【BLOOD+】ソロサヤに萌えるスレ3・業火に焼かれますat ANICHARA2
【BLOOD+】ソロサヤに萌えるスレ3・業火に焼かれます - 暇つぶし2ch2:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/30 19:51:35 e2KhXjG0
ソロ小夜ハァハァです
1乙ですぅ

3:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/30 22:00:59 PZUpiAXE
≫1
禿乙

4:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/30 22:14:18 M6TD8h1i
>1
乙!

5:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/30 23:00:48 hsMWRUGQ
1k

6:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/30 23:03:33 BIWTM4bT
>>1

7:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/30 23:24:41 +Qfvi7Fh
単体萌えスレも、先程新スレに移行しました

【BLOOD+】ソロモン萌えスレ part.6
スレリンク(anichara2板)

8:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/31 09:58:52 ySmELXr3
やっぱり11話はいいねえ。小夜乙女だしソロ格好かわいいし

9:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/31 20:31:08 vqnSFDv0
>>8
ぽわわ~んってなってたよね >小夜

10:名無しさん@お腹いっぱい。
06/10/31 23:35:14 rfs0fEOv
11話の「ありがとう」にエロスを感じた。
そしてソロは確信犯だと思った。
も~ね、抗えませんよw

11:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/01 22:04:55 C8GPyFrl
ソロサヤが好き~

12:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/02 18:32:55 uVYHTHxA
>>10
11話の「ありがとう」

こんな台詞あったっけ?
無理にダンスに誘ってごめん みたいなのならあったけど
それにしてもソロモンは何しにパーティ会場に来てたんだろう


13:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/02 19:28:47 CTiELlbC
>>12
10さんじゃないけどあったよ。
ソロモンがダンスを申し込んで、小夜がええっと驚いてると、
ソロモン「右手を出して」
小夜「あ、はい」
ソロモン「ありがとう」と言って手を握り小夜をホール中央に引っ張ってく

14:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/02 19:32:20 uVYHTHxA
>>13
ありがとう。
なんか11話もう一度見直したくなってきた

15:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/03 15:49:07 O9HOrONz
ところでクラッパの特典はどうなったのだろう

16:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/04 13:04:55 /sN8ttNp
わからん。期待もしちゃいかん。

17:ソロ小夜 in Okinawa  ◆KP1kwdetRA
06/11/04 23:00:43 wXWsHgYi
「……ええ、そうです、兄さん。間違いなく彼女でしょう」
SAYAを見つけた。そう伝えた時、電話の向こうにいる長兄は、この重大で予想外の
報告を、いつものように落ち着いて受けとめた。だがソロモンには、その泰然とした
様子とは裏腹に兄が並々ならぬ興味をもって、耳を傾けているのがわかった。

「1年以上前の記憶を全て失っているそうです。……本人に確認しました。
……ええ、彼女に会ったんです。全くの偶然ですが」
いくばくかの期待を込めてソロモンは兄の言葉を待った。
もしかしたら、この出会いが長く不毛な戦いを終わらせるきっかけに
なるかもしれないのだ。
だが相手はそっけない応えを返してきた。
「……いいのですか?ですが……わかりました。ではそのように」
ソロモンはため息を隠して受話器を置いた。

長兄からの指示は、小夜には監視をつけ、ソロモンは予定通りに帰国せよと
いうものだった。
敬愛する兄の言葉に逆らうつもりはない。だが小夜が何も知らず、何も覚えていない
今が、彼女を本来の仲間である、こちら側に引き入れる好機ではないだろうか。
何の疑いも抱かずに、あどけなく彼に微笑む小夜の顔が目に浮かぶ。

長い間、敵だと聞かされてきた少女だった。彼女は人間に利用されたあげく、
彼の兄の1人を殺し、今もなお執念深く彼の主の抹殺を企んでいるはずだった。
ソロモンがその名を聞く度に想像したのは、復讐と憎悪と死にいろどられ、
狂った道を歩き続ける、若く愚かな女の姿だ。

だが実際に目にした彼女のなんと可憐だった事か。
それと知った時は、いっそ笑い出したくなるほどだった。
恐ろしい敵であるはずのSAYAが、彼の横ではにかんでうつむき、赤くなりながら
彼に笑いかけるのだ。

細い肩を抱いた時の、まるで手の中に捕らえた小鳥がふるふると羽を震わせながら、
それでも手の主を信じているというようにじっとしているいじらしさ。
自分の人生の中で、これほど心躍らせる発見があっただろうかとソロモンは思う。
彼女さえ、彼の手を取ってくれれば永遠に、そうして肩を抱き、微笑を交わし、
互いにいたわりあって生きていくこともできるのだ。

はしゃぐ自分に気がついて、ソロモンは自嘲した。

―会ったばかりだというのに。

それでも思考は小夜にたどり着こうとする。はじめて彼女に会った時から
目が離せなくなったのは、この身体に流れる血のせいだろうか。
あるいは、よほど自分の心の中に彼女に惹き込まれる要素があるのか。

だが甘い想いに囚われてばかりはいられなかった。
今は、準備に長きを費やしてきた彼らの計画が、遂に形になろうとしている時なのだ。
ソロモンが沖縄に来たのもそのためだ。
思いがけない出会いだったとはいえ、支障となってはならないのだった。
耳の奥に長兄の冷徹な声が蘇る。

兄が小夜を監視のみで放置するのは、何か考えがあってのことかもしれない。
いや、彼の事だから物事の順序を大切にしたいだけなのかもしれなかった。
ビジネスにおいては迅速で合理的な手腕を発揮する長兄だが、こと種族の事になると
最初の世界大戦で欧州が失った、貴族主義的な様式美を重んじるのだ。

考えを切り替えたソロモンが、これから帰国するまでのスケジュールを
頭の中で素早く組み立てた頃、電話の呼び出し音が鳴った。
研究所から実験体(マウス)が脱走したという、部下からの報告だった。



18:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/04 23:14:19 TSTBKLvr
>>17
きゃ~待っておりました☆
細い肩のくだりが素敵!
はしゃいでしまったのねソロたん~
続きも宜しくお願いします!

19:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/04 23:17:21 5okuUdKZ
>>17
おぉ、投下ありがとう! ネ申よ! GJです!
ソロモンの心中やその周りの思惑がしっかり描かれていて、
次はどうなるのかワクワクしております。
はしゃぐソロモンがかわいいw

20:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/05 00:45:15 ejF4V2qb
>>17
文章が凄く上手いですね!
ソロたんと小夜は手に手を取って幸せになって欲しい(*´д`)

21:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/05 00:50:15 pGuXFfqb
おぉぉぉぉぉぉきてる!
17タン、ありがとう!!
干ばつ期の雨みたい、ありがたやありがたや (´∀人)
 

22:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/05 11:03:26 kF5B/MLs
もうソロモン飢餓状態。
17タンのソロに激萌え。


23:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/05 20:16:41 I3v7yCzF
ソロタン(*´д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ

24:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/06 06:22:14 8mXu/xBP
もっと~もっと~ソロたん♪

25:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/06 22:02:56 6xUWicMY
ソロモンの一人称が「僕」 たまに「私」が混同してるのはわかる。
仕事する男の人は時々こういうことある。
実際にはフランス語か英語なので区別はないだろうけど、ニュアンスで使い分けられてるんだろう。

