07/04/16 20:35:38 C+F3zgoR
横から勝手に続き
「佐々木の家が、古い家柄なのは、お前らのことだから知ってるだろ?」
「ええ、もちろん。鶴屋さんの家ほどではありませんが、この辺りの名士ですね」
「実はな、あの家の男子は、女として育てられる風習があるんだ」
「・・・それは、また、興味深い風習ですね」
「なんでも、戦国時代だか江戸時代ぐらいの跡目争いによるゴタゴタで生まれ
た風習だとか、佐々木は言ってたな」
「しかし、それでは色々と問題があるのでは?」
「まあ、大体は小学生ぐらいでばれるらしい。でだ、この秘密に一番最初に気付
いたのが同年代の女子だった場合、ひとつサプライズがある」
「なんですか?」
「婚約者になれるんだとさ」
「それはそれは・・・。おや、あなたは彼女、いや彼が男だと知っているのに、なぜ
まだ女性の振りを続けているのですか?」
「口止めされたんだよ。どうしても一番最初に気付いて欲しい女の人が
いる、だからこのことは黙ってて欲しい、てな・・・・」
「確かにあなたは佐々木さんの親友のようですね」