涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第三弾at ANICHARA2
涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第三弾 - 暇つぶし2ch266:谷口人生最悪の一日
07/04/08 00:33:24 fA98B6LZ
俺は全速力で階段を駆け降り、玄関へ向かった
今ならまだ逃げ切れるかも知んねぇだろ?
いくら北高一のエキセントリック涼宮といえど瞬間移動出来る訳じゃあるめーし
「谷口の分際でうちの団員の着替えを覗くなんていい度胸してるじゃない?」
………前言撤回
玄関に辿り着くと、目の前には両目に紅蓮の炎を燃え上がらせる涼宮が立ちはだかっていた…
甘かった…まさか待ち伏せとはな、頭の良い俺でもそこまでは気が付かなかったぜ…
「選ばせてあげるわ。今死ぬか、後で死ぬか、どっち?」

267:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 03:46:26 UpSLXRMO
苛め対策ロボット
URLリンク(vision.ameba.jp)

268:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 05:49:25 5oTVSDck
>>267
通訳めちゃくちゃだな。
全部間違ってるし。。。

269:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 06:36:35 KEHJGdQl
投下します。いじめ描写なし。

気に入らなかったら荒れない程度に叩いてくれればいい。

270:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:37:37 KEHJGdQl
「もうしわけありませんが、その手は待ってくれませんか?」
「いいや、もう待たん」
「うわぁ、キョン君つよーい」
いやいや古泉のヤローが異常に弱いんですよ、朝比奈さん。

至って穏やかな、普通の時間である。
俺と古泉は長机でゲームをし、朝比奈さんは時にオーバーリアクションを含めてその様子を見守って下さっている。
長門に視線を送ると、相変わらず分厚いハードカバーに目を落としている。
さっきからページをめくる音が聞こえてこないのは、居眠りでもしてるんだろうか?長門が居眠りなんて珍しいな。
ハルヒ?ハルヒは職員室に呼ばれてここにはいない、だから俺は穏やかだと述べたのさ。
ハルヒが来れば、穏やかな空気はネズミを見つけたドラえもんのごとく、叫び声をあげて逃げていくだろう。

だがしかし最近は、ハルヒがおかしな思い付きをする事もなく、宇宙的未来的なトラブルも無い。
放課後は気の許せる奴らとダラダラと過ごす。なんという普通の青春だろうか。素晴らしい。
まあそんな平和が永遠に続くなんて事がありえないのもわかっているわけだけどな。

そしてそれを証明するかのように、部室のドアが静かに開かれた。

ドアを開けたのは誰か?ハルヒはいつも乱暴に開け放つのでありえない。いつかドアに謝罪と賠償を求められる事だろう。
鶴屋さんの場合は、ドアを開けると同時に元気な声が聞こえてくる。しかし聞こえてきたのは暗く沈んだ声。



271:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:39:22 KEHJGdQl
「あの……ここがSOS団ですか」
どうやら鶴屋さんでもないようだ。わざわざこの珍妙な集団を訪れる物好きの顔を見てやろうと顔を向けると、
そこには『気の弱そうな少年』を絵に描いたような少年が立っていた。どこの学校だろうか、学ランを着ている。
よその学生がこんな所に何の用だ?俺がその疑問を口にする前に、古泉が応対する。

「いかにもここがSOS団の部室ですが……何か御用でしょうか?」
コイツの方がこういう応対は向いているだろう、俺は黙って成り行きを見守る事にした。
朝比奈さんは椅子を少年に譲り、お茶を淹れにポットへ向かう。朝比奈さんの座ってた椅子に座れるなんて羨ましい奴だ。
少年はメイド服の朝比奈さんに大した反応もせずに椅子に座り、こう切り出した。

「助けてほしいんです、僕、いじめられてて」
ポカンとしている古泉は初めて見た。きっと俺も同じ顔をしている事だろう。
そういうのは、いじめホットラインにでも相談すべきじゃないのか?

「申し訳ありませんが、もう少し詳しく説明願えませんか?そのいじめに、我々が関与しているような事があるのでしょうか?」
さすがに古泉も話が読めないらしい。いつものスマイルに困惑が混ざっている。

「え?ここSOS団ていうんですよね?助けてくれるんじゃないんですか?」
SOS団だから誰かを助ける集まりだと思ったわけか?生憎だがここにはそんな善意の集団ではない。
少年の勘違いで微妙な空気になっているところに、朝比奈さんがお茶を淹れて来てくださった。
俺と古泉に新しいお茶を注ぎ、そして少年の前に湯のみを置きながら、天使様はこう仰った。

「あ、あの……話だけでも聞いてもらうと楽になるって言いますし、聞いてあげるといいと思うんですけど……」
ああ、心が洗われた様だ。なんという澄んだ心の持ち主なのだろうか。こんな見ず知らずの少年のいじめ体験を聞いてやるだなんて。
今の朝比奈さんにはシスターのコスプレがぴったりだろう。今度ハルヒに提案してみよう。



272:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:40:23 KEHJGdQl
「そうですね……わかりました。しかし、我々はそういう専門職ではありません。ですから的確な助言はできないかもしれません。
 それでもよければ聞かせてもらいましょう」
古泉も心を洗われたのだろうか、あっさりと了承する。

「あ、ありがとうございます……」
おどおどした感じで頭を下げる少年。いかにもいじめられそうな奴だ。あまりにも典型的いじめられキャラすぎる。
俺がクラスメイトなら、いじめる気になんか逆にならんな。

「とりあえず、今日された事を話します……授業中にいつも邪魔をされるんです。
 後ろからシャーペンで突付かれたり、服を引っ張られたり。それで集中ができなくて、元々悪い成績がガタ落ちしちゃって」
うむ、それはつらいな。特に眠い時にそれをやられると困る。

「僕も初めは文句を言ってたんですけど、そうするとすぐに物が飛んできたり殴られたりして」
世の中にはひどい野郎がいるものだ。これならいつの間にか文句も言えないようになってしまうのも無理はない。

「休み時間も首根っこを掴まれて引きずり回されて。そうそう、せっかく休みの日も急に呼び出されたりして、
 指定された時間の前に着いても、遅刻だとか言われておごらされるんです」
休みの日ぐらいゆっくりさせろってんだよな。おかげで地球温暖化の中、財布は極寒状態なわけだ。

