07/04/08 05:44:43 z+VgJWhV
桜が仕事を終えたかのように一斉に散ってゆき、天候があたかも人の季節感を麻痺させようとしているのかと思うほど、春に似つかわしくない低い気温を叩き出したある日曜日。
珍しく我がSOS団団長であるハルヒによる不思議探索調査の収集が無かったので、俺のベッドで体を丸め体温を外界に逃さんとしながら惰眠を貪るシャミセンと共に、俺は自室で一般学生の休日というものを味わっていた。
一時間ほど漫画を読んでいたが母親に「お酢が切れていたから買ってきて」と頼まれ、日頃あまり孝行をしていないので強く断れるはずもなく、程よく暖まった自室に名残を惜しみつつ俺はジャンパーを引っつかみコンビニへと向かった。