07/04/05 20:11:35 aRUMNSur
乙なんだぜ!
泣かせるじゃないか
151: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 21:47:50 hozOjSAD
>>149
いい話だった
152: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 21:50:59 hozOjSAD
>>111-112、>>114-115
は失敗作でした。
不快な思いをされたかたは、申し訳ございません。
もっと、人情とかそんなのが必要だと思いました
反省します
153:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 22:06:12 SMNdASso
>>152
いや違うってw
人情じゃないよ
泣かせろって言ってんじゃないし
例えばだよ、あなたがこの世で一番嫌いな人を文章化したら、どんな文が書けるかって話
その逆もまたしかりだよ
154:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 22:15:57 54ixRCx7
いい話だった、ただ
>●
古泉自重しろ
155:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 22:32:34 AAswwu+b
感動した。ただし古泉、お前は空気読め
156:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 23:18:14 v/IeG9NZ
>>149
俺の中でハルヒの好感度が上がっちまったぜ
>>152
お前は人情とか以前の問題だ
なんかお前は、坦々とあるものをあるように書いているようにしか見えない
なんつーか、比喩とかを使え。>>3-5(タイトルわからん)の職人さんみたいに
157:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 23:22:24 Dv/SFzLF
>>150
なんかだめだ…ハルヒは傲慢で多少むかついてもえらそうなほうがいい…。
いじめられてるハルヒは不憫すぎる…。つか秀作乙。
158:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 23:36:57 SMNdASso
ハルヒに泣かれるとオロオロしちゃうよな
四つんばいになれば笑顔を取り戻してくれるんですね?とかやっちゃうかも俺
159:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 08:48:31 fujwBSQK
他の作品もカモーン!
ついでに期待age
160:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 10:19:02 5CJrEQxe
保管庫更新マダー
161: ◆d58ZPgKEsE
07/04/06 10:25:48 VwJi2xLo
>>156
比喩ね~。
162: ◆d58ZPgKEsE
07/04/06 10:53:49 VwJi2xLo
一応続き書きます
公園に連れて行かされた。
「ほら、キョン、行くぞー!」
“ゴフッ”“バキッ”“ドスッ”
「ぐあっ!」
「ほら、どうしたキョン立てよ!」
ぐっ、駄目だ!!目が霞んで見えない。
どうすれば・・・
俺は、かばんにある、爆弾の時間を五分にセットした。
「なにしてんだよキョン!!
ほらよ!!!」
“バキッ”
「うわっ!!!」
思いっきり蹴られた。
俺は急いでかばんから、爆弾を取り出した。カバンは、遠くへ放り投げた。
「動くな!!!!」
「何だこれ、おもちゃか!?」
「おもちゃじゃない、爆弾だ!!」
まあ、おもちゃといわれても、しょうがないけどな・・・・・・。
やべぇ、時間があと、30秒しかねぇ!!
俺は、2人に爆弾を投げた。
「お遊びに構ってる暇は、ねぇんだよ!!! キョン!!!
死ね―――!!」
5・・・・・・・4・・・・・・・3・・・・・・・2・・・・・・・1
ドカ――――ン
まさか、爆発するなんて、思わなかった。
163:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 10:55:33 /OStE0nJ
>>153>>156
もう厨はほっとけよ
ここはSS投下するスレであって、指南するスレじゃないんだからさ
スルーしてりゃそのうち消えるでしょ
164: ◆d58ZPgKEsE
07/04/06 11:10:00 VwJi2xLo
おい、冗談だろ?
死ぬなんて・・・・・・
しかし、2人は死んでいた。
数日後、授業時間に、
「キョン君・・・・・・だね?」
「そうですが・・・・・・・」
警官だった。
「君を、涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、谷口、国木田殺害容疑で、逮捕する!!」
“カチャ”
手錠がはめられた。
「さあ、来るんだ」
俺は、パトカーに乗せられ、学校をあとにした。
パトカーに乗っているとき、俺は、初めて後悔した。
なぜ、人殺しをしてしまったのかと。
俺は、裁判にかけられ、執行猶予つきの懲役刑が科せられた。
この判決を聞いた時、俺はもう、いじめはやめよう
そう心に誓い、刑務所から出た。
今、俺の思っていることは、
朝比奈さんだけでもいい、謝りたい。
心から・・・・・・・。
165: ◆d58ZPgKEsE
07/04/06 11:12:41 VwJi2xLo
もう、無理だな
スルーされるタイプだし、
いい作品もかけないし・・・・・・
やめた
166: ◆d58ZPgKEsE
07/04/06 11:14:51 VwJi2xLo
でも、これからも、
みんなの作品を
参考にしたい
167:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 11:49:38 fujwBSQK
>>160
そういや管理人さんはどうしたんだろうな・・・
最近更新してないみたいだが・・・
168:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 12:37:14 VwJi2xLo
>>167
そうだね
169:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 12:57:22 wnTTSPP0
>>166
あんたのSSは、
「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくる登場人物の名前で殴り合いさせてるだけ
170:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 13:02:25 VwJi2xLo
>>169
たしかにそうだね
自分、いじめって
殴り合いとかそんな風にしか
頭になかった
171:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 13:04:17 VwJi2xLo
自分ばかだな
172:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 13:41:11 XOC2QqpI
おい!まとめサイトが大幅更新されたぞ!
たった一時間でこんなに更新されるなんて…
管理人さんは所々で突然神化するな
173:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 13:58:53 VwJi2xLo
まさか、自分が書いたやつ
ほんとに載るとは思わなかった
あんな失敗作。。。orz
174:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 15:37:49 v/RW0vG8
何か最近殺人系多いなw
175:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 16:30:38 U9sXHdjR
多分それはいじめ=殺人
という形式ができているからではないかと
176:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 16:59:42 VwJi2xLo
もう、自分はこれからは、
脱・殺人という感じで、
いじめの殺人はほとんど書かないことにします
177:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 17:23:01 OjBmWWIl
てか単純に
死=鬱展開
って感じだからじゃないの?
178:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 17:25:20 vKfEzdje
殺人でも文章力があれば全然OK
それ以前の問題
179:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 17:45:23 U9sXHdjR
サスペンス物って
なんかいいよね。
ドラマもそうだけど。
180:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 17:50:20 /J9n+gFb
俺としては、ちょっとからかうだけの話とかもここに投下していいと思うんだけどなぁ
それに殺人系、暴力系、欝系ばっかの話しだとやっぱ読んでてつらくなるしww
とりあえず、なんでもいいんじゃないかと思うんだが…
181:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 18:42:32 apKwLCbC
ハルヒめちゃくちゃいじめられてる→でもへこたれないで不思議探し→高校でキョンたちと出会う。
この流れが単純だけど一番好き。
182:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 20:13:44 6mrMQlpS
ハルヒをいじめて凹ますのは難しそうだな。
ある日、俺は何故かそう考えた。
しかし、一度、徹底的に追い詰めてみたらどうだろう?
それでもあの整ったハルヒの顔が、絶望に歪む瞬間なんてありえるだろうか?
そう考えだすと妄想は止まらなくなった。
あの根拠のない、自信に満ちた笑顔を壊してみたい。
恥も外聞もなくワンワン泣いてる姿を見てみたい。
そう―俺は彼女を自分の支配下に置いてみたいのだ。
彼女のすべてを自分の思い通りにさせてみたい―
このどす黒い欲望がいつしか俺の心を捉えはじめ、
やがて押さえきれなくなる日がやってきた。
その日の放課後、俺はハルヒに言った。
「おい、ハルヒ!」
「何よキョン、大きな声で。あたし今日は生理なんだから、イライラさせないでよねっ。」
「え。あ///、そうか・・・悪かった・・・その・・・大丈夫か?」
くそっ、やっぱ駄目だ俺・・・。
END
183:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 20:19:41 p50RPugT
いっそ絵の練習をして絵師になるという手もあるぞ
丁度、お絵かき掲示板があるのに誰も書いてないし
184:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 20:57:21 EksP+1Qj
古泉の悲惨な中学生活もネタにできそうだな
原作に「以外に字が雑」っていう描写なかったっけか
185:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 21:25:26 4rboDEoL
あったな
186:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 21:55:09 +DCUFDwX
さぁ息抜きにアンケートをとろうか
第一段からこのスレまでのなかで自分が読んで最高傑作だと思ったSSはどれ?
できたら作者さんの名前と作品名をあげて
1番から3番までランクづけしてもよし
187:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:02:12 p50RPugT
>>186
ランキングは荒れる元になりかねんから自重した方がいい
後、sageような
188:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:05:33 /J9n+gFb
>>186
やる必要なし。新らしい職人さんが投下しにくくなる
それにこういうのは荒れる元になる
189:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:08:33 hqzcqjse
新キャラ登場で、少しは投下増えるかねぇ
190:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:27:10 +DCUFDwX
ごっ、ご免なさい。 確かに荒れる原因になりますねorz
そこまで考えてなかったです。本当にすいませんでした
しかしハルヒは許してくれなかった。
謝りながら半泣きの俺を無理やり引っ張り壁に激突させたあと微笑を浮かべながらこう言った。
「そんなんで許されると本気で思った?アンタ馬鹿じゃないの。こんな失言したからにはそれ相応の罰を受けてもらうわよ」
「そ、そんなぁ・・」
「アンタは今日この瞬間からアタシの忠実な奴隷になること。当然洗濯物からアタシの背中を流す事までアンタの仕事になるわけ、うさばらしのサンドバック役も兼用よ。拒否したら一晩中鎖につないでくすぐりの計なんだから!」
黒いハイソックスを履いたハルヒの足に顔を踏まれながらこれから地獄が始まる事を確信した
BADEND
ってなに書いてんだ俺。またハルヒに叱られちまうorz
191:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:43:27 Too4DTEM
古泉「かかったなアホが!!」 バリバリバリ
なんとハルヒのしょうたいはこいずみだった
古泉「サンダースプリットクロスふんもっふ!!」
>>186「アーッ!」
翌日>>186は薬局にボラギノー●を買いに行くことになった。
END
これで勘弁しておく。
192:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:45:07 u7nToIZE
………………………
193:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:51:54 hqzcqjse
●自重しろwwwwwww
194:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:53:01 OjBmWWIl
これはひどい
195:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/06 22:59:26 fujwBSQK
これまたひどい・・・
196:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 01:18:07 c0kFrLrB
なんか馴れ合い所
見たくなってる
職人さんはどこ?
そー言えば
いじめかっこ悪いサンはどうなった?
見なくなったな
197:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 01:38:57 QGOIGl18
そういえばそうだな
あと、◆OU1AKr4Yywさんも消えたな。この人の作品結構好きだったんだが
まあ、新たな職人さんに期待
198:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 01:47:33 ynmFPJnT
だがこうゆうスレはネタがなくなったら落ちるしかないからな。
そのうちスレタイ変えて総合板の方に転移しなければいけないかもな。
199:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 01:58:50 VKD/HsWp
>>166
・ハルヒシリーズをちゃんと読め
・設定をしっかり活かせ
・意味の分からない、全く必要無いシーンを入れてどうする
・ハルヒで無くてもいいSS書いてんじゃねぇ
・謝るくらいだったら書くな
・他人に媚うりゃあ許されると勘違いするな
・他職人の作品ベタ褒めすれば認められると思うな
・当分ここでは書くな
・死ね
200:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 01:59:08 bESZbT8N
新作作ってみたんで投下してみる
今回は題名先に考えといた
『キョンの溜息』
201:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:01:02 bESZbT8N
それはまだ、夏の蒸し暑さが残る九月の放課後の事。
俺達は、相も変わらず部室に集結していた。
「あー、暇ね」
そう机に踏ん反り返りながら口を開いたのは、SOS団の創始者であるハルヒだ。
「ねーキョン、あんたなんかやりなさいよ」
いつもこうだ。暇がありゃ何かにつけて俺にネタ振りしてくる。
だから俺はいつものように言葉を返すだけだ。
「何か。って何だよ」
「決まってるでしょ。あたしを楽しませるのよ」
「だからどうやって」
「それをあんたが考えるんでしょ」
俺達は発声機能付きのぬいぐるみみたいに、飽きもせずこんなやり取りを繰り返している。
もう何回目だか覚えてない。数える気も無いが。
いつもならここで、ハルヒがお得意のアヒル口をかましてパソコンのディスプレイとにらめっこを始めるのだが、今日は違った。
「つまんない。あたしもう帰る」
ハルヒは席を立ち、スタスタと部室を出ていってしまった。
もちろんこんな事になったら、古泉が黙っているハズがない。
「では、僕もここらへんで失礼します。どうやらバイトが入ったようなので…」
憎たらしいほどのハンサムスマイルと、目が潰れるくらい眩しい白い歯をチラつかせ、ハルヒに続き部室を後にした。
本当にご苦労なこった。まあ、知ったこっちゃないがな。せいぜい世界のために頑張ってくれ。
で、今俺が置かれているこの状況はまさしく楽園なわけなんだが。
言わなくてもわかるだろうが、一応伝える。
部室にはカラスみたいにやかましい団長と、絵に書いたようなイケメンニヤケ面の超能力者はもういない。
と言うことは、ここに残っているのは部室限定の妖精にして、俺のマイエンジェルこと、朝比奈さんと俺だけだと言う事だ。
何々、誰か一人忘れてるって?
いいんだよ。長門は部室の付属品、言わばオブジェみたいなもんなんだから。
「朝比奈さん。どうしましょうか?」
「あ、あのぉ~わたしはこれからお友達と宿題をやらなきゃならないのでぇ、もうそろそろ帰りますぅ~」
何!?それは聞いてないぞ。どういうことですか朝比奈さん……。
もしかしてそのお友達とは男じゃないでしょうね?