「そいつだけじゃないんです。そいつの取り巻きがいて、そいつの為だとか言われてワケのわからないところに連れて行かれて……
 何度も殺されそうになりました」
おいおい、そいつは尋常じゃないな。俺はだんだんとこの少年が気の毒に思えてきた。
相当つらかったんだろう、でなけりゃ『SOS』が付いただけのワケのわからん団体に助けを求めるはずがない。
ふと少年の方を見やると、少年と目が合った。真顔で俺を見つめている。俺は奇妙な感覚に陥り、そして少年こう言い放った。



273:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:41:15 KEHJGdQl
「僕にはわからないんです。ここまでされてここに居続けるあなたが」
!!なんなんだこいつ!おいどういうワケだ、古泉説明しろ。

「あなたは何者なんですか。どうやってここに入り込んだんですか」
どうやら古泉も今回は仕掛け人側ではないようだ。立ち上がって少年に問うその顔には、いつものスマイルはない。
それにしても古泉のいう通りだ。ここには長門がいる。不審者は入れないはずだが……長門?そういえばさっきから長門は……

「長門さんにはしばらく眠ってもらっています。とある人の力を借りてね。
 そして僕は、あなた方の知っている言い方で言うと、急進派というヤツです」
道理で長門が居眠りなんてするはずがないと思ってたんだ。で、万全を期して俺を殺そうってのか。

「急進派の事は知っています。また彼の命を狙うつもりなんですか」
古泉が俺と少年の間に立ちはだかる。

「そこまでは許可されていません。僕は涼宮ハルヒに刺激を与えるために、
 まずはあなたにはSOS団から身を引いてもらおうと、説得にきたんですよ」
説得だと?

「あなたはどう考えてもいじめられている。なのに涼宮ハルヒから離れようとしない。
 何か弱みでも握られているのでしょう?でないと理解ができない。そしてあなたが近くにいる限り、涼宮ハルヒは極端な変化を望まない。
 あなたが僕に従って涼宮ハルヒから離れてくれれば、僕もスッキリするし、再び涼宮ハルヒも動き出す。一石二鳥というワケです」
少年は座ったまま、身動きひとつせずに長々と説明をしてくれた。ありがとよ、俺もスッキリしたぜ。
俺はかばってくれていた古泉の前に出て、こう言ってやる。



274:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:42:06 KEHJGdQl
「残念だが俺はここにいたくてここにいるんだ、ハルヒに弱みを握られているわけでも、強制されているわけでもなくな!」
「!!何故です!僕がさっき言ったことは紛れもない事実のはず。あれはどう見てもいじめでしょう」
ああ確かにそうさ。傍目から見ればそう映ってもおかしかないだろう。現に俺はこの少年がやられていると仮定して、同情をしていたわけだしな。
でも違うんだ。俺とハルヒの場合は。

「す、涼宮さんはキョン君をいじめてなんかいません!」
突如としてエンジェリックボイスが部室の空気を振るわせる。その声の持ち主は長門のそばに立ち、自身も震えていた。
しかし、お盆を胸に抱きしめながらもその表情は真剣そのもので、俺はしばらく見惚れてしまった。

「朝比奈みくる、あなたも種類の違いこそあれ、いじめられていると言っても過言ではないでしょう?
 なぜ涼宮ハルヒをかばうのです?監視対象だから?」
そう問われて朝比奈さんは一瞬ひるんだが、意を決したように少年に向かって叫んだ。

「それもあるけど…それもあるけど、あたしは、あたしは涼宮さんが好きだからです!
 あれは涼宮さんのコミュニケーションだって、わかってるから……その時はイヤだけど……でもイヤじゃなくて……」
そこまで言うと朝比奈さんは俺に視線を向けてきた。明らかに助けてくれという顔をしている。
この愛らしい顔で頼まれて、バトンを受け取らない男がこの世にいるだろうか。いたらそいつを小一時間問い詰めたい。
俺は偉そうに人に生きる道を教えられる人間ではないが、朝比奈さんのパスを無駄にはできない。

「そういう事だ。俺も朝比奈さんもそんな被害妄想は持ち合わせていないし、これからも持たない。
 さっきの君の相談にアドバイスをしてやる。人生は楽しむべきだってな。つらいつらいばっかりじゃ、その通りの人生になっちまうぞ。
 考え方を変えるなり、他に楽しみを見つけるなりした方がいい」
こんなセリフ二度と言わん。
だが俺の色々痛いセリフを聞いた少年は立ち上がり、久しぶりに顔をあげた。



275:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:43:04 KEHJGdQl
「後悔、しないんですね?」
俺は直に頷く。

「わかりました。出直します。」
そう言うと、少年の手が光り、粒になって消えていく。いつかの朝倉の時に見たやつだ。
なんだ?自分で情報結合を解いてるのか?俺の疑問に答える事無く、少年は消えうせた。



「どうも、お騒がせしました」
少年が消えた後、しばらく呆然としていると、いつの間にか部室の入り口には喜緑さんが立っていた。もしかして、これって

「あなたが黒幕、というわけですか」
横の古泉が代弁してくれた。喜緑さんは苦笑しながら

「わたしも上の命令に従ってるだけですから。ごめんなさい」
ぺこりと頭は下げたが、悪びれる様子はない。長門と違って、この人の考えは全く読めない。

「そうそう、もういいですよ、長門さん」
喜緑さんが何やら合図をしたので長門の方を見てみると、長門はいつのまにやら動いていて、お茶を飲んでいた。

「大丈夫ですかぁ?お茶、淹れましょうか?」
「平気」
長門に一言で返されて困惑している朝比奈さん。どちらの意味で平気と言ったのかわからないのだろう。いちいち可愛いお人だ。

「長門さんには何をしていたんですか?」
古泉が喜緑さんに聞いた。探究心旺盛な奴だ。

「別に何もしていませんよ?じっとしていて下さいとはお願いしましたけど」
しれっと答える喜緑さん。あれはじっとしていて下さいのレベルじゃなかったような気がする。微動だにしなかったからな。
まあ、長門ならそれも可能かもしれないが。



276:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:44:03 KEHJGdQl
「どうしてこんな事を?」
まだ質問を続ける古泉。確かにそれは俺も聞きたい。

「さっきも言ったように、私は上にこうしてくれと言われただけなんです。あなたとあなたに選択肢を与えろって」
俺と朝比奈さんにか?喜緑さんは続ける。

「もし涼宮ハルヒにされた事を気に病んでいるようなら、このSOS団を出ていくように促せってね」
「ははぁ、なるほど」
古泉が訳知り顔で頷いた。おい、どういう事だ。

「これはあくまで推測ですが……涼宮さんは心のどこかで、あなたや朝比奈さんにしてきた事に対して、
 後ろめたさを感じていたのではないでしょうか」
バカな。ハルヒにそんな良心の呵責があるものか。

「しかしあなたも朝比奈さんも気になどしていないという事が聞けて、尚且つ好きだと言われ……涼宮さんにとっては最高の結果ですね」
おい、誤解を与えるような言い方はよせ。俺は好きだなんて言ってはいない。

「ええ、僕はそんな事、一言もいっていませんよ?やけに敏感なんですね」
…クソ、古泉の奴覚えてやがれ、またゲームでボコボコにしてやる。


277:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:44:47 KEHJGdQl

「クス、ひょっとしたらその推測どおりなのかも知れませんね。それにわたしも不可解です。あれだけの事をされて気にしないなんて、
 よっぽど好意を持っているか、Mなんでしょうね」
喜緑さんの大人しい笑顔に似つかわしくない『M』という単語に俺はびっくりした。
しかしさらに驚くべき発言が朝比奈さんから飛び出す。

「M?うーん、あっ、あたしはMですね……あれ?でもキョン君もMなんですか?」
SOS団癒し系キャラの、いきなりの下ネタOKカミングアウトに俺と古泉は固まってしまった。ここは世の男子なら同情してほしい。
あの北高の女神、SOS団の天使等のあだ名を持つ(主に使っているのは俺だが、)朝比奈さんの口から、しかも笑顔で『M』発言が飛び出したのだから。

「え?あれ?どうしちゃったんですか?イニシャルの話じゃないんですかぁ?」
OK。俺も古泉も復活する。いつもの朝比奈さんの天然だったのだ。今回は破壊力が大きかったが。

「そう考えると、涼宮さんはSなんですね?」
そうだな。それがどうした。いちいちこっちを見るな。いつになく不気味なスマイルを浮かべる古泉から離れて、俺は椅子に座りなおした。
やれやれ、今日は大変だったな。
しかし古泉の推測が当たっているとするなら、俺はハルヒに気にするなと言ってやらなければいけない。
そして、俺から何か面白いことを提案してやろう。ここ最近大人しかったのは事実だからな。
ハルヒ程穏やかな空気が似合わない奴はいないのだ。
そして、これは一生口に出すつもりはないが、俺だってそんなハルヒが好きなんだから。


おわり

278:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:45:40 KEHJGdQl
以上。

279:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 06:49:52 5oTVSDck
>>287
技術はいいよ
今度はいじめ中心に書いてください

280:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 07:11:38 rn5TowJh
>>277
文描写とかは上手いと思うけどいじめが足りない気がす。でも乙。

281:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 07:18:38 Dua7wW/Z
どうでもいいが無理やりこじつけたせいでイニシャル
おかしいがw

282:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 08:13:00 w1V+UlxQ
>>256
痛い厨房は無視しろ

283:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 09:50:54 XFZUS3cV
>>266
普通に楽しく読めたよw


284:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 10:16:17 czIA9RGV
>>268
そりゃあロボコップのワンシーンから日本語字幕付け足しただけの
パロディだし

285:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 11:41:54 JQ71hkLk
いつからここは技術がいいだの偉そうなことを評価するところになったんだ・・・


>>278
いじめ少なくてもちょっとでも関連してれば俺的にはOK!
てか、面白かったよ!GJ!

286:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 11:52:47 5oTVSDck
誰か長いのやってくれないかなー。
いじめかっこ悪いサン並みの
あれワードにセーブしたら48ページになった

287:谷口人生最悪の一日
07/04/08 12:19:59 fA98B6LZ
>>266からの続き


「えーと、後で…」当然Uターン&全力ダッシュしたね
所詮は女の体力だ、俺が本気で走れば追い付かれる訳…
「待ちなさい!待っても情状酌量はしないけど」
足早っ!やべぇ…マジで捕まるぞ…これ
だが神は俺の味方だった
俺の行く末には男子トイレが!
勿論、速攻で飛び込んだね!
やっぱ俺って天才だな、流石の涼宮も男子トイレまでは追って…
「星になりなさい!」
来やがった!!
俺のアホ!これくらい予想しとけ!!
窓から逃げるしかないか…ここ一階だしな
「そこまでだ、谷口」
俺の前には予想外の人物が立ちふさがっていた
なんと、我が友キョンだ!
ひょっとして助かったのか?俺

288:谷口人生最悪の一日
07/04/08 13:49:11 fA98B6LZ
「キョンか?助けてくれ!このままじゃ涼宮に殺されちまう!」
「なぁ、谷口。俺は朝比奈さんの着替えを覗いたお前をただで帰す程お人好しじゃないんだよ」
…ん?コイツ目が座ってるぞ…キレてやがるのか?
「今から部室に来てもらうわ。キョン、コイツを縛っちゃって」
お、おい、マジかよ!?キョン…シャレになってね―って!!
「諦めろ、谷口。逃げたら俺が許さんぞ」
げ…コイツ、こんなに恐い奴だったか?
結局俺は成す術もなくSOS団の部室に連行された…
もう知らん。どうにどもなりやがれ…
にしても、短い人生だったな…

289:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 14:29:48 w+deUDtq
>>286
素人だし、ワードで48ページに及ぶ作品を書くのは普通無理じゃないかな?
いじ悪さんは、少しずつ考えながら書いてたらしいしから48ページも書けたんだと思う。
ただ最近、住人から連投ウザイ!!とか、全部書いてから書き込め!!とか言われるから職人さん達が萎縮してる感じなんじゃないかな?もしくは、だったら書かねーよみたいな。
まぁ厨っぽいのが増えてきたのも一因かもしれないけど……

290:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 14:31:48 5oTVSDck
>>289
そーか。
そりゃーそうだよな。

291:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 14:43:20 90SwuiQ/
全部書かなくてもいいけど
次の投下まで間が空くんならその、一言あってもいいと思うがね。


292:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 15:21:37 RAxfy/BZ
いやならまとめサイトをみるとかさ

293:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 15:41:27 SwylPit9
てかキョンの溜息の作者はどこ行ったんだ?続きが読みたいんだが
書くのが遅れるなら是非>>291の言うように御一報願いたい

あと、厨が書き込んでも、叩かないでスルーしてほしい。空気が悪くなる

294:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 15:47:39 5oTVSDck
途中までのやつ
誰か代わって書けばいいんじゃね?

295:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 16:06:46 1w56MwDO
>>294 よし頑張れよ期待してる

296:イソローク
07/04/08 16:08:46 r5Kq3s+I
>>294

黒ハイテンションユッキーの続きを勝手にひっそりと書いている房だが……

載せようか?

297:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:11:09 fA98B6LZ
>>288の続き


ぐるぐる巻きにされたままSOS団部室に連行された俺は正にまな板の上の鯉状態だった
正面では朝比奈みくるが泣きそうな顔で俺を見てるし、その隣ではゴキブリの死骸を見るような無感動の表情で俺を見つめる長門有希
そして殺意を伴った目で俺を睨み付けるキョンと涼宮
あと楽しげな表情でこっちを見ている古泉
見せ物じゃねーぞ古泉の野郎
「朝比奈さん、さっきお話した事で大体あってますが、今から詳しくお話致しましょう」
古泉が詳しい事情を話し出すと朝比奈先輩は小さく震えだした
「ひ、酷いです……………」
うっ…朝比奈先輩泣きそうな表情で見ていると、ちょっと罪悪感感じるよな…
だが死んでも認める訳にはいかん
今は命が懸かってるんだからな!

298:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 16:12:46 5oTVSDck
>>296
ああお願いしてもいいか?

299:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 16:21:30 w1V+UlxQ
>>298に同意

300:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:23:54 fA98B6LZ
「あれだ!最近バードウォッチングにハマってんだよ!別に覗きをしてた訳じゃねーし早く放してくれ」
「嘘言っても無駄よ!古泉君がしっかり見てるのよ!」
「知らねーよ!鳥がたまたまそっちの方に飛んで言って部室に飛び込んだんで鳥を探して…」
やべぇ、言ってる事が無茶苦茶になってきた
いや、負けんぞ!
シラを切り通してやる!
だが、とっくに神は俺を見放してたみてーだ…
俺に止めを刺したのは長門有希だった
「あなたが向かいの校舎から覗きをしてたのは知っている。目が合ったから。あと私がBメジャーとはどういう事?」
やっぱり気付いていやがったのか…
てかなんで心の声まで読まれてんだよ!?
気のせいか?キョンの顔が長門のBメジャー発言で一層険しくなったぞ?
腹を括ろう…
謝り倒したら命くらいは助かるかも知れぬーし……



301:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 16:31:43 JQ71hkLk
>>293
続きはまた後日あらためて投下しますって書いてあるぞ
たぶん、続きはある程度まとめてから投下するんじゃないかな?
まあ、のんびり待っていようじゃないか


>>296
お願いします。
できれば最初から載せてもらえると物語が頭に入りやすくてありがたいです

302:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:32:19 fA98B6LZ
「…すみません。やりました」
涼宮の眉毛はV字につり上がり、朝比奈先輩も「ひぃっ!」とか言いながら俺から離れた
「裁きを申し渡すわ。死刑!!控訴は認めないわ。さぁ、祈りなさい。地獄の代わりに煉獄逝きで済むようにね」
…やっぱちょっと待て、なんか言わせてくれ頼むから
「ち、ちょっと…」
だが俺の自己弁護は長門有希によって遮られた
「当然の報い、自業自得」

303:イソローク
07/04/08 16:32:54 r5Kq3s+I
>>298
>>299

分かった、載せるよ、載せるけど……wktkしないでくれ

304:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:40:16 fA98B6LZ
……それから何があったかは思い出したくもねぇ…
はっきり言って死んだほーがまだマシだったぜ
俺は団員達に(主に涼宮に)ボロボロにされた挙げ句、校門の前に放置された
こんな看板の隣にな
『告・この男は朝比奈みくるの着替えを覗きました。通りかかった人は前に置いてある金槌で一発ずつ殴ってから帰りなさい。写真撮影は自由にどうぞ・SOS団』

生まれてきてすんません
もうしません、マジで



305:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:48:16 fA98B6LZ
エピローグ

当たり前っちゃ当たり前だが、この事件は瞬く間に全校中に知れ渡り、モテるどころか今まで「おはよう」と挨拶してくれたクラスの女子さえ俺を無視するようになっちまった…
泣きそうだ……
おまけに翌日に朝比奈みくる親衛隊にボコボコにされて死ぬかと思った…いや、実際死にかけた
さらに追い討ちを駆けるかのように国木田にこんな事を言われた
「モテる人は覗きなんてしないよね、ていうか人として駄目なんじゃないかな?」
…俺には帰す言葉が無かった
全世界の朝比奈みくるファンの皆さん、ごめんなさい…

fin.

306:イソローク
07/04/08 17:41:59 r5Kq3s+I
では最初から行きます


前回までのあらすじ:
涼宮ハルヒの暴走にての15000回繰り返した8月、
その500年以上の積み重ねられた記憶は
『彼女』を大きく変えてしまった…
それも 思 い っ き り ヤバイ方向へと…
そう、エロパロ板駐在者ならタイトルからご存知であろう、常人なら発狂していたであろう
リピート再生はただでさえ無口無表情暗闇少女だった
長門有希をハッキリ言ってハルヒ以上の暴走おバカへと変えてしまった!






