涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第三弾at ANICHARA2
涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第三弾 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/31 23:24:23 a/rIYuFV
ここはSOS団(ハルヒシリーズ)の主にいじめが関係する小説
を投下するスレッドよッ!
苦手なジャンルの場合は観覧には注意しなさいッ!

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・歴代スレ
涼宮ハルヒ【いじめSOS団】
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涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第二弾
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・微妙に関連のあるスレ
ハルヒ「いじめ、アナル、シュールのSSはここまで来なさい!」
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さぁキョン、ここでもどんどん我がSOS団の名を広めるからね、
キリキリ私にいじめられなさいッ!

2:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/31 23:26:32 3bYLp1ta
>>1
次スレ立ててくれて㌧

3:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/31 23:31:52 3bYLp1ta
埋めといて恐縮だが、続き書いてみる



朝倉は足から砂のようサラサラと消えていく。
まるであの時みたいだ……。
「それじゃあキョンくん、涼宮さんとお幸せに。じゃあね」
そう言い残して朝倉は消え去った。
てか朝倉、お前は俺とハルヒの情報を収集をするだけ収集して、あとはトンズラかよ。そりゃ無いぜ……。
お前とは地獄でも会いたくないね…。

燃えているように真っ赤な空を、俺は凍えながら家に帰った。
玄関のドアを開けると、俺の妹がそこに立っていた。
こいつは俺の帰りを待ち伏せているのだろうか。
そしてボケているのか素で言っているのかは知らんが、いつものように挨拶をしてきた。
「キョンくんただいま~」
本来ならここで、「それを言うならおかえりでしょ。」と訂正のツッコミをしているのだが。

今はそれどころじゃない。
明日から始まるであろう無間地獄の事を考えると、そんな無駄なツッコミを入れる気にもなれない。
俺は妹の横を風のように素通りして、自室に向かった。
そして俺はベットの中に潜り込み、目を閉じた。

もう何もかもがつらかったんだよ。




「……きなさいよ!なにやってんのよ馬鹿キョン!はやく起きなさい!」
もうろうとする意識の中でハルヒの声が聞こえた。
俺は重たい瞼を押しのけ辺りを見回す。
部室だ。それも今まで通りの…。しかも部室にはハルヒしかいなかった。
「キョン!何寝てんのよ!今何時だと思ってんの!」
時計を見るため、さらに部室を見回した。何かしらんがパラパラうるさい。
俺はふと窓の外を見た。その雑音の主は雨だった。
畜生。傘持ってきてねぇよ…。
「もう、何グズグズしてるのよ!ほら、もう六時よ!はやく帰りましょ」
「あれ…他のやつらは?」
「皆はもう帰ったわよ」
そうか…。
「あのさハルヒ…。もう怒ってないのか?」
「何の話よ」
「いや、だから……」
もしかしてあれは夢だったのか?
てか常識的に考えてみれば夢だよな。死んだはずの朝倉が蘇るわけないし。
第一いろいろと筋が通らなさ過ぎる。
それにいくらなんでもハルヒや、長門や、朝比奈さんや、古泉や、鶴屋さんがあんな事するはずない。
何より俺がするはず無い。あるわけが無い。
俺はどうやら長くて下らん夢を見ていたらしい。。
「いや、なんでもない」
「ほら、あたし達も帰るわよ」
「だが、外は雨が降ってるぞ。俺、傘持って来て無いし…」

4:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/31 23:37:11 3bYLp1ta
これからは折りたたみ傘を常備するよう心掛けるか…。
「……」
ハルヒは無言で、しかもそっぽを向いて傘を出してきた。
俺に傘を貸してくれるというのだろうか。
「ハルヒ、それ…貸してくれるのか?」
「何言ってるのよ!傘は一つしか無いわよ。あんた、団長であるこのあたしをずぶ濡れにして帰らせようって言うの?」
「いや、別にそんなんじゃ……」
なんだよ、相合い傘したいならそう言えよ。素直じゃないな。
「ほら、はやく行くわよ!晩御飯食べるの遅れるじゃない!」
「待てよ」

俺は今雨が降り注ぐ中を傘をさして歩いている。
もちろんハルヒと肩を寄せ合いながらな。
「もっと傘を寄せなさいよ!あたしが濡れるじゃない」
もうこれ以上どうやって寄せろってんだ…。
「わかったよ」
俺は肩を寄せるふりをして、少し傘をハルヒのほうに寄せてやった。
「まだよ。もっと寄せなさい!」
「これ以上無理だよ
俺だって肩がずぶ濡れなんだ…。我慢してくれよ」
「何よ!じゃあもう入れてあげない!」
ハルヒは傘を奪い走って行った。
やれやれ、なんてわがままな団長様だ…。
「おい、待てよハルヒ」
俺はハルヒを駆け足で追う。
はやく傘に入れてもらいたいものだ。

すると、ハルヒはこっちを向いた。

『キョンくん起きて~』
何言ってんだハルヒ。俺は起きてるぞ。
って、え…?なぜ妹の声が?

その瞬間、俺の視界は様変わりし、突如俺の視界に妹が飛び込んできた。
「キョンくん朝だよ~」
なぜだ?なぜ妹が俺の前に?
てか朝……?おい待てよ!
「もう、昨日帰ってきたと思ったら、ご飯も食べないですぐ寝ちゃうんだから!ご飯はちゃんと食べないといけません!」

5:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/31 23:38:45 3bYLp1ta
俺は恐怖のあまりに声が出なかった……。
「どうしたのキョンくん?学校遅刻しちゃうよ~」
俺は動かない口を無理矢理動かし、妹に訪ねた。
「今日は……何日だ?」
「どうしたのキョン君?今日は十八日だよ~」
俺は身震いを覚えた。
「何月のだ?」
「十ニ月だよ。キョン君どうしたの~?」
俺は身震いを通り越し、まったく動かなくなってしまった。
俺は妹を追いだし、油が切れた機械のようなぎこちない動きで身支度をした。

十ニ月十八日と言ったら…やっぱりそうだ…。
どうやら俺は、夢の中で夢を見ていたと錯覚しちまっていたらしい。
器用な奴だな、俺は……。

もういいさ、ハルヒ地獄だろうが無間地獄だろうが立ち向かってやる。なんでも来やがれ!

俺はそう決意し、家を飛び出した。

やれやれ。


END

6:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/31 23:47:09 Mqi7xKsP
夢オチの夢オチかよ!流石の俺も予想外だったぜ…

7:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/31 23:49:31 LZIndcDx
乙だっぜ!
面白かった

8:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/31 23:55:51 q3i4go3p
>>1
スレ立て乙

夢オチかと思ってガックリしてたら。最後に驚かされたwwwwGJ!!!!!
すべて終わった事だし、題名を教えてくれ

9:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 00:00:53 puiNxDH3
じゃあ「キョンの地獄」で

10:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 00:18:52 fsMnwgxA
キョンは最初に朝倉の言う通りにしてたら良かったな。
罪悪感は残ったかもしれないが…
悪い方にはまっていく感じがなんとも言えなかった。


11:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 03:00:31 Neas6fZR
12月18日って事は消失につながるのか
キョンがエンターキー押すかどうかが気になるなw
面白かったGJ!

12:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 04:43:37 8l3CF7dq
まさか三弾までできるとは
二弾のほうは埋めるのか?

13:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 06:28:53 AE5CHCfO
スレ立てるの早すぎ


14:朝倉涼子の殺人
07/04/01 08:58:24 z/WPgQfb
第二弾は、512kbを超えている為書けないとかかれてた

15:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 08:59:58 z/WPgQfb
>>14
につきましては
仕切りなおしで
12時頃にまた書きます

16:朝倉涼子の殺人
07/04/01 11:26:51 z/WPgQfb
では昨日の続きを・・・

朝倉は長門に手を出そうとした
しかしハルヒはそれを制止しこう言った
「有希に手を出したら許さない」
「だったらあなたを殺す」
朝倉は持っていたロープでハルヒの首を絞めた。
「がはっ・・・・・・うっ・・・」
ハルヒは苦しがっていた。
「ほらほら苦しみなさい」
朝倉は不気味な笑みを浮かべながらいった。
そんな朝倉を、ハルヒは突き飛ばした。
ハルヒは、長門をつれて部室から逃げた。
「チッ」朝倉は舌打ちすると、ハルヒたちを追いかけた。
途中でハルヒは、肉体的苦痛のせいで何度も転んだ。
下半身がアザだらけだ。
一方キョンは、古泉、国木田、谷口に、鉄パイプで殴られていた。
「がっ・・・・・・・うっ」
殴る音がこだまする。
何度も吐血した。
朝比奈はそれをみることしかできなかった。

17:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 11:28:36 CV91QtLc
続きキター!

18:朝倉涼子の殺人
07/04/01 11:39:18 z/WPgQfb
「おいおい、もうくたばっちまったか~?キョン」
国木田がいう。
「水かけろ谷口」
古泉が言う。
俺は何回血を吐いたのか分からない。
「おい、もうそろそろナイフで刺しちゃう?」
谷口が言う。
「じゃあ、もう刺せば?」
古泉は笑いながら言った。
そのとき、倒れこんでいる俺は、あることに直感した。
涼宮があぶないと・・・
俺は、立ち上がり、朝比奈さんを連れて公園から逃げ、
学校に向かった。
「おい、まてキョン!!」
おれは、古泉の言うことに耳を貸さない。
ハルヒが危ない 急がないと
俺はそのことで頭がいっぱいだった 

19:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 12:44:08 z/WPgQfb
なお、>>16>>18
で、どこがおもしろくなかった、
つまらなかった、この表現は変だというところが
あれば教えてください

20:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 12:54:48 Neas6fZR
>>19
とりあえず全部投下しろ。話はそれからだ

21:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 13:05:19 G3ehGtGc
>>19
もう少し人物の感情とか細かい動作とかを入れてみたら?これはこれで
簡潔で読みやすいけど

22:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 13:40:42 AE5CHCfO
わざわざ批評してもらう必要はないだろ
自分の考えた妄想をそのまま書けばいいんだよ
原作の設定とかも無視して気楽に書け
大体プロじゃないんだから文章なんて気になくていいじゃないか
書きたいように書けばいいんだよ
とりあえず、全部書かないことには何とも言えん

23:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 16:11:58 z/WPgQfb
>>20-21
貴重な意見をありがとう

24:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 16:12:14 HdeqPNKp
>>19
偉そうなこと言わせてもらえば、批評が恐くて途中で指摘どおりに文体や設定を変えていくつもりなら、
もうそれ中断してしまってくれないかと思う。
考えてあるストーリーのまま貫いてくれ。酷評されたなら次の作品に生かせばいいんじゃないかな。

25:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 17:31:05 z/WPgQfb
>>24
そうか
わかった
そこまで言うなら続けるよ

26:朝倉涼子の殺人
07/04/01 17:48:14 z/WPgQfb
ハルヒは必死に朝倉から逃げた。
息を切らしながら・・・。
「ハァ・・・ハァ・・・・・・」
しかし、2人が逃げたところは、行き止まりだった。
もう逃げる場所は無い。
そこに朝倉が来た。
「残念ね、涼宮さん、
もっと遊びたかったのに・・・
まあいいわ、楽にさせてあげる」
そういいながら、朝倉は、ポケットから拳銃をだした。
「あんた、それ・・・」
「ああ、コレ?
親が、護身用って私のプレゼントとして、買ってくれたの。
それが、今日役に立つとはね・・・
フフフ・・・」
朝倉は、拳銃を突きつけた。
「お願い、やめて・・・」
“チャキチャキ”
「あんたには、生きる価値なんてないわ。
死になさい」
そういうと、朝倉は、ハルヒに、1発の弾を撃った。
“パー―――ン”
偶然にも、ハルヒの頬をかすった。
今のは、わざと外したけど、今度は本気で行くわ。
「た、・・・助けて・・・」
ハルヒは小声で言った。
「な~に?聞こえな~い」
“チャキチャキ”
朝倉が、2発目を撃とうとしたその時、
「やめろ――!!」
「誰!?」
キョンだった。
朝比奈もいた。

27:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/01 18:27:48 A0oCll8l
      / ̄ ̄\
    /ノ( _ノ  \  
    | ⌒(( ●)(●)
    .|     (__人__) /⌒l 
     |     ` ⌒´ノ |`'''|   糞スレ立てんな ヴォケが!!
    / ⌒ヽ     }  |  |  てめーは精神障害かなんかかよ!
   /  へ  \   }__/ /             | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |(
 / / |      ノ   ノ           | | \      / | | |’, ・
( _ ノ    |      \´       _    | |   \ ノ(  /   | | | ,  ’
       |       \_,, -‐ ''"   ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ   | | | て
       .|                        __ ノ _| | | (
       ヽ           _,, -‐ ''" ̄|_ ̄_o o o___|_|r'"


28:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/02 07:42:39 sjQrliSy
続きキターーー

29:朝倉涼子の殺人
07/04/02 08:04:59 BeSX02CS
「ハルヒに手を出すな!!」
「動かないで!!動くと涼宮さんを撃つわよ」
「そんなに撃ちたきゃ、俺を殺せ!!」
朝倉は少し時間を置いて言った。
「いいわ。まずはあなたから殺すわ」
銃口はキョンに向けられた。
涼宮は強い口調で言う。
「キョン、あんたバカよ!!
なんでこんな私の・・・」
「好きだから・・・。」
「え?」
「お前が好きだから!!」
「・・・キョン・・・」
「キョン君、いい友達でいたかったのに・・・
もう、終ね・・・」
「さあ、早く俺を殺せ!!」
「もう余興は終わりよ!!」
“パ―――ン”
一発の銃弾が、キョンの左胸に命中した。
「ぐあぁ!!・・・・・・・」
キョンの胸からは、大量の血が流れていた。
「キョ――――ン!!」


30:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/02 09:25:31 4IwWosDr
最近はどうも自演してるやつばかりに見えてしょうがない
ここはもうだめかもしれんな

31:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/02 11:39:11 sjQrliSy
そうかなー?
まだまだいけそうじゃん?