わからないのは、小夜を呼ぶ時、ほとんどが「あなた」なんだが、
たま~に「きみ」になってたこと。

『摩天楼の光でさえきみの美しさを彩る飾りに過ぎない…』
『きみなくして、この僕にどう生きろと言うんですか』

なぜこの時は「きみ」になったんだろ。







26:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/06 22:26:55 LZW21g6w
>>25
『あなた』より『君』のほうが親しげ、距離が近い感じがするから?
あの時のソロモンの、もっと小夜との心の距離を近づけたいと言う
願望をあらわしていた…と言うのは、考え過ぎでしょうか?
ただ脚本家さんが深く考えてなかっただけかもしれないけど(汗)

27:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/06 23:15:36 bAESPlod
>>26
なるほど!
ソロモンの心の中でより一層、小夜が近い気分だったりしたんだね。
あなたという時は向かい合う気持ちで、きみというときは隣りで寄り添ったり、
肌が触れているような感じかな。



28:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/06 23:46:29 g2CL44Fc
「あなた」が「Vous」
「きみ」が「Tu」
なんでわ

29:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/06 23:50:56 bAESPlod
>>28
そういえばフランス語でやったっけ。
日本と同じで、Tuがタメ口というか親しげな呼び方だった。

30:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/07 02:27:32 Q5UObmEY
>>17
遅レスですが、GJです!
頭の中で辻谷さんボイスが流れました。
ソロモンの様子がものすごくリアルに感じられました。
次がどうなるのか私も楽しみです。

31:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/07 15:27:29 7vA9XrtM
しまった。前のが見れない。

32:ソロ小夜 in Okinawa  ◆KP1kwdetRA
06/11/07 18:45:04 qNIuyQEW
以前に質問にお答えいただきまして、ありがとうございました。

選択肢のうち、一番多かったのが2の「ハジなしで進む」でしたが、重要人物である
ハジを全く出さないというのが思ったより難しく、出演してもらう事になってしまいました。
ご容赦ください。

前スレ950さんの意見を取り入れさせて頂いて、本編は「概要」ということで端折りながら
進めてみる事にしました。

33:ソロ小夜 in Okinawa  ◆KP1kwdetRA
06/11/07 18:46:29 qNIuyQEW
>>17の続き

【概要】

名護地方で連続通り魔殺人事件があった翌日。
カイに送られて小夜はいつもの点滴を受けに病院へ行く。
その様子を車の中から観察する、赤い盾のデヴィッドとルイスがいた。

途中の海岸沿いの道で、昨日ソロモンと来たことを思い出し、小夜は顔を赤らめる。
病院から家に帰る途中、黒髪の外国人の青年(=ハジ)が弾くチェロの音に、記憶を
取り戻しそうになる小夜。

帰宅した小夜は、陸上用のシューズを取りに夜の学校へ向かい、そこで翼手に襲われる。
宿直の教師は殺害される。
校舎の中を怯え逃げる最中に小夜が出会ったのは、昼間、チェロを奏でていた
青年だった。

**************************


-ハジ-


チェロケースを肩に背負い、そこにたたずむ黒衣の青年を小夜は見つめた。

細身の刀を思わせる長身だった。
彼の周囲だけ空気が温度を失い、凍るような輝きで月がその白皙の美貌を照らしている。
黒髪が波打ちながら顔を優美に縁取り、瞳は湖底の静けさを湛えて玲瓏と青い。
まるで精緻を極めた細工物だ。
もし動き出せば、水晶が砕け散るような、高く澄んだ音をたてるのではないだろうか。

しかし青年は影のようにひそやかに歩き出し、小夜の前で立ち止まった。
「やっと、会えた」
静かな中に狂おしい歓喜を秘めた声だった。
こんな時だというのに、それは甘く闇に溶け、小夜の背骨をぞくりと撫で上げた。




***************************

【概要】

ハジは小夜を庇いながら翼手と戦う。
小夜にくちづけたハジは、口移しで血を飲ませ、刀を渡す。
眼を赤く光らせた小夜が、翼手を一刀のもとに斬り捨て、翼手は結晶と化す。
それをカイが目撃する。

翼手を回収する為に、米軍のヘリが降下。
ハジが結晶化した翼手を見て眉をひそめる。
翼手にはハジが投げたものではないナイフが一振り刺さっていた。
だが彼は何も言わず、軍に見つからぬよう、気絶した小夜とカイを抱えて
その場から去る。

その時、一瞬だがハジは近くの建物の屋上に、彼らを注視する白い人影を見る。


***************************


34:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/07 18:47:48 qNIuyQEW
>>33の続き


マウス(実験体)が逃走したとの報せに、ソロモンは帰国を一日延ばしていた。
小夜のかすかな気配をマウスが感じ取れるとしたら、本能のみで動くその生き物が、
彼女を求めてコザへ来る可能性は高い。そしてマウスはたいてい夜間に行動する。
地理的に見て、マウスが小夜に接触するとしたら今夜だった。

ソロモンがマウスの行方に目星をつけていた、などと部下のヴァン・アルジャーノンが
知ったら、「そういう情報は前もって教えてくださらなくては」と眼鏡を光らせながら
不満を漏らしただろう。
あの仕事熱心な男は今、気の合わない無骨な兵士達と共にマウスを追っているはずだ。

ヴァンはその性格はともかく、人間にしては有能で、扱い方さえ覚えれば
部下としても有用な男で、ソロモンは彼をなかなかに気に入っているのだった。

だが、事が小夜に関わるだけに、ソロモンは計画に深く関わっている部下であっても、
なぜこの土地にマウスが引き寄せられるのかを、説明するわけにはいかなかった。
そのため、ソロモンは再びこの街に来て、秘かに小夜の周囲を警戒していたのである。

ソロモンの読みは当たった。
マウスは小夜を探し当て、襲い掛かった。場所が人気のない夜更けの校舎で、目撃者を
ほとんど出さなかったのは幸いだった。

ソロモンはもちろん小夜の安否を気遣って出向いてきたのだが、彼にとっては
いささか残念な事に、ハジのおかげで出番はなかった。
今まで雲隠れしていた従者が、ようやく使命を果たす気になったらしい。




35:ソロ小夜 in Okinawa  ◆KP1kwdetRA
06/11/07 18:48:47 qNIuyQEW
>>34の続き


闇に紛れて立ち去ったハジをソロモンは見送った。
彼の金の巻き毛の上で、月の光が軽やかに跳ねながら踊っている。
知らず、笑みがこぼれた。

非常に有益な夜であった。
小夜の力と、小夜が何者であるかをこの目で改めて確認できた。
翼手を石のように結晶化させうる者など、世界にただ1人しかいない。
そしてハジも見つかった。
気を失った小夜が気掛かりだったが、長兄にも釘を刺されたばかりでもある。
今はハジに任せておくべきだろう。

去り際、ハジはソロモンに警戒をこめた鋭い視線を向けてきた。
おそらくソロモンがマウスに投擲したナイフにも気がついたに違いない。
そのナイフは、巨大な鉤爪で逃げ回る小夜を切り裂こうとした、マウスの動きを
食い止めたのだ。

ハジは、気配を殺しながら戦いを見守っていたソロモンが、何者であるかもおおよその
見当をつけているだろう。
相手がたかが実験体とはいえ、姿が見えないほど離れた距離からナイフを投げて
その硬い身体に突き刺すなど、ただの人間にはできないことだからだ。