だとしたら、俺が朝比奈さんとの交際を許さないぞ。
俺の精神安定剤であり抗欝剤であり、世界にたった一つ遺された貴重な聖マリア像を誰かに汚されるわけにはいかないからな。
202:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:02:53 bESZbT8N
「あ、大丈夫ですよぉ。鶴屋さん達ですからぁ」
ほう、それはよかった。
てっきり、どっかのヤサ男だと心配してしまったではないですか。
「あ、そろそろ時間だぁ~。わたし帰りますぅ~、だから…」
わかっていますよ朝比奈さん。
本当はこの眼にしかと焼き付けておきたいですが、あなたのお望みとあらば部室から退避しますよ。
部室より廊下のほうが涼しいとは納得が行かないな。
せめて部室に扇風機くらい取り付けてほしいものだ。
「お待たせしましたぁ~」
突如、廊下に教会の鐘が鳴り響いた。
「それじゃキョンくん、また明日ぁ~」
そう言って朝比奈さんは輝く笑顔を俺に向け、手を振って去って行った。
さて、どうするか。
せっかくだから久々に長門と喋ってみるとするか。
「よう、長門。何読んでんだ?」
お決まりとか言うなよ。それ以外に話の切り出し方を俺は知らないんだ。
「……これ」
なんだか宇宙を思わせるような小難しい漢字が羅列している題名だ。
さすが宇宙人。やっぱりそういうのは気になるのか。
「どんな内容なんだ」と聞こうと思ったがやっぱり止めておこう。頭がオーバーヒートしちまいそうだ。
「長門、まだ帰らないのか?」
「……」
長門は無言で長門の専用パイプ椅子から紙のような軽やかな身のこなしで席を立ち、俺のほうに足音もなく迫ってきた。
何か気に障る事言っちまったかな、俺…。
「違う…。これ、貸すから…読んで」
そう言って長門はさっきまで読んでいためまいが起きそうな程小難しい題名の本を俺に差し出してきた。
お前は、俺の頭を破壊する気なのか…?
まあ、長門の好意を素直に受け取るか。と、思ったのだが…。俺はふとあの日の事を思いだしちまった。
そう、延々と電波話を聞かされたあの日の事を。
あの時はミジンコ程も長門の話を信用してはいなかった。
まさかあんな事になるとは思いも寄らなかったぜ。
しかし、今回はそんな事無いだろ。ただ単に長門は、馬鹿な俺のために気遣いをしてくれたのさ…。きっと。
素直に喜べないがな…。
そんなわけで俺は今、自室で長門が貸してくれた本を読んでいるわけなんだが…。
さっぱり内容がわからん。
このまま読んでいたら、脳みそが溶鉱炉にブチ込まれた液体金属ロボみたいに融解しそうだ。
記号の羅列に飲み込まれるとはまさにこの事だな。
今の俺に出来ることは、パラパラ漫画みたいにページを弾くことくらいだぜ…。
そんな時だった。
203:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:04:28 bESZbT8N
コンクリートブロックみたいに分厚い本から、何やらワープロで打ち込んだような文字が刻まれているしおりが俺の足下に落ちてきた。
その時俺は、悟りを開いた…。
間違いない、これはまた呼び出しだ。しかもあの場所に来いとの。
俺は作業的な感じでしおりを拾い、内容を見た。
やっぱりだ…。しかもまったく同じ内容。
長門はこれのコピーを何枚も保管しているのだろうか…。
俺は時計を見てみた。時計は十八時二十分を指していた。
どうやら今回は間に合いそうだぜ。
俺は執拗に行き先を聞いてくる妹の検問を強行突破し、チャリにまたがった。
出発して五分ぐらいが経過した頃、突然雨が降ってきやがった。しかもドシャ降り。
夕立ちか?ついてないぜ…。
俺はチャリをこれでもかと言うぐらいにかっ飛ばした。
雨がまるで石みたいに俺の体中を強打する。
雨の奴、空気読めよ。せめて俺が長門のマンションに辿り着いてから降ってくれ。
俺は何度かドライバーに命を奪われかけながらも、やっとの思いで待ち合わせの場所、駅前の公園に到着した…。
やれやれ。
俺は公園を見回した。
雨の激しい轟音が鳴り響く人気の無い公園の片隅に、長門が立ち尽くしていた。しかもちゃっかり傘までさしてやがる。
長門も俺の存在に気付いたのか、こっちに歩み寄ってきた。
なんだか少し恐いな…。
「…」
長門は無言で俺の頭上を傘で覆ってくれた。
「長門、俺が持ってやろうか?」
俺だって男だ。これぐらいの気配りは出来るのさ。
長門は数ミクロン単位で首を縦に振り、俺に傘を渡してきた。
すまん雨。お前は最高に空気読める奴だよ。なんせ相合い傘ができるんだからな。
俺達は無言のまま長門のマンションへ向かった。
雨の音が耳をつんざくぐらいにうるさい。難聴にならん事を祈るしかないな。
俺はまた長門に案内されるがまま、再び長門の家に招かれた。
長門のマンションには行き慣れていたが、今日はなんとなくエスコートされたい気分だった。
俺は長門の部屋に招かれた直後、長門から驚愕の一言を浴びせられた。それは何かというと。
「シャワー…浴びる?」
ずぶ濡れの俺を見て長門がそう言った。
お前の口からは絶対に聞けない一言だと思っていたのに。
孤島に行ったときの『大好き』以上の衝撃だぜ。
204:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:06:06 bESZbT8N
しかしこれも、長門らしくセリフをまんま音読したような関東平野並の平坦な声だったから、うれしさ三割減だがな…。
「いや、止めとく。シャワーなんか浴びて、石鹸の匂い漂わせながら帰ったら親に変な目で見られちまうからよ」
「…そう」
何故か知らんが長門は寂しそうな表情を浮かべているように見えた。
俺の目にフィルターがかかっているせいかもしれんが…。
雨よ、こうなるのなら大歓迎だよ。これからも遠慮せずに降り注いでくれ。
「ところでさ、長門…。話って…何だ?」
なんとか気を紛らわせないとどうにかなっちまいそうだ…。
「こっちに来て」
「でも俺、びしょ濡れだぜ?」
「…」
長門はタオルを持ってきて、俺に渡してくれた。
長門さん?一体これでどうしろと言うのですか?
これじゃ俺の服に浸透しきった水分は拭いきれないぞ。
「…いい」
全然よく無いだろ…。
と思いつつも、俺は前と変わらぬ殺風景な居間に招待されてしまった。
俺は遠慮がちにこたつの中に足を忍ばせた。
そして恒例の長門特製煎茶をすする。前のように何度も減っては継ぎ、減っては継ぎを繰り返される。
わんこそばならぬわんこ茶だな、こりゃ。
そろそろ話を切り出さねば、飲んだものがオマケ付きで逆流しかねない。
「長門、今回はなんで俺を呼んだんだ?」
「特に理由は無い…」
なんだそりゃ、じゃああれだけびしょ濡れになってここまで来た意味が無いぞ…。
「一緒にいたいだけ…」
その時、俺の時間が止まった…。
長門の発言をどう受け取るか。の審査結果のために、俺の脳が必死に結論を弾き出していたからだ。
いつの間にか、雨も止んでいた。ただ沈黙だけがこの殺風景な部屋を支配する。
まさしく、音も無い世界だ…。
そして結論は次のように至った。
『長門は俺に恋心を抱いている』と。
きっと長門は、俺との思い出を本にして窓辺で読みたいんだ。そうに違いない。
俺は長門に一応、本心を聞き出そうとした。
「長門、それってどういう意味だ…?」
「………」
ダメだ。俺の頭も眼も、どっちもイカれちまってる…。俺の視野の四隅にはハートマークが浮遊していやがる。
誰か、俺を修理してくれ…。
このままでは行く所までいっちまいそうだ。
俺は消え去りそうな自制心を限界まで増殖させた。
「長門…俺、もう帰るわ…」
「そう」
以外とあっさりしているな…。
205:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:07:53 bESZbT8N
しかし待てよ、もしかしてこれは長門も俺と同じ事を…。
いかん、煩悩に流されるな…俺。
俺は自分の意志と反して岩のように動かない足を理性で砕き、その場を去った。
次の日の放課後。
俺は一目散に部室に向かった。長門にいち早く会いたかったからだ。
ハルヒ?そんな奴知るか。今は長門が最優先だ。
俺は、中に希望が満ち溢れている部室のドアをゆっくり開ける。
やはりいた。現代に蘇った完全版ミロのヴィーナス、そう長門有希。
「よう」
いつものように挨拶を交わす。
長門は俺をわずかに見た後、再び視線を本に向けた。
どうしたのだろうか…。長門、お前はもしかして照れてるのか?
照れる事は無いぞ長門。今、俺がお前をやさしく包み込んでやるからな。
俺は隅っこに座る長門のほうへ向かい、長門の肩に俺の手をやさしく乗せた。
長門が俺を凝視する。長門の頬は徐々に赤みを帯びてきていた。
俺のビジョンには確かにそう映っていた。気がする…。
そして長門の肩は、とても暖かかった…。
「長門、昨日はありがとな」
俺は今までに無いくらい顔を作り、声に渋味を加えた。
そして顔を傾け、ゆっくり近づける。
「おや、何をやっているのですか?」
背筋が一瞬で凍りついた…。
俺はゆっくりと、そして恐る恐る視線をドアの方に向ける。
「よう…、古泉……」
古泉は今までに無いほどのニヤケ面を俺に晒していやがった……。
「あなたも以外とお盛んな人だったのですね」
「何を言ってんだ古泉…。そんな事あるわけないだろ……」
「これは涼宮さんにご報告しておいたほうがよろしいでしょうか」
おい待て古泉、血迷うな。てか人の話を聞けよ!
もしハルヒにこれが知られたら閉鎖空間が大量発生しちまうぞ…。
「ご心配いりません。そこは上手くやります」
それはありがたい。って全然ありがたくねぇ。
「古泉頼む。ハルヒにだけは言わないでくれ。あと朝比奈さんにも」
ハルヒに殺されるのはごめんだ。
「と、言われましても困ります。僕はあなたの行おうとしていた事を涼宮さんに報告せねばなりません。副団長として」
「頼む、この通りだ」
俺は旱魃地帯の農民が雨乞いをするかの如くに古泉に土下座をした。
「う~ん……では、これから僕の命令には必ず従ってください」
最初に喉を鳴らしたのは演技だろが。最初からこれを狙っていやがったんだろ古泉。
206:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:09:40 bESZbT8N
「ああ、わかったよ……」
ハルヒに殺されるよりはマシだ。
「では、先ず最初に……」
ここは朝比奈さんの言葉を借りれば禁則事項だ。少しぐらいワクワクしてみてくれ。
「おい、古泉…お前それマジで言ってんのか…?」
「えらくマジです」
俺は知らないぞ…。
部室にようやくハルヒがやってきた。しかもすごい仏頂面で……。
「キョン、あんたあたしを置いて行くなんて結構な度胸じゃない」
そう言いながらハルヒは団長席に腰を降ろした。
まさにその時。
「いったーい!」
ハルヒの雄叫びが旧館を揺るがした。
「ちょっと誰よ!椅子の上に画鋲置いたの!?」
「まったくだ。一体誰がやったんだ?」
なんてな。俺がやったんだよ俺が。
しかしこれは古泉の命令だからな。責めるなら古泉を責めてくれよ。
「涼宮さん、そういえば先ほど彼が椅子に何かをしていましたよ」
古泉!貴様何を言ってやがる。確かに俺が仕掛けた。だがそれはお前が命令したんだろ!
「キョン、あんたがやったの?」
ハルヒが机から身を乗り出し、俺を凝視しながら聞いてきた。
俺はその視線に耐えきれず、古泉のほうへ目を反らした。
ニヤケ面だが何かすごいオーラを放ってやがる。
「は…、はい……。俺がやったんです……」
俺は古泉のオーラに負けてしまった…。
あのオーラは尋常じゃない。まさに殺人鬼を彷彿とさせるオーラだ。
古泉、お前まさかアブない稼業に手を染めてないだろうな?
「涼宮さん、これは一大事ですよ。これは是非罰を与えてあげなければ」
おい、てめぇなんて助言をしてやがる。俺はお前に何かやったか?
裏切りでもしたか?
「古泉くんナイス!キョン、あんたは罰としてこれからあたしの言うことなんでも聞きなさい!」
ハルヒまでそれかよ…。
「あたしの言うことが聞けないっていうの?」
「はい……わかりました…」
やれやれ、一体どうなっちまうんだ俺は……。
「キョン、コーラ買ってきなさい」
「僕はレモンティーで」
「はいはい、わかりましたよ」
「はい。は一回!」
「はい……」
畜生、これじゃパシリじゃねぇか。
「長門、お前は何かいらないのか…?」
このボンクラ共の頼みだけ聞いて、長門の言うことを聞かないというのは俺の志に反するからな…。
「……お茶」
「おう…わかったよ」
てか、長門も困っている俺を少しは庇ってくれてもいいと思うんだが…。
207:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:11:25 bESZbT8N
長門。もしかしてお前は照れてるのか?
