07/04/08 06:44:47 KEHJGdQl
「クス、ひょっとしたらその推測どおりなのかも知れませんね。それにわたしも不可解です。あれだけの事をされて気にしないなんて、
よっぽど好意を持っているか、Mなんでしょうね」
喜緑さんの大人しい笑顔に似つかわしくない『M』という単語に俺はびっくりした。
しかしさらに驚くべき発言が朝比奈さんから飛び出す。
「M?うーん、あっ、あたしはMですね……あれ?でもキョン君もMなんですか?」
SOS団癒し系キャラの、いきなりの下ネタOKカミングアウトに俺と古泉は固まってしまった。ここは世の男子なら同情してほしい。
あの北高の女神、SOS団の天使等のあだ名を持つ(主に使っているのは俺だが、)朝比奈さんの口から、しかも笑顔で『M』発言が飛び出したのだから。
「え?あれ?どうしちゃったんですか?イニシャルの話じゃないんですかぁ?」
OK。俺も古泉も復活する。いつもの朝比奈さんの天然だったのだ。今回は破壊力が大きかったが。
「そう考えると、涼宮さんはSなんですね?」
そうだな。それがどうした。いちいちこっちを見るな。いつになく不気味なスマイルを浮かべる古泉から離れて、俺は椅子に座りなおした。
やれやれ、今日は大変だったな。
しかし古泉の推測が当たっているとするなら、俺はハルヒに気にするなと言ってやらなければいけない。
そして、俺から何か面白いことを提案してやろう。ここ最近大人しかったのは事実だからな。
ハルヒ程穏やかな空気が似合わない奴はいないのだ。
そして、これは一生口に出すつもりはないが、俺だってそんなハルヒが好きなんだから。
おわり