涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第三弾at ANICHARA2
涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第三弾 - 暇つぶし2ch149:ID:DPV5ODEB
07/04/05 20:08:24 LsjpG8rk
「そうですよ、涼宮さん。あなたに泣き顔は似合いません。ほら、これでも見て気分を晴らしてください



…どうです?さきほどそこで拾ったスーパーボールです。よく跳ねますよ?遊んでみますか?」
「古泉、お前は黙ってろ!!」
「ん~…そうですか?…残念です…」
二人の会話を聞いていて、自然と私は笑ってしまった。変な人達…だけどなんか面白いな…
「あれ、涼宮さん…首にかけてるのは何ですかぁ?学校にいるときはいつも何も付けてませんでしたよね?」
「あ、みくるちゃん。これはね…私の大事なお守りなの…」
私はそっと首からさげていたお守りの石をとって、みんなに見せた。太陽の下で光輝いている
「わぁ!すっごくきれいです~」
「…きれい」
「へへ…すごいでしょ。これは私の宝物。私の大好きな人からもらったものなんだ」
私は石のことを褒められたのが嬉しくて、つい自慢していた
「だ、大好きな人だと!?ま、まさか…それは…」
キョンが驚いたような声を上げた
「あ…ち、違うわよ…別に恋人とかじゃ……」
「まぁ…そういうことですよ、キョン君。涼宮さんほどの人です。彼氏の一人や珍しいことではありません
でも、大丈夫ですよ。キョン君には僕がいま…」
「顔が近い!気持ち悪い!古泉、お前は黙ってろ!」
「はは、冗談ですよ。僕はホモなんかじゃありません」
「お前のは冗談かどうかわからん!それにしても…ハルヒ、それは一体誰からもらったんだ?」
キョンが真剣な顔して私に話しかける。いつもはかったるそうな顔してるくせに…
「ふふ…なんかキョン君、気になってしょうがないみたい」
「嫉妬は醜い」
「な…!朝比奈さんと長門まで俺をからかうなんて…それに、別に俺は嫉妬なんかしてないぞ!」
「そんなこと言って、気になってしょうがないんじゃないですか?」
「古泉黙れ!あ~もうこの話しは終わりだ、終わり!そ、そうだ歌でも歌おうじゃないか!」
「なんかごまかしてません?」
「うるさい!とにかく俺は一人でも歌うぞ!!」
あたりにキョンの歌声が響く。キョンが歌うと、どんな歌もやる気の無いひどい歌に聞こえた
なにしろ曲の合間に学校の先生の愚痴なんかを言うものだから、ひどくなるのはしょうがない
私はいつのまにか泣くのを忘れて笑っていた。
他のみんなも笑っている。
まわりにいた人達も楽しそうにしている私達を見て、笑っているように見えた

…私はもう中学のときみたいに一人じゃないんだ。
もう泣くことなんてきっとない。
これからはきっと…楽しいことがいっぱい待ってる
仲間と一緒にいろんなことを体験するんだ
泣いてる暇なんてない!


…お守りの石が太陽に照らされ、いつにもましてきらきら輝いていた…


終わり


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