32:朝倉涼子の殺人
07/04/02 12:13:59 OUlQ0GNj
ハルヒはキョンの身体にしがみつき、泣きながら、
必死に、名前を呼び続けた。
「キョン、しっかりして!!
目を開けて!!」
すると、キョンは息をした。
「キョン!!」
「涼・・・・・・宮、なん・・・で、泣いて・・・いるん・・・だ?
お・・・・・・前・・・らし・・・・・く・・・ない・・・ぞ・・・」
「キョン・・・」
「たとえ・・・、俺・・・・が・・・死ん・・・・・・で・・・も、SOS・・・団は・・・成り・・・立・・・・・・・つ・・・だ・・・・ろう」
「そんな事無い!!有希、みくるちゃん、そして、キョンがいるから、
今のSOS団があるの!!1人がいなくなったら、SOS団は、・・・SOS団は・・・」
「わかっ・・・た、もし、俺・・・・が・・・・治っ・・・・・た・・・ら、また・・・いつも・・・・・・のお前・・・を・・・・・・見せて・・・くれ」
「うん」
「ありがと・・・な、ハ・・・・・・・ル・・・ヒ」
キョンは目を閉じた。
「キョン?ねえキョン?
しっかりして!!目を開けて!!
キョン!キョ――――――ン!!!
うぇーーーーーん、キョーン」


33:朝倉涼子の殺人
07/04/02 12:36:39 OUlQ0GNj
「たかが、1人部員が死んだくらいで・・・」
ハルヒは、朝倉をにらみつけ、言った。
「あんた、許せない・・・
よくも、キョンを・・・」
ハルヒの怒りは頂点に・・・
「殺してやる!!」
ハルヒは、朝倉から拳銃を奪おうとした。
「ちょっと、何すんの
やめなさい」
「絶対許さない!
あなたを許さない!!」
そのとき、拳銃が暴発して、
“パ――――ン”
ハルヒのお腹を貫いた。
「がっ・・・・・・はっ・・・・・・」
ハルヒは吐血した。
しかし、ハルヒは立ち上がった。
「絶対許さない!!」
その一心で、ハルヒは朝倉から拳銃を奪い取った。
ハルヒは銃口を朝倉に向けた。
「お願い・・・やめて・・・」
「絶対許さない!!」
“パ―――ン”
ハルヒが撃った弾は、朝倉の胸に命中した。
朝倉は倒れた。
撃ったところで、ハルヒは力尽き、撃たれたお腹をおさえながら倒れた。
ハルヒは死んだ。
そこに、国木田、谷口、古泉が現れた。
「おやおや、キョンが死んでるね~」
古泉が言う。
長門は、倒れているハルヒから拳銃をとった。
「あなたたち、死になさい!」
「待て、長門!!俺が悪かった!!
頼む!!撃たないでくれ!!!」
古泉は、おびえるように言った。
「悪いけど、私が古泉君に受けた仕打ち、あなたたちがキョン君にやった仕打ち、今ここで、返して、
私も死ぬわ!!

34:朝倉涼子の殺人
07/04/02 13:00:45 OUlQ0GNj
長門は、古泉、国木田、谷口の胸を撃った。
「ぐあっ!」
3人は、死んだ。
長門は、自分の頭に拳銃を突き付け、自殺した。
朝比奈は、その時、警察に電話していた。
朝比奈が、現場に戻ると、とき既に遅し、
ハルヒたちは、死んでいた。
「キャ―――!!!」
朝比奈は悲鳴をあげた。
現場は、血の海と化していた。
この日は雨だった。朝比奈は、上に向かって泣いていた。
雨で、涙が、隠れていた。

警察は、最初、朝比奈による単独犯行かと疑い、
朝比奈に取調べを行った。
しかし、拳銃に朝比奈の指紋が付いていないこと、ハルヒたちを殺す決定的な動機が
ないことを理由に釈放した。
朝比奈はその日、SOS団が使った部室に行った。
そこは、テーブル以外何も無かった。
しかし、そこで1人、朝比奈は声を押し殺して泣いていた。
何度も、何度も・・・
朝比奈の頬は、夕日みたいに赤くなっていた。

―完―

35:朝倉涼子の殺人
07/04/02 13:03:40 OUlQ0GNj
一応全部書きました
なお、どこかおかしいところ、
つまらなかったところとか
あれば教えてください

36:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 00:37:50 0NIbiBjz
ここも今や立派なスレだなwww

37:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 00:43:29 fx14f7xt
>>35
簡潔で悪くないんじゃない?。
そういう描き味があんたの文体なら、守るべきだと思うよ。

38:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 02:17:26 S1h+pXRb
>>35
まず全部書いてから投下していった方がいいと思う
読み手としても読みやすいし、なにより文章を直しやすいから

39:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 03:04:28 qgcNKZSr
>>35
ノーコメント
言うことなし

あんたうまいよ
また書いてほしいね

40:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 07:06:57 7QyWH19J
>>35
偉そうなこと言うようで悪いが
感想をくれとか変なとこがあったら教えてくれとか、そういうことは訊くな
今までの流れで気づけ


41:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 08:10:12 PGZPA/yc
>>37-40
みんなすまない
ありがとう

42:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 08:36:41 qgcNKZSr
>>41
ノープロブレム
また今度もお願いします

43:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 09:06:39 0G+tOMgm
はっきり言おう

これはひどい

44:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 09:54:13 LCBH8a1H
それにしても他の職人さんはどうしたのだろうな
たしか2、3作品が未完のままだが…
やっぱ作品がいっぺんに投稿されて、続きを書きにくくなったのが原因だったのかな
てか…正直言っていろんな作品が投下されすぎて、読んでてストーリーが何が何だかわからなかったな…
まぁ、俺だけかもしれんけど…

とにかく…職人さん達待ってます。
ぜひ続きを書いてください
できれば最初から載せてもらえると読みやすくてありがたいです

45:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:15:24 jcQmZOK1
個人的には「涼宮ハルヒの追憶」だったかの続きを書いて欲しい
確か修学旅行の辺りで止まってたやつ

46:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:17:09 qgcNKZSr
まだあるよ
全部投稿しようか?途中までのやつ

47:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:25:15 qgcNKZSr
同意求む

48:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:32:24 LCBH8a1H
>>47
お願いぜひします!あ、よければ最初から載せていただければありがたいです


49:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:35:30 qgcNKZSr
>>48
了解。

それでは
黒古泉です。

今日はいつまで続くのだろうか…
もう何回殴られたかわからない…
口の中で出血している…血の味にもすっかりなれてしまった…
キョンとみくるちゃんが倒れている…
ごめんね、キョン、みくるちゃん…
それに有希、…本当に…ごめんなさい
私がSOS団なんて作らなければ、私があなた達を連れてこなければ…
こんなことにはならなかったのに…




50:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:36:20 qgcNKZSr
>>49の続きです

「何寝てるんですか?涼宮さん」
ぼんやりとした意識の中、髪の毛をひっぱられ無理やり立たせられるのがわかった
お願い……やめて…
「まったく何回言ってもわからない人ですねぇ。
気を失うなって何回言えばわかるんですか?
まだまだ、教育がたりないようですねぇ。
いいかげんにしてくださいよ?殴る方も結構痛いんですからね?」
そう言うと私の顔を殴った。私は床に倒れこんでしまった
「どうしたんですか?ちょっと前のあなたはもっと元気だったじゃないですか。
殴るたびにギャーギャー騒いで、僕を殴ろうとすらしたっていうのにねぇ」
なんとか立ち上がろうとするが、思い通りに行かない。
そんな私を見てあいつは笑みを浮かべている。
怖い……
「もう…やめて…」
必死に声を出そうとするがそれ以上は何も言えなかった
「あれ?どうしましたぁ?もうギブアップなんですか?
まだまだ時間はありますよ、涼宮さん」
下腹部を思いっきり蹴られ、再び私は床に倒れこんでしまった
倒れた私をあいつは何度も何度も蹴った
早く…終わって…夢なら覚めて…
いつものように私はそんなことを考えていた…
「…まぁいいでしょう。今日のところはこれぐらいにしておきましょう
次は気絶してはいけませんよ?涼宮さん。それでは…また明日」
あいつはドアの前で倒れていたキョンを蹴り飛ばし、
苦痛に顔を歪ませるキョンをニヤニヤしながらしばらく眺めた後、部屋を出ていった。
「キョン、みくるちゃん…大丈夫?」
私は倒れている二人に駆け寄った。
「あぁ…平気だ…。朝比奈さん…大丈夫ですか?」
「は…い…なんとか…」
キョンもみくるちゃんも傷だらけで痛々しかった。
特にキョンは私とみくるちゃんをかばって、
何度も殴られていたからかなり辛そう…
…本当にごめんなさい…私のせいでこんなことに…
「いてて…今日もひどい目にあったな…
あいつは…古泉はもう帰ったのか?」
「ええ…」


51:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:37:16 qgcNKZSr
>>50の続きです

キョンと朝比奈さんが辛そうに立ち上がる。
私達はふらふらとした足取りで部室からでた
毎日来るのが楽しみだったこの部屋も、
いまでは苦痛でしかなくなっていた。
…やつと終わった。今日はまだ楽な方だったな…
俺とハルヒ、朝比奈さんは校門を疲れた足取りで出た。
「キョン、みくるちゃんごめんね…」
ここ最近、ハルヒはずっとこんな調子だ。俺と朝比奈さんに謝ってばかりいる
「ハルヒ、お前は何も悪くない。悪いのは古泉だ。あいつは…最低の人間だ」
俺は同意を求めるかのように朝比奈さんの方を見るが、朝比奈さんは同意するでもなく黙ったままだ。
聞こえてなかったのかもしれない。よほど疲れているのだろう…
俺達三人は黙々と家への帰り道を歩いた。
心の中ではすでに明日のことを考えていた
明日は何をされるのか、明日もこんなことが繰り返されるのか…
しかし、逃げるわけにはいかない…


もう朝か…
憂鬱な気分で起きるとのろのろと制服を着た。朝飯を食べるために居間にいく
黙々と飯を食べていると母さんが心配そうな顔をして俺を見てるのに気づいた
そりゃ、毎日のように傷をつけて帰ってくるんだ…変だと思わないわけがない…
俺は母さんの視線から避けるために急いで飯を食べ、家を出た。
母さん達を巻き込むわけにはいかない…
教室にはすでにハルヒがいた。疲れているのか眠っている
俺が席に座るとハルヒは顔を上げた。昨日殴られたあとが痛々しい…
「…はは、ちょっとはれちゃったみたい…酷い顔でしょ?」
ハルヒがつらそうに笑っている
「…大丈夫か?」
「うん…私は大丈夫。昨日はまだマシなほうだったから……」
ハルヒが心配そうに俺を見ている。
「なんだ、心配してるのか?平気、平気!
あれくらいなんともないさ、あんなんで俺はくたばらないよ!」
いつものように強がってみせる。本当は体のいたるところが悲鳴をあげている
「キョン…」
ハルヒは今にも泣きそうな顔をしている。そんな顔するなよ…
「毎日こんな目に合わせちゃってごめんね…私がSOS団なんか作らなければ…
私が全部悪いの…」
そんなことはないと言おうとしたとき、担任の岡部が入ってきた。


52:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:38:56 qgcNKZSr
>>51の続き

「みんな、おはよう。今日はお前達に伝えておくことがある。
一年六組の長門有希のことだ…今朝のテレビで報道されているのを見て
知っているものもいるだろうが…行方不明になって一ヶ月がたつ…
この間も言ったが、何かこのことに関係することがあれば言ってくれ
だいぶ前のことで記憶が曖昧かもしれないが、どんな些細なことでもいい
何か思い出したら先生か警察に言ってくれ。」


53:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:41:08 qgcNKZSr
今度は黒長門です。

「情報結合の解除を申請する」


この時 ああこの二人は本当に人間じゃないみたいだなと 俺は思った



俺がクラスの委員長朝倉涼子に殺されかけるというトンでもハプニングな事件が
起こった翌々日のことである

「ああ退屈!」

いつになく不機嫌なハルヒはおなじみ団長専用机の上であぐらをかきながら誰に言うわけでもなく
ぼやいている
俺がハルヒの今の発言をスルーしようかどうかと迷っていると

「来る」

意外な人物がまた誰に言うわけでもなくぼやいた
長門有希だ
そして意外な人物の意外な一言に
普段はニコニコさわやかイケメンフェイスな
この男まで妙にシリアスな顔つきになっちまった

「まずいですね」

「なにがだ」

気づいたころには俺の顔面数センチのところまで顔をよせていた
シリアス顔のイケメンの甘い吐息がふきかかる
近いんだよこの野郎!!
いい加減にしないとATフィールド展開するぞ
ていうかさっきまで俺たちは向かい合ってオセロをしてたんじゃないのか?
どうやって長門の一言に気をとられていた俺の一瞬の刹那の隙をついて
俺の目の前にそのさわやかフェイスを置いているんだよ

「とにかくいったんここを出ましょう涼宮さんに聞かれてしまってはまずいので」


俺の隣の椅子に腰掛けた古泉がいつになく焦っているようにも見えた
古泉に俺が
「わかった」
の一言を音にして発するまえに

  ゴツ

という鈍い音と



54:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:42:43 qgcNKZSr
>>53の続き

「きゃっ!?」
と朝比奈さんの悲鳴がそれをさえぎってしまった


なんとハルヒが糸の切れた人形のように床の上に倒れてしまった

「ハルヒ!?」
俺は倒れてしまったハルヒにかけよって叫んだ

「おいハルヒ!?おいしっかりしろ!」

貧血か?
そんな馬鹿な話しあるか!
こいつが机の上から貧血して転落なんて
笑い話にもならん!!
ありえん!

