07/03/30 01:03:31 5fDX8mnw
後日、谷口と飯を食っていると
「はあ、お前もついに観念したんだな」
なんて切り出された。俺は何かしたっけか?と疑問符を浮かべていると。
「とぼけんなよ。お前と涼宮のことだよ」
やはりわからない。特にこれといって何もないんだがな。
「ほらあの涼宮の問い詰めだって」
ああ、あのSOS団が好きかどうかってやつか。
「涼宮が『私のこと好き?』ってお前を追い詰めて『私は大好き♪』って言って、お前は観念して『俺も好きだ』だもんな」
ありえないくらい気持ち悪い谷口の女声だったが、……待て、いろいろおかしいぞ。
「あれは見てて恥ずかしかったな。教室で『好き』『俺も好きだ』だもんな。くーっ、ちくしょう!」
待て待て、待て待て、違う、違うぞ。俺とハルヒはSOS団のことを言っていただけでだな。
「だからとぼけるなって、SOS団なんて単語、誰も聞いてないぞ」
「い、いや話の前に言っててだな…」
「往生際が悪いなキョン。男ならはっきりしろよ。お、嫁が来たみたいだぞ」
振り返るとハルヒが真っ赤な顔してのっしのっしと真っ直ぐ俺に向かって歩いてくる。
その後ろでは阪中が俺とハルヒを見てオロオロしている。
さてはハルヒに言っちまったんだろうな。いろいろと。
さて今後の予想だが、俺はハルヒに襟元掴まれて連行され、部室へと拉致され文句を言われるに違いない。
そしてさらなる不本意な噂を流されるのだろう。曰く『さっそく尻にしかれてる』とかなんとか。
それくらい気を回して察してくれよハルヒ。言ってもどうせ無駄だから言わないけどな。