お前はあまり異性と交流した事なさそうだしな。
悪かったな長門。俺、少し焦り過ぎてたよ…。
「はやく行きなさいよバカキョン!!」
やれやれ。
俺は渋々自販機まで向かい、頼まれた品を買った。
忌々しい。確かに悪いのは俺だ。だからってこんな目に会う程の悪事ではないだろ。
むしろ長門は喜んでいたじゃないか。俺の目にはフィルターが付いていたのかも知れんが……。
俺はせめてもの仕返しと思い、ハルヒのコーラをコーンポタージュの入った缶のようにシェイクし、
古泉のレモンティーは地面に叩きつけてやった。ペットボトルの底が少し変形してしまったが、まあいいか。
俺は旧館に戻り、階段を上った。その間もコーラを軽くシェイクし続ける。
コーラの缶は、コンプレッサーで無理矢理空気を送り込まれ、破裂寸前の状態になってしまった風船みたいにパンパンになっていた。
ハルヒの驚く顔が見てみたいぜ。
あれ?廊下に古泉がいる…。ってことは女神様が降臨したのか。
ありがたや、ありがたや。
「おう古泉。ほらよ、買ってきてやったぞ」
俺はレモンティーを古泉に渡した。
「ありがとうございます」
てっきりペットボトルのことでツッコミを入れられると思っていたのだが…。
まあいいか。
俺は古泉と少し距離を置いて壁に寄り掛かり、自分のために買ってきたジンジャーエールに口をつける。
「では、あなたにもう一つ命令があります」
「…なんだ?」
もう、さっきみたいのは勘弁だからな…。
「今から、部室に入って下さい」
そんなのでいいのか?俺は大歓迎だぞ。
って、俺は何を思ってんだ…。それに古泉、いくらなんでもそんな事出来るわけないだろ!
「どうしたのですか?やってもらわねば困りますよ?」
「待ってくれ古泉。部室には鍵がかかってるんじゃないのか…?」
「それならご心配いりません。涼宮さんに鍵を開けたままにするよう言ってあるので」
古泉、お前はいつからハルヒを掌握出来るような権力を手に入れたんだ?
ぜひその秘訣をご享受願いたい。
俺は日本海溝の底みたいに暗くて深くずっしり重たいオーラを、ケルブと化している古泉に浴びせられつつ、ドアを開けた。
そう、ゆっくりと。
しかし俺は後ろから古泉に背中を押され、勢いよく部室に突入してしまった。
208:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:13:29 bESZbT8N
俺の視界に飛び込んできたのは、まさに楽園。そうエデンの園。
イヴこと、朝比奈さんは下着を身につけただけの状態という、とてもけしからなく、そしてあられも無い姿だった。
朝比奈さんは俺を見て固まったまま目に涙を浮かべていた。
ガブリエルこと長門は、さすがに驚いたのか、三秒程俺を見て、再び本へと愛を向けた。
そして本来なら居てはイケないはずのルシファーがそこにいた。そう、ハルヒだ。
ハルヒは、待っていました。とばかりの邪悪な笑顔でこっちを見ていやがる…。
異様な空気が部室を立ち込めた。
当たり前だ。男子禁制の楽園に、その男子が入ってきちまったんだからな…。どうやらアダムはお呼びでないらしい。
「ひゃ~~~~!!!!」
悲鳴をあげたのは、当然だろうが朝比奈さんだ。
「あんた。ちょっと何入ってきてんのよ!」
お前らが仕組んだんだろうが。
「すいません!」
俺はそう言い、ドアノブに手をかけた。
あれ、開かない…。なぜだ?古泉がドアに寄り掛かっているのか?
いや、そんなはずは無い。これは俺側から見れば引かなければ開かないんだ。
もしかして古泉はドアを引っ張ってんのか?
こんなに体重かけても開かないってのに…。古泉、お前は一体どんな力の持ち主なんだ…。
「キョン、あんた何ふざけてんのよ、はやく出ていきなさいよ」
このハルヒの顔は絶対に知ってる。俺が外に出られないという事を…。
その証拠に、表情は一見怒っているようだが口元が緩んでやがる。
「開けられないんだよ!」
「はは~ん…わかったわ。キョン、あんたも変態なのね。そんな小芝居しなくても、見たいならみくるちゃんに直接言えばいいじゃないのよ。困った男だわ」
どうでもいいけど、そのアバズレ女みたいな口調はどうしたんだよ一体。
「ちげーよ。本当に開かないんだって!古泉の奴が引っ張ってるんだ。おい、古泉!開けろよ!」
俺はそう叫びながら、下着姿で泣きじゃくる朝比奈さんを静めるべく、必死にドアを引っ張った。
しかし、いくら頑張ってもドアは開かない。古泉は筋肉増強能力でも持っているのだろうか。
だとしたら今は何%なんだ?
「もう、みくるちゃんがかわいそうでしょ!ふざけてんじゃないわよ。貸しなさい」
見るに見兼ねたわよ。みたいな表情を演出しながらハルヒが近寄ってきた。俺はドアノブから手を離す。
209:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:14:58 bESZbT8N
てか、このドアノブも結構な耐久性があるんだな。あんなに引っ張ったのに、びくともしない。見た目はボロいがつくづく感心するぜ。
そんな事を考えているうちにハルヒがドアノブに手をかけ、ドアを二回ノックし、三秒程経ってからドアを開けた。
「ほら、こんな簡単に開くじゃない?キョン、あんたやっぱり…」
「おい待てハルヒ。なんでノックしたんだ?」
「何よ。ノックしちゃ悪いっていうの?」
ハルヒは怖じける気もなく反論してきた。
「ああ、悪いね。お前、それ古泉との合図にしてんだろ?古泉にドアから離れるように…。最悪な奴だなお前は!」
「女の子の着替えを覗くどころか、着替え中の部屋に飛び込んでくるあんたに、最悪だなんて言われたくないわよ!このエロキョン!」
「待て、それはお前達が仕組んだんだろが!」
そうだ、これはすべて古泉とハルヒの陰謀なんだ。
お前達の目的は一体なんだ。
「キョンくん……もういいですよぉ…怒ってませんからぁ……」
「朝比奈さん…。俺は本当の事を言ってるんですよ…。信じてください……」
ハルヒが朝比奈さんに擦り寄り頭を撫でた。
「みくるちゃんかわいそうに……」
俺を横目に見て白々しく朝比奈さんを慰めてやがる。
「いつまでそこにいんのよ!みくるちゃんがかわいそうでしょ。はやく出ていきなさいよ変態!」
俺はハルヒの視線に押されるように、渋々部室を出た。
ハルヒ…。尻の痛みと心の痛みは違うんだぜ…。尻の痛みはすぐ消えても、心の痛みはずっと残るんだぜ…。
廊下に出ると、古泉がいつもとは違うニヤケ面で俺を出迎えてくれた。
「大変でしたね」
こいつは俺を明らかに卑下してやがる。普通に罵倒されるよりムカつくぜ。
俺のポケットにナイフがあったら、確実にこいつを刺しているだろう。
運がよかったな古泉、ポケットの中に入っているのが携帯と財布とジュースだけで。
朝比奈さんの着替え中、古泉は俺にいつものように話し掛けてきたが、俺はことごとくスルーした。
こいつと今喋ってしまうと、この学校がワイドショーで紹介される事になってしまうかもしれないからな。
待つこと二分くらい、朝比奈さんの着替えがやっと終わり、俺達は部室の中に入っていった。
210:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:16:23 bESZbT8N
俺を軽蔑する朝比奈さんの視線が、針で体中を刺されるくらい痛い。
勘違いしないで下さい。俺は朝比奈さんが思っているほど不埒な人間じゃありませんよ…。
「キョン、ジュースは?」
ハルヒが氷のように冷たい声で聞いてきた。
俺はポケットに押し込んだジュースをまず、席がたまたま近かった長門に渡した。
「ほら、長門」
俺はお茶を差し出す。
「……」
長門は俺をわずかに見て、音も無くゆっくりとお茶の缶を受け取った。
長門の目は、どことなく俺を軽蔑していたような気がした。
幻覚だったと祈るしか無いな…。
そしてお次はハルヒにコーラを渡しに行く。そう、これこそが今日のメインイベントだ。
とくと全身でコーラを味わうがいい。
「ほらよ、買ってきてやったぞ」
俺は良心を前面に押し出した顔でハルヒの特等席にコーラを置いてやった。
「ありがと」
ハルヒは笑顔でそう言ってきた。
褒められて悪い気はしない。
だがなハルヒ、これから起こるであろう惨劇にお前の心はズタズタに引き裂かれることになる。
せいぜい俺の苦しみを味わえ。
「みくるちゃ~ん。これあげるわ」
ハルヒはそう言って、朝比奈さんのほうにコーラを持ちながらわざわざ出向きやがった。
これはまずい。これでは朝比奈さんが大変な事になってしまう…。
「おいハルヒ、せっかく俺が買ってきてやったんだからお前が飲めよ」
「何よ、あんたみくるちゃんを仲間外れにする気なの?ホントにあんた最低ね。みくるちゃんをいじめてそんなに楽しい?」
おいおい、そのお言葉、そのまんまお前に返してやりたいね。あと古泉にもだ。
「そんなんじゃねーよ…。ただ、俺がお前のために買ってきたんだから、お前が飲めよ」
「やっぱり最低…。あんた、みくるちゃんをどれだけいじめれば気が済むのよ」
だからそれはお前だろ。俺をまるで悪党扱いしやがって。
お前はどれだけ俺の硝子細工の心にヒビを入れれば気が済むんだ。
このままでは砕けてしまうぞ…。
「みくるちゃん、心が汚れきったキョンが買ってきたコーラだけど、飲んで」
「ふぇ~…でもぉ…いらないですぅ……」
朝比奈さん、そんなあからさまに拒否しないで下さい…。
貰うのを拒否してくれたのはうれしいんですが。
「いいから、飲みなさい」
ハルヒは無理矢理朝比奈さんにコーラを渡し、すたすたと席に戻っていきやがった。
211:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:17:40 bESZbT8N
「じゃ、じゃあ……。ありがとうございますぅ…」
朝比奈さんは俺とハルヒを交互に見てそう言った。
しかし朝比奈さんの俺を見る目は、明らかにケダモノ扱いだった……。
って、落ち込んでいる場合では無い。これでは朝比奈さんがコーラの餌食になってしまう。
朝比奈さんが開封をする前にコーラを奪おうと席を立ったその瞬間。
作戦失敗だ…。
『プシュー!』
ジェット噴射のような音が部室に響き渡ったと同時に、茶色い液体が天に向かって輝きながら飛散し、
それから一秒程後に、その液体は朝比奈さんの体に降り注いだ。
朝比奈さんは口をあんぐり開けたまま呆然としている。
どうやら今起きた事が把握出来ていない様子らしい。無理も無いだろう。
古泉は「おやおや」って感じの表情を浮かべている。
長門は一瞬朝比奈さんのほうへ頭を動かし、また定位置に頭を戻した。
さすがの長門も少し驚いたらしい。
もちろん俺だって驚いている。
そんな中、平然とした様子で、両肘を机に付き、手で口を覆い隠すように組んでいる奴がいた。
そう、ハルヒだ。
あいつの口元は手で隠れて見えなかったが、絶対に笑っているに違いない。
腹の中はもうよじれているはずだ。俺にはわかる。
そしてハルヒはおもむろに口を開いた。
「キョン、これはどういう事かしら?」
やけに芝居がかった口調で尋ねてきやがった。
聞かなくてもわかるだろが…。お前に仕返ししようとしたんだよ。
なんて、言えるわけないがな。
「あんた、何ボケッとしてるのよ。みくるちゃんの体拭いてあげなさいよ」
ハルヒは呆れたような口調で言ってきた。しかし声はわずかに震えていた。
「わかったよ…。すいません朝比奈さん」
「いいですぅ…自分で拭きますからぁ……」
朝比奈さんは席を立ち、後ずさりした。
「遠慮しなくていいですよ……」
「遠慮とかじゃなくて…今はキョンくんに触られたくないですぅ…」
そ、そんな……。朝比奈さん、いくらなんでもそれは無いですよ……。
俺はハルヒをチラ見した。
肩が小刻みに揺れていやがった。しかも涙まで流してる。
あれは確実に笑ってる。
普通だったら床にねっころがって腹を抱えながら足をバタつかせているに違いない。
俺は椅子に座った。
底知れぬ恐怖が俺を襲う。
212:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:20:34 bESZbT8N
続きはまた後日投下しますorz
213:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:26:04 ynmFPJnT
うんwktkできるガンガーレw
214:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 02:31:01 QGOIGl18
おまいはまさかバーサーカーキョンの職人さんか?
てかキョンがかわいそ過ぎるww
続きwktk
215: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 09:17:21 MZzpcwob
test
216: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 09:18:15 MZzpcwob
自分話考えたのですが・・・
217: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 09:22:04 MZzpcwob
一応、自分死ぬとかそんな言葉嫌いなので、
話書くにしても、1人犠牲者出すだけで
配慮したいです
218: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 10:48:50 MZzpcwob
それでは、書きます
タイトルは「仕掛け-トラップ-」です。
219: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 11:10:04 MZzpcwob
最近、北高の周辺で、隣町の高校の奴らが暴れまわってる。
それで、1人、うちの高校の生徒が死んだ。
そのことで、体育館で、全体集会が行われた。
校長の話だ。
「ウォッホン、現在、隣町の高校の生徒が、北高周辺を荒らしまわってる。
それで1人、うちの生徒が殺された。
いいですか?君達、下校の時、特に、部活が終わった時は、十分に注意しながら帰るように。
それでは、早速、死んだ生徒に黙祷する」
――――
今日の放課後
俺と、古泉と、朝比奈さん、長門共々SOS団の緊急集会が行われた。
「んで?ハルヒ、何のようだ?」
「キョン、私、考えたの!!」
「何を???」
「SOS団の力で、犯人を捕まえるの!!」
「お前正気か!!!?」
「私はいつでも正気よ!!