「無駄よ」

は?今のは誰の声だ?
俺はその声の発信元である
背後を振り返ると

そこには長門が

長門?

俺は驚愕のあまり声を出せなかった

何だよその表情は?

何だよその手に握り締めたナイフは?


「フフッ涼宮ハルヒはたった今死んだわ、悲しい?」

笑顔、長門のその笑顔は恐ろしく似合っていなかった
まるで長門ではない別の誰かの笑顔である

まるで朝倉涼子である。
「これからあなたにも死んでもらうんだけど、怖い?」

ちょっと考える時間をくれないか?
お前は誰だ?長門じゃないな
ハルヒが死んだ?冗談じゃない

「怖くて声も出ないのね、いいわすぐ楽にしてあげる」

そう言い終わると長門はナイフを握った自分の右腕を俺に振り下ろしてきた!


55:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:43:33 qgcNKZSr
>>54の続き

と同時に

「ふんもっふ!!」

古泉が長門の右腕を止めた
その体にはなんか オーラ? みたいな赤い気体みたいなものを身にまとっている

「古泉!!」

「逃げてください、ここは私が何とか!」

ハルヒは?

「まだ死んでません!僕にはわかります
まずい状況ですが涼宮さんは僕が必ず守ります
あなたは朝比奈さんを連れて早く!」

クソ

急いで部室を出ようとする俺と朝比奈さんを

「無駄」

と長門が自分の腕を光の槍のように伸ばしてきたが途中でちぎれた


「させさせ させない!」

「やるじゃない♪それが件の神人退治の能力ね?何であなたがこの空間で使えるのかしら」

「さあ?ただひとつ言えるとすれば涼宮ハルヒがまだいきているから、とでもいいましょうか」

呆然と立ち尽くす俺我に返り朝比奈さんの手を引っ張って何とか部室を後にした

「頼んだぞ古泉」
「いいったいどうなってしまったんですかぁ?どうして涼宮さんが」

 俺が聞きたいくらいです

「!!」

俺と朝比奈さんは無我夢中で廊下を駆け抜けとりあえず校外へ出れば何とか
なるかもしれないと考え玄関に向かった

学校内で私服という妙な人達が前に現れた

「すみません少し聴いてもいいですか」

俺たちの動揺なんてお構いもしないでなんなんだこのひとたちは


56:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:45:36 qgcNKZSr
>>55の続き

「いや、あの今俺たち急いでるんで」

急いでってどこに行けばいいのかもわかんないのですがね

「古泉一樹は今どこに」

「!何者だあんたら?」

「ご安心ください古泉一樹と同じ『機関』の者です」

話し出したのはこの謎の団体四人組のうち一人の若い女性だった。



57:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:47:22 qgcNKZSr
さてお次は涼宮ハルヒの回想です。
お楽しみください。

『涼宮ハルヒの回想』

みんな遅いな…
今日は市内探索の日なのに…まぁ、私が早く来すぎたのがいけないんだけど…
まだ、待ち合わせの時間まで一時間あるわね
ずっと立って待ってるのも疲れるし…ベンチに座って待ってよ…
みんなちゃんと来てくれるかなぁ
はぁ…こうやってひとりでポツンと一人で座ってると中学時代を思い出すな…
私…いじめられてたっけ…



「ハルヒ、あなた変わった!」
「もう一緒にいたくない!」
「どうしてそんなことをするの!?」
「もう、話かけないで!」

中学に入ると同時に私は小学校からの友達にこんなことばかり言われた
自分を変えるため、面白いことを待ってるだけの女じゃないことを世界に訴えるため、
私はそのためにいろんなことをやっていた
そのことに集中するばかりに、まわりの人が私の行動をどう思ってるかなんて考えてもいなかった
小学校の友達はどんどん私から離れていった。
中学で初めて会った人も私の行動を見て、

「頭がおかしい」
「どうかしている」
「話かけないほうがいい」
「かかわらない方がいい」


58:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:47:36 LCBH8a1H
ちょっと待てくれ!すまん!俺が早とちりした!
てっきり職人さんが完成させた作品を載せるのかと思ったから…

とにかく貼らなくて大丈夫だ!
すまんかった!

59:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:49:47 qgcNKZSr
>>58
終わらせたやつのほうがよかった?
んじゃそのー
新しいスレ建てといてくれないか?そこに全部乗せるから
それともここに乗せていい?

>>60
許可を

60:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:53:26 CYUxo+Tc
ええんちゃう?

61:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:55:02 qgcNKZSr
>>60
わかりました
それではいきましょう。

俺はいつものように坂を登って学校を目指す。
なんでこう毎日こんなに疲れながら学校に行かなきゃならんのかねぇ・・・。
ふと前を見てみるとそこには谷口の後ろ姿があった。喋れば疲れも紛らわせるだろと思い、俺は話し掛けた。
すると谷口は不機嫌そうに挨拶をしてきた。こいつにしちゃノリが悪いな。
「どうした?なんか変なものでも食ったのか?」
「ちげぇよ、涼宮だよ。涼宮」
ん?ハルヒがどうにかしたのか
「それがよ、昨日帰ろうとしたらアイツに捕まって大変な目に会わされたんだよ
どうやら谷口の話によると、昨日の帰りのホームルームが終わったあと、ハルヒに屋上の階段の踊り場に呼び出されたらしい。
どうも昨日部室に来るのが遅いと思ったらそんなことやってたのか。
「なんだ?勧誘でもされたのか?」
はっきり言うと、これ以上団員はいらないんだがなぁ。
「ちげぇよ、手伝えって話しだ。ただでさえアイツに関わりたく無いのによ~。何度断っても聞く耳持たねぇんだ。まいったぜ」
「で、何を手伝わされるんだ?」
「わからん。ただ明日てか今日か、今日手伝えと言われてそのままどっかに行っちまった。」
「時間は?」
「それもわからん」
そりゃご苦労なこった。と、俺が言うのもおかしいが、せいぜいハルヒのために頑張ってくれ。
俺はいつも通りにクラスに入ると、ハルヒの荷物は置いてあったが、当のハルヒの姿が無かった。
俺は席に座ってると予鈴ギリギリにハルヒがやってきた。
「どうしたハルヒ、どこ行ってたんだ?」
「うっさいわねバカキョン。ちょっと黙ってなさいよ!もう最悪」
鬼のような形相で怒鳴って椅子を蹴飛ばしてきやがった。
なんだよ、その態度はよ。
その日はハルヒと一言も喋らなかった。しかしハルヒはぶつぶつ何かをぼやいてた。独り言ならもっと小さい声で喋ってくれ。
その日の放課後、俺は部室には行かなかった。ハルヒにあんな風に扱われて誰が行ってやるかよ。
次の日、ハルヒは不機嫌そうな顔つきで教室に入ってきた。
「ちょっとキョン、あんたどうして昨日来なかったのよ!」
俺はあえて何も言わなかった。
「ちょっと聞いてるの!」
「・・・」
そんなでけぇ声出されたら、聞きたくなくても聞こえるっつーの。話したくねぇだけだよ。
「まあいいわ、今日来なかったらアンタほんとに死刑だからね!」
何が死刑だ、やれるもんならやってみろ。
その日も俺は部室に行かなかった。
携帯に何度も着信があったが無視し続けた。

そして次の日の昼休み、ハルヒが俺を無理矢理例の踊り場まで連れ出した。


62:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:56:44 qgcNKZSr
>>61の続き

「あんた一体どうしたのよ?ちゃんと説明しなさいよ!」
何をだよ。
大体コイツは人にモノを言うときに話をハショリすぎなんだ。聞くほうの身にもなれ。
なんかイライラしてきた。あ゛ームカつく。
「お前と話す事なんか何もねーよ」
「何よ!馬鹿キョンのクセに、団長である私に反抗する気!」
「ケッ、何が団長だ馬鹿馬鹿しい。それに触んなよ汚ねぇな」
俺はネクタイをギュッと掴んくでる手を強くはじき、階段を降りる。
「ちょっとキョン待ちなさいよ・・・まだ話しは終わってないわよ・・・」
口調は強気だったがトーンは弱気だった。俺は無視したまま階段を降り続ける。
どんな顔をしているか見てみたかったが、敢えて見ない事にした。
ここで振り向いて少しでも慈悲の心を見せたら、付け上がって威張り出すに違いない。
猿と同じだ。
午後はハルヒと一言も喋らなかった。
放課後、俺はそのまま帰ろうとクラスを出ようとした。しかしドアの前にはムカつくニヤケ面を晒した古泉がいた。
「なんだよ」
「今日も休むんですか?」
「何をだよ」
「質問しなくてもあなたは解っているはずですよ?」
ああ、解ってるとも。部活の事だろ。
しかし遠回しな奴だ。お前のこういう所が俺はムカつくんだ。
「あなたのここ二日間の身勝手な行動で閉鎖空間の出現回数は著しく増えてます。こちらは大忙しですよ」
お前が忙しかろうが忙しくなかろうが知ったことか。こっちにとっちゃいい迷惑なんだよ。
「だからなんだ?」
「あなたに戻って来て欲しいんです。我々の元へ」
気色悪い言い方だな。普通に、部活に顔を出せ。とでも言えばいいものを。
「それに、涼宮さんはもちろんのこと、朝比奈さんや長門さんもあなたが戻って来る事を望んでいます」
「知るか」
俺はわざと古泉の肩に自分の肩をぶつけ歩き出す。
俺も男だ、そう簡単に折れてたまるか。それになんでハルヒのわがままに付き合わされねばならんのだ。
俺はアイツのオモチャじゃないぞ。
俺は足速に学校を去った。その日はハルヒからの着信は無かった。
あんな事をしたんだから当たり前と言っちゃ当たり前だが。
ま、これでいつも通りの平和な日常が訪れたわけだ。

次の日、俺はいつも通りに登校しクラスの奴らの話しの輪に入る。
その日の昼休み、俺はハルヒに話し掛けられた。
「あんたいつまで来ないつもり・・」
弱めのトーンと口調で聞いてきた。
俺は当然無視した。
「ちょっと答えなさいよ!」
いつもの口調に戻りやがった。
「キョン、あんたいい加減にしなさいよ!」


63:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:57:53 qgcNKZSr
>>62の続き

ったくうるさい女だ。
「そんなに来て欲しいなら行ってやるよ」
キョトンとしてやがる。俺の意外な返答に驚いたってか。
「そ、それでいいのよ」
どこまでも偉そうな奴め。

放課後、俺は部室に行かなかった。
その日は何度も着信があった。すっぽかしたんだから当然と言っちゃ当然だがな。
もちろん俺はすべての着信を無視した。
次の日、ハルヒはクラスに入ろうとするなり俺の胸倉を掴んできた。
予想はしていたから別に驚きはしなかった。
「ちょっとアンタ!昨日はどういう事よ!」
「何の事だ?」
わざとらしくとぼけてみた。
「何の事だ?じゃないわよ!アンタ来るって言ったじゃない!それに電話も無視して!何様のつもりよ!」
「記憶に無いな。俺はそんな事言ってないぞ。それに着信なんて無かったぞ」
「アンタ、この私を馬鹿にするのも大概にしなさいよ!」
ハルヒは今までに無いほど怒ってやがる。顔が真っ赤だ。
「そんなに怒ったら血管切れるぞ?」
「うるさい!・・まあいいわ、もう一度だけチャンスをあげる。今日こそは来なさい」
「わかったわかった。悪かったよ。行くから取りあえず手を離せ」
何がチャンスだ、偉そうにしやがって、そこまで言うなら行ってやろうじゃねぇか。
「よろしい、絶対来なさいよね。来なかったら今度こそ死刑だから」
ハルヒは満足そうに席に着いた。
その日の放課後、俺は久しぶりに部室へと足を運んだ。
部室にいたのは長門一人だけだった。
「よう、長門」
「・・・」
久しぶりに来てやったのに挨拶も無しかよ。
俺は長門の読んでいた本を取り上げ床に叩きつける。
長門は予想通り本を拾うために手を伸ばした。
俺は長門の手をおもいっきり踏み付け、長門が座っていたパイプ椅子を蹴り飛ばす。
長門は情けなく床に倒れ込む。
「足、退かして」
なんだこいつ、手を踏まれても平気なのか?
そうか、そういやこいつは体に棒が刺さっても大丈夫なんだっけ。
「うん、それ無理」
俺はそう言って長門の頭をおもいっきり蹴飛ばしてみた。
顔色一つ変えない。なんだか面白くなってきた。
俺は長門の顔を踏み付けてみる。まだ無表情のままだ。
次に腹を蹴飛ばしてみた。普通ならここを蹴られたら痛いどころの騒ぎでは無いぞ。
長門は無表情を保っていたが、咳をしながらよだれは垂らしていた。
一応は人間に近く作られてるんだな。
もう一発、腹に蹴りを入れてみた。
そんなことをやっているうちに朝比奈さんが部室に入ってきた。


64:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:59:00 qgcNKZSr
>>63の続き

「あれ?キョンくん久しぶり。何やって・・・ひゃああ~」
朝比奈さんは悲鳴をあげて逃げ出した。
こりゃマズイ、追い掛けて口止めしなくては。
俺は急いで朝比奈さんを追い掛けた。
「朝比奈さーん!待ってください!」
どこへ行ったんだ?ま、朝比奈さんの運動神経ならそう遠くへは行ってないはずだ。
多分そこら辺で隠れてうずくまっているのであろう。
ほら、予想通りだ。階段裏の隅に隠れてる。スカートの裾が丸見えだ。
「朝比奈さん、そこにいるんでしょ?わかってますよ」
小さな悲鳴のような声が聞こえた。まったくわかりやすい人だな
「朝比奈さん、はやく出てきた方が身のためですよ」
「な、何もしないですか?」
「もちろんです。だから出て来て下さい」
「わかりましたぁ」
素直な人だな。
「ところで朝比奈さん、どうして逃げたんですか?」
俺は朝比奈さんの肩を強く握った。
「そ、それはぁ~」
「まあいいでしょう。逃げたことは忘れてあげます。でも、あの一部始終を見られたからには、ただで返すわけにはいきませんね」
「さっき何もしないって言ったじゃないですかぁ~」
ホントに純粋な人だな。「あれは嘘ですよ」
「そんなぁ~ひどいですよぉ~」
「安心してください。あなたは長門みたいにはしないですよ」
俺は朝比奈さんに、朝比奈さんがするべき事を伝えた。
朝比奈さんは返答を渋っている。このままこうしていても助かるわけでもないのにな。
「どうしたんですか?はっきりしてください。やるんですか?」
俺は朝比奈さんの髪を強く引っ張った。
「いっ、痛いですよぉ~。」
「あなたが答えてくれないからですよ。やってくれるなら、あなたにはもう何もしないと約束します。やってくれるなら、ですがね」
俺は髪を引っ張る手に力を入れた。
「わかりましたぁ・・・やりますぅ~だから引っ張らないでぇ・・・」
「最初からそう言えば、痛い目を見なくて済んだんですよ。さあ部室に戻りましょう」
朝比奈さんは俺の後ろをゆっくり付いてくる。
俺は部室のドアを開ける。
そこには、偉そうに団長席に踏ん反り返っているハルヒと、何事も無かったかのように席に座って本を読む長門がいた。
長門は本当に何しても死なないんじゃないのか。
「アンタ達どこ行ってたのよ?」
俺は適当な言い訳でごまかした。
朝比奈さんは着替えのために先に部室に入り、俺は着替えが終わるまで廊下で待つ。いつもの光景だ
朝比奈さんの着替えが終わり、俺は席に着く。
「ハルヒ、古泉はどうしたんだ?」
「古泉くんならバイトがあるとか言って帰っちゃたわ」


65:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 13:59:55 qgcNKZSr
>>64の続き

「そうか」
チッ、なんだよ古泉の奴。肝心な時に休みやがって。
「最近忙しいらしいのよ。この前もバイトとか言って先に帰っちゃったし、もしかして彼女でもできたのかしら?」
多分お前のせいだよ。俺のせいでもあるがな。
朝比奈さんはいつものようにお茶を運んでくる。
しかし朝比奈さんはつまずいた拍子でハルヒに熱いお茶をこぼしてしまった。
そう、それでいいんですよ朝比奈さん。まったく従順な人だ。
ハルヒは悲鳴を上げ立ち上がった。
「あっつーい!ちょっと何やってるのよみくるちゃん!」
朝比奈さんは半ベソで謝りながら俺とハルヒを交互に見てくる。
そんな顔で見られても困りますよ。
「ちょっとはやく拭きなさいよ!」
朝比奈さんは泣きながら濡れた所を拭いている。
そんな姿も可愛いですよ、朝比奈さん。
「も~みくるちゃん。そういうのはあたしじゃなくてキョンにやってよね」
「どういう意味だ!」
「当然でしょ、アンタ部活ずっと休んでたんだから、これぐらいの罰は当然よ。さあみくるちゃん、キョンにもやりなさい!」
「で、でもぉ・・・」
朝比奈さん、わかってますよね。やるのは構いませんが、あなたがどうなっても俺は知りませんよ。
「さあみくるちゃん、やりなさい。これは団長命令よ!」
「ふぇ~そんなぁ・・・」
「おいおいハルヒ、朝比奈さんが困ってるじゃないか。無理な命令はするな。朝比奈さんがかわいそうだろ」
ハルヒは俺のほうを数秒睨みつけ、諦めたようにまた席に座った。
「みくるちゃん、はやく新しいお茶持ってきなさい」
「わかりましたぁ・・・」
朝比奈さんは新しいお茶をハルヒと俺に持ってくる。
そう、それでいいんですよ、朝比奈さん。
しかしまたハルヒがつっかかって来た。
「みくるちゃん、有希のぶんは?」
「ふえぇ・・・」
朝比奈さんは俺の顔を見てくる。
だから、そんな目で見られても困りますよ。
「すいませぇん・・・今持ってきます。」
「あたしに謝られても困るわよ、謝るなら有希に謝りなさいよ」
「長門さん、すいませぇん・・・」
「別に・・・」
朝比奈さんはお茶を急いで長門に出した。
ま、朝比奈さんじゃこれが限界か。
「朝比奈さん、おかわりくれますか?」
朝比奈さんに湯飲みを差し出す。朝比奈さんはせっせとおかわりを持って来た。
俺はその湯飲みを朝比奈さんの足に落とす。
「ふえぇ!あ、あついですぅ・・・」


66:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:01:23 qgcNKZSr
>>65の続き

「すいません朝比奈さん。手が滑っちゃいました」
朝比奈さんは足を押さえながら他人に聞かれないように、小さな声で俺に言ってきた。
「キ、キョンくん・・・話が違いますよぉ、私にはもう何もしないって・・・」
「すいません。さっきのは本当に手が滑ったんですよ」
「そうなんですかぁ・・・」
「本当ですよ。信じてください。
「わかりましたぁ・・・」
朝比奈さん、そんなんだからあなたはすぐに騙されるんですよ。しかも二度も。
「とりあえず朝比奈さん、新しいお茶を持ってきて下さい」
「は、はい」
俺がお茶をこぼした件に関しては、さすがのハルヒも何も言ってこなかった。まあ、自業自得でしょ。とでも思っているのであろう。
朝比奈さんは、落ち込んだ様子で新しいお茶を用意しに行った。
朝比奈さんはビクビクしながら俺に新しいお茶を手渡す。
怖がる姿も可愛いですよ。
「どうしたんですか、朝比奈さん。具合いでも悪いんですか?」
「ひぃえっ!だ、大丈夫ですよぉ・・・」
「いえ、念のために一応保健室に行きましょう」
「でも、ほらっ!こんなに元気ですしぃ・・・」
朝比奈さんは準備運動のように体を動かして見せた。
「でも、さっきお茶こぼした所を火傷してるかもしれませんよ?」
「だっ、大丈夫ですよぉ、そんな大した事ないですぅ・・・」
「いえ、行きましょう。朝比奈さん」
「は、はい・・・」
「ちょっとキョン!なんでみくるちゃんは心配して、あたしは心配してくれないワケェ?不平等よ!仮にもあたしはSOS団の団長なのよ!少しは敬いなさいよ!」
「お前が火傷してるんだったら、そんなのんびりしてないで、すぐさま俺でも引っ張って保健室行くだろ?それに、これは俺のミスだし」
「それもそうだけど・・・まぁ、お茶がかかったのはほとんど制服だったし・・・ちょっとピリッっと来ただけだったし。でも、少しは団長を気遣いなさいよ!」
お茶がかかったのはほとんど制服ねぇ。
「悪かったハルヒ。今度からはもっと敬うようにするからさ、てなわけで俺は朝比奈さんとちょっと保健室に行ってくるぞ」
「わ、わかったわよ。でも、治療が終わったらすぐに帰ってくるのよ!」
わかってるよ。治療が終わったらすぐに帰ってくるさ、治療が終わったらな。
「じゃあ行きましょう。朝比奈さん」
「は、はい・・・」
「みくるちゃん!キョンに変な事されたらすぐに私に言いなさい。とっちめてあげるから!」
「わ、わかりましたぁ・・・」
俺は部室を出るなり急いで階段を降り、朝比奈さんを廊下の隅に追いやった。
「どういうことですか?朝比奈さん」
「え、なっ何がですかぁ・・・」
「何がですかぁ。じゃないですよ。あなた俺が言ったこと守らなかったですよね?」
「え・・・ち、ちゃんと守りましたよぉ・・・」


67:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:02:37 qgcNKZSr
>>66の続き

朝比奈さんはかなり怯えて、目からは涙を滲ませている。
「じゃあ俺があなたに命じたことを、言ってみてください」
「え、あのぉ・・・涼宮さんにお茶をかけるのとぉ・・・長門さんに絶対にお茶を出さないのとぉ・・・」
「それですよ朝比奈さん。俺は長門に絶対にお茶を出すな。と言ったんです。なのに朝比奈さん、あなた長門さんに出しましたよね?お茶」
俺は問い詰めるような口調で迫った。
「でもぉ、あれは涼宮さんがぁ・・・」
「ハルヒは関係ありませんよ。俺は絶対に出すな。と言ったんです。それにハルヒにもお茶をかけてないですよねぇ。ハルヒは、お茶がかかったのはほとんど制服だったと言ってましたよ?」
「え、あ・・・それは・・・」
「俺はハルヒの制服にお茶をかけろなんて一言も言ってませんよ。俺はハルヒに、かけろと言ったんです」
「で、でもぉ・・・涼宮さんに・・・」
どもってしまって何を言ってるかよく聞こえない。
「ハルヒがなんですか?」
「で、でもぉ・・・ひくっ・・・ひくっ・・・」
朝比奈さんは泣き出してしまった。
「泣いていてもわかりませんよ。朝比奈さん」
なんか小学校の先生になったみたいな気分だな。
「す・・涼宮さんにそんな・・ひくっ・・・ひくっ・・・」
まったくじれったい人だ。あんまりここで無駄な時間を過ごしたくないのだが。
あんまり遅れたら、ハルヒへの言い訳を考えなければいけなくなる。
「朝比奈さん、あなた長門みたいになりたいんですか?なんなら今からでもしてあげますよ」
ここで朝比奈さんが気絶してもハルヒへの言い訳はいくらでもある。具合いが悪くなったので早退した。とでも言えばいい。
むしろこれ以上時間がかかるようなら、そっちのほうが好都合だ。
「どうしますか、朝比奈さん?」
俺は朝比奈さんの肩をギュッっと掴んだ。
「ひくっ・・・本当にごっ・・・ごめんなさい・・・うっ・・・だからそれだけは・・・」
「謝られても困りますよ。こっちにも時間が無いんです。俺はこのまま無駄な時間を過ごしたくないんですよ」
俺はさらに力を込めた。
「お願いですぅ・・・今度からはちゃんとやりますからぁ・・・」
「朝比奈さん、俺をあんまり困らせないで下さい。今度からなんて言葉信用できません」
「じゃ・・・じゃあ私はど、どうすればいいんですかぁ・・・ひくっ・・・」
どうすればいい?そんな事聞かれても困る。俺はただ朝比奈さんを追い詰めたいだけなんだからな。
それにもう選択肢は一つしか無い。
何事も上の者を待たせたり、上の者に反抗したりすると、状況は芳しくない方向へ向かうということだ。俺の経験上な。
「朝比奈さん、謝るのが少し遅かったですね」
「そ、そんなぁ・・・ねぇお願いキョンくん、何でもするから許してぇ・・・」
「本当に何でもしてくれるんですか?じゃあ素直に諦めて、俺に殴られてください」
俺は握り拳を振り上げた。
「そ、それだけは・・・」
「でもあなた、何でもするって言ったじゃないですか?」
「ほ、他の事なら何でもやりますぅ・・・」朝比奈さんは俺にすがり付いてきた。


68:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:05:03 qgcNKZSr
>>67の続き

仕方ないな。ま、俺だって鬼じゃない。慈悲の心ぐらいは自分にもあると思っている。
「今度こそ本当ですか?・・・じゃあ、鶴屋さんって何部ですか?」
「え・・あ・・・書道部ですぅ・・・」
「書道部はまだ活動してますか?」
「は、はい・・・多分・・・」
「じゃあ鶴屋さんを呼んでください」
「呼ぶだけ・・・ですか?」
朝比奈さんは気が楽になったのかほんのわずかだが、落ち着いた表情に戻った。
「もちろんです。これでさっきのミスの分は、帳消しにしてあげます」
「で、でも・・・鶴屋さんを」
俺は朝比奈さんのオドオドした話しに割り込んだ
「そろそろ時間だ。これ以上ハルヒを待たせると何言われるかわかったもんじゃ無い。俺は先に戻りますよ」
「あ、あのぉキョンくん・・・」
「安心してください。朝比奈さんは保健室で休んでる。ということにしときますから」
「そうじゃなくて・・・」
わかってるさ、鶴屋さんを呼んでどうするのか、と聞きたいんだろ。
「だからそのことや時間も考えて、鶴屋さんと来て下さいね。朝比奈さんは一応病人と言う事になってるんですから」
「だ、だから・・・そうじゃ・・・」
今教えるわけには行かない。大事な朝比奈さんの身代わりが来なくなってしまうからな。
「じゃあ朝比奈さん、お願いしますよ」
「あ・・・あのぉ・・・」
「安心してください。何もしませんから」
そう、朝比奈さんには何もしませんよ。
「本当ですか・・・?でもさっきみたいにまた嘘ついたり・・・」
「大丈夫ですよ」
「わ、わかりましたぁ」
扱うのが簡単な人だ。
部室に戻った途端ハルヒの声が響き渡った。
「二人とも遅いわよ!まったく何してたのよ!・・って、みくるちゃんは?」
「朝比奈さんなら、保健室で休んでるぞ」
「ふ~ん、丁度いいわ!あたし、二人が戻って来たら帰ろうと思ってたの。用事があるのよ、用事が。団長も楽じゃないわ」
なんの用事だか。どうせまた下らん事でも考えているのであろう。いい加減巻き込まれるのはごめんだぞ。
「そうそう、アンタが弱ったみくるちゃんにイヤらしい事しないように監視係が必要ね。有希、暇でしょ?キョンと一緒にいてあげて」
長門はコクリとうなずいた。
まったく俺は盛りのついた犬かなんかか。
「じゃあ、あたしはみくるちゃんに挨拶して帰るとするわ」
そうかい・・・な、なんだってー!今、保健室に行かれるのは非常にマズイ。
俺はハルヒをなんとか説得し、そのまま帰らせるように促した。
ハルヒはムスッとしてすごく不機嫌そうに帰って行った。ま、保健室に行かれるよりはマシだろ。
しかしなんだ、こうなるんだったら早退したことにしておけばよかったな。
ハルヒにも見せてやりたかったが残念だな。いや、むしろいないほうがよかったのかもしれんな
また、長門と二人か・・・。


69:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:07:07 qgcNKZSr
>>68の続き

俺は誰も座ってない団長席に座る。長門は平然と本を読み続けている。
さっき俺にあんなことされたのに、よく平気で本を読んでいられるな。
こうしているのも暇だな。
「おい、長門」
「・・・何?」
あんな事されたのに言葉を返してくれるよ。本当にこいつには感情なんて無いんじゃないのか?
「さっきの大丈夫か?」
「まだ少し痛む」
「そうかよ」
俺は目の前にあったディスプレイを長門向かって投げつけた。
ディスプレイは長門の額にクリーンヒット。長門は衝撃で椅子ごと倒れる。
長門はゆっくり起き上がろうとする。俺はすかさず下から蹴り上げた。
思いの外、長門は勢いよく飛んだ。
壁にもたれ、ぐったりしている。
長門が読んでいた本を手に取り、力任せに破き。長門の上に落とす。
そしてコンピ研の連中から頂戴したノートPC1台を取り出し、長門の体に目掛けおもいっきり投げつけてやった。
ノートPCは長門の腹に命中。またゲホゲホ言ってやがる。
ぐったりする長門に
「長門、ゴミぐらい片付けろ」
俺は長門の本棚を指差し言った。
「ゴミではない・・・本」
「どっちでも同じだよ。ゴミはゴミ箱に捨てないとダメだろ」
俺は本棚の本をいくつか長門に投げつけた。
そして長門のバッグをひっくり返し、中の荷物を頭の上から落としてやった。
「いつかのお礼だ」
俺は長門の頬に膝蹴りを食らわした。
長門は勢いよく掃除用具入れと激突する。うるさい金属音が鳴り響いた。
ふと、外を見ると朝比奈さんと鶴屋さんが渡り廊下を歩いて来ていた。
この状態で部室に入られても逃げ出されることは明確なので、俺は渡り廊下まで急いで走って行った。
なんとか間に合った。
「あれ?キョンくんじゃないかっ!お久しぶりにょろ」
相変わらずうるさい声とムカつく口調だ。その「にょろ」とか言うのはわざとやっているのか?
まあどっちにしろ死んだ方がいい。
「お久しぶりですね。鶴屋さん」
「なんかみくるに呼び出されてさっ!キョンくん話があるんだって?悩みがあるなら相談に乗るよっ!」
「そうですね。相談と言えば相談ですかね」
俺は朝比奈さんに視線を向けた。しかし朝比奈さんはすぐに視線を下に落とした。
何もしないと言ったのに何を怖がっているのだろうか。朝比奈さんは見ているだけでいいのに
「鶴屋さん、今日あなた呼んだのは、朝比奈さんの身代わりになってもらうためです」


70:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:08:57 qgcNKZSr
>>69の続き

そう言い俺は鶴屋さんの腹をおもいっきり殴った。
「うっ、ゲホゲホ・・・キョ・・ン・くんど・・・ゲホゲホ・・・」
「鶴屋さん、何言ってるんですか?よく聞き取れませんよ」
俺は痛そうに腹を抑える鶴屋さんの背中に手を叩き付けた。
「鶴屋さんは廊下に倒れ込む」
「キ、キ、キョンくん・・・な、な、な、何もしないってぇ・・・」
呂律の回らない声で言ったのは朝比奈さんだ。
「俺はあなたには何もしないと言ったんですよ」
地面に倒れ込んだ鶴屋さんに足蹴りを食らわす
鶴屋さんは倒れたまま何も喋らない。
俺は朝比奈さんのほうを見た
「俺だって鶴屋さんにこんな事はしたくないですよ」
「なら、もうやめて・・・」
「朝比奈さん、あなた何もわかってないでしょ?これは本来あなたが受けるべき罰なんですよ?」
「で、でもぉ・・・つ、鶴屋さんが、死んじゃいますよぉ・・・」
「よく言いますね。こんな状況にしたのはあなたなんですよ?自分の罪を鶴屋さんに着せた、あなたのせいなんですよ?」
「で、でもぉ・・・本当に・・・死んじゃいますよぉ・・・」
まったくうるさい人だな。
じゃあ直接聞いてみようじゃないか。
俺は鶴屋さんの長い髪を引っ張ってたぐり寄せ、顔に数発ビンタを食らわせた。
「う・・ゲホ・・・」
ほら、生きてるだろ。人間そんな簡単には死なねぇよ
鶴屋さんはしきりに何を呟いている。
「お願い・・・キョンくん・・・離して下さい・・・」
いつもの馬鹿みたいな口癖はどうしたんだ。使える余裕も無いのか?
俺は素直に離してあけだ。何度も言うが、俺は鬼じゃないからな。
鶴屋さんは廊下に倒れたまま手を伸ばして、朝比奈さんに助けを求めている。
「朝比奈さん、助けるのは自由ですが、どうなるかわかってますよね?」
「・・・」
朝比奈さんは下を向いたまま黙りこくった。
やっぱり人間、いざとなったら自分が1番大切なのさ。
「というわけで鶴屋さん、諦めて下さい」
俺は朝比奈さんに向かって伸びる手を踏み潰した。
「きゃあっ!・・・み、みくる・・・」
「だから、呼んでも無駄ですよ。朝比奈さんはあなたより、自分の体の方が大切なんですから。ですよね朝比奈さん?」
朝比奈さんは下を向いたまま喋らない。
そろそろいい時間だな。今日はこれぐらいにしておくか。
俺は二人を置いて部室に戻った。
そこには長門が一人こちらを向いて立ち尽くしていた。部室も綺麗になっていた。
「あなたには重大なエラーが発生した。」
何を言ってやがる。エラー?ふざけんな。俺は機械じゃねぇ。お前と同じにするな。
「なんの事だ?」
「修正を施す・・・」
修正?わけがわからねぇ。何を言ってやがるんだコイツ。
「・・・あなたの情報結合を、解除する・・・」
「おい、待て!」
「情報結合解除開始・・・」
「長門!」
「・・・」
逆光で長門の表情はよくわからなかった。でも心なしか俺には淋しげに見えた・・・。
たぶん気のせいだ。


fin


71:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:10:46 qgcNKZSr
お次は
いじめカッコ悪いさんの傑作です。
どうぞお楽しみください。

俺の後ろの席には涼宮ハルヒが座っている。
そしてその周りを取り囲む女子達、ハルヒに浴びせられる罵詈雑言、聞こえないフリをするハルヒ……
五回堕ろした、汚い、ヤリマン、売春婦、ブス、図に乗るな、害児etc...
よくもまぁこれだけ汚い言葉がでるものだ。



なぜこんな状況になってるかと言えば、それはもうハルヒに原因がある。
ワケの分からん自己紹介をしたうえ、奇狂な振る舞いをし、挙げ句わざわざ話しかけてくれる女子に不遜な態度をとれば、どんな結果になるかなんて目に見えてる。これでいじめられないほうがオカシイ。
男子はともかく、女子は完全にこいつを外している。
さすがにハルヒも一人ぼっちは嫌だったらしく、様々な部活に入ってみたようだ。だが、恐らく女子特有の情報網というやつだろう、どの部活でもハルヒは嫌われもののようで一日所属しただけで全ての部活を辞めていた。



そんなこんなでゴールデンウィークが空けた一日目、俺は教室に入るなり女子に話しかけられた。
誰だっけ?確か朝倉?
「ねぇ涼宮さんて頭おかしいわよね、そう思わない?」
さすが委員長、おっしゃる通り。かなりオカシイですよ。
「でね、女子の間でもスゴイ嫌われてるわけ。もう正直転校しちゃって欲しいのよ。」
こいつ黒いな。
いつもハルヒに優しく話しかけてたの、ありゃなんだ?
「委員長だし、立場ってものがあるじゃない?ホントは話しかけたくないの。そこでお願い、ちょっと今から涼宮さんに話しかけてくれない?大丈夫、あとはみんなで上手くやるからさ」
そういうと、いつの間に集まったやら五組の女子の中でもとりわけ目立つ奴らがニヤニヤ笑っていた。
女ってやつは怖いね、逆らわないほうがよさそうだ。
「わかったよ、話しかけてみる。」
しかし、何を話しかければいいんだ?こんな頭のおかしな奴にはなすことなどないぞ……仕方ない食い付きそうなネタで適当に
「曜日によって髪型変えるのは宇宙人対策か?」
涼宮ハルヒに話しかけてみた。
「いつ気付いたの?」
「んーちょっと前だ。」
その後何を話したのかよく覚えてない。なんか知らんが妙に嬉しそうだったな。やっぱ寂しかったのか?


休み時間に谷口と国木田が話しかけてきた。
「おい、キョン!!どーいうことだ?なんで涼宮なんかと話してるんだよ?」


72:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:12:27 qgcNKZSr
>>71の続き

「昔からキョンは変な女が好きだからねぇ」
「誤解を招くようなことを言うな」
俺までいじめられたら堪らん……。と、朝倉が近付いてきた。
「私も聞きたいな。私が話しかけても何も話してくれない涼宮さんが、どうやったら話すようになるのか、コツでもあるの?」
コツなんか知るか、大体お前が頼んだんだろぅが。なーんて言ったら標的決定だからな、適当に相槌うっとくか
「分からん」
「でも、よかった。涼宮さんいつまでもクラスで孤立したままじゃ困るもんね。一人でも友達が出来たのはいいことよね。」
「友達ねぇ……」
「これから何か伝えることがあったら、貴方から伝えてもらうようにするから」
おいおい勘弁してくれ。何考えてんだ?さっきも上手くやるとか言って何もしてくれなかったじゃねぇか。
「だが、ちょっと待てよ。俺はアイツのスポークスマンでも何でもないぞ!!」
「お願い」
そう言って眩しいばかりの笑顔を俺に向けてきた。ハッキリ言ってメチャクチャ可愛いが、黒さを知ってる俺には恐怖以外の何者でもない。
チャイムが鳴り、谷口や国木田が席に戻った後に朝倉が耳元で囁いた


「今日、放課後教室に残っててね。」


何があるんだよ。
ホントはさっさと帰りたかったのだが、さすがに朝倉に逆らうのは怖いね。おとなしく教室に残っていた。
時間が経つにつれ教室に残ってる人間は俺と朝倉、それと今朝の数人だけになっていった。
その数人と朝倉は俺の周りの席に腰かけ、話しかけてきた。
「ねぇ、涼宮さんとは仲良くなれそう?」
「仲良く?」
「そ、仲良く。彼女と仲良くなって欲しいのよ。うーんと」
「なぜだ?」
こいつら何を企んでるんだ?俺が涼宮と仲良くなったら、仲間ができて転校しなくなっちまうぞ?
「仲良くなって終わりじゃないのよ。」
今まで黙って聞いていた女がニヤニヤしながら口を開いた。これは……誰?やたら活発そうな奴だ。
「仲良くなって、裏切ってやってよ。」
そう言って、その女子は周りの女子とクスクス笑いあった。こいつら皆どれだけ黒いんだ、ホント怖いね…。
「実は他の男子にも頼んでみたんだけどね、話が続いたのは貴方だけなの。だから貴方が頑張って。」
そう言って朝倉は俺に笑いかけた。こいつ、とんでもない委員長だな……まいっちまうよ。
断るわけにはいかないんだろうなぁ。
「わかったよ。でも保証はできんぞ。」
「いいわ。でも出来る限りの頑張りを期待してる。
一応私のアド教えておくから、毎日報告してね。こっちの要望もメールで伝えるわ。


73:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:13:50 qgcNKZSr
>>72の続きであります

じゃ、今日はありがと♪また明日ね」
そう言うと朝倉、他数名はキャッキャッと笑いながら帰っていった。まったくいくらなんでもやりすぎだろ……。
明日からどうなるんだかなぁ
次の日から、ホームルーム前に涼宮ハルヒに話しかけるのが日課になっていた。それとは逆にハルヒに対する目に見えるイジメはなくなっていた。
朝倉がメールで作戦がとか言ってたのと関係があるのかもな。
やれやれ、なんで俺が。
しかし攻撃目標になるのは勘弁だ。いじめに立ち向かうようなバカは道徳の教科書中の人間だけだ。