こんにちわー。
今何か情報操作が行われた事は気にしないでね

というわけで改めてやっほー、元気かなみんな
ただ今の私は今日もいつも通り観察対象の『ゴーマイウェイ女』ことハルにゃんの設立した
SOS団で恋愛小説を読んだりしてまーす
勿論別のカバーを上から被せて偽装工作も万全、
だからキョン君にもいっちーにもみくるんにも私の文学少女の
印象は崩れないと言うまさに完璧な作戦

え?誰だお前だって? も~とぼけちゃって知ってる癖にぃ~。
いつもキョン君に一番頼りにされる未来から来たネコ型ロボ…冗談です冗談オホン、
もとい宇宙からハルにゃんの面白~い情報を集めるために
派遣された美少女インターフェース長門有希だよ~ん。

「~♪ みくるちゃーーん、お茶ーーー」
「あ、はーい。キョン君と小泉君にも入れますねー」
さっきも言ったとおりに、今日も部活は平穏そのもの
ハルにゃんは机に向かってネットサーフィン、多分また面白行事でも考えているのか
生き生きした顔付
いっちーは愛しのキョン君とオセロ、ちゃんと情報操作してキョン君を手助けしているので
今日もキョン君の圧勝確定
コスプレ乳デカポンコツ女…もといみくるんは空になったハルにゃんとキョン君達の
湯のみにお茶を入れ
私は3秒1回ページを捲りその間0.1秒にどれだけ見ても飽きないキョン君の
お顔を覗き見




307:イソローク
07/04/08 17:43:05 r5Kq3s+I
「ありがとうございます朝比奈さん。
オイオイ、もう8割は俺の軍に占領されちまったぞ。
早い所平和交渉に出た方がいいんじゃないか?」
「ハハ…相変わらず手加減は無しですか…」

嗚呼キョン君…ホントにカッコイイ…
私もこの小説みたいな事をキョン君としたいよぉ
嗚呼3秒も待てないよぉ
このままずっとキョン君をゲイズしていたいよぉ
嗚呼キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君…

「ん?どうした長門?」
キョンく…ゲッ!しまった!
「別に…」
「おお、お前もお茶が切れたのか」
「あ、すいませんね気づかなくて。今すぐ入れますね長門さん」
ふぅー危ない所だったよ。どうやら私の視線の意味を勘違いしてくれたみたい。

「はい、どうぞです」
「………」
某ミステリーサウンドノベルゲームで疑惑の視線を砂糖が欲しいんだと勘違いされた
主人公を思い出しながら私は新しく注がれたお茶に口をつける
相変わらずホント美味しい… みくるんの癖に生意気だぞ
あんたなんてハルにゃんに乳もまれてればいいんだもん!
そしてその馬鹿でかい脂肪の塊をもっと大きくしちゃえば…止めよう…ハァ

あ、ちょっとみくるん!
あんたお茶もう入れたんだからハルにゃんといっちー相手にドジメイドの
実践でもしなさいよ~
キョン君といっちーのオセロ観戦ならまだしも何でキョン君によって行くかな…
私もできるだけキョン君の近くまで行きたいのに~。
キョン君もキョン君で『貴方の入れた物であれば例えヘドロでも極上のワイン
より優れた飲み物になりますよ』って顔してるし。

みくるんあれは挑発してるね、自分の立場利用してるね、このユッキーに対する当て付けね。
うん、決定。


みくるんめ、いっちーより役立たず、むしろハルにゃんの次にキョン君にトラブルを
持ち込む存在の癖に胸でキョン君を寝取ろうと目論むとは、許すまじ。
え? 消失?12月18日? なんのことでしょー。
というわけでちょっとオシオキが必要ね。




308:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 17:43:29 KEHJGdQl
sageないのは何か理由があるのか

309:イソローク
07/04/08 17:43:57 r5Kq3s+I
さて、どうしてやろうか…お、頭のいいユッキーちゃんはナイスなアイデアを
閃きました。
ではお茶をもう一口飲み早速実践。

ツツ…




何も言わずに口から血を流す私
そのままもう一度読書に移る
あ、ページに血が垂れた…想像より痛いのもあったから
思わず口を押さえる

ポタッ…
「? お、おい長門…どうし…たんだそれ!大丈夫か!」
雫の落ちる音に最初に気づいてくれたのはキョン君だった。
う~ん、私の所へかけつけてくれる優しいキョン君。
「ちょっと有希、どうしたのよそれ!」
「──!」
「血! 大丈夫ですか長門さん」
いっちー、ハルにゃん。
空気読め。
みくるん…こんな心配している顔をされてちょっと罪悪感…
でもいいか、お仕置きだもの。

「大丈夫、この血液は内臓…食道、器官の損傷によるものでは無い。
あくまで口腔内及び唇の損傷による軽いもの」
キョン君、大丈夫じゃないから舐めて消毒して…ってのは今はダメか。
「口の中を…とにかく口を開けてみろ」
だって…
ペッ
「───ッ!」
キョン君だけでは無く、床に落ちたものを見て他のみんなも絶句する。
「ちょっと、キョンどきなさい! 早くティッシュ持ってきなさい!
有希大丈夫? 早く保健室に…!」
「必要無い。舌などに損傷は無いから」
お得意の情報操作で口に中に剃刀製作♪
「これは…ッ」
ついでに勘の鋭いいっちーがのぞいている湯のみの中にも裁縫針♪
「み、みくるちゃん…?」
「そんな…違います!私…私知りません!!」
信じられないと言う顔のハルにゃん。そりゃ実際無実だからねー。
でもキョン君のハートを奪った事は事実なんだからね、そこは有罪。
映画撮影の時キョン君を殺しかけた事も含めてしっかり償ってもらわないと。
「お願いみくるちゃん、正直に言って。
正直に理由を話して…そして有希に謝ってさえくれれば…きっと許してくれると思うから」
「そんな…私…ホントに…」 
そのまま顔を抑え涙をボロボロとこぼすみくるんはその場に座り込んでしまった
フ…天罰覿面。

でもみくるんも可哀想。ハルにゃんいくらなんでも決め付けすぎだよー
「ホントに…グスッ…知らないんです…ウェ…やってないですぅ…」
「そう…そうよね、みくるちゃんに限って…。
ゴメンみくるちゃん疑っちゃって!ホラ泣かないで!」
ちっ。もうちょっと疑えっつーのハルにゃん。



