしたかな。
その間キョンさんは視線を漂わせて色々と考えを巡らしているような感じだったけど、最終的に落ち着いたのは手元が狂ってお茶っ葉を入れ過ぎたような渋い顔。
「悪いがはっきり言って面白くないジョークだな」
「ジョークなんて心外なのです。会ってから間もないのにとか言うのはナシね。ヒトメボレって言葉があるでしょ?」
「……それは認める。去年の暮れにその強烈な典型例を目の当たりにしたばかりだ」
あたしの知らないエピソードね。キョンさんはそう言いながら苦笑を垣間見せました。しかし、一転表情を引き締めて続けます。
「だが、主格がお前で対象が俺では無理がある。俺はお前に対して一貫して警戒と嫌悪の態度をとり続けてきたからな。惹かれる要素なんぞどこにある? もしあるとするなら相当のマゾヒストだぜ」
う……、確かに的を射た指摘ですけど、そんなことは口が裂けても言えません。
その……、実は、そ、そういう気があるかもしれないことを含めればなおさらなのです……。
ああ、もうっ! こんなどうでもいいことを考えて一人で盛り上がってしまうのは悪い癖。
545:ただいま小悪魔系見習い中9
07/05/20 18:04:49 usyNaWig
もっと置かれてる状況を自覚しないとっ。ピンチなのよ? あたし。
えーっと、こういうピンチのときの定番は――、発想の逆転!
「逆ですよ逆」
とりあえず分かってないなぁ、っぷりに大げさに溜息を落としてみました。
言ってはみたものの相変わらず何も考えてないのが困ったもの。さて、どうしたものかなぁ。
でもこうすると相手のリアクションの分だけ間が稼げることを学習しちゃいました。
思惑通りにキョンさんは訝んであたしの言葉を待ってくれます。
しかしよく考えるとハッタリを編み上げる必要はないことに気づきました。
だって、あたしの目にキョンさんがときどき魅力的に写っていることは嘘じゃないんだもの。要するにこの気持ちを素直に言えば良いのです。
「キョンさんってずうっとあたしにキツつ当たってたでしょ? だから逆にふとしたときに見せる表情や仕草がすごく新鮮に写るんです」
ここで一拍置くと、キョンさんは思いのほか真摯に聞き入ってくれているみたいで黙ったまま続きを促します。
「確かに初めの頃はにべもない態度であしらわれていたけど、それに挫けずに約束をとりつけて、それなりに日常の会話もしてきました。そうした中であたしの知らないキョンさんを少しずつ発見していったの。ああ、この人はこういう一面も持ってるんだなぁっ、て」
キョンさんはアイスコーヒーから滴り落ちた水滴で湿ったコースターを爪で弾きながら、あたしの目を真っ直ぐに見て問いかけてきます。
「……俺のどの一面がお前の心を捕らえたって言うんだ?」
すぐに結論を求めるのが男性特有の考え方だって言うけど、キョンさんはその代表格ね。
思わず噴出しそうになるけど、それはあまりに失礼なので微苦笑でごまかして説明をします。
「それは分かりません。分かってたら『気になる』なんて曖昧なこと言わないもの。そう思いません?」
「開き直って言うことでもないと思うけどな。だが、一理あるのは認めてやる」
破顔一笑。どこか滑稽なやりとりにお互いの表情が崩れました。こんなに場が和んだことなんて未だかつてなかったかもしれません。
キョンさんの穏やかな笑みを受けてあたしの心は共鳴するかのように響きます。
ひょっとしたらここが仕掛けるタイミングなのかもしれません。
本当はこの後エッチなシーンがある流行のアクション映画を観て、
ゲームセンターのクレーンゲームで人形をねだってみたりして、
カラオケボックスでデュエットで盛り上がっちゃったりして、
頃合をみて猛練習してきた洋楽ラヴソングを熱唱披露して、
34秒間たっぷりの間奏を使ってマイクで想いを伝える――。
という算段だったけど、今冷静に考えると歌の合間に告白以前にカラオケまで辿り付ける確率がすでに奇跡レベルのような気がしないでもありません。