いい!?あんたたち、犯人を捕まえる作戦を、明日までに練ってきなさい!!
私も考えるから・・・
でないと、みんな死刑よ!!」
「まかせてください、ハルヒさん。」
「古泉、お前大丈夫か!?」
「大丈夫ですよ、僕は、明日までにプランを立てますから!!・・・・」
大丈夫かこいつ・・・・
220: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 11:23:58 MZzpcwob
「んじゃ~、解散!!」
おいおい、マジやんのかよ~、ハルヒ。
「キョンくん」
朝比奈さんだった。
「また明日ね・・・」
微笑みながら言った。
「あ、ああ・・・」
気が付けば、もう、辺りは暗くなっていた。
朝比奈さんは1人、歩いて帰っていた。
後ろを警戒しながら・・・
その時、
「おい、待てよ」
隣町の生徒が、朝比奈さんを襲ってきた。
4人いた。
後ろにいた1人の奴は、朝比奈の口を押さえ、包丁を突き付け、こう言った。
「俺たちに従えば、命だけは助けてやる」
朝比奈さんは、怖いという気持ちで、何が何なのかわかんなくなり、後ろの男にひじうちをした。
「痛てぇ!!」
朝比奈さんは必死に逃げた。
「待てこら!!」
4人は、朝比奈さんを追いかけた。
朝比奈さんは必死な思いで逃げた。
家まで必死に逃げ、ドアに入り、鍵を閉めた。
朝比奈さんは、ショックで泣いてしまった。
221: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 11:40:25 MZzpcwob
翌日
SOS団の部室。
ハルヒに呼び出された俺たち。
「え~~!?みくるちゃん、襲われた!??」
「は、はい・・・・・・」
「大丈夫だった?」
「うん」
ハルヒは朝比奈さんに詰め寄った。
「許せない、絶対許せない!!」
「何人だった?」
「4人」
「ところで、犯人をやっつける方法、思いついた?」
「ええ、もちろんですよ。
プランはこちらです」
古泉はハルヒにプランを渡した。
「これはいいわ!!採用!」
「おい、古泉、何を見せたんだ??」
「別に、対したものじゃありませんよ」
「じゃあ、つぎキョン」
「俺は、釣り糸とか、タバスコ、ハバネロ(通常のとうがらし)、
パンチングマシンをもって来たんだが・・・」
「採用」
「おい、なんで!?なんで採用!?」
「次に有希は??」
「私はその時考える・・・」
「今考えなさい!!!」
「その時になってわかる・・・・」
何を考えているんだ長門・・・
222: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 11:45:34 MZzpcwob
「みくるちゃんはいい。
きっとこわくて作戦立てなかったでしょ??」
「あの」
「何??」
「金槌、バッテリー、延長コードとか持ってきたんですけど」
「これは使えそうだわ」
「私も犯人許せないから・・・」
「よし、作戦決行は明日!!
徹底的に追いつめるわよ!!」
エイエイオー!!
ってそれでいいのか??
223: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 11:57:47 MZzpcwob
「早速準備よ!!」
俺たちは、準備に取り掛かった。
明日は学校は休みだ。
部活の奴ら以外誰も来ないだろ。
そんなこんなで準備は終わった。
ハルヒが言った。
「いい、まずは私がおとりになるから。
あなたたちは、あいつらが来たら誘導して」
「うん、わかった。」
また翌日
放課後。
辺りは暗くなっていた。
作戦決行だ!!
涼宮は、警戒した。その時
「おい、待てよ」
ナイフを突き付けた。
「おとなしくしていりゃ、悪いことはしねぇ」
“シュ―――”
ハルヒは催涙スプレーをかけた。
「ば~か、悔しかったらここまでおいで!!」
アッカンベー
224:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 12:38:02 2cUzG1sz
>>◆TAKwD8jsYQ
・ここでtestするな
・古泉は「ハルヒさん」とは呼ばない
・キョン視点なのかわかりにくい
225: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 12:50:33 MZzpcwob
「ハルヒ、こっちだ」
キョンはハルヒを呼んだ。
「おまえら、待て!!!」
追いかけてきた
しかし、1人が、糸を踏んだ。
一つ目のワナが始まる。
糸を踏んだら植木鉢が2個落ちてきた。
「う、うわ―――!!」
隣町の高校の生徒の2人に当たった。
「これは痛い痛い」
ハルヒは笑いながら言った。
ハルヒたちは、3階に逃げた。
「大丈夫か?」
「ああ、・・・大丈夫だ・・・」
2人は立ち上がった。
「3階に逃げたぞ!!追え!!!」
4人は相談した。
「俺たち2人は三階、あと2人は2階へ行け!!」
早速、二手に別れ、3階と2階に行った。
すると、3階に行ってるやつの1人が、
「ココだよ」と書かれた貼り紙を見つけた。
「おい、ここにいるかもしれねえ」
「気をつけろよ」
「ああ」
しかし、開けると・・・
226: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 12:51:20 MZzpcwob
>>224
ああ、すまない
以後訂正する
227: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 13:05:59 MZzpcwob
>>224
自分初心者だからわかんなくて・・・
本当すまない
続き
中には、天井にぶらさがった大きな鉄球を持ったハルヒがいた。
「はい、さようなら・・・」
ハルヒは鉄球から手を離した。
それが、1人に当たった。
「ぐわっ!!」
“ズシャ――”
1人倒れた。
「こいつ!!」
3階にいたもう1人の奴が涼宮に詰め寄る。
しかし、その涼宮は人形だった。
「に、人形!?」
「鬼さん、こっちよ!!」
「なっ!?」
ハルヒは生徒会室にいた
「こっちよこっち!!」
ハルヒは中に入った。
3階組の1人のやつは早速、生徒会室に行った。
中に入ると、
「いらっしゃ~い」
ハルヒとみくるがいた。
228:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 13:10:43 XMfuYVdJ
書きながら投下してんのか?
229: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 13:16:25 MZzpcwob
か、かわいい・・・
ハルヒと朝比奈さんは、メイド服の格好をしていた。
朝比奈さんが、この男に注文内容を聞く。
「ご主人様、ご注文は何になさいますか?」
「じゃ、じゃあ、コーヒーを…」
「畏まりました」
「どうぞ、コーヒーです」
朝比奈さんが渡した。
「ど、・・・・・・・どうも・・・・・・・」
しかし、それは・・・
「!?」
「か・・・、辛――――い!!」
タバスコとハバネロ入りコーヒーだった。
「あらら、申し訳ありません。ご主人様、
お口直しにお水でもどうぞ!!」
ハルヒは、顔にコップ一杯の50度のお湯をかけた。
「熱っちいぃ――――!!」
こいつは顔にやけどをした。
「さぁ、みくるちゃん逃げるわよ!!」
230:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 13:18:50 d6YMLmCP
これはひどい
231: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 13:31:17 MZzpcwob
ハルヒは朝比奈さんと共に、トイレへ逃げた。
「くそ、待て!!」
ハルヒは
「悔しかったらかかっておいで!!」
と笑いながら言った。
「何やってんだ、ハルヒ」
キョンはあいつらに文句を言ってるハルヒの手を引っ張り、トイレへ逃げた。
と、ここで、2階組と3階組が合流した。
「あいつらは!!?」
「あの中だ」
「よし、入るぞ!!」
しかし、入ったところは、何もない砂漠だった。
「な、何で!?ここトイレだったはず・・・
なんで砂漠なんだ!?」
無論、長門がみせた、幻である。
「お、おい、逃げるぞ」
「あ、ああ・・・」
しかし、トイレから出たら、狭い通路しかなく真下は火山口だった。
もちろん、長門がみせた幻だ。
「ど、どうなってんだよ これ!!!」
4人は壁に捕まり、3階から2階へ行く階段まで行った。
232: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 13:42:42 MZzpcwob
しかし、この階段は、崩れていた。
っといっても、これも、
長門が見せた幻だ。
4人は、1人ずつジャンプをした。
幻と知らず・・・・。
ああ、なんというおめでたい頭なんだ。
やれやれ・・・。
4人は無事に階段から降りた時、
“キンコンカンコン”
放送がながれた。
「さぁ、あなたたち、バカ諸君、
私たちは、放送室にいるわ。かかってきなさい」
「くっ、もう我慢ならねぇ、あいつらぶっ飛ばす!!」
4人の怒りは頂点に・・・
しかし、放送室へ、行くには、一本通路を通らなければならない。
また、長門は、どういう幻を見せてくれるか・・・
頼むぜ長門・・・。
233:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 13:50:44 VcleY4TR
全然直ってもいないしクソつまんね。初心者だからって問題じゃねーよ
バカか?
234: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 13:54:22 MZzpcwob
4人は、一本通路を渡ろうとした。
しかし、通路は崩れ、下には溶岩が、・・・
ってこれも幻。
4人は、一気にジャンプし、放送室に向かった。
「ココだな、よしはいるぞ」
4人は中に入った。
すると、1人がある一本のロープを見つけた。
それを引っ張った。
でも、これは、
“ゴ―――ン”
大きなたらいが落ちてくるロープだった。
「ギャ――!!」
普通不自然だなと気付くだろ。
俺は思った。
「やったー!!大成功!!まさか、こんな手に引っかかるなんてあんたたちほんっとバカね」
ハルヒは笑っていた。
俺たちは、こいつらを踏んで逃げた。
235: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 13:55:16 MZzpcwob
あちゃーー
失敗した
236: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 13:57:41 MZzpcwob
もう一度構想を練ってきます
237:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 13:59:58 c0kFrLrB
>>236
今度は全部書いてから
投稿して
238: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 14:03:34 MZzpcwob
>>237
悪かった
すまん
239:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 14:05:14 c0kFrLrB
>>238
いいよ
経験が浅いだけだ
もっと練習して戻ってきてください。
期待してます
240: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 14:52:20 MZzpcwob
>>239
じゃあまた一週間後・・・
241:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 14:54:08 c0kFrLrB
>>240
修行がんばってください
242:谷口人生最悪の一日
07/04/07 15:35:11 NWUh8dU1
暇潰しに駄作を投下してみます
イジメシーンはあんまないけど
突然だが俺はもっとモテてもいいと思うんだ
ああ、本当に突然で自己紹介が遅れたな
俺はWAWAWAで同じみの谷口だ
正直俺は何故自分がこうもモテないのか不思議でならねえ
どう見たってキョンの野郎よりイカしてるし失敗ばかりだが経験だって豊富だ
なのに何故キョンばっかあんないい思いを…
と、キョンと涼宮の痴話喧嘩を聞いていて思った訳よ
誤解のないように言っておくが、俺は涼宮はゴメンだ
確かに奴は面だけは特Aクラスだし、話さえ通じれば意外に面白いのかも知れない
だからその事で0.001gくらいはキョンを羨む気持ちはあるのかも知れない、それは認めてやろう
だがな!
奴はそれだけでなく、同じ特Aクラスの朝比奈さんやAマイナーの長門有希の半径3メートル以内に毎日それが当たり前のように存在していられるんだぞ!?
そんなキョンの羨ましい境遇を考えると……
キョンが友達じゃなけりゃ、とっくに闇討ちにして東京湾辺りに沈めていただろう
ったく、少しは感謝しろよ―、キョン。
243: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 15:43:45 MZzpcwob
>>241
でも、正直
いじめとかそんなの書きたくなかった。
だから、コメディ風に書いたんだが・・・
244:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 15:45:33 c0kFrLrB
マー才能だからね
君は向いてないと思うよ
いじめは
245:谷口人生最悪の一日
07/04/07 16:05:06 NWUh8dU1
にしても、あいつばっかあんないい思いを出来るのにはなにかあるのかもな…
一度調査する必要があるんじゃねーか?
いや、あれだ。
もし万が一キョンにあって俺にないものが分かれば俺にも彼女の一人出来るかもしれないし………
え?古泉?
あいつは規格外だ
分かるだろ?あいつにモテる秘訣を聞いたところでこっちが虚しくなるだけだし、
なによりあのニヤケ面は見ていてイライラする…というか目に毒だ
てな訳で俺は今こうして涼宮たちの根城である文芸部室を双眼鏡で見張ってるわけだ
国木田のヤローは誘ったのに無視しやがった
あとで羨ましがっても無視してやるからな!!
……にしても来るの早過ぎたかな?
部室では長門有希が一人寂しく本を読んでるだけだ
因みに今は放課後で俺は屋上から部室を見張ってる
まぁ、こんな時間にこんな場所に来るのはよほどの暇人、もしくは変人ぐらい……………ひょっとして俺もそれに当てはまるのか?
覗きなんてやってる俺は変態なのか??
いや!違う!!
これは単なる“知的好奇心”だ!
そうだ、そうだよな…
さっきのは気付かなかった事に……
おっ!!あれはミス北高、特Aクラスの朝比奈みくる様だ!
246:谷口人生最悪の一日
07/04/07 16:23:42 NWUh8dU1
いや~、良い眺めだ…
日頃の荒んだ心が癒される~
とぉ!誤解のないように言っておくが、俺はあくまでキョンを見張る為にこうしてるんだからな!
決してやましい……
えっ?おいおい、朝比奈さんが有り得ない行動をとっているぞ…
さなぎが蝶に羽化するが如くの神々しさで……
あぁ~!しゃらくせぇ!
端的にいうと、我らが愛すべき先輩、朝比奈女史はなんと着替えを始められた…
待てよ、これってちょっと………いや、かなりヤバいんじゃねーの?
でも…健全な男子高校生なら湧き上がるムラムラに対抗出来る術なんざ、持ち合わせちゃいねーよな?