ソロモンは、今だ眠る、敬慕する主に思いを馳せる。
いずれ主に小夜とハジを会わせる事ができるだろう。
ソロモンと小夜があの浜辺で心を通わせたように、彼らが同属ゆえの理解と共感を
得る事も、決して不可能ではないはずだ。

ソロモンは迷信深くも神秘主義者でもない。兄には理想主義者と言われることは
あったが、怜悧な現実主義者の一面も持ち合わせていた。
それが彼を世界的な大企業のCEOとして、経済界に君臨させているのだ。

しかし今の彼は、主の為に兄と企ててきた計画の成就が見えてきたこの時に、小夜と
自分が出会った事に、運命めいたものを感じるのだ。
それは主と小夜と自分達に平和と幸福をもたらすはずであった。

―我らが種族に祝福あれ

ソロモンは胸の内で高らかに己が種族を賛美した。
そしてためらいもなく屋上の縁を蹴り、何もない空間に身を躍らせた。
スーツの裾を悠然と風にはためかせ、彼は夜の中に消えた。




36:ソロ小夜 in Okinawa  ◆KP1kwdetRA
06/11/07 18:49:36 qNIuyQEW
>>35の続き

***************************

【概要】

翌日、ソロモンは予定より一日遅れで帰国した。

ハジは小夜の前から姿を消したが、前夜の翼手の記憶は小夜の中から消えない。
悩む小夜をジョージは宮城家の墓所に連れて行く。そして自分の過去と、
小夜が目覚めたときのことを話すのだった。

親子の絆を再確認した小夜たちを、翼手と化した米兵フォレストが襲う。
小夜と、再び現れたハジが撃退するも、ジョージが小夜を庇って重傷を負う。

赤い盾と合流し、フォレストを倒した小夜は、連れ去られたジョージを追って
ヤンバルの研究施設に潜入する。だが既にジョージにはデルタ67が注入され、
彼は翼手と変異しつつあった。

再度、身を挺して戦い、小夜を守ったジョージは「お前達の親父のまま死なせてくれ」
と言う。小夜は泣きながらジョージの傷口に自らの血を垂らした。
「明日のために今日を行きぬけ。笑顔を忘れるな」その言葉を残し、ジョージは
結晶と化す。

小夜とカイが悲しむ間もなく、証拠隠滅を謀る米軍によって施設は空爆される。
わずかな時間差で脱出した小夜たちの目の前で、ヤンバルは焼き払われた。
研究施設も、翼手達も、父の遺体も、全てが熱と炎の中で消滅した。





37:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/07 21:22:00 wATSB44A
力を概要を書くことに割くのは何だかもったいないような気がします。

38:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/07 22:14:21 6B32RoGN
でも状況解りやすいとも思います。
とにかく続きが読めて超ラッキー。
待ち焦がれてますからね。

39:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/07 23:42:51 neX+YDCN
(*´∀`) ワタシも待ってる!

40:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/08 07:27:34 c1rC+UN4
説明だらけで物語に集中できないのが残念だね。


41:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/08 11:35:05 vFfUvEfD
でも一つのストーリーで続いているなら概要が必要になるのも仕方がないかも。

>―我らが種族に祝福あれ
>ソロモンは胸の内で高らかに己が種族を賛美した。

そうそう、ソロモンはあくまで翼手側なんだよね。ソロモンらしい。
小夜と激しくぶつかるところだけれど、これからどうなるか楽しみです。

42:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/08 12:50:03 7/gRPt/D
>>41
この2行は本当にソロモンらしくていいよね!
続きを宜しく!!

43:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/08 13:55:15 +WucTrhO
同じソロスキーどうし、やはり萌えポイントは同じらしいw

44:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/09 02:27:02 9R5P4z42
>>32->>36
長文、お疲れ様です。久しぶりに本編を見ました。
本編の2期OPで小夜は最後に理想郷みたいな綺麗な景色に一人で
佇んでいたけれども彼女の望みはなんだったんだろうと
TV放送されていたときからずっと思っていた事だったけれども
答えは出なかった。人間も翼手も大差がない。生きるということに対して。
翼手も小夜みたいに生きたかっただろうし、願いもあったはずなのに。
悲しかった。滅びてゆく彼等が(ネイサンは違ったけど)
どこか純粋な彼等は綺麗な曲が合っているとも思った。


45:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/09 06:49:24 Y7jp7I33
>>32
これからの展開がすごく楽しみです。これからも頑張ってください。

エースの彼が小夜に迫りそうでドキドキ(でもどうせ振られるんだろうな…(´・ω・`))

46:44
06/11/09 14:28:35 9R5P4z42
でも、敵対することが宿命なら全力で彼等の命を摘みとってもらいたかった。
人間よりも小夜の手で。これは絶対譲れない。カールみたいですけど無粋な人間よりも
遙かにいい。(カール戦はシュヴァリエの中でも1番好き。燃えた。演出が拙いけど)


47:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/10 16:13:26 qge0QE5D
ソロ小夜(*´Д`)ハァハァ

48:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/10 16:32:42 E/tJ7mvG
一緒に(*´Д`)ハァハァ

49:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/10 20:30:18 LNCdklj0
私もご一緒に(*´д`)ハァハァ

50:ソロ小夜 in Vietnam ◆KP1kwdetRA
06/11/11 18:51:02 mzm+U/wF
>>36の続き

夜のしじまの中、停泊中の船の上に波の音が運ばれてくる。
だがここは慣れ親しんだ沖縄の海ではない。
訪れる事があるなどとは、思ってもいなかったベトナムの海だ。

「小夜、暗いから気をつけてな。荷物はそれだけでいいのかい」
「これで全部です」
気のいい黒人ルイスと小夜が小声で交わす。
残りの荷物を抱えるハジを後ろに従えて、二人はわずかな明かりを頼りに甲板を進んだ。

港は深い眠りに沈んで静かだ。
カイもリクもまだ船の中で眠りについているはずだった。
小夜達が彼らを置き去りにして船を降りていくことも知らずに。

「気になるかい」
ルイスが小夜に声をかけた。
「寂しいだろうが、これが一番いいんだ。あいつらを巻き込むわけには
いかないからな」
「わかってます」
小夜は頷いた。

ルイスの言うとおりだ。自分とカイ達は別々の道を行く方がいい。
父親であるジョージを失って、自分もこれまでの穏やかな世界ではなく、謎の怪物との
戦いの中に身をおく事になる。
せめてあの二人だけでも、人並みの幸せに包まれた暮らしを送ってほしかった。

「まあ、お前さんには俺やデヴィッドが付いてるからな。安心してくれ。
―おっと、あんたもいたな」
茶目っ気たっぷりに、後ろのハジを振り返る。ハジは無言のまま、肯定してくれているようだった。

「ありがとう、ルイスさん、ハジも」
二人に笑みを返すと、小夜の心もやや浮上してきた。
そうだ、自分はひとりではない。こうしてあれこれと気にかけてくれるルイスや、
決して小夜に好意的ではないが、戦闘において頼りになるデヴィッド、
てきぱきと仕事をこなす女医ジュリアが、サポートとして一緒に来てくれているのだ。
そしてハジも―。

ハジは、小夜が記憶をなくす前から、小夜の従者だったという。
小夜は彼の事も全く思い出せなかった。だがこうして一緒にいることが、ひどく
自然に思える事が、かつての名残なのかもしれなかった。
自分の後ろを歩くハジの姿をそっと盗み見ると、黒衣の青年は闇の中に溶け込んでいた。