誰よ? こんな台本書いたの? 昨日の自分が信じられません。
でも、今の会話の流れなら比較的自然な感じで切り出せそう。
そう決断したあたしは予定を大幅に切り上げて、ここで勝負をかけることにしました。
546:ただいま小悪魔系見習い中10
07/05/20 18:05:59 usyNaWig
「ついさっき今日会って初めて笑ってくれたとき、胸が高鳴りっぱなしだったのです。顔には出さないようにしてたけどね。こんな風にあたしをドキドキさせてくれて、もっと知りたいという気持ちにさせてくれるのがキョンさん、あなたなの」
あなたなの、のところで訴えかけるようにトーンアップ。
ダメかな? 的に顎を少し引いて小首を傾げた格好でキョンさんの顔を窺うと、キョンさんはゴクリと一度喉を鳴らして気圧されたような表情を見せました。
ふふ、これぞ小悪魔娘の悩殺ポージングその1。効いてる! 効いてるのです。
ここで一転、身を乗り出して頬杖をついて薄く笑みます。頬杖の間にボリュームアップさせてたわわに実った胸をテーブルの上にでーんと載せました。悩殺ポージングその2。
恥ずかしいのをおした甲斐あって場の空気が蠱惑的で怪しげな雰囲気に変わります。
「キョンさんから見てあたしはどう写ってますか?」
「どうって、そりゃあ外面だけ見りゃ……、それなりに、器量は良いんじゃないか?」
どことなくしどろもどろになりながらキョンさんはあたしに視線を忙しなく彷徨わせます。
ああ……、キョンさんに見られちゃってる。そう思うだけで芯から身体が熱くなってきました。
注意深くキョンさんの目を追うと、チラチラと胸のあたりを見てるのが丸分かり。ふふ、女冥利に尽きるのです。今更気づいた風なのは遺憾ですけど。
「キョンさんとあたし、意外に結構相性良いと思うんだけどなぁ……。あたしなら不当な我侭で困らせたりしないし、照れ隠しに遠回りなキャラを作って焦らしたりしないのです。あなたの理想の女の子になろうと実直に努力するもの」
今日何度目か分からない沈黙が訪れました。
聞こえてくるのはCDで流している小鳥の囀りのBGMとキッチンから聞こえてくる水音と微かに食器がぶつかる音だけ。
キョンさんは思いつめたように眉間に手をやって沈思黙考してます。
後一押しってところかな。ここはもう健全な男子の持て余した身体を煽るしかないのです。
『その……、あたしだったら、キョンさんさえ望めば……何だってしてあげます』
悩殺ポージングその3、口許に手をやって伏目がちにこの台詞を言えればあたしの勝ち。
そう確信して、頬杖を解こうとしたその時でした。
「ぷっ……、くくっっ……」
突然キョンさんは肩を震わせて身体を曲げて噴き出し始めたんです。
「キョンさん?」
「くくくっ……、あははっ、はっ、あははははははっ、いや、すまん。くくくくっ……」
大ウケの大爆笑という見当違いのリアクションにあたしは完全に置いてけぼり。
どうして? なんで、なんで? 笑うところなんてどこにもなかったはずなのです。
キョンさんは周囲を気遣ってできるだけ押し込めたままひとしきり笑うと、ようやくといった感じで姿勢を正しました。
「た、橘っ、今のは面白かったぞ。お前っ、演技派だなぁ――、はははっ、っくくっ」
547:ただいま小悪魔系見習い中11
07/05/20 18:06:52 usyNaWig
息も絶え絶えのままトンデモな感想を言うと、性懲りもなくまた笑い始めてしまいました。目の端に涙さえ浮かべて。
あたしは我慢ならずに問い詰めようとすると、
ブブブブッ、ブブブブッ――。
テーブルの上に置いてあったキョンさんのケータイが着信して震えました。もうっ、なんて間が悪い。
キョンさんは崩れた顔を治せないまま画面を確認すると、すまんとばかりに軽く手を挙げて席を立ってエントランスへ向かいました。
店の外で通話中のキョンさんをガラス越しに見ながら、あたしは考え込みます。
一体どういうこと?
演技派ってそんなに芝居臭くてわざとらしかったってこと?