俺の脳内リングでの天使VS悪魔は僅か、コンマ一秒で勝負は決し、天使は見るも無惨な敗北をきっした
恨むならキョンの野郎を恨めよ
双眼鏡から目を離す事一秒、俺は再び双眼鏡に目をつけ、この世のパラダイスをおがむ事にした…
うっひょ~!!!
247:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 16:25:55 d6YMLmCP
>>243
書きたくないのなら無理して書くな。文才が無い上コメディにもいじめにもなっていない。無駄にスレ消費するだけだカス
お前みたいな春厨はこのスレにSS投稿しない方が無難だと思う。投下するとこうやって酷評されるだけだ
そして本当にうざい。
248:谷口人生最悪の一日
07/04/07 16:32:53 NWUh8dU1
うっひょ~、あのプロポーションは反則だろ!
幼さの中にバストがドーンて…
下手なグラビアアイドルなんざ目じゃねぇ!
ああ、俺もういつ死んでも……
249:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 16:33:22 gG4tMhNL
>>246
そういや谷口の話しは今までなかったなぁ。
期待しとりますぜ!どんどん投下してください!
250:谷口人生最悪の一日
07/04/07 16:43:35 NWUh8dU1
うっひょ~、あのプロポーションは反則だろ!
幼さの中にバストがドーンて…
下手なグラビアアイドルなんざ目じゃねぇ!
あのアンバランスさはもはや凶器だろ?
某バトル漫画のスカウターで測れば萌え度530000なんてもんじゃねぇ…
フリーザ様もきっとお認めになるだろう…
ああ、俺もういつ死んでも……って今は駄目だ
この光景を一刻も早く脳内画像に保存せねば…と俺が脳内で画像を保存しているまさにその時、座って本を読んでいた長門有希が立ち上がり、数歩歩いて立ちながら読書を始めた
251:谷口人生最悪の一日
07/04/07 17:02:11 NWUh8dU1
あの―、長門さん?
そんなとこに立たれたら見えないんですが?
まだダウンロード完了してねぇつーの!
くっそ~、あのAマイナーの分際でぇ…
明日からBメジャーに格下げしてやるからな!
まぁ、眼鏡外した時点で俺の中ではとうの昔にBクラスだったんだが…
まぁ、そんな事はどうでもいい
そんな事よりそんなとこで立ったまま読書するなよ!!
お前あれか?結構変人か?
俺が長門に焦点を合わせると長門が本から目線を上げた
やべ!Bメジャーと目が合っちまった!
バレたか!?
焦りまくる俺を尻目に長門は何事も無かったかのように再び椅子に座って読書を始めた
くそっ!ビビらせやがって!!
そうだ!着替えは!?
………………あーあ、朝比奈さんの着替え終わっちゃった…
覚えてろよ、Bメジャー……
それにしても朝比奈さんはなんとメイドに変身していた…
何故だ?あの人の趣味か?
ああ、メイドプレイか…
くっそ―!キョンの奴今度会ったらギタギタにしてやる!
結果からいうとギタギタにされたのは俺の方だった
前方に神経を集中し過ぎてたせいで背後から忍び寄る存在に気付かなかった
「おやおや、こんな所で何をされてるんです?^^」
252: ◆TAKwD8jsYQ
07/04/07 17:21:29 MZzpcwob
>>247
いじめとかどうでもいい
253:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 17:22:50 MZzpcwob
>>249
同意
254:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 17:24:39 MZzpcwob
確かに自分の作った奴
失敗作だ
1から出直そう
255:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 17:26:37 zFF8csyj
>>252
●<ならばご自重願いたいものです
256:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 17:36:40 QGOIGl18
ID:MZzpcwob
連投とかマジでウザい。書きたいことをまとめてから一回で書き込めよ
しかもイジメとかどうでもいいならもうここに来んなよ。マジウザい
それに、批判買ったらすぐに失敗作とかほざいて逃げてんじゃねぇよ
てめぇは初心者板か厨チャットで喜んでろクズ
257:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 18:10:34 MZzpcwob
>>256
だから、言われなくても来ねーよ
安心しろ
あんたの言う通り撤退するから・・・
258:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 19:02:12 VKD/HsWp
二度とレスするんじゃねぇぞこのクズ
259:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 19:21:10 VcleY4TR
>>257
お前◆d58ZPgKEsE だろ
わざわざトリ変えてまで粘着してんじゃねーよ。前ので散々な評価受けたんだからとっとと撤退しろ春厨
260:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 19:59:13 VKD/HsWp
>>251
逃げて!谷口逃げて!!
261:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 20:15:56 TkNxN6Ud
いつから春厨をいじめるスレに?
262:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 23:50:24 WW1TQdIN
もう春休みも終わりだろうし放置しておこうよ
また来てもレスが悪い意味で個性的だからすぐわかるし
せっかく別の人がSS投下してるだからさ
263:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/07 23:53:06 ua5UDbln
いじめはSSの中だけにしてくれ
264:谷口人生最悪の一日
07/04/08 00:13:28 fA98B6LZ
>>251から
!!!!!
俺は慌てて振り返った
紛れもなくそこには例のニヤケ面を浮かべたイケメン
そう、涼宮の最も忠実な下僕である古泉が立っていた…
「覗きとはあまりいい趣味だとは言えませんねぇ^^」
やべぇ…よりによってこいつかよ…
「ち、違うんだ!これは事故だ!不可抗力だ!頼む!見逃してくれ!!!」
そんな俺の懇願を聞いた古泉はニヤニヤを5割増にして
「僕としてはそのお話を信じて差し上げてもいいのですが、涼宮さん達はどうでしょうかね?^^」
など言いながらおもむろに携帯を取り出しやがった!
って、チクる気満々じゃねぇか!!!
くそ、なんとしてもこいつが電話を掛けるのを阻止せねば…
悪く思うなよ…
「倒れろ!!!古泉!!!!」
265:谷口人生最悪の一日
07/04/08 00:22:28 fA98B6LZ
が、俺の放った渾身の谷口タックルは無情にもひらりとかわされ、
「残念ですね、あなたのような人間にでもゴマ粒大の良心くらいはあると思っていたのですが………」
ピポパポ……
ああ…破滅の音が聞こえるぜ…
「僕を恨まないで下さいね。よい暇つぶしになりそうなものでしたから…とにかく頑張って逃げて下さい^^」
今すぐここから逃げろと俺の全神経がそう告げている
マジで死ぬかも……
266:谷口人生最悪の一日
07/04/08 00:33:24 fA98B6LZ
俺は全速力で階段を駆け降り、玄関へ向かった
今ならまだ逃げ切れるかも知んねぇだろ?
いくら北高一のエキセントリック涼宮といえど瞬間移動出来る訳じゃあるめーし
「谷口の分際でうちの団員の着替えを覗くなんていい度胸してるじゃない?」
………前言撤回
玄関に辿り着くと、目の前には両目に紅蓮の炎を燃え上がらせる涼宮が立ちはだかっていた…
甘かった…まさか待ち伏せとはな、頭の良い俺でもそこまでは気が付かなかったぜ…
「選ばせてあげるわ。今死ぬか、後で死ぬか、どっち?」
267:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 03:46:26 UpSLXRMO
苛め対策ロボット
URLリンク(vision.ameba.jp)
268:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 05:49:25 5oTVSDck
>>267
通訳めちゃくちゃだな。
全部間違ってるし。。。
269:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 06:36:35 KEHJGdQl
投下します。いじめ描写なし。
気に入らなかったら荒れない程度に叩いてくれればいい。
270:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:37:37 KEHJGdQl
「もうしわけありませんが、その手は待ってくれませんか?」
「いいや、もう待たん」
「うわぁ、キョン君つよーい」
いやいや古泉のヤローが異常に弱いんですよ、朝比奈さん。
至って穏やかな、普通の時間である。
俺と古泉は長机でゲームをし、朝比奈さんは時にオーバーリアクションを含めてその様子を見守って下さっている。
長門に視線を送ると、相変わらず分厚いハードカバーに目を落としている。
さっきからページをめくる音が聞こえてこないのは、居眠りでもしてるんだろうか?長門が居眠りなんて珍しいな。
ハルヒ?ハルヒは職員室に呼ばれてここにはいない、だから俺は穏やかだと述べたのさ。
ハルヒが来れば、穏やかな空気はネズミを見つけたドラえもんのごとく、叫び声をあげて逃げていくだろう。
だがしかし最近は、ハルヒがおかしな思い付きをする事もなく、宇宙的未来的なトラブルも無い。
放課後は気の許せる奴らとダラダラと過ごす。なんという普通の青春だろうか。素晴らしい。
まあそんな平和が永遠に続くなんて事がありえないのもわかっているわけだけどな。
そしてそれを証明するかのように、部室のドアが静かに開かれた。
ドアを開けたのは誰か?ハルヒはいつも乱暴に開け放つのでありえない。いつかドアに謝罪と賠償を求められる事だろう。
鶴屋さんの場合は、ドアを開けると同時に元気な声が聞こえてくる。しかし聞こえてきたのは暗く沈んだ声。
271:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:39:22 KEHJGdQl
「あの……ここがSOS団ですか」
どうやら鶴屋さんでもないようだ。わざわざこの珍妙な集団を訪れる物好きの顔を見てやろうと顔を向けると、
そこには『気の弱そうな少年』を絵に描いたような少年が立っていた。どこの学校だろうか、学ランを着ている。
よその学生がこんな所に何の用だ?俺がその疑問を口にする前に、古泉が応対する。
「いかにもここがSOS団の部室ですが……何か御用でしょうか?」
コイツの方がこういう応対は向いているだろう、俺は黙って成り行きを見守る事にした。
朝比奈さんは椅子を少年に譲り、お茶を淹れにポットへ向かう。朝比奈さんの座ってた椅子に座れるなんて羨ましい奴だ。
少年はメイド服の朝比奈さんに大した反応もせずに椅子に座り、こう切り出した。
「助けてほしいんです、僕、いじめられてて」
ポカンとしている古泉は初めて見た。きっと俺も同じ顔をしている事だろう。
そういうのは、いじめホットラインにでも相談すべきじゃないのか?
「申し訳ありませんが、もう少し詳しく説明願えませんか?そのいじめに、我々が関与しているような事があるのでしょうか?」
さすがに古泉も話が読めないらしい。いつものスマイルに困惑が混ざっている。
「え?ここSOS団ていうんですよね?助けてくれるんじゃないんですか?」
SOS団だから誰かを助ける集まりだと思ったわけか?生憎だがここにはそんな善意の集団ではない。
少年の勘違いで微妙な空気になっているところに、朝比奈さんがお茶を淹れて来てくださった。
俺と古泉に新しいお茶を注ぎ、そして少年の前に湯のみを置きながら、天使様はこう仰った。
「あ、あの……話だけでも聞いてもらうと楽になるって言いますし、聞いてあげるといいと思うんですけど……」
ああ、心が洗われた様だ。なんという澄んだ心の持ち主なのだろうか。こんな見ず知らずの少年のいじめ体験を聞いてやるだなんて。
今の朝比奈さんにはシスターのコスプレがぴったりだろう。今度ハルヒに提案してみよう。
272:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:40:23 KEHJGdQl
「そうですね……わかりました。しかし、我々はそういう専門職ではありません。ですから的確な助言はできないかもしれません。
それでもよければ聞かせてもらいましょう」
古泉も心を洗われたのだろうか、あっさりと了承する。
「あ、ありがとうございます……」
おどおどした感じで頭を下げる少年。いかにもいじめられそうな奴だ。あまりにも典型的いじめられキャラすぎる。
俺がクラスメイトなら、いじめる気になんか逆にならんな。
「とりあえず、今日された事を話します……授業中にいつも邪魔をされるんです。
後ろからシャーペンで突付かれたり、服を引っ張られたり。それで集中ができなくて、元々悪い成績がガタ落ちしちゃって」
うむ、それはつらいな。特に眠い時にそれをやられると困る。
「僕も初めは文句を言ってたんですけど、そうするとすぐに物が飛んできたり殴られたりして」
世の中にはひどい野郎がいるものだ。これならいつの間にか文句も言えないようになってしまうのも無理はない。
「休み時間も首根っこを掴まれて引きずり回されて。そうそう、せっかく休みの日も急に呼び出されたりして、
指定された時間の前に着いても、遅刻だとか言われておごらされるんです」
休みの日ぐらいゆっくりさせろってんだよな。おかげで地球温暖化の中、財布は極寒状態なわけだ。
「そいつだけじゃないんです。そいつの取り巻きがいて、そいつの為だとか言われてワケのわからないところに連れて行かれて……
何度も殺されそうになりました」
おいおい、そいつは尋常じゃないな。俺はだんだんとこの少年が気の毒に思えてきた。
相当つらかったんだろう、でなけりゃ『SOS』が付いただけのワケのわからん団体に助けを求めるはずがない。
ふと少年の方を見やると、少年と目が合った。真顔で俺を見つめている。俺は奇妙な感覚に陥り、そして少年こう言い放った。
273:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:41:15 KEHJGdQl
「僕にはわからないんです。ここまでされてここに居続けるあなたが」
!!なんなんだこいつ!おいどういうワケだ、古泉説明しろ。
「あなたは何者なんですか。どうやってここに入り込んだんですか」
どうやら古泉も今回は仕掛け人側ではないようだ。立ち上がって少年に問うその顔には、いつものスマイルはない。
それにしても古泉のいう通りだ。ここには長門がいる。不審者は入れないはずだが……長門?そういえばさっきから長門は……
「長門さんにはしばらく眠ってもらっています。とある人の力を借りてね。
そして僕は、あなた方の知っている言い方で言うと、急進派というヤツです」
道理で長門が居眠りなんてするはずがないと思ってたんだ。で、万全を期して俺を殺そうってのか。
「急進派の事は知っています。また彼の命を狙うつもりなんですか」
古泉が俺と少年の間に立ちはだかる。
「そこまでは許可されていません。僕は涼宮ハルヒに刺激を与えるために、
まずはあなたにはSOS団から身を引いてもらおうと、説得にきたんですよ」
説得だと?