小夜はハジとは正反対の、白いスーツを着た、暖かな日差しのような青年を思い出した。

―あの人にまた会える日が来るんだろうか。

胸にちくりと痛みが刺す。
彼が小夜を迎えに来てくれた学校も、二人で夕焼けを見たあの海辺も、今は遠い。

「早く来い。何をしている。」
デヴィッドが、低くはあったが鋭い声で叱責した。
船から岸に降ろされたタラップの前で、小夜たちが来るのを待っているのだ。
隣りのルイスが小夜に肩をすくめて見せ、いく分、足を速めた。
小夜も彼に合わせて歩く。

初めて目にしたベトナムの空は、小夜の過去と未来のように黒く塗りつぶされ、
何も見えなかった。

51:ソロ小夜 in Vietnam ◆KP1kwdetRA
06/11/11 18:52:39 mzm+U/wF
>>50の続き


ベトナムのリセ・ドゥ・サンクフレシュに潜入した小夜とハジは、
謎の男ファントムに遭遇し、これと戦うが取り逃がす。
ファントムの正体は理事長カールだが、小夜達はまだそれを知らない。

そして舞踏会の夜が来る。



-舞踏会-


豪奢なシャンデリアが絢爛と輝き、楽団が奏でるワルツの調べが響くホールには、
正装した父兄に混じり、着飾った招待客も多かった。
普段はつつましやかで厳格な教育を受けている女生徒達も、今夜ばかりはけんを競う
花のように、色とりどりの華やかなドレスに身を包み、会場のあちこちで
おしゃべりとダンスに興じている。

「ドキドキしちゃうねー」
ルームメートのミンが小夜の腕に自分の腕を絡ませて言う。
ミンも小夜も、膝下までの可憐なドレスを着ていた。
いい人見つけてボーイフレンドを作りたいよねと、屈託なく笑うその顔は、
沖縄の香里を思い出させた。

「じゃ、私達も行こっか」
「行くってどこへ」
「どこって決まってるじゃない、ダンスのパートナーを探しによ」
目を輝かせて言うミンに、小夜は首を横に振った。

「私はいいよ。ダンスなんて踊れないし」
「そうなの?そのドレスはあたしが見立てただけ合って似合ってるんだから、
壁の花なんてもったいないのに」
なおも小夜を連れ出そうとするミンを「いいから楽しんできて」と人々の中へ送り出す。
同じ市内の、有名な男子校の生徒達に声をかけに行ったミンを見送って、
小夜は小さく息を吐いた。

52:ソロ小夜 in Vietnam ◆KP1kwdetRA
06/11/11 18:53:51 mzm+U/wF
>>51の続き


小夜には他の女生徒たちのように、舞踏会を楽しむ余裕などないのだった。
ファントムが客の中に紛れているかもしれないのだ。
それらしき人物が現れたら目を離さずマークし、それが標的であれば、必ず追い詰めて
今度こそ仕留めなければならない。
デヴィッド達も既に会場に潜入しているはずだ。

ともすると憂鬱な気分に傾きそうになる心を奮い立たせながら、目立たないよう
壁際に寄り、会場内に目を走らせる。
現在のところ、特に怪しい人物はいないようだが、油断はできない。

入り口近くで小さく歓声が上がり、さざめきとなってひろがった。
女生徒達が囁き交わす言葉によると、社交界で名を知られた人物が来たらしい。

小夜が目をやった先で、取り巻く人々の中から、輝くような金髪を持つ、胸元に
青い薔薇を差した純白のダブルスーツを着た男性が現れた。
小夜は一瞬、自分の目を疑った。それはあの日、沖縄で再会を約束したソロモンだった。

―どうしてあの人が、ここに。

あまりに思いがけない事態に、小夜の心臓は激しく鼓動を打った。

―隠れなきゃ。

周囲を見回しながら、ゆったりと歩くソロモンの目が小夜のいる方向を向く前に、
彼女は素早く柱の陰に隠れた。

大勢の人がいる会場である。その中でソロモンが小夜を見つける可能性は低かったし、
彼が小夜を覚えていない可能性もあった。たとえ覚えていたとしても、家庭の事情で
転入したと言えば済む話だった。

だが小夜はソロモンに会いたくはなかった。
沖縄での優しい思い出は、精一杯の力で戦いを続ける小夜の張り詰めた心を、
柔らかいものに変えて崩してしまいそうだった。

ソロモンの姿をもう一度見たいと思う気持ちを無理矢理ねじ伏せて、小夜はうつむいた。
今の小夜は、もう彼とは違う世界にいるのだ。

床を見つめていた小夜の視線の先に、大理石のような白い手が差し出され、
頭上からやわらかな声が振ってきた。

「私と、踊っていただけませんか」
目を上げるとソロモンの緑の瞳が小夜を見つめていた。

53:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/11 19:06:27 RTwnZpZK
保守

54:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/11 21:26:40 yH8LJa2p
>>52
ソロ小夜(*´д`)ハァハァ
ここでアニメのあのシーンにつながるんでつね

55:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/11 21:54:24 V1u0eVfP
柱の陰に隠れていたのにみつけられてしまった。
恐るべしソロモンの眼力!

56:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/11 22:10:00 6fSkKrZW
>>52
お待ちしておりました(*´д`)ハァハァ
隠れちゃう小夜がかわええ~

57:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/11 23:32:51 Ecc097ZE
来ました!ベトナムのダンスパーティー!
ソロたんどうする??
続きを楽しみにしています!

58:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/12 06:59:54 dj8C8EFX
ターミネーターが標的をさがして見つけるみたいで恐さもあるね。

59:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/12 10:18:34 fQj7VLq2
シュヴァリエは高速移動での戦闘を可能にする動体視力を持ってるしね。
それにソロモンは高性能の対小夜レーダー搭載型シュヴァリエ。

60:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/12 21:33:00 CajTp+q6
>>50-52
いつも素敵なSSありがとうございます。
カイとリクの兄弟は好きなので、翼手との戦いに来て欲しくなかったという気持ちが
あり、嬉しかったです。人としての幸せを見つけて欲しかった。
小夜とは擬似家族とはいえ、本当の家族みたいに大切でした。

ソロモンとの出会いは、翼手としての小夜ではなくただの音無小夜としての
出会いであったことに嬉しかった。シュヴァリエの血によって出会ったのではなく。
そして果てしなく虚しい戦いに投じても気になる異性の前では女の子になってしまう小夜が好きです。
弱くてバトルアニメ向きではない彼女ですけど、少し前では普通の女子高生であった彼女ですから。
もし、また続きがありましたらよろしくお願いします。

61:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 12:08:21 G7cKtVRL
カイは最初から必要のないキャラだったよ。
バカで感情的できらい。

62:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 12:21:18 MaAy2/ik
○他キャラ、他カプ叩き禁止

63:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 13:11:59 UEZ9exXq
>>61
他キャラ叩きは禁止だよ
ここはソロ小夜に萌えるスレ

64:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 13:15:00 CeE0ZRuk
>>61
少し気持ちがわからなくもないけど、彼は彼なりに必死に翼手を理解しようとしたし、
家族思いのいい子なんです。ただ、でしゃばっている感もあるから嫌われている可哀相なキャラ。

65:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 13:27:00 G7cKtVRL
はい。ごめん。

