07/05/29 21:59:04 gG51UAe7
>>472
「むじな」は一般的にはアナグマの俗称ですが、アナグマとタヌキは混同されたり
またタヌキを「むじな」と呼ぶ地方もあるなど、ややこしいのです。
（ちなみにタヌキはイヌ科、アナグマはイタチ科）
鬼太郎で四国の八百八狸の一狸（ひとり）として団三郎狸か登場していたが、
本来は佐渡の伝承で、二ツ岩の団三郎という狢の大将格。
ただし、当時はむじなとタヌキが混同されていたから、広義では化け狸の範疇。
なお、タヌキの肉は臭くて食えないが、アナグマは美味とされる。そこで狸汁といっても実際はむじな（アナグマ）の肉と
混同されているともいわれる（なお江戸時代はイヌ肉も狸汁と称して盛んに食べられていた）
もともと漢名「貉」が中国ではタヌキを、「狸」はヤマネコ（「猫」はイエネコ）だったのが、
日本では狸はタヌキ・イタチ・ネコなど野生動物の総称として用いられ、最終的にはタヌキを、そして本来タヌキを意味する狢が
中ぶらりんな状態になってしまった。かなり早い時期から狢と狸の混同がなされていたようです。
大正時代にむじなをしとめた猟師が、タヌキの禁猟期間であったため罰金刑を言い渡されたところから、「タヌキではないムジナだ」
として控訴。裁判の結果、むじなとタヌキが各地で混同、あるいは同一視されるなどを元に過失として無罪。法律ではむじなはアナグマの別称とされた。
だから昔話・民俗伝承などでむじなとタヌキの境界線が曖昧なのはしかたないようです。