「あなたはどう考えてもいじめられている。なのに涼宮ハルヒから離れようとしない。
何か弱みでも握られているのでしょう?でないと理解ができない。そしてあなたが近くにいる限り、涼宮ハルヒは極端な変化を望まない。
あなたが僕に従って涼宮ハルヒから離れてくれれば、僕もスッキリするし、再び涼宮ハルヒも動き出す。一石二鳥というワケです」
少年は座ったまま、身動きひとつせずに長々と説明をしてくれた。ありがとよ、俺もスッキリしたぜ。
俺はかばってくれていた古泉の前に出て、こう言ってやる。
274:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:42:06 KEHJGdQl
「残念だが俺はここにいたくてここにいるんだ、ハルヒに弱みを握られているわけでも、強制されているわけでもなくな!」
「!!何故です!僕がさっき言ったことは紛れもない事実のはず。あれはどう見てもいじめでしょう」
ああ確かにそうさ。傍目から見ればそう映ってもおかしかないだろう。現に俺はこの少年がやられていると仮定して、同情をしていたわけだしな。
でも違うんだ。俺とハルヒの場合は。
「す、涼宮さんはキョン君をいじめてなんかいません!」
突如としてエンジェリックボイスが部室の空気を振るわせる。その声の持ち主は長門のそばに立ち、自身も震えていた。
しかし、お盆を胸に抱きしめながらもその表情は真剣そのもので、俺はしばらく見惚れてしまった。
「朝比奈みくる、あなたも種類の違いこそあれ、いじめられていると言っても過言ではないでしょう?
なぜ涼宮ハルヒをかばうのです?監視対象だから?」
そう問われて朝比奈さんは一瞬ひるんだが、意を決したように少年に向かって叫んだ。
「それもあるけど…それもあるけど、あたしは、あたしは涼宮さんが好きだからです!
あれは涼宮さんのコミュニケーションだって、わかってるから……その時はイヤだけど……でもイヤじゃなくて……」
そこまで言うと朝比奈さんは俺に視線を向けてきた。明らかに助けてくれという顔をしている。
この愛らしい顔で頼まれて、バトンを受け取らない男がこの世にいるだろうか。いたらそいつを小一時間問い詰めたい。
俺は偉そうに人に生きる道を教えられる人間ではないが、朝比奈さんのパスを無駄にはできない。
「そういう事だ。俺も朝比奈さんもそんな被害妄想は持ち合わせていないし、これからも持たない。
さっきの君の相談にアドバイスをしてやる。人生は楽しむべきだってな。つらいつらいばっかりじゃ、その通りの人生になっちまうぞ。
考え方を変えるなり、他に楽しみを見つけるなりした方がいい」
こんなセリフ二度と言わん。
だが俺の色々痛いセリフを聞いた少年は立ち上がり、久しぶりに顔をあげた。
275:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:43:04 KEHJGdQl
「後悔、しないんですね?」
俺は直に頷く。
「わかりました。出直します。」
そう言うと、少年の手が光り、粒になって消えていく。いつかの朝倉の時に見たやつだ。
なんだ?自分で情報結合を解いてるのか?俺の疑問に答える事無く、少年は消えうせた。
「どうも、お騒がせしました」
少年が消えた後、しばらく呆然としていると、いつの間にか部室の入り口には喜緑さんが立っていた。もしかして、これって
「あなたが黒幕、というわけですか」
横の古泉が代弁してくれた。喜緑さんは苦笑しながら
「わたしも上の命令に従ってるだけですから。ごめんなさい」
ぺこりと頭は下げたが、悪びれる様子はない。長門と違って、この人の考えは全く読めない。
「そうそう、もういいですよ、長門さん」
喜緑さんが何やら合図をしたので長門の方を見てみると、長門はいつのまにやら動いていて、お茶を飲んでいた。
「大丈夫ですかぁ?お茶、淹れましょうか?」
「平気」
長門に一言で返されて困惑している朝比奈さん。どちらの意味で平気と言ったのかわからないのだろう。いちいち可愛いお人だ。
「長門さんには何をしていたんですか?」
古泉が喜緑さんに聞いた。探究心旺盛な奴だ。
「別に何もしていませんよ?じっとしていて下さいとはお願いしましたけど」
しれっと答える喜緑さん。あれはじっとしていて下さいのレベルじゃなかったような気がする。微動だにしなかったからな。
まあ、長門ならそれも可能かもしれないが。
276:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:44:03 KEHJGdQl
「どうしてこんな事を?」
まだ質問を続ける古泉。確かにそれは俺も聞きたい。
「さっきも言ったように、私は上にこうしてくれと言われただけなんです。あなたとあなたに選択肢を与えろって」
俺と朝比奈さんにか?喜緑さんは続ける。
「もし涼宮ハルヒにされた事を気に病んでいるようなら、このSOS団を出ていくように促せってね」
「ははぁ、なるほど」
古泉が訳知り顔で頷いた。おい、どういう事だ。
「これはあくまで推測ですが……涼宮さんは心のどこかで、あなたや朝比奈さんにしてきた事に対して、
後ろめたさを感じていたのではないでしょうか」
バカな。ハルヒにそんな良心の呵責があるものか。
「しかしあなたも朝比奈さんも気になどしていないという事が聞けて、尚且つ好きだと言われ……涼宮さんにとっては最高の結果ですね」
おい、誤解を与えるような言い方はよせ。俺は好きだなんて言ってはいない。
「ええ、僕はそんな事、一言もいっていませんよ?やけに敏感なんですね」
…クソ、古泉の奴覚えてやがれ、またゲームでボコボコにしてやる。
277:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:44:47 KEHJGdQl
「クス、ひょっとしたらその推測どおりなのかも知れませんね。それにわたしも不可解です。あれだけの事をされて気にしないなんて、
よっぽど好意を持っているか、Mなんでしょうね」
喜緑さんの大人しい笑顔に似つかわしくない『M』という単語に俺はびっくりした。
しかしさらに驚くべき発言が朝比奈さんから飛び出す。
「M?うーん、あっ、あたしはMですね……あれ?でもキョン君もMなんですか?」
SOS団癒し系キャラの、いきなりの下ネタOKカミングアウトに俺と古泉は固まってしまった。ここは世の男子なら同情してほしい。
あの北高の女神、SOS団の天使等のあだ名を持つ(主に使っているのは俺だが、)朝比奈さんの口から、しかも笑顔で『M』発言が飛び出したのだから。
「え?あれ?どうしちゃったんですか?イニシャルの話じゃないんですかぁ?」
OK。俺も古泉も復活する。いつもの朝比奈さんの天然だったのだ。今回は破壊力が大きかったが。
「そう考えると、涼宮さんはSなんですね?」
そうだな。それがどうした。いちいちこっちを見るな。いつになく不気味なスマイルを浮かべる古泉から離れて、俺は椅子に座りなおした。
やれやれ、今日は大変だったな。
しかし古泉の推測が当たっているとするなら、俺はハルヒに気にするなと言ってやらなければいけない。
そして、俺から何か面白いことを提案してやろう。ここ最近大人しかったのは事実だからな。
ハルヒ程穏やかな空気が似合わない奴はいないのだ。
そして、これは一生口に出すつもりはないが、俺だってそんなハルヒが好きなんだから。
おわり
278:涼宮ハルヒの反省
07/04/08 06:45:40 KEHJGdQl
以上。
279:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 06:49:52 5oTVSDck
>>287
技術はいいよ
今度はいじめ中心に書いてください
280:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 07:11:38 rn5TowJh
>>277
文描写とかは上手いと思うけどいじめが足りない気がす。でも乙。
281:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 07:18:38 Dua7wW/Z
どうでもいいが無理やりこじつけたせいでイニシャル
おかしいがw
282:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 08:13:00 w1V+UlxQ
>>256
痛い厨房は無視しろ
283:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 09:50:54 XFZUS3cV
>>266
普通に楽しく読めたよw
284:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 10:16:17 czIA9RGV
>>268
そりゃあロボコップのワンシーンから日本語字幕付け足しただけの
パロディだし
285:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 11:41:54 JQ71hkLk
いつからここは技術がいいだの偉そうなことを評価するところになったんだ・・・
>>278
いじめ少なくてもちょっとでも関連してれば俺的にはOK!
てか、面白かったよ!GJ!
286:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 11:52:47 5oTVSDck
誰か長いのやってくれないかなー。
いじめかっこ悪いサン並みの
あれワードにセーブしたら48ページになった
287:谷口人生最悪の一日
07/04/08 12:19:59 fA98B6LZ
>>266からの続き
「えーと、後で…」当然Uターン&全力ダッシュしたね
所詮は女の体力だ、俺が本気で走れば追い付かれる訳…
「待ちなさい!待っても情状酌量はしないけど」
足早っ!やべぇ…マジで捕まるぞ…これ
だが神は俺の味方だった
俺の行く末には男子トイレが!
勿論、速攻で飛び込んだね!
やっぱ俺って天才だな、流石の涼宮も男子トイレまでは追って…
「星になりなさい!」
来やがった!!
俺のアホ!これくらい予想しとけ!!
窓から逃げるしかないか…ここ一階だしな
「そこまでだ、谷口」
俺の前には予想外の人物が立ちふさがっていた
なんと、我が友キョンだ!
ひょっとして助かったのか?俺
288:谷口人生最悪の一日
07/04/08 13:49:11 fA98B6LZ
「キョンか?助けてくれ!このままじゃ涼宮に殺されちまう!」
「なぁ、谷口。俺は朝比奈さんの着替えを覗いたお前をただで帰す程お人好しじゃないんだよ」
…ん?コイツ目が座ってるぞ…キレてやがるのか?
「今から部室に来てもらうわ。キョン、コイツを縛っちゃって」
お、おい、マジかよ!?キョン…シャレになってね―って!!
「諦めろ、谷口。逃げたら俺が許さんぞ」
げ…コイツ、こんなに恐い奴だったか?
結局俺は成す術もなくSOS団の部室に連行された…
もう知らん。どうにどもなりやがれ…
にしても、短い人生だったな…
289:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 14:29:48 w+deUDtq
>>286
素人だし、ワードで48ページに及ぶ作品を書くのは普通無理じゃないかな?
いじ悪さんは、少しずつ考えながら書いてたらしいしから48ページも書けたんだと思う。
ただ最近、住人から連投ウザイ!!とか、全部書いてから書き込め!!とか言われるから職人さん達が萎縮してる感じなんじゃないかな?もしくは、だったら書かねーよみたいな。
まぁ厨っぽいのが増えてきたのも一因かもしれないけど……
290:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 14:31:48 5oTVSDck
>>289
そーか。
そりゃーそうだよな。
291:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 14:43:20 90SwuiQ/
全部書かなくてもいいけど
次の投下まで間が空くんならその、一言あってもいいと思うがね。
292:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 15:21:37 RAxfy/BZ
いやならまとめサイトをみるとかさ
293:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 15:41:27 SwylPit9
てかキョンの溜息の作者はどこ行ったんだ?続きが読みたいんだが
書くのが遅れるなら是非>>291の言うように御一報願いたい
あと、厨が書き込んでも、叩かないでスルーしてほしい。空気が悪くなる
294:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 15:47:39 5oTVSDck
途中までのやつ
誰か代わって書けばいいんじゃね?
295:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 16:06:46 1w56MwDO
>>294 よし頑張れよ期待してる
296:イソローク
07/04/08 16:08:46 r5Kq3s+I
>>294
黒ハイテンションユッキーの続きを勝手にひっそりと書いている房だが……
載せようか?
297:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:11:09 fA98B6LZ
>>288の続き
ぐるぐる巻きにされたままSOS団部室に連行された俺は正にまな板の上の鯉状態だった
正面では朝比奈みくるが泣きそうな顔で俺を見てるし、その隣ではゴキブリの死骸を見るような無感動の表情で俺を見つめる長門有希
そして殺意を伴った目で俺を睨み付けるキョンと涼宮
あと楽しげな表情でこっちを見ている古泉
見せ物じゃねーぞ古泉の野郎
「朝比奈さん、さっきお話した事で大体あってますが、今から詳しくお話致しましょう」
古泉が詳しい事情を話し出すと朝比奈先輩は小さく震えだした
「ひ、酷いです……………」
うっ…朝比奈先輩泣きそうな表情で見ていると、ちょっと罪悪感感じるよな…
だが死んでも認める訳にはいかん
今は命が懸かってるんだからな!
298:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 16:12:46 5oTVSDck
>>296
ああお願いしてもいいか?
299:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 16:21:30 w1V+UlxQ
>>298に同意
300:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:23:54 fA98B6LZ
「あれだ!最近バードウォッチングにハマってんだよ!別に覗きをしてた訳じゃねーし早く放してくれ」
「嘘言っても無駄よ!古泉君がしっかり見てるのよ!」
「知らねーよ!鳥がたまたまそっちの方に飛んで言って部室に飛び込んだんで鳥を探して…」
やべぇ、言ってる事が無茶苦茶になってきた
いや、負けんぞ!
シラを切り通してやる!
だが、とっくに神は俺を見放してたみてーだ…
俺に止めを刺したのは長門有希だった
「あなたが向かいの校舎から覗きをしてたのは知っている。目が合ったから。あと私がBメジャーとはどういう事?」
やっぱり気付いていやがったのか…
てかなんで心の声まで読まれてんだよ!?
気のせいか?キョンの顔が長門のBメジャー発言で一層険しくなったぞ?
腹を括ろう…
謝り倒したら命くらいは助かるかも知れぬーし……
301:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 16:31:43 JQ71hkLk
>>293
続きはまた後日あらためて投下しますって書いてあるぞ
たぶん、続きはある程度まとめてから投下するんじゃないかな?
まあ、のんびり待っていようじゃないか
>>296
お願いします。
できれば最初から載せてもらえると物語が頭に入りやすくてありがたいです
302:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:32:19 fA98B6LZ
「…すみません。やりました」
涼宮の眉毛はV字につり上がり、朝比奈先輩も「ひぃっ!」とか言いながら俺から離れた
「裁きを申し渡すわ。死刑!!控訴は認めないわ。さぁ、祈りなさい。地獄の代わりに煉獄逝きで済むようにね」
…やっぱちょっと待て、なんか言わせてくれ頼むから
「ち、ちょっと…」
だが俺の自己弁護は長門有希によって遮られた
「当然の報い、自業自得」
303:イソローク
07/04/08 16:32:54 r5Kq3s+I
>>298
>>299
分かった、載せるよ、載せるけど……wktkしないでくれ
304:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:40:16 fA98B6LZ
……それから何があったかは思い出したくもねぇ…
はっきり言って死んだほーがまだマシだったぜ
俺は団員達に(主に涼宮に)ボロボロにされた挙げ句、校門の前に放置された
こんな看板の隣にな
『告・この男は朝比奈みくるの着替えを覗きました。通りかかった人は前に置いてある金槌で一発ずつ殴ってから帰りなさい。写真撮影は自由にどうぞ・SOS団』
生まれてきてすんません
もうしません、マジで
305:谷口人生最悪の一日
07/04/08 16:48:16 fA98B6LZ
エピローグ
当たり前っちゃ当たり前だが、この事件は瞬く間に全校中に知れ渡り、モテるどころか今まで「おはよう」と挨拶してくれたクラスの女子さえ俺を無視するようになっちまった…
泣きそうだ……
おまけに翌日に朝比奈みくる親衛隊にボコボコにされて死ぬかと思った…いや、実際死にかけた
さらに追い討ちを駆けるかのように国木田にこんな事を言われた
「モテる人は覗きなんてしないよね、ていうか人として駄目なんじゃないかな?」
…俺には帰す言葉が無かった
全世界の朝比奈みくるファンの皆さん、ごめんなさい…
fin.
306:イソローク
07/04/08 17:41:59 r5Kq3s+I
では最初から行きます
前回までのあらすじ:
涼宮ハルヒの暴走にての15000回繰り返した8月、
その500年以上の積み重ねられた記憶は
『彼女』を大きく変えてしまった…
それも 思 い っ き り ヤバイ方向へと…
そう、エロパロ板駐在者ならタイトルからご存知であろう、常人なら発狂していたであろう
リピート再生はただでさえ無口無表情暗闇少女だった
長門有希をハッキリ言ってハルヒ以上の暴走おバカへと変えてしまった!
こんにちわー。
今何か情報操作が行われた事は気にしないでね
というわけで改めてやっほー、元気かなみんな
ただ今の私は今日もいつも通り観察対象の『ゴーマイウェイ女』ことハルにゃんの設立した
SOS団で恋愛小説を読んだりしてまーす
勿論別のカバーを上から被せて偽装工作も万全、
だからキョン君にもいっちーにもみくるんにも私の文学少女の
印象は崩れないと言うまさに完璧な作戦
え?誰だお前だって? も~とぼけちゃって知ってる癖にぃ~。
いつもキョン君に一番頼りにされる未来から来たネコ型ロボ…冗談です冗談オホン、
もとい宇宙からハルにゃんの面白~い情報を集めるために
派遣された美少女インターフェース長門有希だよ~ん。
「~♪ みくるちゃーーん、お茶ーーー」
「あ、はーい。キョン君と小泉君にも入れますねー」
さっきも言ったとおりに、今日も部活は平穏そのもの
ハルにゃんは机に向かってネットサーフィン、多分また面白行事でも考えているのか
生き生きした顔付
いっちーは愛しのキョン君とオセロ、ちゃんと情報操作してキョン君を手助けしているので
今日もキョン君の圧勝確定
コスプレ乳デカポンコツ女…もといみくるんは空になったハルにゃんとキョン君達の
湯のみにお茶を入れ
私は3秒1回ページを捲りその間0.1秒にどれだけ見ても飽きないキョン君の
お顔を覗き見
307:イソローク
07/04/08 17:43:05 r5Kq3s+I
「ありがとうございます朝比奈さん。
オイオイ、もう8割は俺の軍に占領されちまったぞ。
早い所平和交渉に出た方がいいんじゃないか?」
「ハハ…相変わらず手加減は無しですか…」
嗚呼キョン君…ホントにカッコイイ…
私もこの小説みたいな事をキョン君としたいよぉ
嗚呼3秒も待てないよぉ
このままずっとキョン君をゲイズしていたいよぉ
嗚呼キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君キョン君…
「ん?どうした長門?」
キョンく…ゲッ!しまった!
「別に…」
「おお、お前もお茶が切れたのか」
「あ、すいませんね気づかなくて。今すぐ入れますね長門さん」
ふぅー危ない所だったよ。どうやら私の視線の意味を勘違いしてくれたみたい。
「はい、どうぞです」
「………」
某ミステリーサウンドノベルゲームで疑惑の視線を砂糖が欲しいんだと勘違いされた
主人公を思い出しながら私は新しく注がれたお茶に口をつける
相変わらずホント美味しい… みくるんの癖に生意気だぞ
あんたなんてハルにゃんに乳もまれてればいいんだもん!
そしてその馬鹿でかい脂肪の塊をもっと大きくしちゃえば…止めよう…ハァ
あ、ちょっとみくるん!
あんたお茶もう入れたんだからハルにゃんといっちー相手にドジメイドの
実践でもしなさいよ~
キョン君といっちーのオセロ観戦ならまだしも何でキョン君によって行くかな…
私もできるだけキョン君の近くまで行きたいのに~。
キョン君もキョン君で『貴方の入れた物であれば例えヘドロでも極上のワイン
より優れた飲み物になりますよ』って顔してるし。
みくるんあれは挑発してるね、自分の立場利用してるね、このユッキーに対する当て付けね。
うん、決定。
みくるんめ、いっちーより役立たず、むしろハルにゃんの次にキョン君にトラブルを
持ち込む存在の癖に胸でキョン君を寝取ろうと目論むとは、許すまじ。
え? 消失?12月18日? なんのことでしょー。
というわけでちょっとオシオキが必要ね。
308:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 17:43:29 KEHJGdQl
sageないのは何か理由があるのか
309:イソローク
07/04/08 17:43:57 r5Kq3s+I
さて、どうしてやろうか…お、頭のいいユッキーちゃんはナイスなアイデアを
閃きました。
ではお茶をもう一口飲み早速実践。
ツツ…
何も言わずに口から血を流す私
そのままもう一度読書に移る
あ、ページに血が垂れた…想像より痛いのもあったから
思わず口を押さえる
ポタッ…
「? お、おい長門…どうし…たんだそれ!大丈夫か!」
雫の落ちる音に最初に気づいてくれたのはキョン君だった。
う~ん、私の所へかけつけてくれる優しいキョン君。
「ちょっと有希、どうしたのよそれ!」
「──!」
「血! 大丈夫ですか長門さん」
いっちー、ハルにゃん。
空気読め。
みくるん…こんな心配している顔をされてちょっと罪悪感…
でもいいか、お仕置きだもの。
「大丈夫、この血液は内臓…食道、器官の損傷によるものでは無い。
あくまで口腔内及び唇の損傷による軽いもの」
キョン君、大丈夫じゃないから舐めて消毒して…ってのは今はダメか。
「口の中を…とにかく口を開けてみろ」
だって…
ペッ
「───ッ!」
キョン君だけでは無く、床に落ちたものを見て他のみんなも絶句する。
「ちょっと、キョンどきなさい! 早くティッシュ持ってきなさい!
有希大丈夫? 早く保健室に…!」
「必要無い。舌などに損傷は無いから」
お得意の情報操作で口に中に剃刀製作♪
「これは…ッ」
ついでに勘の鋭いいっちーがのぞいている湯のみの中にも裁縫針♪
「み、みくるちゃん…?」
「そんな…違います!私…私知りません!!」
信じられないと言う顔のハルにゃん。そりゃ実際無実だからねー。
でもキョン君のハートを奪った事は事実なんだからね、そこは有罪。
映画撮影の時キョン君を殺しかけた事も含めてしっかり償ってもらわないと。
「お願いみくるちゃん、正直に言って。
正直に理由を話して…そして有希に謝ってさえくれれば…きっと許してくれると思うから」
「そんな…私…ホントに…」
そのまま顔を抑え涙をボロボロとこぼすみくるんはその場に座り込んでしまった
フ…天罰覿面。
でもみくるんも可哀想。ハルにゃんいくらなんでも決め付けすぎだよー
「ホントに…グスッ…知らないんです…ウェ…やってないですぅ…」
「そう…そうよね、みくるちゃんに限って…。
ゴメンみくるちゃん疑っちゃって!ホラ泣かないで!」
ちっ。もうちょっと疑えっつーのハルにゃん。
310:イソローク
07/04/08 17:45:10 r5Kq3s+I
まぁいいや、少なくとも効果はあるみたいだし。
「口を洗いに行く」
私は立ち上がり部室の扉へ向かう。
その途中、私はいっちーとキョン君にだけ聞こえるように言った。
いつもの私の声で、抑制を付けず事務的に一言。
『気をつけて』
バタン
部室の扉を後ろ手に閉める。
しかし毎日ハルにゃんに乱暴されながらも頑張ってるよねこの扉
二人の表情を見る事はしなかったが、どんな顔かは想像が付く。
でももし二人が頭からみくるんを信じたり、私の自作自演と気づいていたら…
まぁいいや。そん時はそん時考えよ。人生前向き。
フフ…ちょっとだけお仕置きするつもりだったけど…
ゴメンねみくるん。あんたの顔を見てたらもっとやりたくなっちゃった…。
そうね、朝倉と違ってキョン君やハルにゃんにちょっかいを仕掛ける訳でも無い…
折角だからあれもこれも償ってもらおっと
みくるん…フフ…。
あ! よく考えたらキョン君だけを一緒に連れて行く事もできたのに!
あーもう私のバカー!
キョン君だって自分から私を保健室へ付き添うのに立候補してくれたって良かったじゃんよー
『いや、長門。そういう傷でもちゃんと保健室で見てもらった方がいい
俺が付き添うから』
『でもキョン君…ホントたいした事ないから…』
『ダメだ、あんな乳女の卑劣な策略なためにもしお前に万一の事があったら…』
『うん分かった。でも態々付き添ってもらわなくても私一人でも大丈夫…』
『有希…俺はお前が心配なんだ…たのむ、付き添わせてくれ…』
『キョン君…』
『有希…』
キャ───もうキョン君のバカバカバカバカバカバカーーーーーー
311:イソローク
07/04/08 17:46:24 r5Kq3s+I
こっから自作
「な……長門?……」
!!、まさか!その何時聞いても私の心をリンリンさせる声の主は!
_,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ' |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
!:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..! こヒr`i`´ _ュ=-.,リ .リ
|,イ !i^)レ'l:.:.:./ ´ l´ヒr /:.:.ノ
! !:ヤヽ、.ヽ/ u ヽ l:.:./
k.l,`-ァi '´ /∨ 「どうしたんだ?長門、今、
k_N.l r'´ ̄`ア /
_,イj ヽ ヽ-―┘./ とてもお前らしからぬ動きを見た気がするのだが………」
/´r'´\ \. `´ /
_,.ィ=''7´;;;;;;;| \ `ー-ェ-‐'´
_,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;! \ ノ \
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:! /トュ ヤ Zト、
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;! /\ヽ! ノ _,,>!.ヾ.、
;:;:;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;:;ト、/ `ー-、>--'''7 ト、|;:;:;:〉;\
:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:! ヽ、_,__ノ |;:;:;:;く:;:;:;:;:;:\
;:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:! ! ' .! |;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\;:;:;:;:;:;:;:;:!. | | |:;:;:;:;:;:;:〉:;:;:;:;:;:;:;:li
;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:/i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;! |. | |;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:!.|
OH!MY!!GOD!!!愛しのキョン君!ヤバス、ヤバス!テラヤバス!!これはバレたのバレちゃったの!!?どうする!?私!?どうなっちゃうの!?………そだ!こういう時には脳内ライフカードを使うべし。
脳内ライフカード!COME HERE!!
「ごまかし」
「暴露」
「暴走」
………「ごまかし」しかないね、こりゃ
「気のせい」
「そ、そうか……」
「そう」
ギリセーフ、いやホントにやばかったねあれは。てか
「なぜここに?」
「ん?まあ、あれだ、ハルヒの命令だ、それと」
それと?何?何?もしや、もしや!もしかしてもしかしてもしかしてええぇぇぇぇぇ!!!
「さっきのことで、聞きたい事があるからな」
………うん、あれだ、私………落ち着けよ…
「長門、正直に答えてくれ」
「何?」
「さっきのあれ、お前の自作自演か?」
312:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 17:46:44 SwylPit9
投下してくれるのは嬉しいのだが、出来ればsageてくれ
313: ◆wSaCDPDEl2
07/04/08 18:17:56 czIA9RGV
>>311
私も期待してますよ
こっちも鈍筆ながらコツコツとやりますんで
314:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 21:11:28 egb3ySKo
自演乙w
315:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 21:53:36 w1V+UlxQ
>>314
???
316:DPV5ODEB
07/04/08 22:22:55 DcnzB0ci
『大好き!』
はぁ…やっぱりやめようかな…どうしよう…手渡しは恥ずかしいし…
でもせっかく作ったんだから…
そうよ、せっかく作ったんだから机の中にでもいれておこっと…
よいしょっと。ここならキョンもすぐに気づくかな?まぁ、これでいっか…
ふぅ…疲れた…
それにしても、なんでチョコを渡すだけなのにこんなに疲れなきゃいけないのかしら…
後はキョンを待つだけ…か。あ~それにしても落ち着かない!
早く来なさいよ!バカキョン!さっさと渡して楽になりたいのにぃ!
………
……
…
あぁ…でも…やっぱ…やめとこかな?私こんなことするキャラじゃないし…
うん…やめとこ。バカにされるのがオチよ、きっと…
って…やば!キョンが来ちゃった!
「なんだ、もう来てたのか?今日はずいぶん早いな…俺も早く来たほうなんだが…
てか、まだ八時にもなってないぞ?」
「え、ええ…ちょっと早起きしちゃったから…キョ、キョンはどうしたの?」
「あぁ、俺は今日までに提出しなきゃいけない宿題を教室に忘れちまってな。
早く来て、学校でやろうと思ったんだ。たしか机の中にプリントが…」
…なんで今日に限って宿題忘れんのよ!登校するの早すぎよ、このバカキョン!チョコ取り出せなかったじゃない!
……ん?机の中にプリント…?
あわわわわ…ちょ、ちょっとまだ心の準備が…
「ん?どうした?」
「な、なんでもないわよ!バカキョン!こ、こっち見てんじゃないわよ!」
「…本当にお前は朝から元気だな。たいした奴だよ。俺なんか朝はかったるくてしょうがないって言うのに…
ん?あ~俺ってバカだなぁ。机の上にプリント置きっぱなしにしてるなんてな…」
…助かった…
「…なぁ、ハルヒ…今日はどうしたんだ?やたらと早く登校してるし、オドオドしたかと思ったら、どなるし…
どなったかと思ったらほっとした顔するし…今日はなんか変だぞ?まあ、いつも変だけどな」
「う、うるさい!あんたはさっさと宿題やればいいのよ!今日中に提出しなきゃいけないんでしょ!?
手伝ってあげるからさっさとやりなさい!」
「いえいえ、結構ですよ、団長様。一人でできますので……やれやれ…」
317:DPV5ODEB
07/04/08 22:24:55 DcnzB0ci
あ~~もう、バカキョン!あんた目玉ついてんの?今何時間目だと思ってんのよ!
四時間目よ、四時間目!なんで机の中見ないのよ!もしくはトイレにでも行きなさいよ!
チョコは取り出せないし、あんたは気づかないし…ホント腹立つ!
…まぁ、いいわ。次は昼休みだし。取り出すチャンスはいくらでもあるわね…
あ、チャイムが鳴った!ほら、さっさとアホの谷口のところに行きなさいよ!
「なぁ、ハルヒ…今日は一緒に弁当食わないか?」
はぁあ??
「いや、今日は谷口達用事があるらしいんだ。だから…まぁ、たまにはいいだろ?」
「ま、まぁいいけど…」
…何よ、急にやさしくなっちゃって。ひょっとして…実はもう気づいてるの?
「なんだ?俺の顔になんかついてんのか?」
「い、いや…なんでもないわよ…」
「あいかわらず変な奴だな…ところで。お前の弁当うまそうだな。
最近は学食を辞めて、確か毎日自分で作ってるんだよな?」
「そうよ。で…なに?食べたいの?あげないわよ!」
「…やれやれ…」
318:DPV5ODEB
07/04/08 22:27:53 DcnzB0ci
はぁ…結局気づいてなかったのかしらね。もう六時限目…
まぁ、いいか…
最初から渡すつもりなんてなかったし…キョンが部室に行ったら、とりだそっと…
あ、チャイムが鳴った…はぁ…
「さて…今日は小泉となんのゲームをするかな…
あいつ何やっても弱くて張り合いがないんだよなぁ。そうだ、ハルヒもやってみないか?」
「いい…遠慮しとくわ…」
「そうか…まぁ、気が向いたらでかまわないさ。さて、部室に…
おっと、今日は教科書もって帰らなきゃな。また忘れるところだったな
今度はレポート提出か…やれやれ…」
ポト
あ!チョコが…ちょっと、キョン!落ちたわよ!…なんで気づかないのよ、バカ!
「なんだハルヒ。部室に行かないのか?俺はさきに行ってるぞ?よいしょっと…」
あ…
グシャ!パキパキ…
「なんだ?何か踏んだな…。なんだこれ?箱?…ん?なんだろこの黒いの…ポロポロ出てくるけど…」
あぁ…そんな…せっかく昨日一生懸命作ったのに…粉々になってる…
「チョコ…?あ、そういや今日はバレンタインデーだったな…誰がくれたんだろ、これ?」
私よ、バカキョン…
「こんなことをするのは…朝比奈さんあたりかな?…意外と長門だったりして…」
あたしよ!!この、バカ!!
「はぁ、冗談はさておき…それにしても悪いことしたなぁ……って、やべ!岡部だ!
チョコが床に散らかってるのなんて見られたらガミガミ言われるに決まってる…
…しょうがないか…。ハルヒ、悪いがちょっと後ろにある箒とちりとりを…こっそり…
あ!どこ行くんだよ、ハルヒ!おい!
319:DPV5ODEB
07/04/08 22:30:38 DcnzB0ci
何よ!なんで私の名前が出てこないのよ!
それに、私がどんだけ苦労して作ったと思ってんのよ…キョンのバカ!!
………
あ~あ……こんなふうになるんだったら…作るんじゃなかった…ん?
「ハルヒ…いるのか?入るぞ?」
いやよ、来ないでよ…あ、ちょっと!
入っていいなんて言ってないわよ!ここは私の部室なの!私が団長なの!!
何勝手にドア開けてんのよ!
「あ、やっぱり部室にいたのか…さっきはごめんな…俺、お前がくれたものだとは思わなくて…」
ふん…何よ、どうやって私のだってわかったのよ…
あぁ…そういえば私手紙書いてあの中にいれたんだっけ…
書くんじゃなかった…
「本当に悪かった…だけどこのチョコたいしたものじゃ…ないんだろ?ほら、この紙にも
『なんだかんだで今まで迷惑かけて、ごめんなさい。でも、これからもよろしく! SOS団団長 涼宮ハルヒ!!』
って、書いてあるし。てか、お前…意外と…なんだ…義理堅い人間なんだな」
私がその文考えるのに何時間かけたと思ってるのよ…
本当の気持ち書く勇気なんてあるわけないし……それに義理なんかじゃないわよ…
「でも、良かったよ…お前以外の人のだったらなんて謝ったらいいか、わからなかったからな。
お前なら、気楽に謝れるし………って、おい!今度はどこ行くんだよ!」
「帰る」
「帰る!?じゃあ、今日の活動はどうするんだよ!…ってまぁ、どっちにしろやることないか…」
「うるさい!勝手に古泉くんとチェスでもオセロでもやってればいいじゃない!バカ!」
「お、おい…ハルヒ…」
バン!!
「きゃっ!!」
「なによ、あんた…危ないわね!ドアの前で突っ立てんじゃないないわよ!邪魔よ!どきなさい!」
「ご、ごめん…」
「ふん!」
何よ、キョンのやつ!!少しは私の気持ちを考えてよ!
何がお前なら気楽に謝れるよ!うすのろ!鈍感!!
ばか!ばか!ばか…ばか……キョンのばか……
………
あ~…なんで涙がでてくるんだろ…はは…意味わかんない……
320:DPV5ODEB
07/04/08 22:36:53 DcnzB0ci
次の日
はぁ…教室行くのやだなぁ…なんでこんなことになったんだろ…
…それにしてもなんで私の気持ち気づいてくれないのかな、キョンのやつ…
それとな~く、気持ち伝えてたつもりなのにな…やっぱり私のしゃべり方がいけないのかな…いつも威張ってるからなぁ、私…
やっぱ、みくるちゃんみたいなしゃべり方が男には受けるのかしら…
キョンもみくるちゃんにはデレデレしちゃってるみたいに見えるし……ん?
「あ、す、涼宮さん…おはようございま…な、なんですかぁ~、なんで私のことそんなに睨むんですかぁ…」
「ふん!なんでもないわよ!」
「…き、昨日はどうしたんですか?部室に来てなかったみたいですけど…風邪…ですか?」
「別に…あ、昨日キョンはどんな感じだった?」
「ど、どんな感じって言われても…」
「だから、元気だったとか元気がなかったとか…そうね、何かを気にしてるような顔してなかった?」
「えっと、そうですね…ため息ばかりついてた気がします。そう言われてみれば何か気にしてるみたいでした…」
「ホ、ホント!?」
「は、はい…それがなにか…」
「そう!キョンが気にしてたのぉ!わかったわ、みくるちゃん!ありがとう!
あ、そういえば昨日はバレンタインデーだったけど、みくるちゃんは誰かに渡したの?」
「えっと、キョンくんと…ひゃ!す、涼宮さん、何するんですかぁ~鼻をいじるのやめてください~」
「うるさい!!このかわいい顔を豚みたいにしてやるわ!ほら、ブヒっていいなさいよ、ブヒって!」
「ま、まってください~~私が渡したのはキョン君、古泉君、長門さんに渡したんです
それに、涼宮さんの分も昨日渡せなかったから今日持ってきてるんです~~」
へ?それって全員分じゃない…それに有希と私にもあげるつもりだったの?なんで?
「べ、別に女の子にあげるのって普通だと思…ふぎ!ほっぺをいじるのもやめてくださぃ~」
「な~んか今日のみくるちゃんムカツクわねぇ…私に意見するなんて…」
でも…そういえば昨日うちのクラスにも女同士で渡してる子がいたわね
日頃の感謝を込めるって意味なのかしら…ふ~ん、そういうの流行ってるのかな…
「流行ってるっていうか普通…ふぐ!だ、だから顔をいじるのやめてください~」
「何よぉ、みくるちゃん先輩面しちゃって!」
「い、一応、先輩です…」
あ、そういえばみくるちゃんって年上だったわね。そうだ、昨日のこと相談してみようかな…
ま、いっか!たぶん、キョンが今日謝って来るだろうし
すまないって思ってるのなら…許してやってもいいわね!それにチョコなら来年また渡せるし…
「ま、とにかくありがとう!じゃあ、また放課後ね!」
「は、はぁ…あ、あの涼宮さん、このチョコを…」
「あ、今日持ってきてくれたって言ってたやつね!ありがと!じゃあね!」
321:DPV5ODEB
07/04/08 22:41:54 DcnzB0ci
(そうね、昨日のことは許してやるわ!私の慈悲に感謝しなさい、バカキョン!)
ん~~これじゃ、いまいちね…
(私…昨日のことですごく傷ついたんだから…責任とってよね…)
これじゃ私じゃないわね。なにかいい言葉は…みくるちゃんの口調で言おうかしら…あ!
(いい?キョン!今回のことは許してやるわ!だから、ホワイトデーは百倍返しよ!百倍返し!)
うん!これがいいわね!すごくいい!いかにも「私」って感じだし、
なによりホワイトデーにキョンからなにか渡してもらえるシチュエーションがいいわね!
よし、キョンが謝ってきたらこの言葉を使おう!
………
へへっ!キョンのやつホワイトデーに何くれるかしらね~クッキーとかキャンディかな…
「…涼宮さん。ねぇ、涼宮さん」
…意外とぬいぐるみとかくれるかも…プーさんとか可愛いくていいな…
「ねぇ!涼宮さんてば!!」
あ?何よ…せっかく人が甘~い思考に浸ってるってときに…邪魔しないでよ…
てか、あんた誰?
「く、クラスメートでしょ!もうすぐクラス変わるのに名前も覚えてないの!?」
別に、興味ないし…私が覚えてるのはキョンとアホの谷口と国木田と、朝……朝…
「…まぁいいわ…ところで昨日は大変だったわね、キョン君とのこと。部室であんなにどなりちらしちゃって…」
そうね…昨日は大変だった。せっかく作ってきたチョコは踏み潰されるし………って…
「な、なんでそのこと知ってるの?」
昨日のことはキョンと私しか知らないはず…どうしてこの子が知ってるの?
「ん?……ってことは…覚えてないの?」
なんのこと?何のことを言ってるの?
「…そう、本当に覚えてないみたいね…」
「なんなのよ!さっさと言いなさいよ!なんで昨日のこと知ってるのよ!」
「……さぁ、なんでかしらね?…でも、これだけは言っといてあげる…
昨日のことは涼宮さんが悪いと思うわ
あんな回りくどい態度されて、困ったと思うけどなぁ~、キョン君
それにキョン君も涼宮さんのことうっとおしいって思ってたんじゃない?
ていうか…全部キョン君が言ってたことなのよね~、これ
あ、実は私…キョン君とは仲がいいんだよ?本当のこと言うとキョン君から全部聞いたの!
あ、そろそろホームルームね。じゃあ…そうね、また昼休みにでもお話しましょ!」
………
……
…
322:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/08 23:19:40 kc+yVRdR
wktkwktk
323:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/09 09:52:06 YtZx8MwH
>>311
人のSSの設定を用いる時には作者に許可とるなり、
無許可でやるなら何か一言言いなさいよ…