カレンダー来ました!
表紙小夜・デーヴァ
1,2月ハジ・小夜
3,4月デーヴァ・シュバリエ
5,6月ハジ
7,8月カルマン・モーゼス
9.10月ソロモン・小夜・ハジ
11,12月カイ・リク・小夜

1年間9,10月でいい!
ダンスの入れてほしかったorz

66:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 13:32:38 UEZ9exXq
>>65
ソロたんと小夜のツーショットは無いんだね (´・ω・`)ざんねん
9,10月は貴重だけどちょっと悩むよ~

67:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 13:46:14 G7cKtVRL
表紙以外はどこかでみたことあるのばかりだよ


68:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 13:51:36 G7cKtVRL
シフはイレーヌとルルゥも入れてほしかった。
シュバリエ集合のソロモンは微妙w 絵がヘタ。
ハジ単独はメガネハジだよ。
9,10月のは付録ポスターになった暗いソロモン。
発売が遅れるなら新作を増やしてほしいよね。

69:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 14:52:00 y4uOdgag
カレンダー速報乙です!
描き下ろしは表紙だけ…?ほんっと予算も人手も無いんだね。。。
登場メンバーも絵も各所から不満の声があがりそうな微妙さだ。
新規じゃないならED絵選り抜きでカレンダー作ってホスィのう。

70:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 15:07:59 YSE4t+mP
書き下ろし無いのか…(´・ω・`)ポシューン

71:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 16:31:28 UEZ9exXq
使い回しなんだ (((´・ω・`)カックン…
あの絵の暗いカンジのソロたんも素敵だけど、ソロ小夜2人だけのが良かった
アニメも良いけど箸井さんのソロたん見たかったな


72:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 16:46:59 48tixmRj
カレンダーやっぱりというか・・
せめて、ソロサヤ・・もしくはソロたん一人でも
描き下ろしがあれば買ったのに・・


73:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 19:18:18 OPAoxMwm
つか他の月でツーショあるのになんでソロ小夜にもう一人割り込んでんだよ。
購買意欲削がれる。。。IGって肝心な時に商売ヘタ

74:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 19:28:49 MaAy2/ik
仕方がないよ。
ソロモンは入っている絵が2枚あるだけ恵まれてる。
デヴィッド達赤い盾は影も形もないよ(;´Д`)ヒデェ

75:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 19:31:06 MaAy2/ik
雑誌に掲載されたイラストを集めたものみたいだからね。

76:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 19:33:12 UEZ9exXq
>>73
1人割り込んでるってwwww
シフはモーゼスとカルマンだけだし、イレーヌやルルウも見たかった
一枚全員集合なのを作れば良かったのにね


77:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 22:51:30 G7cKtVRL
小夜が4、ハジが3、ソロモンが2、デーヴァが2、
カイ・リク・アンシェル・カール・ネイサン・ジョージ・カルマン・モーゼスが1
一応人気の多い順になっているのかね。
小夜は主人公だから別格w

78:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/13 22:52:51 G7cKtVRL
31枚の卓上カレンダーでもよかった。

79:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/14 01:48:10 jCqdjm2o
これなら箸井さんの4期ED絵の再録だけのがマシだよ可憐唾~・・・orz

80:ソロ小夜 in Vietnam ◆KP1kwdetRA
06/11/14 21:40:20 zgQ9+9nm
>>52の続き


戸惑った小夜は思わずあたりを見回した。皆が信じられないというようにこちらを
見ている。

「手を出して」
「あ、はい」
さりげない口調でソロモンに言われ、小夜は反射的に手相を見せるような動作で
手を上げた。
その手を取ったソロモンは、そのまま小夜の腕を引っ張ってホールの中央に
連れて行った。

きらびやかな照明の光に満ちたホール中央は、人々がワルツの優雅な調べにのって
楽しげに踊っている。
ついさっきまで、自分はそこに混ざる資格もないと思っていた場所だった。
小夜も若い娘である。流れる音楽と華やいだ場に、浮き立つような気分になったが、
すぐにこんな事をしている場合ではないのだと身じろぎした。

だがソロモンは小夜の右手を握り、背中をホールドしてしまっている。
曲が終わるまで逃げ出す事はできない。
彼の腕を無理矢理振り払うこともできたが、そんなことをしてソロモンに
恥をかかせたくはなかった。

「私、こういうの初めてで」
「僕がリードします。兄さんにもダンスが上手いと言われているんです」

お兄さんがいたんだ、と考える暇もなく、踊りだしたソロモンに合わせて、
小夜は懸命に足を動かした。
記憶をなくす前にワルツを踊った事があるのだろうか。
足が自然と音楽に合わせてステップを踏む。

「お上手ですよ、初めてだなんて思えません」
「あの、本当なんです」

ソロモンは他の客とぶつからぬよう、小夜を巧みにリードした。
口元に穏やかな笑みを浮かべ、けむるようなまなざしを周りに投げかけながら、背筋を伸ばし、正確なリズムで、彼はステップを刻んだ。
その姿はその場にいた他の客達、華やかに着飾った女性達の姿さえ霞ませて、
誰よりも華麗だった。

81:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/11/14 21:41:43 zgQ9+9nm
>>80の続き


だがソロモンは小夜にダンスを申し込んでおきながら、お久しぶりですねとも、
お元気でしたかとも、再会の挨拶をなにひとつ言わなかった。
踊り始めてからは何も言わず、ちらちらと彼を見る小夜と視線を合わすこともせず、
他人行儀に静かに微笑んでいるだけだ。
つないだ手も背中に廻された腕も、礼儀正しくよそよそしい。

やはりソロモンは、小夜のことを忘れてしまったのだろうか。
それとも自分が人違いをしているのだろうかと、小夜はいぶかった。
だが声も姿も間違いなく彼である。

もしかしたらソロモンは、手を取って踊っている相手が、沖縄で会った少女だとは
気付いていないのかもしれなかった。

―私は見た瞬間に、あなただとわかったのに

しかしソロモンは小夜を見ても、彼女が誰だか思い出せなかったのだ。
考えてみれば、ソロモンにとって日本は仕事で訪れただけの国だ。そして小夜は
彼の仕事の合間に、ほんのひと時、通りすがりに話をした女の子というだけだ。
顔を覚えていないのも当然と言えた。

それなのにわざわざ隠れたりして、自分はなんてひどい自惚れ屋なのだろう。
小夜は滑稽な自分を嗤いたくなる。
だがたとえ忘れられていたとしても、もう二度と会えないはずの人に会えたばかりか、
今はこうして一緒に踊っているのだ。
悲しむより喜ぶべきだった。

自分に出来るのは彼に恥をかかせない様に踊るだけだ。
小夜はそう思いなおし、ソロモンの顔を仰ぎ見た。
彼の顔を目に焼き付けておきたかったからだ。

すると
「ワルツの時は、パートナーの顔をじろじろ見ない」
と当の相手に無作法を指摘されてしまった。

みじめさと恥ずかしさで歪んだ表情を見られたくなくて、小夜は顔をそむけるように
横を向いた。
視界の隅でソロモンがわずかに身を屈めた。
そして彼に向けた小夜の頬に、くちづけをひとつ落とした。