つまり、あたしは完全になりきってると思ってたのに、キョンさんには三文芝居のように写ってたってこと?
そう内省すると、顔から火がでそうなくらいに気恥ずかしい思いがこみ上げてきました。きっと首筋から耳まで真っ赤に染まっちゃってるに違いありません。
なんたる大失態……、穴があったら入りたい。
ベソをかくのに夢中になっていると、いつの間にじゃキョンさんが戻ってきていました。
とてもキョンさんの顔をまともに見れそうになくて俯いていると、椅子に掛けてあったジャケットが視線から消えます。
まさかと思ったけど、予感は的中してキョンさんはすっかり帰り支度モード。
「悪いな。ちょっと野暮用が入ったんだ」
「えっ、ええ~~~? そんなぁ。どうしても行かないとダメですか?」
内心無駄だとは思ってたけど一応引き止めます。だって、こんな幕切れなんてあんまりにもあんまりなんですもの。
演技もへったくれもない素の泣きべそをかいて、自分でも十分に情けないと思える声を惜しまず甘えてみたものの、
「すまん。けど、今日の会合の目論見は達成されたんだから、俺はいいんじゃないかと思うけどな。今日でお前の見方が少し変わったよ。立場上馴れ合うことはできないけどな。じゃあな」
口を挟む余地もなく、一方的にキョンさんはそう言い残して颯爽と去っていきました。
ぽつねんと取り残されたあたしは、しばらく燃え尽きたようになにも出来ないで飲みかけのアップルティーを見つめていたけど、そうしている内に心の奥底から湧き上がってくる何かを感じました。
『やっぱりこんなの納得できない』
その感情があたしに渇を入れて奮い立たせます。
意を決したようにキョンさんの後を尾けることにしたのでした。
//////////
商店街の人の波を掻き分けるようにしてあたしはキョンさんを追います。
店を出る前にレジを済まそうとすると、知らない間にキョンさんが自分の分の支払いを終えてたみたいで最後まで格好がつきませんでした。
なおさら納得できないと足を速めます。
……奢りのはずなのに人知れず自分の分を出すという姿勢ははカッコいいんだけど、ってダメダメ、そんなことでこの憤りは誤魔化されないのです。
確か向かったのは駅とは逆方向。人ごみのアーケードの下、キョンさんの後ろ姿を懸命に捜します。
買いたての靴が走りにくくて何度もつまずきそうになったけど、必死の追跡の甲斐あってアーケードを抜けたところで信号待ちの人だかりの中に見覚えのあるジャケットを見つけました。
はぁっ、疲れた……。歩いて一体どこまで行くのかな。
男子と女子とじゃ歩ける距離の感覚が違うので、ひょっとしたらとんでもなく長い距離を追わなければならないことを一瞬覚悟したあたしですけど、意外にもゴールは見えるところにありました。
548:ただいま小悪魔系見習い中12
07/05/20 18:13:04 usyNaWig
駅から少し離れたところに建っている大手百貨店にキョンさんは何のためらいもなく入っていったのです。
百貨店で一体何を……、まさかデパ地下で買い物とか……ないよね?
目的の見当がさっぱりつかめないまま玄関を抜けようとすると、玄関口にあるフランスの某有名ファッションブランドの店先で待ち合わせているキョンさんを目の当たりにして慌てて物陰に隠れました。
その行動は不審者そのもので通り過ぎていく家族連れが眉を顰めて一瞥していきますが、そんなことはこの際二の次。
キョンさんを呼び出したのは一体誰?
半身の体勢で覗き込むと、そこに居たのは高校生とは思えないくらいにブランド物のポロシャツ落ちついて着こなして、薫風然とした様子で爽やかに談笑する――、古泉さん。
予想外の展開に思考もろとも身体もフリーズしちゃいそうだったけど、その前になんとか身を物陰に戻すことだけは済ますことができました。
背中を壁に押し付けたまま状況の整理しようとするけど、混乱してうまくいきません。
どうして古泉さんが……、涼宮さんを中心にしてあの二人が一緒に居る機会は多いけれど、こうして休日に二人で遊ぶ仲だとは聞いてないのです。
しかも高校生男子の二人組みが百貨店に何の用があるっていうの?
てんで理解が追いつかないけど、合流した二人がフロアの奥の方に進んでいくので追う他ありません。
エスカレーターに乗った二人を10段くらい下方から見上げます。幸いにも休日だけあって店内の人口密度は高く、女の子一人が紛れる余裕は十分にありました。
横に並んで喋る二人の表情は、何の裏表もない完全に打ち解けたもの。
未だあたしには見せてくれたことのない自然な表情を見せ付けられているように感じて胸の奥がチクリと痛みました。
何回も折り返して辿り着いたのは八階の催し物会場。フロア全体を借り切って大きなイベントが開催されていました。これは盲点だったのです。
会場の入り口には大きなノボリがはためいていて、そこには――、
『古今東西を完全網羅! 全世界テーブルゲーム博物展』
と在りました。
――テーブルゲーム?
テーブルゲームってアレ? トランプとかオセロとか人○ゲームとか、カードとか駒とかサイコロを使ってみんなで囲んでやるアレ?
あたし的にはお盆やお正月に家族や親戚で集まったときに、付き合いで仕方なく参加するくらいしか縁のないアレ?
……いえ、個人の趣味を否定するわけではないのです。
でも、コレは同年代の女の子の甘い誘いをほっぽいて優先することなの?
それってなんか……、なんか健全な高校生男子として間違ってるのですよっ。キョンさんっ。
涼宮さんとか佐々木さんとか、他の女の子の呼び出しに応じたならまだ納得がいくのです。いけ好かないけど。
でも現実は何よこれっ。あたしにはこんな二次元アナログ遊戯以下の興味しかないってこと?
それとも、ま、まさか古泉さんが裏本命とかないよね? ね? やですよ? 対立関係がオトコにまで及ぶのはっ。
思わずスカートを掴む手に力が入ります。
和やかムードに包まれたフロアの片隅で、やるかたのない憤懣を滲ませて佇むあたしはさぞかし浮いていることでしょう。
でも遠目から子供のような無邪気な表情で展示品を物珍しそうに見るキョンさんを眺めていると、その怒りも程なくして霧散してしまいました。
締めとばかりに、はぁ、と途方もなく溜息を吐くと、ようやく諦めがつきました。
でもそれはあくまでも今日に限っての話なのです。
障害が高ければ燃える、それはやはり然りでキョンさんを睨みつけると、
『今日はあたしの負けで良いけど、いつかは恋の虜にしてみせるのです』
と、ぐっと胸の前で拳を握って改めて心中声高々に宣言してみせたのでした。
よしっ、気合の入ったところで退散なのです。
踵を返そうとすると、ポンッとあくまでも優しく肩に手を置かれました。
振り向けば菩薩のような柔和な知人の顔。突然の登場と気まずさの相乗効果であたしの心臓は飛び跳ねました。
549:ただいま小悪魔系見習い中13
07/05/20 18:13:58 usyNaWig
「さっ、佐々木さん?」
今日最も会ってはいけない人物との遭遇に思わず裏返った大声を出しそうになったけど、咄嗟になんとか音量を押し留めることができたのはたった一つの救いなのです。
一目見た佐々木さんの表情はいつもの奥ゆかしくもたおやかなもので、まるで街で偶然出くわしたような自然な雰囲気に一瞬安堵しかけたけど――、
よくよく見るとその瞳の奥で言いようのない何かが蠢いていることに勘づいてあたしは戦慄を覚えました。
「奇遇ね。こんなところで会うなんて。こういうのに興味があるんだ?」
「いえ……、適当にブラブラしてる内に着いちゃったような、そんな感じ、です」
外面はあくまでも敵意や害意などとは無縁の微笑み。だけど、その裏では黒い炎のような無定形のモノがユラユラと熾っているのがありありと感じ取れるのです。
バレている、絶対にバレている。そう思い込んだがもう負けでした。。
しっぽを下げてしまった犬のようにあたしは何かに慄いたまま、語尾も立ち消えそうになってしまいました。
しかしそんなあたしに構うことなく佐々木さんはいつもの調子で続けます。
「それはまた奇遇だね。私もそんな感じかな」
さっきからやたらと『奇遇』にアクセントが掛かってるように感じるのは気のせいではないような気がします。本能的に受け入れられない怖さを肌で感じて、あたしは蛇に睨まれた蛙のように足が竦んで動けなくなってしまいました。
か、身体が勝手にカタカタとふ、震えて、さ、さぶいぼまで出ちゃってます……うぅ……。
「ところで、今日の橘さんは随分とオシャレに気合が入っているね。どのアイテムも見たことのないものばかりかな」
第三者から見れば他愛のないごく普通のやり取りに見えるかもしれないけど、あたしにとってはキラーワードの他なんでもありません。
身体を硬直させたまま、引きつった愛想笑いで返すのが精一杯。
「もし時間があるなら、少し話さない? もしかしたらついさっき喫茶店に入ったばかりかもしれないけど、どうやら橘さんとの付き合い方を考え直さないといけないみたいだから」
550:ただいま小悪魔系見習い中14
07/05/20 18:15:15 usyNaWig
「……い、いやぁ、あの、あたしこの後機関のお仕事が……」
「時間は取らせないよ、ね、行こう?」
「ひっ」
そう言って佐々木さんはあたしの手を取りました。マーガレットのような清楚で可憐な笑みを浮かべて、にこやかにあたしを誘うように。
しかし、いざ握られた手は鍵でもかかったように逃がさないの意思表示。
佐々木さんに曳かれて厭でも歩みは進みます。
この泣きっ面に蜂を地でいく不幸っぷりは一体なに? 厄日なの?
せめて理不尽な不運を心の中で叫んでみたものの、何を呪おうと繋がれた手は解ける気配が一向にありません。むしろなんか段々握る力が強くなってるんですけど……。
……い、痛いです。佐々木さぁんっ。
百貨店から連れ出された時点でいよいよ諦めの気持ちも大きくなってきて、これが因果応報ってものなのかなぁ、なんて一瞬観念しようとしたけれど、この後の怖過ぎて謎過ぎる展開を想うとやっぱり泣き出したくなりました。
「ほ、本当に行き先は喫茶店なんですかぁ?」
「たぶん、ね」
意味深に笑む佐々木さんの横顔は……、なんか目が据わってるぅ~~~。
えーん。なんでこんなことにぃ―――!
天を仰いでそんな泣き言を心の中でリフレインさせながら、問答無用でズルズルと引きずられていきます。
不本意、ほっっっんとに不本意ではあるけれどっ、あたしの女の勝負を掛けた四月某日はこうやってかなり悲惨風味に過ぎ去っていったのでした。くすん。
551:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 18:16:13 usyNaWig
以上、おしまい。
途中さるってもたついてしまった、スマソ。
552:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 18:18:30 2tVGOEed
>>551
GJ
553:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 18:22:40 nkmdil7P
これは素晴らしい
GJ
しかしいろいろかわいそうなきょこたん
554:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 18:25:45 StL+zMsC
>>551
GJ!
これはきょこたんフィルターの参考にさせてもらおう
555:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 18:29:33 EXLxLlDV
>>551
GJなところ申し訳ないが
こんなかわいいきょこたんは俺が小脇に抱えて貰って帰るノシ
556:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 18:43:21 h4mZwgfF
>>555
だが断る。
俺が貰っていく。
557:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 18:48:51 nkmdil7P
いやいや俺が
558:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 18:52:18 QknXMgpl
素晴らしいな
559:キョン
07/05/20 18:57:35 5bFbLbPe
>>555-557
じっ、じゃあ俺が
560:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 19:02:46 nkmdil7P
>>559
どうぞどうぞ
561:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 19:03:52 EXLxLlDV
>>559
どうぞどうぞ
562:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 19:22:04 hzuusdZH
>>559
どうぞどうぞ
563:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 19:41:39 h4mZwgfF
>>559
どうぞどうぞ
564:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 19:49:32 ajkVG5Z/
>>551 GJ
これが>>520に有れば尚更良かったが……無理な話だな
565:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 20:01:20 1/PXViF0
発想の逆転にワロタ
566:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 20:16:18 w0869PXo
>>551
狂おしい程にGJ
きょこたんどこ連れてかれたんだよw
567:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 20:38:42 95Wgpm9J
なんだこの流れwカオスw
ここの住人はおもしろいから困るw
568:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 21:15:32 nUM7OJKc
佐々木と同じくきょこたんにもSS保管庫がほしいなぁ
569:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 21:31:21 Ctq1BgyD
>>551 GJ!!
