【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part5【変な女】at ANICHARA2
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part5【変な女】 - 暇つぶし2ch852:ファーストキスは誰のもの?
07/05/04 16:17:58 nGxsSlym
「ではこれから、SOS団全体会議を行います!」

とある日の放課後、俺たちがいつものようにSOS団アジトであるところの文芸部室で、光
合成を行うペチュニアのようにだらりと伸びきってくつろいでいたところ、我らがSOS団
の団長様であるハルヒが特殊急襲部隊のようにドアを蹴破って飛び込んできた。
この元気さにはあやかりたいもんだ。
しかしこいつの動力は本当に核融合じゃないだろうな? 力が有り余りすぎている。日本
の電力ぐらいならまかなえそうだ。

ハルヒは朝比奈さんからのお茶を一瞬で飲み干すと団長専用の机に飛び乗り、朗朗と会議
の開催宣言を行った。
そしてハルヒは部屋の中いるメンツを見回すと、ニッコリと100ギガワット級の笑みを
浮かべた。
やれやれ、今度はいったい何をやらかすつもりだ? それとも俺たちに何をやれと?
今度は山へマンドラゴラを探しに行ったり、海に半魚人を探したりするんじゃないだろう
な。
俺は眉間に指を当てながら、大きな瞳を輝かせているハルヒの発言を待った。

「さて、会議というのは他でもありません。みんなも知っての通り、我がSOS団団則には
男女交際禁止との一項があります。ですが、最近あまり芳しくない噂が流れてきたりして
いるのです」
大会の宣言書を読み上げるように、声高らかにそう宣うハルヒ。
ていうか、男女交際禁止なんて初耳だが、いつ決まったんだ? と言っても愚問だがな。
無論今決めたに違いない。
それより芳しくない噂とは何だ? そもそも、そんなものはこのSOS団が存在する限り、
そしてハルヒが団長である限り絶えることはないだろうぜ。

そんな俺の疑問を嗅ぎ取ったのかハルヒは俺を一瞥し、再び団員達を見下ろした。
「たとえば、中学時代の同級生と付き合っているとか、小学生の妹の同級生に手を出した
とか、そういったものです」
何言ってんだ、こいつは?
しかし、それって……。

――全部俺じゃないか!!

いや、全くの濡れ衣だと言うことは断言しておくが。

そこまで言い放つと、ハルヒは不気味な笑みを浮かべ、俺を親の仇のように睨み付けた。
身に覚えはないのに、脂汗が浮かぶのはどう言ったことだろうね?
ひょっとして、これがハルヒの言う発汗作用をもたらす視線か?
行儀の悪い子供の見本のようなハルヒは、机から降りて団長席に座るとやや表情を緩め、
「この口調も疲れるわね。元に戻すわ」
どうだっていいさ。勝手にするがいい。
「じゃあこれから、みんなにキスの経験の有無を答えてもらうわよ! 曖昧な答えは許さ
ないから、正直に答えること! いいわね?」

おい、さっきの話とどう繋がっているんだ? あきれるまでの脈絡のなさだ。
まあ、付き合い始めたらキスするってのも時間の問題なのだろうし、それならキスの有無
をルミノール試験のように、見極める道具にするつもりなのだろうが。
しかしこいつの発想の奇抜さにはいつも度肝を抜かれるな。とてもじゃないが真似できん。
する気などさらさらにないが。



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