82:ソロ小夜 in Vietnam ◆KP1kwdetRA
06/11/14 21:43:34 zgQ9+9nm
>>81の続き



「え、今のって」
何が起こったのかと焦った小夜がソロモンに尋ねると、
「何って、再会の挨拶です」
何もおかしくはないでしょう、と相手は澄まし顔で答えた。

たしかに欧米では、親しい間柄でそういう挨拶が行われるのは、小夜も映画などで
見て知っていたが、それはこんなだまし討ちのようなものではなかったはずだ。
真っ赤になった小夜は、誰かに見られていないか周囲を見回したが、
外国からの客人が多いせいか、幸いにも気に留める人はいなかったようだ。

小夜とは逆に、周囲を全く気にしないソロモンはにこやかに言う。
「それにしても、ベトナムでお会いできるとは思いもしませんでしたよ。
お久しぶりです、小夜。―今はこの学校に?」
「あ、はい、事情があって。って、私のこと覚えていたんですか?」
「忘れるわけがないじゃないですか」
ソロモンは心外だと言わんばかりだ。

「でも何も言わなかった。私のこと、まるで知らないみたいにしてた」
小夜がそう訴えると、ソロモンは肩を落とした。
「あなたの方こそ、僕を見ても他人の振りをしようとしたでしょう。それとも柱の影に
隠れるのがご趣味でしたか」

どうやら隠れる前に、見つけられていたらしい。
それにしても、まるで小夜のことを見知らぬ他人のように振舞っていたのは、
まさか知らぬ振りをされた事のお返しだとでもいうのだろうか。
小夜はなぜそんな態度をとっていたのかと、ソロモンに問うた。

「僕から隠れようとしたばかりか、僕と踊っているのに、あなたは僕ではなく、
あらぬほうを見ていましたし」
「あなだだって私を見てなかったでしょ」
「見ていましたよ、ずっと」
「パートナーの顔をじろじろ見ちゃ駄目だって、あなたが言ったんじゃない」
「だって横を向いてもらったほうが、キスしやすいじゃないですか」
満面の笑みでぬけぬけと答えられて、小夜は体中から力が抜けてしまった。

つい先ほどまで、彼のよそよそしい態度のせいでひどく落ち込んでいたというのに。
小夜は目の前の相手を恨みがましく見てしまう。
そんな小夜を、ソロモンは自分が仕掛けた悪戯の成果を、わくわくしながら確かめる
子供のような目で覗き込んできた。

これでは大人げないと怒る事もできない。
小夜は思わず吹きだしてしまった。
つられたようにソロモンも笑いだす。

ワルツの三拍子に体を揺らしながら、二人は額を寄せ合い、マナーを忘れたまま、
くすくすと笑い続けた。

83:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/14 23:37:46 E5NvPa4K
ソロたんと小夜が額を寄せ合い・・くすくす笑・・
映像で見たかったな☆

84:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 00:00:07 emYhVcD2
なんて素敵!!
もうたまりませんわ。
本当に有難う御座います。 待ってた甲斐が・・・

85:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 00:02:08 0H+Ib7Mv
ソロたん、ちっす(*´∀`)

86:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 00:44:23 grMjwJh/
すっごい萌えますた(*´д`*)ハァハァ
ソロたんカッコヨス小夜カワユスw


87:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 01:47:20 nScQ2DVe
>>80-82
素敵なSS有難うございます。
ソロモンの前ではカワイイ小夜が微笑ましいです。
またソロモンも小夜の前では少年の様でカワイイです。
戦いを一時忘れて、ただありのままの2人がとても素敵でした。


88:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 09:00:31 AsHxHILf
沖縄の最初の方が読めないのが残念。
dat落ちだから仕方ないけどorz

89:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 09:28:29 yOcMyIiD
そんなあなたに「にくちゃんねる」☆ググッテレッツラゴ

90:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 09:39:38 AsHxHILf
ありがとう
探してみる。


91:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 14:11:30 MJt3m2tB
>>80-82
うう、最初は、つれない素振りを見せるソロモン(*´д`*)ハァハァ
それに、かわいい一面もあって魅力的だ~。
やっぱりソロモンは王子役が似合うね。

92:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/15 14:23:13 grMjwJh/
いいよいいよソロ小夜(*´д`*)ハァハァ
小夜の頬にキスするソロたんをアニメで想像して照れてしまった
小夜が初々しくて可愛いな

93:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/16 21:07:40 gheyMU3Y
ソロサヤ(*´Д`)ハァハァ

94:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/16 21:41:24 OoNQk8xN
私も(*´Д`)ハァハァ

95:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/17 07:17:37 WdxJH2KC
負けじと(*´Д`)ハァハァ

96:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/17 16:13:48 RsyWI2sx
ソロたんの恋を応援してた頃が懐かしい
自分の中では永遠にソロサヤ萌だよ

97:ソロ小夜 in Vietnam ◆KP1kwdetRA
06/11/17 16:26:39 J3H74Lr/
>>82の続き



二曲目が始まった。

緊張していた小夜の体もほぐれて、ソロモンのリードも速度を増し、大胆になった。
ソロモンに導かれて、くるくると風に舞う花びらの軽やかさで小夜がターンする。
ふわりと広がったスカートが、続いてドレープを描きながらつぼみ、
たおやかに小夜を包みこむ。
ソロモンはそのしなやかな動きに目を細めた。

「僕のリードに乗れるってことは、僕とあなたは相性がいいんですね」
はにかんで小夜が笑った。
「あなたが上手に踊らせてくれるから」
お世辞ではなかった。ソロモンがパートナーでなければ、これほどまでには
踊れなかっただろう。

小夜がそう考えているとソロモンも同じ事を言った。
「あなたが相手だから、僕もこうして踊れるんです。ダンスがこんなに
楽しいものだとは、今日まで知りませんでした」
ソロモンが微笑んだ。

甘く優しく二人を揺らしていた弦の調べが、徐々に壮麗さを増していき、
朗々と最終楽節を歌い上げて曲が終わった。

拍手が響き、場内に談笑の声が満ちる。踊り終えてホール端に戻る人々も多かったが、
小夜とソロモンは手も離さぬままその場に留まっていた。

「すみませんでした」
ソロモンからの突然の謝罪に、小夜は上気した顔を上げた。
「本当は、僕も少し不安だったんです。忘れられていたらどうしようかと」
ふっとソロモンは真率な顔をして、小夜を抱き寄せた。
胸に抱きこんだ小夜の耳に、吐息の熱さを伝えながら低く囁く。
「それに、僕は、あなたの―」

98:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/11/17 16:27:55 J3H74Lr/
>>97の続き



「ここにいたんですか。探しましたよ」
非難めいた声がソロモンの声を遮った。
ソロモンの胸に取りすがっていた小夜はうろたえて体を離した。声がした方に
目を向けると、背の高い神経質そうな男が立っている。
「やあ、ヴァン」
ソロモンの知り合いらしく、彼は男に気安い声をかけて、小夜を振り向いた。
仕方がないという風に苦笑するその顔は、もういつものソロモンだった。

「もう一曲、お願いしたいところなんですが、迎えが来てしまいました。
残念ですけど」
つないだ手がほどかれて、ぬくもりが離れていった。小夜がうつむくと、
ソロモンは彼女の顎に指をかけて、そっと顔を持ち上げさせた。

「舞踏会、楽しんでください」
胸に飾っていた青い薔薇を小夜の髪に挿し、名残惜しげに頬を撫でる。
なかなか離れようとしないソロモンに苛立ったらしい男が、もう十分でしょうと
言いたげに
「さあ」
と性急にソロモンの腕を取った。小夜がダンスのお礼と別れの言葉を口にする前に、
出入り口へと引っ張っていってしまった。