310:イソローク
07/04/08 17:45:10 r5Kq3s+I
まぁいいや、少なくとも効果はあるみたいだし。
「口を洗いに行く」
私は立ち上がり部室の扉へ向かう。
その途中、私はいっちーとキョン君にだけ聞こえるように言った。
いつもの私の声で、抑制を付けず事務的に一言。










     『気をつけて』









バタン

部室の扉を後ろ手に閉める。
しかし毎日ハルにゃんに乱暴されながらも頑張ってるよねこの扉
二人の表情を見る事はしなかったが、どんな顔かは想像が付く。
でももし二人が頭からみくるんを信じたり、私の自作自演と気づいていたら…
まぁいいや。そん時はそん時考えよ。人生前向き。


フフ…ちょっとだけお仕置きするつもりだったけど…
ゴメンねみくるん。あんたの顔を見てたらもっとやりたくなっちゃった…。
そうね、朝倉と違ってキョン君やハルにゃんにちょっかいを仕掛ける訳でも無い…
折角だからあれもこれも償ってもらおっと
みくるん…フフ…。

あ! よく考えたらキョン君だけを一緒に連れて行く事もできたのに!
あーもう私のバカー!
キョン君だって自分から私を保健室へ付き添うのに立候補してくれたって良かったじゃんよー

『いや、長門。そういう傷でもちゃんと保健室で見てもらった方がいい
俺が付き添うから』
『でもキョン君…ホントたいした事ないから…』
『ダメだ、あんな乳女の卑劣な策略なためにもしお前に万一の事があったら…』
『うん分かった。でも態々付き添ってもらわなくても私一人でも大丈夫…』
『有希…俺はお前が心配なんだ…たのむ、付き添わせてくれ…』
『キョン君…』
『有希…』

キャ───もうキョン君のバカバカバカバカバカバカーーーーーー



311:イソローク
07/04/08 17:46:24 r5Kq3s+I
こっから自作




「な……長門?……」
!!、まさか!その何時聞いても私の心をリンリンさせる声の主は!

                  _,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
                /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
              ,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
              r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
            ,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ'  |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
              !:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..!  こヒr`i`´  _ュ=-.,リ .リ
            |,イ !i^)レ'l:.:.:./    ´    l´ヒr /:.:.ノ
            ! !:ヤヽ、.ヽ/  u       ヽ  l:.:./
              k.l,`-ァi           '´  /∨  「どうしたんだ?長門、今、
               k_N.l     r'´ ̄`ア  /
              _,イj  ヽ     ヽ-―┘./          とてもお前らしからぬ動きを見た気がするのだが………」
            /´r'´\   \.    `´ /
        _,.ィ=''7´;;;;;;;|   \   `ー-ェ-‐'´
    _,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;!    \   ノ \
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:!    /トュ  ヤ Zト、
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!  /\ヽ! ノ _,,>!.ヾ.、
;:;:;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;:;ト、/ `ー-、>--'''7 ト、|;:;:;:〉;\
:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:!    ヽ、_,__ノ |;:;:;:;く:;:;:;:;:;:\
;:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!       ! ' .! |;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\;:;:;:;:;:;:;:;:!.    |   | |:;:;:;:;:;:;:〉:;:;:;:;:;:;:;:li
;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:/i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;!   |.  | |;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:!.|


OH!MY!!GOD!!!愛しのキョン君!ヤバス、ヤバス!テラヤバス!!これはバレたのバレちゃったの!!?どうする!?私!?どうなっちゃうの!?………そだ!こういう時には脳内ライフカードを使うべし。
   脳内ライフカード!COME HERE!!



  「ごまかし」
  「暴露」
  「暴走」

………「ごまかし」しかないね、こりゃ
「気のせい」
「そ、そうか……」
「そう」
ギリセーフ、いやホントにやばかったねあれは。てか
「なぜここに?」
「ん?まあ、あれだ、ハルヒの命令だ、それと」
それと?何?何?もしや、もしや!もしかしてもしかしてもしかしてええぇぇぇぇぇ!!!
「さっきのことで、聞きたい事があるからな」
………うん、あれだ、私………落ち着けよ…
「長門、正直に答えてくれ」
「何?」
「さっきのあれ、お前の自作自演か?」

312:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 17:46:44 SwylPit9
投下してくれるのは嬉しいのだが、出来ればsageてくれ

313: ◆wSaCDPDEl2
07/04/08 18:17:56 czIA9RGV
>>311
私も期待してますよ
こっちも鈍筆ながらコツコツとやりますんで

314:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 21:11:28 egb3ySKo
自演乙w

315:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 21:53:36 w1V+UlxQ
>>314
???

316:DPV5ODEB
07/04/08 22:22:55 DcnzB0ci
『大好き!』


はぁ…やっぱりやめようかな…どうしよう…手渡しは恥ずかしいし…
でもせっかく作ったんだから…
そうよ、せっかく作ったんだから机の中にでもいれておこっと…
よいしょっと。ここならキョンもすぐに気づくかな?まぁ、これでいっか…
ふぅ…疲れた…
それにしても、なんでチョコを渡すだけなのにこんなに疲れなきゃいけないのかしら…
後はキョンを待つだけ…か。あ~それにしても落ち着かない!
早く来なさいよ!バカキョン!さっさと渡して楽になりたいのにぃ!
………
……

あぁ…でも…やっぱ…やめとこかな?私こんなことするキャラじゃないし…
うん…やめとこ。バカにされるのがオチよ、きっと…
って…やば!キョンが来ちゃった!


「なんだ、もう来てたのか?今日はずいぶん早いな…俺も早く来たほうなんだが…
てか、まだ八時にもなってないぞ?」
「え、ええ…ちょっと早起きしちゃったから…キョ、キョンはどうしたの?」
「あぁ、俺は今日までに提出しなきゃいけない宿題を教室に忘れちまってな。
早く来て、学校でやろうと思ったんだ。たしか机の中にプリントが…」
…なんで今日に限って宿題忘れんのよ!登校するの早すぎよ、このバカキョン!チョコ取り出せなかったじゃない!

