07/04/29 01:41:15 bD3BnKt9
「これからもしたければ何度でもしてよ」
「だぁめ。今のが最後よ。・・・じゃあね。そろそろ行くわぁ」
「銀様・・・」
「いいこと?さっき貴方が自分で言ったこと。
[私を想い続ける事]ね。ちゃあんと想い続けなさぁい。
もし辛くなったら・・・
そうねぇ。これは一種の放置プレイだと思った方が貴方にはぴったりかしらね。
・・・楽しかったわ。す」
彼女は最後になんと言ったのか分からなかったがこれでよかったのだろう。
愛すること、好きになること。それは一種の略奪である。としばしば言われている。
確かにこれは「こりぁ究極の放置プレイですよ、銀様・・・」
銀様が消えていった鏡をみる。移るのは自分の姿。
目を赤くして涙に鼻水垂らして。
想いは届くのだろうか。
届くはずがなくても想うことに意味があるのか。
どうだっていい。思うだけ想い、死んでから考えればいい。
俺は静まりかえったこの部屋で、彼女のぬくもりを感じ、
どこかの永久へ。
想いを馳せる。