小夜がその姿を見送っていると、一人になるのを待っていたように、ミンや仲の良い
級友達が、歓声を上げて小夜を取り囲んだ。
口々にソロモンとの関係について聞きだそうとする。
恋を夢見る少女達の好奇心は、どこの国も変わらない。

「ねえ、あの人と知り合いなの?」
「どこで知り合ったの?やっぱり日本?」

矢継ぎ早に質問されて、小夜が答えにつまっていると、少女達はソロモンがどれほど
魅力的だったかを語り、小夜の髪の薔薇を見ては、青い薔薇にまつわる伝説を話した。
美術に造詣が深い級友は、踊る二人を 『エロースとプシュケー』に喩え、
それを聞いたミンは、自分が小夜に選んだドレスもそれに一役買っていたと鼻高々だ。
さんざめく少女達の様子に、小夜が沖縄の学校を思い出していると、

「  」
人には聞こえない翼手の声が小夜を呼んだ。

―ファントムだ。

視界の隅で動く敵の影を捉える。
その瞬間、浮き立った気分は去り、戦意が小夜の体を包み込んだ。
シンデレラの時間は終わったのだ。

「ミン、ごめん」
友人に言い置いて、小夜は駆け出した。

99:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/17 21:54:34 wfDgksLP
ただダンスをしているだけなのにエロい。
カールの小夜に対する恋心がいまいちTVでは分かりにくかったから
小説にしてほしいけどスレ違いだね。

100:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/17 22:04:00 ew0Geq3X
97-98タン、てんきゅ~

ソロモンみたいな人に手を握られたら
きっと石のようになってしまい、ステップどころではないわなw

101:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/17 23:25:26 qWp3CihY
小夜の心臓の音が聞こえてきそうだね。
自分もドキドキしてしまった・・

102:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/18 00:32:02 S+1SpCqD
セレブな二人もいいけど、
小さいアパートで一緒にクリスマスするみたいな二人も見てみたい…

103:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/18 15:04:51 WgPe9WSy
質素な暮らしのソロたんってどんなだろう
って想像を試みたが無理だったw

104:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/18 20:05:43 Nf+356P4
サンタソロモンwww

105:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/18 21:54:41 sZFSFf8y
>>97-98
素敵なSS、GJです。
本編以上に濃いソロサヤが印象的でした。

個人的にソロモンはギリシア彫刻みたいな美しさをもった人だなと思っていたので
この文章を読んだ時、人間的な魅力と甘い声でちょっと萌えました。
アニメが終わってもソロモン萌えの人が後を絶たない理由がわかる気がする。

>>102
好きな人が側にいたら、どんな小さな場所でも素敵な時間は過ごせると思う。
質素というより、2人だけのクリスマスを楽しむ方が大事。
でも、ソロモンの方が小夜より料理が上手そう(笑)

106:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/18 22:02:27 +5rOQoSI
若いカラダと脳のまま100年以上眠らずにいるのだから
何だってできるよね。

107:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/19 07:00:03 LGb3tVfW
「それに、僕は、あなたの―」 このあとなんだろう?
「兄弟のシュバリエです。」かな?

108:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/19 09:18:11 u0/QzuP7
>>105

「小夜。包丁を使うときは、左手を猫の手にするんですよ。」
「うぅ、がんばる…」

とか、すごーく基本的なところから教えてあげてたりして。w

109:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/19 09:46:39 GV8q6LEE
>>107
5択問題

1.下僕です
2.恋の虜です
3.宿敵であるディーヴァのシュヴァリエです
4.花婿です
5.シュヴァリエになります

110:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/19 11:47:19 B4YPqe6A
>>109
な なんて難しい問題だ・・・
東大Lvじゃないか。

111:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/19 12:20:13 WVv7pKpJ
4で(*´д`)ハァハァ

112:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/19 14:59:02 dzms/Mlk
6.家族です

113:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/19 15:07:37 viosS/Ou
109より愛を込めて>>112

それ答えにしようとしてたのにw

114:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/20 10:42:35 9tIGqSls
ソロ小夜|ω・`)ノ ヤァ|ω・`)ノ ヤァ

115:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/20 16:14:51 PvjBqmgv
>>114テメーは俺を怒らせた

116:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/20 16:36:46 l6ppITIs
ソロ小夜(*´Д`)ハァハァ

117:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/21 10:51:40 Nvw0S4B9
ソロたんいつまでも大好きだよソロたん!

118:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/21 17:28:40 XgYkr5Eb
ソロモン諸島は南洋諸島なんだな。

119:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/21 19:19:35 TlPq/say
携帯を暗いところでみると待ち受けにしたソロモンが美しいよ。

120:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/21 19:36:25 zPQSZVqI
後光が射してる感じかな?

121:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/21 23:25:41 +cn+j+UA
どんな状況下にあったってソロたんは美しいさ(*´∀`*)

122:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/22 09:32:37 C/LwvOiZ
>>121禿同!!!

123:ソロ小夜in質素なクリスマス? ◆KP1kwdetRA
06/11/22 21:35:33 uflgJSlD
番外編


ソロ小夜SSがずっと続いたとして。
物語の最後のほう。
紆余曲折を経て、めでたくソロモンが(白い服のまま)小夜のシュヴァリエと認められ、
赤い盾と共闘し、リクも人間のまま無事に生存している。

だがディーヴァとの戦いは今も継続中。

そんな状況下、赤い盾アジトである、安アパートの台所にて。




小さなオルゴールのネジを、青年の繊細な指が巻き終えた。
テーブルに置き、蓋を開けると、キッチンに澄んだ音色が響きだす。
クリスマスキャロルだ。

「可愛い音」
「リクが買ってきたんですよ。まだ時期は早いですが、もう店先にはクリスマス用品が
並んでいるんでしょう」
喜ぶ小夜を見て、隣りのソロモンも満足げだ。
ダイニングテーブルは広いのだが、二人はその端に椅子を並べ、
体をくっつけるようにして座っていた。
キッチン中に野菜を煮込む、ほのかに甘い匂いが漂っている。

「クリスマスかあ。お父さんがご馳走を作ってくれたな」
懐かしさと寂しさの入り混じった顔で小夜が呟いた。
「カイやリクとツリーの飾り付けをしたんだよ。でもカイはめんどくさいと
言って途中で逃げちゃったっけ」
「クリスチャンだったんですか」
「ううん、日本ではキリスト教徒でなくてもクリスマスを祝うんだよ。
お祭りみたいな感じかな。香里も来て一緒に騒いだの」

遠い沖縄の友人を思って小夜は窓の外を見た。
窓から見えるこの国の冬は、あの南国の島とは全く異なっていた。空には灰色の雲が
重く垂れこめ、空気は乾いてぴしりと冷たい。

「お友達にお会いになりたいですか」
ソロモンの問いかけに、小夜は少し考えて首を横に振った。
「―ううん、今はそれどころじゃないし、香里が元気でいるなら私はそれで
いいもの」
「きっとまた会えます」
そう言ってソロモンは小夜の目を見つめた。

「あなたが望むなら、また会えます。あなたの望みを叶えるために、
僕はここにいるのですから」
真摯な言葉だった。ソロモンはいつも、小夜から零れ落ちた寂しさのかけらを、
こうしてすくいあげてくれる。

ありがとう、と小さく応えて、小夜は健気に歌い続けるオルゴールに耳を傾けた。
触れ合った腕から互いの体温が伝わってくる。
真横にいるソロモンの顔を見上げると、なんでしょうかという風に青年が微笑みかえす。
長いまつげが彼の白い頬に影を落とした。



.