……ん?机の中にプリント…?
あわわわわ…ちょ、ちょっとまだ心の準備が…

「ん?どうした?」
「な、なんでもないわよ!バカキョン!こ、こっち見てんじゃないわよ!」
「…本当にお前は朝から元気だな。たいした奴だよ。俺なんか朝はかったるくてしょうがないって言うのに…
ん?あ~俺ってバカだなぁ。机の上にプリント置きっぱなしにしてるなんてな…」

…助かった…

「…なぁ、ハルヒ…今日はどうしたんだ?やたらと早く登校してるし、オドオドしたかと思ったら、どなるし…
どなったかと思ったらほっとした顔するし…今日はなんか変だぞ?まあ、いつも変だけどな」
「う、うるさい!あんたはさっさと宿題やればいいのよ!今日中に提出しなきゃいけないんでしょ!?
手伝ってあげるからさっさとやりなさい!」
「いえいえ、結構ですよ、団長様。一人でできますので……やれやれ…」

317:DPV5ODEB
07/04/08 22:24:55 DcnzB0ci
あ~~もう、バカキョン!あんた目玉ついてんの?今何時間目だと思ってんのよ!
四時間目よ、四時間目!なんで机の中見ないのよ!もしくはトイレにでも行きなさいよ!
チョコは取り出せないし、あんたは気づかないし…ホント腹立つ!
…まぁ、いいわ。次は昼休みだし。取り出すチャンスはいくらでもあるわね…
あ、チャイムが鳴った!ほら、さっさとアホの谷口のところに行きなさいよ!

「なぁ、ハルヒ…今日は一緒に弁当食わないか?」
はぁあ??
「いや、今日は谷口達用事があるらしいんだ。だから…まぁ、たまにはいいだろ?」
「ま、まぁいいけど…」
…何よ、急にやさしくなっちゃって。ひょっとして…実はもう気づいてるの?
「なんだ?俺の顔になんかついてんのか?」
「い、いや…なんでもないわよ…」
「あいかわらず変な奴だな…ところで。お前の弁当うまそうだな。
最近は学食を辞めて、確か毎日自分で作ってるんだよな?」
「そうよ。で…なに?食べたいの?あげないわよ!」
「…やれやれ…」


318:DPV5ODEB
07/04/08 22:27:53 DcnzB0ci
はぁ…結局気づいてなかったのかしらね。もう六時限目…
まぁ、いいか…
最初から渡すつもりなんてなかったし…キョンが部室に行ったら、とりだそっと…
あ、チャイムが鳴った…はぁ…

「さて…今日は小泉となんのゲームをするかな…
あいつ何やっても弱くて張り合いがないんだよなぁ。そうだ、ハルヒもやってみないか?」
「いい…遠慮しとくわ…」
「そうか…まぁ、気が向いたらでかまわないさ。さて、部室に…
おっと、今日は教科書もって帰らなきゃな。また忘れるところだったな
今度はレポート提出か…やれやれ…」

ポト
あ!チョコが…ちょっと、キョン!落ちたわよ!…なんで気づかないのよ、バカ!

「なんだハルヒ。部室に行かないのか?俺はさきに行ってるぞ?よいしょっと…」

あ…
グシャ!パキパキ…

「なんだ?何か踏んだな…。なんだこれ?箱?…ん?なんだろこの黒いの…ポロポロ出てくるけど…」

あぁ…そんな…せっかく昨日一生懸命作ったのに…粉々になってる…

「チョコ…?あ、そういや今日はバレンタインデーだったな…誰がくれたんだろ、これ?」

私よ、バカキョン…

「こんなことをするのは…朝比奈さんあたりかな?…意外と長門だったりして…」

あたしよ!!この、バカ!!

「はぁ、冗談はさておき…それにしても悪いことしたなぁ……って、やべ!岡部だ!
チョコが床に散らかってるのなんて見られたらガミガミ言われるに決まってる…
…しょうがないか…。ハルヒ、悪いがちょっと後ろにある箒とちりとりを…こっそり…
あ!どこ行くんだよ、ハルヒ!おい!


319:DPV5ODEB
07/04/08 22:30:38 DcnzB0ci
何よ!なんで私の名前が出てこないのよ!
それに、私がどんだけ苦労して作ったと思ってんのよ…キョンのバカ!!
………
あ~あ……こんなふうになるんだったら…作るんじゃなかった…ん?

「ハルヒ…いるのか?入るぞ?」
いやよ、来ないでよ…あ、ちょっと!
入っていいなんて言ってないわよ!ここは私の部室なの!私が団長なの!!
何勝手にドア開けてんのよ!

「あ、やっぱり部室にいたのか…さっきはごめんな…俺、お前がくれたものだとは思わなくて…」

ふん…何よ、どうやって私のだってわかったのよ…
あぁ…そういえば私手紙書いてあの中にいれたんだっけ…
書くんじゃなかった…

「本当に悪かった…だけどこのチョコたいしたものじゃ…ないんだろ?ほら、この紙にも
『なんだかんだで今まで迷惑かけて、ごめんなさい。でも、これからもよろしく! SOS団団長 涼宮ハルヒ!!』
って、書いてあるし。てか、お前…意外と…なんだ…義理堅い人間なんだな」

私がその文考えるのに何時間かけたと思ってるのよ…
本当の気持ち書く勇気なんてあるわけないし……それに義理なんかじゃないわよ…

「でも、良かったよ…お前以外の人のだったらなんて謝ったらいいか、わからなかったからな。
お前なら、気楽に謝れるし………って、おい!今度はどこ行くんだよ!」
「帰る」
「帰る!?じゃあ、今日の活動はどうするんだよ!…ってまぁ、どっちにしろやることないか…」
「うるさい!勝手に古泉くんとチェスでもオセロでもやってればいいじゃない!バカ!」
「お、おい…ハルヒ…」

バン!!