そんなある日のこと。俺はいつものようにハルヒと話していた。
前はハッキリ喋らなかったハルヒだったが徐々に打ち解け、今では俺と談笑している。意外と可愛いなコイツ……
だが、そんな俺らに近付いてくる女子が数名。
あの日の教室にいた、朝倉以外の女子生徒だ。何か企んでいるのは明らかだった。
「ちょっと、このヤリマン!!何キョン君に話しかけててるのよ?」
「誘ってんじゃないわよ!!」
「あんたみたいな淫売がクラスにいたら恥なんだけどー」
以前は一言二言で済ませてたのに今日はしつこいな。それにハルヒもいつになく辛そうな顔をしている。前は平気な顔してたのにな。
「キョン君、こんな淫売ほっといてアッチで話そうよー。」
「そうそう、性病うつされちゃうよ。クラミジアー」
「キャハハハ……」
そう言って、俺の手を引いた。
「ほらほら、行こうよー」
手を引かれ立ち上がった俺は、ハルヒの方に目をやった。頬杖をついたままずっと窓の外を見ている……
「ねぇ、クラミジアは誰にうつされたの~?あ、誰か分かんないよね~ごっめ~ん」
「なんでシカト~私のこと嫌い~?」
俺の手を引く女子以外は未だにハルヒに絡んでる。今日はホントに徹底的にやってやがる……っつかハルヒもよくシカトを続けられるな。辛そうだが。
「そぉだ、私達と話したくないならキョン君に聞いてもらおうかぁ~」
「ねぇ、キョン君。誰にクラミジアもらったか聞いてよ~キャハハ…」
いくらなんでも言えるかよ。冗談じゃない。
「いや、俺は……」
「言わない気?朝倉さんに言いつけちゃおうかなぁ……」
!!
耳元で手を引いていた女が囁いた。こいつら、最初からその気だったのか。
俺は覚悟を決めてハルヒに聞いた。
「だ、誰にうつされたんだ?クラミジア」

ガタッ
涼宮ハルヒはうつ向いたまま立ち上がり教室を飛び出していった。
「キャハハハ、みたアレ~」馬鹿笑いする女子に囲まれ、俺はハルヒの後ろ姿が消えていった廊下の方を見つめていた。
クラスは何事もなかったようだ。誰もハルヒなんか気にしていないのか?
授業が始まり、英語の教師が教室に入ってきた。
「あら涼宮さんは休み?」
さすがに教師は気付いたようで、誰とも知れず問掛けてくる。
「先生、涼宮さんは朝から気分が優れなかったみたいですから保健室かもしれません。」
「あら、そうなの。ありがとう朝倉さん。では授業を始めます。」
さすが委員長。担任以外からの信頼も厚いね。しかしよくもまぁ口から出任せをそこまで列ねられるもんだね。


74:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:14:44 qgcNKZSr
>>73の続き

ん?

感心しながら朝倉をみてると、当の本人からメールがきたようだ。
『お願い☆』と題されたメールに書いてあったことは以下のようなものである。
【みんなから聞いたよ。ご苦労様。で、お願いなんだけど涼宮さんを探して、仲直りしてきて♪追い込み足りないしさ。お願いね☆】

簡単に言うなぁ、おい。っつかまだ俺を巻き込む気かよ。
ま、逆らうのは得策じゃねーし従うしかないけどさ。俺は平和に過ごしたいしな。しかし、いつ探しに行けばいいんだ?場所も分からないのに。
と、朝倉から二通目のメールが来てやがる。
【さっき一組の女子から涼宮さんが屋上に行ったって情報がきたから、屋上探してみて。
それから五十分になったら前の席の子が部屋から出られるように細工してくれるから、すぐに探しに行ってね☆】
細工?なんだそりゃ

「先生!!」
そう言って手を挙げた前に座る女子は、俺が気分が悪そうだと先生に告げた。
成程ね。
まぁこうなれば俺は自由に探しにいけるわけだ。
しかし前の席の子は、あの日教室にいたメンバーには含まれてない、おまけに一組の女子…か。
どうやら朝倉に逆らうのは一年全員を敵に回すことになるみたいだな。



そんなことを考えながら、俺はハルヒを探すため屋上に足を向けた。
屋上にあがったとこにある踊り場に、涼宮ハルヒはいた。少しうつ向き加減で落ち込んでいるようだ。
俺に気付いたのか、目に溜っていたものを拭いこちらを睨んだ。泣いてたのか?
「何しに来たのよ!?授業中でしょ?まだ馬鹿にし足りないわけッ!?」
やれやれ怖い怖い。触らぬ神になんとやらだが、この神様に触らないと、もう一人の神様とその周りにいる堕天使共の餌食にされちまうからな。
しかし俺への「お願い☆」という名の指令はなんだったか?確かこいつと仲直りしろ、だったか。やれやれ
「さっきは悪かったな。」
「えっ?」
ハルヒはキョトンとした顔を見せた。
「だから悪かったって。俺もアイツらに弱味握られててさ、逆らえないんだ。」
まぁ脅されてるのは事実だし、嘘にはならんだろ。ハルヒが信じてくれればいいんだけどな。
「やっぱり。ううん、私こそさっきは悪かったわね。」
おやおや意外と単純なバカみたいだな。こーゆーとこはホント可愛いな。
「でも、授業はいいの?」
「いいんだ、一秒でも早く謝りたくて抜けてきた。」
そういうと、ハルヒの顔は初めて見るライオンに感動したようにキラキラ輝いた。おめでたい女だな。だからイジメられんだよ……。
コイツの顔がキラキラ輝いたのは一瞬で、すぐにまぁなんというか複雑な顔になった。
「ふーん、わざわざ授業サボってまでご苦労様。でも一応あんなこと言ったんだから、謝るのは当然よね」
「そうだな。」
そんなこと言ってるからイジメにあうんだよ、このアホ。
「そぅねぇ、じゃあアナタにさっきの罰を与えるわ」
まだ言うか、この馬鹿女は……
「なんだよ、罰って」
何を言うつもりなのかはしらないが、俺にはお前の探してる宇宙人やら未来人やら超能力者を連れてきたりはできないぜ。
「そんなんじゃないわよ!!」
そう強く言った後ハルヒは、少し寂しそうに顔を赤らめて言った。


75:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:15:52 LCBH8a1H
>>59
いや、完成した作品はまとめサイトの方があるから載せなくて大丈夫だ!


俺は >>46を見て、未完のままの作品の作者のうちの誰かだと思ったんだ
だから、できれば最初から載せてくれれば読みやすくてありがたいと言ったんだよ
とにかく誤解を招いてすまん


とりあえず、まとめサイトあるから完成した作品を貼らなくていいよ!




76:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:16:50 qgcNKZSr
>>74の続き

「次の時間がはじまるまで、ここで一緒にいなさい。」
やっぱ寂しかったのかな、こいつ。すげぇ楽しそうに話しやがる。
いじめられんのは自業自得として、こうしてると可哀想になってくるな。
と、授業終了のチャイムだ。
「ほれ、次の授業が始まるまでに帰ろうぜ。次は現国だろ?先生厳しいしよ…」
「帰りたくない。ここにいたい。一緒に…いなさい。」
無茶言いやがる。
「そう言うなよ。戻るしかないだろ。」
「……そうね。」
そう言って、無理に笑ったハルヒは先に階段を降りていった。
「あんた、思ったよりイイ奴ね!!」


一度振り返り、そう言って元気に走っておりてゆくハルヒを見送る俺に、朝倉からのメールが届いた……。

【涼宮さんより、後に教室に帰ってきてね☆それから貴方が教室に帰ってきたとき、私がする質問には、私の言うとおりに答えてね♪】


筋書きは出来上がってるわけか。
俺は朝倉のメールに恐怖しながら重々しい足取りで教室へかえっていった。


今度は何が待ってるんだろうね。
教室に戻るともう授業が始まっていた。先生に謝辞を告げつつ席につく俺を微笑みながら見るハルヒ……
誰のせいだと思ってやがる、忌々しい。
ま、さすがに朝倉達も授業中にハルヒイジメはやらないようだ。


77:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:19:28 qgcNKZSr
>>75
ですが>>60から
ええんちゃう?っというお言葉をもらいましたし。。。
自分としては一回やったからには全部載せるときがすまないですね。

78:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:24:23 LCBH8a1H
>>77
俺が早とちりしたのがそもそも悪かったのだけど…

なぜ…載せるんだ?
まとめサイトあるんだから載せなくていいじゃないか…
職人さんだってあまり嬉しいとは思わないんじゃないか?

79:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 14:29:27 qgcNKZSr
そうすね。
まー一応は
僕のアレは役に立ったんですかね?
セーブしてよっかったですね。

ところで途中まで書いた人たちは
どこに言ってしまわれたんでしょうかねー?
誰か続き書いてくれませんかねー?

80:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 15:31:46 PGZPA/yc
私、火曜サスペンス劇場風の涼宮ハルヒの
いじめの話を考えたのですが・・・

次に書きます。

81:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 15:52:01 0G+tOMgm
>>80
全部書いてあるなら投下しちゃえば?

82:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 17:25:48 PGZPA/yc
>>81
>>80は明日か明後日に延期

83:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 17:29:37 p/fSD+N/
>>79
おまえは役に立とうとしなくていいから、2年ぐらいROMってなよ
もし2年も待てないようなら、もう来なくてもいいよ^^

84:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 21:22:44 rHhjovfy
多分、前スレにも来てた子だろ…レスの特徴的に
とりあえず初心者板池

85:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/03 22:25:30 S1h+pXRb
>>79
無駄な事に容量を使うな

86:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 03:48:56 mTAecuPR
何で終わったやつをまた載せてるんだ?
無駄に容量減るぞ?

87:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 11:10:02 cmjPXrQf
また載せるとかw

勘違いしすぎのアホww

88:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 14:47:30 JcBO2fGN
>>45
あの作品を書いてた者です
もうちょいで全部書き終わりそうなので完成したら投下します

89:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 15:12:27 kFSsFoBU
>>88
wktk

90: ◆d58ZPgKEsE
07/04/04 15:48:52 H9m6eQze
では、書きます
でも、いじめからかけ離れてるかも・・・
タイトルは「SOS団殺人事件」

91: ◆d58ZPgKEsE
07/04/04 15:54:29 H9m6eQze
>>90は訂正

タイトルはまだ決めていない

92:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 16:44:53 7PeQPkQc
はやく書けよクズ

93:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 17:23:48 m8SCL1O6
>>92
なんて事を言うんだ

94:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 20:35:29 uxT+M7gj
なんかレベルの低下が著しいな

95:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 20:49:28 j/nKFGse
最初のスレに戻った感じだな

96:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/04 22:01:00 sangfLzc
香ばしい新人さんがあらわれちゃったからな

97:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 03:02:57 cDfnndwU
まー
にぎやかでいいじゃないですか

98:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 03:52:11 rRpD5vtg
前スレの終わり頃から顕著にレベル落ちてる
眉根寄せっぱなしで顔攣りそう

99:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 04:27:42 v/IeG9NZ
てか厨が湧き杉
前スレの最後のほうなんか目も当てられん

100:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 08:33:39 SMNdASso
朝倉さん溺愛してる人のが読めればそれでいい
TKさんは消えちゃったし
あと短いデレデレハルヒ書いてた人
それから朝倉にキョンをとられて狂ったハルヒ書いてた人←これTKさんだっけ?
俺の歪んだアンテナが反応したのはこれくらいかな
他にもあったけどちょっと思い出せない

101:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 10:28:29 jNSex7JH
春休みなんだからスレの低年齢化はしようがない
一時的だから気にすんな。

102:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 10:39:45 RtlGvCGu
俺は消失長門の憂欝ってやつと小指でぎゅっってやつがお気に入り
ただの宇宙人萌えなのかもしれんが
なんかこう暴力じゃなくて精神面にじわじわ来るようなやつがいい

103:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 10:44:22 cDfnndwU
いじめってどうやって解決したほうがいいの?

104:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 10:48:15 SMNdASso
それはリアルでの話か?
作劇上の技術の話か?
どちらにしろ自分の思うようにとしか言えないかな

105:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 10:54:21 cDfnndwU
>>104
リアルで
その子もうちょっとで
自殺しそうだし

106:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 10:59:46 aRUMNSur
>>105
警察

107:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 11:00:43 10tRdC+m
>>105
また、お前か。ROMってろと言われたばかりだろ
それにそういう話をしたいなら、他のところで話せ


108:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 11:11:56 uoWJHpyC
>>105
状況による
というかこんな場所でアドバイス受けてる場合じゃない
それくらいわかってくれ

109:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 11:27:55 X5K6MQ22
>>105
人生相談は人生相談板へ
新参は初心者板へ
かまってチャンはVIPへ

110: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 11:39:59 hozOjSAD
>>90
タイトル変更します
タイトルは「爆弾」です。

111: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 16:01:28 hozOjSAD
俺は、昨日も国木田、谷口にいじめられて、
何回血を吐いたか・・・
「はぁ・・・」
ため息をした。
「まあいいや。国木田も谷口も今日はいないみたいだし・・・」
その時、俺にある事が浮かんだ。
この日、俺はSOS団には行かず、そそくさ、家の近くのホームセンターに行き、
ひもや、火薬、ナイフなどを買い、家へ帰った。
出迎えたのは、妹だった。
「キョン君、ただいま~」
それをいうなら、おかえりだろう。
いい加減、わかってくれ、妹よ。
俺は、自分の部屋に入り、爆弾を作りはじめた。
あんまり手先は器用じゃなかったが、パソコンのサイトを見ながら、見よう見真似で作っていた。
その時だ。
「あれ~?キョン君何してるの~?」
妹だった。
「いや、なんでもない。」
「ふぅん・・・」
どうしよう、見られた。見られたからには生かしてはおけない。
俺は、台所に行き、妹にこう言った。
「妹よ、ジュース飲むか?」
「うん。」
妹はテレビを見ていた。
その隙に俺は、ジュースに粉状の睡眠薬を入れた。
「妹、ジュースだ」

112: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 16:25:18 hozOjSAD
「ありがとう」
俺には罪悪感は無かった。あるのは、爆弾を作っているのをばれないようにしなければ、
その気持ちが強かった。
「おいしいか?」
「うん、お・・・い・・・・・・・しい・・・・・・・・・・・・よ」
妹は眠るようにソファで倒れた。
これで、3日間は寝るだろう。
幸い、親は、3日間仕事でいないみたいだし、学校も休みだ。
俺は、妹の部屋に妹を寝かせ、自分の部屋で再び、爆弾を作った。
俺は、爆弾作りに夢中になり、3日間朝、昼、夜の飯を食べるのも忘れてしまった。
あれこれして、爆弾は完成した。
時限爆弾だ。保障は出来ないがな~。
妹は、3日目にしてやっと起きた。
「あれ、キョン君、おはよう」
きっと、三日もすれば、爆弾作りのことも忘れてるだろう。
おれは、そう思い学校に登校した。
爆弾とナイフを持って。

113:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 16:44:16 aRUMNSur
新作ktkr

114: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 17:06:32 hozOjSAD
ハルヒは、みんなにいじめられていた。
「がはっ!!・・・・・・・・・・・・・・うっ!!・・・・・・」
腹を何度も、蹴られていた。
何度も吐血し、左目からも血が出ていた。
ハルヒは、声にならない声で、殴っているやつの胸を、ナイフで刺した。
そいつは、心臓に達する大きな傷だろう。
血が止まらない。死んだ。
ハルヒは教室から逃げた。
一方、長門も同じくいじめられていた。歩いていたら、わざと1人の女子生徒に転ばされた。
「あっ、ご~め~~~ん」どう見てもわざとだ。
長門は、転んだ拍子に、ひざをすりむいた。
またあるやつは、長門に、転んでいたとき、思いっきり、かかとにカッターナイフの刃をつけた上履きで、
背中にかかとおとしをした。
長門は、血を吐き気絶した。
先生は、長門を見ても何も言わなかった。
学校が終わるまで、長門は、息をすることはなかった。
そんなこんなで、夕方、部室に行ったら、涼宮だけがいた。
「ちょっと、キョン、木曜日、なんで部室に来なかったの!?」
木曜日といったら、ホームセンターに行ったころだろ~。
「あんた、何様のつもり!?それでも、SOS団の一員なの!?」
あ~、うるせぇ。
「黙ってろ。」
「はぁ?」
「黙ってろって言ってんだよ、このやろ―――!!!」
おれは、そこにある花瓶でハルヒを殴った。
「痛いわね~、何すんのよ!!」
まだ立ってやがる。俺は、涼宮の顔をカッターで切りつけ、
ハルヒが顔をおさえているすきに、何度も背中に肘うちをし、
こういう体制の時→OTL は思いっきりかかとおとしを何度もし、
とどめに、ナイフで涼宮の背中を刺した。
それを、偶然に朝比奈さんに見られた。
朝比奈さんは逃げた。しかし、制服の裾が見えていた。
「朝比奈さん、いるのは分かってるんです。出てきてください。」
「キョ、・・・キョン君・・・・・・・何する気・・・・・・?」
「悪いですけど、見られたからには、殺すしかないですね」


115: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 17:29:38 hozOjSAD
「え、・・・・そ・・・そんな・・・・・・・」
俺は、涼宮ハルヒに刺しているナイフを抜いた。
「大丈夫ですよ。すぐにあなたを天国に行かせてあげますし、
痛みなんて、死んだらすぐに消えますよ」
俺は朝比奈さんに詰め寄る。
「お願い、キョン君、・・・・・・・やめて・・・・・・」
「残念ですけど、死んでください」
そういうと、俺は朝比奈さんの腹に、
“ザクッ”
「うっ・・・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・・・・」
床に、一滴、また一滴と、血の雫が落ちてきた。
朝比奈さんは、吐血した。
「がはっ・・・・・・・」
倒れた。床が血に染まった。
朝比奈さんは、コヒュー、コヒューと小さく息をしながら死んだ。
俺は、何事も無かったかのように、爆弾を持ったカバンをしょって、
部室を後にした。
校門をでようとした時、
「おい、待てよキョン」
国木田と谷口だった。

116:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 18:36:22 +4FhSEye
これは酷い

117: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 18:43:02 hozOjSAD
>>116
すまん。

118:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 18:50:17 v/IeG9NZ
文章表現が甘い、内容の台詞回しも緊張感も甘い
だから私に酷評を受ける。批判を許す

119:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 18:52:16 SMNdASso
続けるのは勝手だが読む気はしないとだけ
グロが駄目とかじゃなく対象に愛がない文章はね

120: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 18:54:46 hozOjSAD
>>118-119
みんなほんとに
すまない

121:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 18:56:54 QGWbJ8AP
まぁ酷いけど自分が書きたかったらいいんじゃないか?自由なスレだし












俺は読まないけど

122:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 18:59:07 SMNdASso
歪んでてもいいんだよ
ただあなたのモチベーションが感じられない
極端な話、性欲でもいいんだ
愛があればもっと文章練れてくると思うんだけどな
偉そうにごめんね

123: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 18:59:13 hozOjSAD
やっぱ失敗作かな~

自分の奴

124: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 19:04:56 hozOjSAD
朝倉涼子の殺人作ったのも
自分なんだが、
アレだけじゃ愛はないと、
作った自分でも思った

125:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:22:09 LsjpG8rk
『涼宮ハルヒの回想』

みんな遅いな…
今日は市内探索の日なのに…まぁ、私が早く来すぎたのがいけないんだけど…
まだ、待ち合わせの時間まで一時間あるわね
ずっと立って待ってるのも疲れるし…ベンチに座って待ってよ…
みんなちゃんと来てくれるかなぁ
はぁ…こうやってひとりでぽつんと座ってると中学時代を思い出すな…
私…いじめられてたっけ…




「ハルヒ、あなた変わった!」
「もう一緒にいたくない!」
「どうしてそんなことをするの!?」
「もう、話かけないで!」

中学に入ると同時に私は小学校からの友達にこんなことばかり言われた
自分を変えるため、面白いことを待ってるだけの女じゃないことを世界に訴えるため、
私はそのためにいろんなことをやっていた
そのことに集中するばかりに、まわりの人が私の行動をどう思ってるかなんて考えてもいなかった
小学校の友達はどんどん私から離れていった。
中学で初めて会った人もそんな私の行動を見て、
「頭がおかしい」
「どうかしている」
「話かけないほうがいい」
「かかわらない方がいい」
私がまるで、何か危険な病気を持っているかのように避けられた
なかには私のことを身体障害者なんじゃないか、と言う人もいた
私は中学に入学して3、4ヶ月もするとクラスでいじめられるようになった
筆箱がなくなったり、教科書がなくなったり…机に「死ね」と書かれてたこともあった
一年生の間はそんなことばかり
けど、私は何を言われても、なにをされても別にかまわないと思っていた
…何かを変えてやるんだ。待ってるだけの女じゃないことを世界に訴えるんだ…
そのためならバカにされてもなんと言われてもかまわない
私は絶対に耐えてみせる、そう思ってた…


126:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:23:16 LsjpG8rk
だけど…あるとき、私はその意志が崩れていくのを感じた
それはクラスの人達に無視されるようになったとき
私がクラスに存在しているのに…私はクラスにいるのに…
私がそこにいないかのようにみんなにふるまわれたとき…
たしか二年の頃からだったかな…
ある日突然、私が何をしても誰も気にしない、見向きもしない…バカにすらしない…
私とぶつかっても見えない壁にぶつかったかのような反応をされるようになった…
たぶん、いつも私をバカにしていたリーダー格の子が、私のことをみんなに無視しろと言ったのだと思う

最初の頃はものが無くなったりすることより、全然マシだと思ってた
負けず嫌いだった私は、バカにされたり、ものが無くなったりすることには、
「負けてたまるか!」という気持ちでなんとかいじめに耐えていた
もちろん辛かったけど、私はなんとか反発する気持ちを支えにして頑張っていた
だから、無視されるようになったときは「もう頑張らなくていいんだ」と思って楽になった気がしてた…
だけど、しばらくして気づいた…それは間違いだったって…
私はあまりの孤独感にだんだんと耐えられなくなった
もちろん、最初はその孤独感にも耐えようしてみた
だけど…私はそんなに強い人間じゃなかった…
私という存在がこの世から無くなった気がして…とても耐えられるものじゃなかった…


私はそのときから以前よりも目立つ行動をとった
夜中に学校に忍び込んで校庭に大きな絵文字を書いたり、クラスの机を全部廊下にだしたり…
特に何か意味があったわけじゃない。
変なやつ、頭がおかしいやつだとバカにされてもいい
なんでもいいから何か反応を示して欲しい…ただそれだけの理由…
だけど、結局誰も私に反応を示してくれる人はいなかった…
私は毎日無視された
そのときから私は本当にひとりぼっちになった気がした…


127:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:25:12 LsjpG8rk
一番辛かったのは昼休みだったかな…
四時間目が終わるのが近づくと、いつも憂鬱な気分だった…
なぜか私は席替えすると後ろの方になることが多くて、クラスを見渡せる位置にいた
クラスメートが楽しそうにおしゃべりをしながらお弁当を食べている…そんな風景を見ていると…
いつも一人でお弁当を食べていた私は…無性に泣きたくなって…辛かった…

お弁当を食べ終わると、私は寝てるふりばかりしていた
無視され始めて最初の頃はおかしな行動をして、みんなの気を引こうとしたりもしていた
だけど、そのうち何をしても相手にしてもらえないことがわかると、
何もする気がおきなくなって、寝てるふりばかりするようになった
クラスメートの楽しそうに笑ってる顔を見たくなかったし…
なにより私の泣き顔を見られたくなかったから…
昼休みの間ずっと、トイレにこもって泣いたこともあったっけ…
すごく臭いトイレだったな…今でもはっきりと覚えてる…

そういえば…班を決めて何か作業をやる授業も大嫌いだったな…
みんな誰かしらパートナーや班を組む人がいたのに…私だけひとり余ってた
私はいつもポツンと教室の隅にとり残されてた
みんなは作業を始めてるのに、私だけ何もできなかった
そりゃ、そうだよね…みんなで意見を言い合って、まとめていく作業だもん…
一人でできわけないよ…誰も相手がいないんだから…
それに先生達も私がよく妙な行動をとっていることを知っていたから、
私が一人でも別に気にするでもなくそのまま授業を進めたんだよね…
私は一人で作業をしながら…いや、何もできなかったのだけど…必死で涙をこらえてた…
…誰でもいい、誰か私に話しかけて……
私は心の中でずっとそんなことをつぶやいていた
寂しくて、悲しくて…どうしようもない気持ち…
こんな気持ち…なければいいのに、って思った…
けど、結局誰も話しかけてくれる人はいなくて、班で作業をするときは
ただひたすら一人で泣くのを我慢するしかなかった…

もちろん…誰かと班を組まなければいけないときは何度かあった
列で班を組むときとか、近くの席の人と組むとき…そのくらいだったかな…
そのたびに私は話かけるチャンスだと思って頑張ってみたのだけど、結果は予想どおり…
私はどんなときでも一人ぼっち…授業の合間の休憩時間、昼休み、授業のとき…
学校から家に帰るのも一人…いつも泣きながら帰ったっけ…


128:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:26:16 LsjpG8rk
…そんな生活をずっとしてる間に、いつのまにか私は三年生になってた…
私のことは同じ学年の人には知れ渡っていたのでクラス替えをしても状況は何も変わらない…
二年に進級したときとまったく同じ…
私を無視するように指示したリーダー格の子とも、同じクラスになってしまって…
また、一年間あんな生活をするのかと思うと辛くてしょうがなかった…
あぁ…そういえば、三年生と言えば修学旅行のときを思い出すな…たしか六月頃に行ったんだよね…
あれは本当に辛かった…


修学旅行で行動する班決めは、好きなもの同士で自由に固まることになった
ほとんどの班がちょうどいい具合に4、5人のグループになったので問題は無かった
もちろん…私だけはいつものように取り残されてた…
さすがに先生も修学旅行で一人で行動させるわけにはいかないと思ったのか
人数の一番少なかった班に私が入ることになった

正直…私は修学旅行になんて行きたくなかった
けど、そんなことをすればお母さんとお父さんが心配するとわかっていたので、できるわけなかった
それに…私は心の奥底のどこかで期待をしていた。
修学旅行なら…もしかしたら誰かが私と話をしてくれるかも…
私はそんな淡い期待をしていた


129:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:27:28 LsjpG8rk
修学旅行一日目。私達はバスで旅館に向かう途中、パーキングエリアに休憩のために立ち寄った。
休憩時間の間、私は同じ班の人に話かけてみようと思った。
なにか話しかけるきっかけが欲しかった私は、売店でアイスクリームを買うことにした
私は一番おいしそうで、大きなアイスを選んだ。班の人たちに喜んでもらうために。
私の班は私を入れて四人。大きなアイスだったから四人分をもつのはすごく大変だった
そんな私を見て売店のおばちゃんが心配そうに声をかけてくれた。
「大丈夫?持っていける?」
私は自分にできる限りのとびっきりの笑顔を作っておばちゃんに言ってあげた
「うん、平気!これぐらい持っていける!」
私はそのとき、すごくささいなことだったけど、私のことを心配してくれたことがすごく嬉しかった
おばちゃんもそんな私に笑顔で答えてくれて、私は余計に嬉しくなった
私はそのあと、ニコニコしながら班の人たちを探した
もともと仲のいい人同士で集まった班だったから見つけるのは簡単だった
私は一歩づつ班の人達に近づいた。

(こんなに大きくておいしそうなアイスクリームを買ってきたんだもん…
もしかしたら何かしゃべってくれるかも…)

売店でのこともあって、私は期待で胸がいっぱいだった
けど…そんな私の期待は裏切られた。
アイスを渡そうとしても、誰も私に反応してくれる人は誰もいなく、結局いつものように無視された
まるで…私が見えていないみたいだった


130:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 19:27:50 aRUMNSur
完結しないうちからあんまり言うのもどうかと思うが…

131:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:28:34 LsjpG8rk
(なんで受け取ってくれないの?私は透明人間なんかじゃない…私はここにいるの…存在してるの…
だから、アイスを受け取って…ほら、こんなにおいしそうなアイスなんだよ?
お願いだから…取ってよ…)

私はなんとかしてアイスを渡そうとするのだけど、誰も取ろうとしてくれない
そうしている間に…だんだんとアイスが溶けてきた
暑い日だったので溶けるのはあっという間で、すぐに手がベトベトになった
私は渡すのを諦めた。
売店のおばちゃんに悪いと思って溶けていくアイスを捨てることもできず、
私は四人分のアイスをなんとか食べようとした
あっというまに私の手はアイスまみれになり、口の周りもベタベタしてきた

「うわっ!汚ねぇ…」
「なにあの子…意地汚いわねぇ…」

だんだんと私の周りからこんな言葉が聞こえてきた
私はアイスを食べるのを諦めた。周りの人の容赦ない言葉に耐えられなくなっていた…
しかたなく私はアイスをゴミ箱に捨て、顔を洗いにトイレに行き、そのあとバスに戻った
バスの中は静まり返っていて、シーンとしていた。私のほかにバスに戻ってる人は誰もいない
私は自分の席に座り、ボーっと窓の外で楽しそうにしている人達を見ていた


132:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:29:25 LsjpG8rk
その日のお昼の時間。先生が移動するバスの中でおにぎりを配り始めた
私は家でお母さんにおにぎりを作ってもらっていたので遠慮した。
お母さんには先生がおにぎりをお昼に配ってくれるから、いらないと言ったのだけれど、
「いいから持っていきなさい」と言ってほぼ無理矢理、リュックにおにぎりを詰めてくれた
本当はちゃんとした弁当を作る気だったみたいだったけど…
私がみんなと同じものを食べたいだろうと思ったのか、お母さんはおにぎりにしてくれた
そういえば、昔からお母さんは私がどこかに行くと聞くとなにかしら作らないと気がすまない人だったっけ…
私はそんなことを考えながら、おにぎりを食べるため隣の席に置いていたリュックに手をのばした。
隣の席に荷物を置いているのは私しかいない
みんな誰かしら隣には一緒に座る人がいたから、荷物を置くスペースなんてなかった
だけど、みんな隣の人と楽しそうに話をしていて笑いが絶えることはなかった…
みんなお菓子や飲み物ぐらいしかバスの中には持ってきてないみたいだった
残りの荷物は全部バスの倉庫に入れてあるのだろう。私も着替えやバスタオルなんかは倉庫に入れていた
私がリュックをバスにまで持ってきたのは…隣に誰もいなくてむなしくなる気がして
何かごまかせるものが欲しかったから…
でも、結局は逆効果だったみたい…余計に悲しくなってきたな…
私はみんなの楽しそうに笑う声を聞きながら、リュックからおにぎりを取り出した
おにぎりの中には私の好きな梅干が入っていた。
パクッ…しょっぱい…
お母さんが今の私のことを知ったらどう思うだろ…きっと心配するに違いない…
私はもう一口おにぎりを口に入れた。お母さんが私のことを想って作ってくれたおにぎり…
そう思うと…私は自然と目から涙がこぼれ落ちるのを感じた
修学旅行中の三日間は私を想ってくれる人は誰もいない…
私はお母さんに会いたくなってしょうがなくなった
私はボロボロ涙を流しながらおにぎりを食べた


133:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:30:10 LsjpG8rk
その夜、私はクラスの女の子達と同じ部屋で寝ることになった
だけど、みんな他の部屋に行ってしまった。きっと、朝まで戻ってこないだろう
トランプをしたり、恋愛話をしたりして夜更かしをするに違いない
小学校のときは私もそんなふうにしてすごしたから、なんとなくわかった
私は誰もいなくなった部屋で布団の中にこもりながらずっと考えていた
なんでみんな私のことを無視するのだろう…
私がごくありふれた普通の人間だからなの?
何かを変えたくて妙な行動をとっているだけの普通の人間…
だから私は無視されるのかな?
特別な人間なら…きっと無視されることはない
だけど…それなら小学校のときの自分は特別な人間だったのだろうか
私は小学校のとき、自分がどこか特別な人間だと思ってた
あのころは無視されることも無かったし、毎日が楽しかった
私は一体どういう人間なんだろう…普通の人間なの?それとも…特別な人間なの?
わからない…
私は眠りにつくまでずっとそんなことを考えていた


134: ◆d58ZPgKEsE
07/04/05 19:33:30 hozOjSAD
>>133
だめだ自分
>>133さんみたいなすばらしい作品は書けない

135:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:34:13 LsjpG8rk
修学旅行二日目。その日は班行動でスタンプラリーをすることになっていた。
町の中を回って決められたポイントに決められた時間までに着き、そこにいる先生にスタンプを押してもらうといものだ。
私は二日目も班の人達と話をしてみようと努力してみたが、結局誰も相手にしてくれなかった。
そうしてあっというまに時間がたち、いつのまにか夜になっていた。
その日も私は一人で部屋にいた。ふとんにくるまって昨日と同じことをずっと考えていた
そうしていると突然、部屋をノックする音が聞こえた。
誰だろう?
私はドアを開けた。そこには男の子が立っていた

「あ、涼宮。ちょっとこっち来てもらってもいいかな?」

見たことの無い顔だったので他のクラスの男の子だろう。
やることもなかったし、それに久しぶりに話しかけられて嬉しかったので特に気にするでもなく私はついていった。
ついた場所は旅館の裏にあった林の中だった。人気のない場所で、六月だというのに
ひどく寒気がする場所だった。
上着を着てくれば良かったと私は後悔した。
私が寒さで震えていると、突然男の子がしゃべりだした

「涼宮、付き合ってくれないか?」
「……え?」

私はいきなり言われたので恥ずかしかった。
急に男の子の方を見れなくなって、思わず地面の方に目がいってしまった
それまでにも告白されたことは何度かあった。
だけど…やっぱりこういうのは恥ずかしい…
無視されるようになってからはずっと告白されるなんてことはずっと無かったから、余計に恥ずかしく感じた。
だけど私はすぐにこの男の子と付き合ってみようと思った。
好みの相手だったとかではなく、家族以外に私を想ってくれる人がいると思うと嬉しかったから…
私は笑顔を作って「いいよ!」と言おうと、顔を上げて男の子の方を見た
そのとき…私は気づいた。
男の子の後ろのちょっと先の暗闇の中に、いくつもの目が私を見ている
四、五人ほどだろうか、目を凝らすとはっきりわかった。たぶん学校の生徒だろう…
私の全身を…舐めまわすように見ている…
目の前の男の子もいつのまにか目つきが変わっていた
私は怖くなって自分の部屋まで逃げた。誰も追いかける人はいないようだったが、必死に部屋まで走った
部屋には出る前と同じで誰もいなかった。
私は部屋のドアを閉めると、自分の頭から足のつま先まですっぽり布団の中にくるまった。
騙されたショックも大きかったけど、恐怖で私は布団の中で震えていた


136:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 19:34:39 aYHa0wFb
まとめサイトがとめった…

137:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:35:01 LsjpG8rk
きっと…あの人達は私になら何をしてもいいと思ったんだ…
いつも私はクラスから仲間はずれにされていたし、先生にも見放されていた
このことを先生に言っても、また私が妙な行動をしていると思ってきっと信じてくれないに違いない…
それにしても…すぐに逃げて良かった…
もし…あのまま逃げていなかったら………

それ以上、私は何も考えたくなかった
私は気持ちを落ち着かせるためにお守り代わりに首にぶらさげていた小石を握り締めた。
光に当てると綺麗に輝く透明な不思議な石…
丸くて小さくて手触りがよくて、首にかけていてもまったく違和感はない
この石には誰かに付けてくれと言わんばかりに穴が開いていて、そこから紐を通すことができた
たぶん…この石はどこにでもある普通の石なのだと思う。どこかの海岸でたまたま拾ったと聞いたし…
だけど、私にとってはすごく大切な石。大事な人からもらった大切なもの…
何かあったときにこれを握ると自然と心が安らぐ…
小学校のときはいつも肌身離さず身に付けていた。
中学に入っていじめられるようになって、物がなくなるようになってからは持ってこれなかったけど…
学校が休みの日にはかならず身に付けてた
修学旅行にはお父さんとお母さんに会えなくて寂しくなると思ってなんとなく持ってきていた
ホントに持ってきて良かったな…
私はだんだんと気持ちが落ち着いてくるのがわかった。
さっきまでの怖い体験もすっかり忘れ、私はいつのまにか眠っていた
暖かくて、心地よい眠りに…


138:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 19:36:04 aRUMNSur
投下中だったのか…リロードしてなかったよ、スマン

139:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:38:40 LsjpG8rk
修学旅行三日目。
私達はその日、神社やお寺などいろいろな場所をまわる計画になっていた
朝ごはんを食べ終わると、私達はすぐに出かけた。
もちろん、私の相手をしてくれる人はいなかったし、出発するときですら私だけ置いていかれそうになった
私達は神社やお寺に寄る途中でお土産屋に寄った。
私はお母さんとお父さんのためにキーホルダーなど移動するのにじゃまにならない軽い物を買った。
ホントはもっといろいろなものを買いたかったのだけど…
朝のように置いていかれそうだったので我慢するしかなかった


お昼を食べ、午後になり、私達の班は公園のベンチに座って休憩していた
私はある問題に直面していた。
トイレに行きたくなってしまったのだ。その日は朝から一度もトイレに行ってなかった。
それにトイレに行ってる間にみんなに置いていかれそうだったので、ずっと我慢していた。
私は班の人達に話しかけた。
「あ、あの…トイレに行きたくなっちゃったから…ちょっと待っててくれる?」
班の人達は私の方を見向きもしない。ただ、ベンチに座って三人で楽しそうに話をしている。
昨日とまったく同じで、私が見えてないかのようだ
「待っててね!お願いだからね!」
私はわざと大きな声でしゃべり、急いでトイレに駆け込んだ。

(大丈夫…午前中は歩きっぱなしで疲れてるから、しばらくはどこも行かないよね…
それにさっき、10分くらい休憩しようって言ってたから…どこにも行かないはず…)

私の考えは甘かった
トイレから出てみると…班の人達はいなくなっていた。
私は不安になり、必死で班の人の名前を呼んだ。だけど、返答はかえってこない

(どうして?どうして?…あんなに大きな声でしゃべったんだから
聞こえないはずはないのに…ひどいよ…ひどいよ…うっ…うっ…)


140:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:40:32 LsjpG8rk
私は涙をこらえきれなくなった。さっきまで班の人が座っていたベンチに座って泣きだしてしまった
ベンチにはまだ温もりが残っていた。もしかしたらすぐに探せば見つけることができるかもしれない
だけど、私はベンチから動くことができない
孤独と悲しみで、私はただ泣くことしかできなかった…
周りにはたくさんの人がいたけど、泣いている私に反応するでもなく、ただ私の前を通り過ぎていく
何十人…いや、何百人という人が私の前を通りすぎたのかもしれない
私は突然…あのときのことを思い出した。家族で野球を見に行ったときのこと…
あのときから自分がどこにでもいる普通の人間だと感じて、必死に何かを変えたくなって…
だけど、今は違う。普通の人間か特別な人間かなんてどうでもいい…
私はただ、昔に戻りたいだけ…
私はこんな孤独に耐えられない。あのころに戻りたい。楽しかった小学校の頃に…
私は声を上げて泣いていた
周りの人はあいかわらず誰も私に反応せず、ただ私の前を通り過ぎていく。
まるで歩くことに命をかけているかのようだ
私は誰でもいいから声をかけて欲しかった
目からさらに涙がぼろぼろ流れ出てくるのを感じた。
日本だけでも一億人以上の人間がいるのに…私を見てくれる人は二人しかいない…
お父さんとお母さん…昔は…もう二人いた。私のおじいちゃんとおばあちゃん…
もう二人のおじいちゃんとおばあちゃんは私が生まれる前に亡くなってた


141:ID:DPV5ODEB
07/04/05 19:43:17 LsjpG8rk
続きはあとで全部投下する。すまん

142:名無しさん@お腹いっぱい。
07/04/05 19:53:28 aRUMNSur
>>134
今はどんなふうに書いてる?
書きながら投下してるのか?


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