きょこたんが敬語すきず、原作に近い喋り方がうまかったよ~
そして見事な空回りと自爆、そしてフラグクラッシャーK
シメの佐々木が見事に決めてくれた
……ってか、>>871 はこれを超えるレベルのSSを書かねばならんのか!!
>>568
いままでぽじてぃぶカンパニーがきょこたんまとめ代わりになってくれてたけれど、
一ヶ月お休みだからな~ 正式にどこか保管庫立ち上げるべきか
570:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 22:45:45 ajkVG5Z/
行ける……この流れなら言えるぞ!
きょこたん可愛いよきょこたん
571:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 23:15:44 nUM7OJKc
誰もいないのか?俺と10分程たちばなししようぜ
572:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 23:17:20 vhklPaZV
,.-,ヘー.、
ノ 八ヽ`ヽヾ
. i ハヽ リノバリゝ
イ(l|⌒ |⌒リノ
Yル、 ー ノハ すみません ちょっと通りますよ
⊂}`|{†}|゙{つ
ゝ .> 〉
レ'レ'
573:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 23:17:32 YnUemlsi
ふん、気乗りしないが既定事項だ。してやるよ。
574:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 23:18:39 2tVGOEed
この流れなら、行ける
10分レスがなかったらきょこたんは俺の妹
575:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 23:19:06 nUM7OJKc
>>574
うん、それ無理
576:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 23:19:37 2tVGOEed
早いなw
577:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/20 23:26:03 2tVGOEed
そして加速する・・・
1分レスがなかったらきょこたんは俺の妹
578:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 00:13:30 azU3MXdo
分レスであまり数字小さくすると喜緑さんの手でレス自体なかったことにされるから注意しろよ
579:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 00:28:53 ma3NRgDK
URLリンク(doukutsu.qp.land.to)(R18)
分裂が発売されるはるか前から存在する虹絵だが、橘に似てないか?
とりあえず石恵であることは間違いないと思うのだが、誰か詳細キボン
580:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 00:34:56 pCySD0E1
>>579
かしまし
581:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 00:50:55 I0X0rRxg
>>578
レス自体どころか投稿者ごとなかったことにされるらしいぜ
582:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 01:00:33 YNP1/3ER
増える若布ならぬきえる昆布ですな
583:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 01:42:34 C0JLNCEe
>>551
金八先生が言ってたっけ。「かわいい」と「かわいそう」は非常に近しいものなんだって。
可愛いがきゃぴきゃぴした明るい娘は「ぶりっこ」なんて言われてしまうが、男は
可愛くてどこか不幸だったりダメな女の子にひかれてしまうって。
なんというきょこたん、超GJ。
584:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 03:02:23 2Gis1tv4
>>583
「可哀想ってのは惚れてるってことさ」
たしか、何かの翻訳文のセリフだったような、気がするぜ。
夏目漱石って聞いたことがあるけど、ソースは不明なんだぜ。
585:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 12:39:15 DHURzuBz
577: [ ]
586:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 12:42:52 o7Hu2DMu
>>584
憐憫は愛
原語の台詞は忘れた
587:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 13:06:30 jpNBfNWr
>>585
どうした、見たまんまの引用なんかして。
まあ>>577が空っぽのレスなのは確かに俺も気になってるが。
588:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 20:50:01 Ya3dOS/C
>>587
お前は俺か?気になりすぎる。
メル欄すら空っぽなのにsagaってるなんて……
589:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/21 21:24:18 VOSArTgN
「白石黒子、参上ですわ!………って、あれ?なんだかお呼びでない?
失礼いたしましたわ」
ツーテに百合で超能力と聞くとこいつが思い浮かんだ