「きゃっ!!」
「なによ、あんた…危ないわね!ドアの前で突っ立てんじゃないないわよ!邪魔よ!どきなさい!」
「ご、ごめん…」
「ふん!」


何よ、キョンのやつ!!少しは私の気持ちを考えてよ!
何がお前なら気楽に謝れるよ!うすのろ!鈍感!!
ばか!ばか!ばか…ばか……キョンのばか……
………
あ~…なんで涙がでてくるんだろ…はは…意味わかんない……


320:DPV5ODEB
07/04/08 22:36:53 DcnzB0ci
次の日

はぁ…教室行くのやだなぁ…なんでこんなことになったんだろ…
…それにしてもなんで私の気持ち気づいてくれないのかな、キョンのやつ…
それとな~く、気持ち伝えてたつもりなのにな…やっぱり私のしゃべり方がいけないのかな…いつも威張ってるからなぁ、私…
やっぱ、みくるちゃんみたいなしゃべり方が男には受けるのかしら…
キョンもみくるちゃんにはデレデレしちゃってるみたいに見えるし……ん?

「あ、す、涼宮さん…おはようございま…な、なんですかぁ~、なんで私のことそんなに睨むんですかぁ…」
「ふん!なんでもないわよ!」
「…き、昨日はどうしたんですか?部室に来てなかったみたいですけど…風邪…ですか?」
「別に…あ、昨日キョンはどんな感じだった?」
「ど、どんな感じって言われても…」
「だから、元気だったとか元気がなかったとか…そうね、何かを気にしてるような顔してなかった?」
「えっと、そうですね…ため息ばかりついてた気がします。そう言われてみれば何か気にしてるみたいでした…」
「ホ、ホント!?」
「は、はい…それがなにか…」
「そう!キョンが気にしてたのぉ!わかったわ、みくるちゃん!ありがとう!
あ、そういえば昨日はバレンタインデーだったけど、みくるちゃんは誰かに渡したの?」
「えっと、キョンくんと…ひゃ!す、涼宮さん、何するんですかぁ~鼻をいじるのやめてください~」
「うるさい!!このかわいい顔を豚みたいにしてやるわ!ほら、ブヒっていいなさいよ、ブヒって!」
「ま、まってください~~私が渡したのはキョン君、古泉君、長門さんに渡したんです
それに、涼宮さんの分も昨日渡せなかったから今日持ってきてるんです~~」

へ?それって全員分じゃない…それに有希と私にもあげるつもりだったの?なんで?

「べ、別に女の子にあげるのって普通だと思…ふぎ!ほっぺをいじるのもやめてくださぃ~」
「な~んか今日のみくるちゃんムカツクわねぇ…私に意見するなんて…」

でも…そういえば昨日うちのクラスにも女同士で渡してる子がいたわね
日頃の感謝を込めるって意味なのかしら…ふ~ん、そういうの流行ってるのかな…

「流行ってるっていうか普通…ふぐ!だ、だから顔をいじるのやめてください~」
「何よぉ、みくるちゃん先輩面しちゃって!」
「い、一応、先輩です…」

あ、そういえばみくるちゃんって年上だったわね。そうだ、昨日のこと相談してみようかな…
ま、いっか!たぶん、キョンが今日謝って来るだろうし
すまないって思ってるのなら…許してやってもいいわね!それにチョコなら来年また渡せるし…

「ま、とにかくありがとう!じゃあ、また放課後ね!」
「は、はぁ…あ、あの涼宮さん、このチョコを…」
「あ、今日持ってきてくれたって言ってたやつね!ありがと!じゃあね!」

321:DPV5ODEB
07/04/08 22:41:54 DcnzB0ci
(そうね、昨日のことは許してやるわ!私の慈悲に感謝しなさい、バカキョン!)
ん~~これじゃ、いまいちね…
(私…昨日のことですごく傷ついたんだから…責任とってよね…)
これじゃ私じゃないわね。なにかいい言葉は…みくるちゃんの口調で言おうかしら…あ!
(いい?キョン!今回のことは許してやるわ!だから、ホワイトデーは百倍返しよ!百倍返し!)
うん!これがいいわね!すごくいい!いかにも「私」って感じだし、
なによりホワイトデーにキョンからなにか渡してもらえるシチュエーションがいいわね!
よし、キョンが謝ってきたらこの言葉を使おう!
………
へへっ!キョンのやつホワイトデーに何くれるかしらね~クッキーとかキャンディかな…

「…涼宮さん。ねぇ、涼宮さん」

…意外とぬいぐるみとかくれるかも…プーさんとか可愛いくていいな…

「ねぇ!涼宮さんてば!!」
あ?何よ…せっかく人が甘~い思考に浸ってるってときに…邪魔しないでよ…
てか、あんた誰?
「く、クラスメートでしょ!もうすぐクラス変わるのに名前も覚えてないの!?」
別に、興味ないし…私が覚えてるのはキョンとアホの谷口と国木田と、朝……朝…
「…まぁいいわ…ところで昨日は大変だったわね、キョン君とのこと。部室であんなにどなりちらしちゃって…」
そうね…昨日は大変だった。せっかく作ってきたチョコは踏み潰されるし………って…
「な、なんでそのこと知ってるの?」
昨日のことはキョンと私しか知らないはず…どうしてこの子が知ってるの?
「ん?……ってことは…覚えてないの?」
なんのこと?何のことを言ってるの?
「…そう、本当に覚えてないみたいね…」
「なんなのよ!さっさと言いなさいよ!なんで昨日のこと知ってるのよ!」
「……さぁ、なんでかしらね?…でも、これだけは言っといてあげる…
昨日のことは涼宮さんが悪いと思うわ
あんな回りくどい態度されて、困ったと思うけどなぁ~、キョン君
それにキョン君も涼宮さんのことうっとおしいって思ってたんじゃない?
ていうか…全部キョン君が言ってたことなのよね~、これ
あ、実は私…キョン君とは仲がいいんだよ?本当のこと言うとキョン君から全部聞いたの!
あ、そろそろホームルームね。じゃあ…そうね、また昼休みにでもお話しましょ!」

………
……


322:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 23:19:40 kc+yVRdR
wktkwktk

323:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/09 09:52:06 YtZx8MwH
>>311
人のSSの設定を用いる時には作者に許可とるなり、
無許可でやるなら何か一言言いなさいよ…


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch