07/03/31 23:31:52 3bYLp1ta
埋めといて恐縮だが、続き書いてみる
朝倉は足から砂のようサラサラと消えていく。
まるであの時みたいだ……。
「それじゃあキョンくん、涼宮さんとお幸せに。じゃあね」
そう言い残して朝倉は消え去った。
てか朝倉、お前は俺とハルヒの情報を収集をするだけ収集して、あとはトンズラかよ。そりゃ無いぜ……。
お前とは地獄でも会いたくないね…。
燃えているように真っ赤な空を、俺は凍えながら家に帰った。
玄関のドアを開けると、俺の妹がそこに立っていた。
こいつは俺の帰りを待ち伏せているのだろうか。
そしてボケているのか素で言っているのかは知らんが、いつものように挨拶をしてきた。
「キョンくんただいま~」
本来ならここで、「それを言うならおかえりでしょ。」と訂正のツッコミをしているのだが。
今はそれどころじゃない。
明日から始まるであろう無間地獄の事を考えると、そんな無駄なツッコミを入れる気にもなれない。
俺は妹の横を風のように素通りして、自室に向かった。
そして俺はベットの中に潜り込み、目を閉じた。
もう何もかもがつらかったんだよ。
「……きなさいよ!なにやってんのよ馬鹿キョン!はやく起きなさい!」
もうろうとする意識の中でハルヒの声が聞こえた。
俺は重たい瞼を押しのけ辺りを見回す。
部室だ。それも今まで通りの…。しかも部室にはハルヒしかいなかった。
「キョン!何寝てんのよ!今何時だと思ってんの!」
時計を見るため、さらに部室を見回した。何かしらんがパラパラうるさい。
俺はふと窓の外を見た。その雑音の主は雨だった。
畜生。傘持ってきてねぇよ…。
「もう、何グズグズしてるのよ!ほら、もう六時よ!はやく帰りましょ」
「あれ…他のやつらは?」
「皆はもう帰ったわよ」
そうか…。
「あのさハルヒ…。もう怒ってないのか?」
「何の話よ」
「いや、だから……」
もしかしてあれは夢だったのか?
てか常識的に考えてみれば夢だよな。死んだはずの朝倉が蘇るわけないし。
第一いろいろと筋が通らなさ過ぎる。
それにいくらなんでもハルヒや、長門や、朝比奈さんや、古泉や、鶴屋さんがあんな事するはずない。
何より俺がするはず無い。あるわけが無い。
俺はどうやら長くて下らん夢を見ていたらしい。。
「いや、なんでもない」
「ほら、あたし達も帰るわよ」
「だが、外は雨が降ってるぞ。俺、傘持って来て無いし…」