124:ソロ小夜in質素なクリスマス? ◆KP1kwdetRA
06/11/22 21:37:06 uflgJSlD
>>123の続き


「ソロモンってまつげまで金髪だね」
「このあいだもそう言っていましたよ」
「だって綺麗なんだもの」
「お気に召したのなら幸いです。よろしければ触ってごらんになりますか」
「だめだよ、指が目に入っちゃったら危ないし」
小夜はころころと笑った。

ソロモンが小夜のシュヴァリエとして味方に加わるまでには、さまざまな出来事が
あった。時に彼らの気持ちはすれ違い、いさかいも生じた。
だがそれらを乗り越えた今は、二人の距離はこんなにも近い。

彼の慇懃な言葉遣いや、欧米人らしいすぐに他人に触りたがる癖にも、もう慣れた。
彼に寄り添っていると、不思議と心が安らいだ。
それでもこうして息がかかるほどそばにいると、小夜はドキドキしてしまう。

「僕にとっては、あなたの瞳と、それをふちどる夜の色のまつげのほうが、
ずっと美しく魅惑的です」
ささやくソロモンの指が、小夜の頬をそっとかすめた。
「くちづけることを許していただけるのなら、この瞳にくち―」




「お、ま、え、ら」
背後から怒気のこもった声がした。

「ここは台所だぞ。ジャガイモの皮は全部むいたのかよ。俺が晩飯作ってるすぐ後ろで
なにやってやがる」
エプロンを着たカイが、手に持ったお玉をぐっと握りしめた。
その後ろでシチューの鍋がぐつぐつと音を立てている。

「俺がさっさと仕込みを済ませたというのに、お前らときたら」
テーブルの上には、小夜とソロモンに忘れられて、まだ皮むきの終わっていない
大量のジャガイモが置かれていた。

「ごめん、カイ、すぐやるから」
焦った小夜が鳴り終わったオルゴールを脇においやり、包丁を手に取った。
危なっかしい手つきでジャガイモと格闘しだす。
みかねたソロモンがその手を押さえた。
椅子から降りて小夜の前にひざまずき、包丁を握る少女を見上げる。

「あなたが無理をすることはありません。これくらい僕ひとりで十分です」
「でも私だって少しは手伝わなきゃ」
「あなたの手が傷つきでもしたらどうするんです。そんなことが、この僕に
許せるはずがないでしょう」
「だからそうやって事あるごとに俺の妹を口説こうとするんじゃねえ!」
ジャガイモをはさんで見詰め合う二人に、カイが声を荒げた。



.

125:ソロ小夜in質素なクリスマス? ◆KP1kwdetRA
06/11/22 21:38:19 uflgJSlD
>>124の続き


「カイったらそんな言い方しなくてもいいじゃない。ソロモンはフランスの
男の人だからこういう言い方が普通なんだし、第一、親切で言ってくれてるんだよ」
日本の男の子は照れちゃうから、なかなかこんな風には言ってくれないけどさ、と
小夜はむくれて見せた。

―お前は騙されている!

国籍の問題じゃないだろう。日本男子の誇りにかけてカイは叫びたかった。
だが小夜の隣りに立った、金髪のシュヴァリエの絶対零度の微笑みに気圧されて、
叫び声は喉の奥でつぶれた。

「カイ兄ちゃん、仲良くしなきゃだめだよ」
思わぬ伏兵がテーブルの反対側で声を上げた。リクは盛り付けを終えた、サラダの器に
ラップをかけた。
「僕達はもう仲間なんだし、カイ兄ちゃんもソロモンさんには助けてもらった事が
あるんでしょ。ケンカはだめ」

兄をいさめたリクは姉へのフォローも忘れない。
「小夜姉ちゃん達は座ってて。サラダが終わったからお芋は僕がむくよ。
僕はこういう事、得意だから」
小夜姉ちゃんにむかせたら中身がなくなっちゃうしね、と思っても口には出さない。
姉思いの弟は器用な手つきでジャガイモをむきはじめた。
手持ち無沙汰になった小夜は、邪魔にならないよう黙ってリクの仕事を見守っている。
ソロモンも小夜にならい、大人しく隣りに腰掛けた。

「リク、お前」
小夜の事が心配じゃないのかとカイが詰問するより早く、リクはソロモンに笑顔を向けた。
「ごめんね、カイ兄ちゃんは口は乱暴だけど、悪気はないんだ。小夜姉ちゃんの事を
心配して、ついつい言い過ぎちゃうんだ」
「わかっています。あなたもカイも、小夜の大切な家族なのですから。小夜のことを
思うのは当然の事です」
にこりと微笑みあう二人は、なにやら通じ合うものがあったようである。
カイが目を剥いて睨み付けても、両名とも意に介さない。
小夜が微笑ましげにソロモンとリクを見ていた。


狼から小夜を守る防衛隊が、自分ひとりになってしまった事をカイが感じた時、
キッチンの扉が開いて黒衣の青年が姿を現した。
「ただいま戻りました」
「おかえり、ハジ」
「おかえりなさい」
小夜とリクの明るい声が出迎える。

「デヴィッドとルイスは?」
ハジと共に調査に赴いたはずの二人の姿がない。怪訝に思ったカイが尋ねた。
「ジョエル長官に報告に出向くと」
言葉少なにハジが答えた。

「ハジ、寒くなかった?こっちに来て座って」
「見て見て、ハジ、オルゴール」
年少組がハジを招く。リクの手は止まっていた。今夜のシチューはジャガイモ抜きに
なりそうだ。



.

126:ソロ小夜in質素なクリスマス? ◆KP1kwdetRA
06/11/22 21:41:38 uflgJSlD
>>125の続き


「ハジ、寒くなかった?こっちに来て座って」
「見て見て、ハジ、オルゴール」
年少組がハジを招く。リクの手は止まっていた。今夜のシチューはジャガイモ抜きに
なりそうだ。

ハジは無言でダイニングテーブルに近寄った。
ハジは常に小夜のかたわらに影のように控えている。だが今、彼女の隣りは、
(自称)シュヴァリエとなった青年が、ほとんど身体を密着させて陣取っていた。

「小夜から離れろ」
ハジの声が低く鋭い。誰を相手にしても丁寧な応対をするハジだが、
ソロモンに対しては遠慮がなかった。
「君に命令されるいわれはありませんね」
「小夜に病気がうつる」
「僕達に病だなどと」
「お前自身が病原菌だ」
バイキン呼ばわりされたソロモンがハジを見据えた。顔つきこそ穏やかなままだが、
その目は剣呑に光っている。
応じるようにハジの全身から殺気が噴き出した。


「ちょ、ちょっと、二人とも」
「もー、こんなところでケンカしないでよね」
不穏な気配に慌てた小夜とリクが二人を止める。
さすがに大人げないと思ったのか、二人はいったん、矛を収めることにしたらしい。

「ご心配には及びません。争ったりしませんよ」
安心させるようにソロモンが微笑んだ。つっ立ったままのハジも黙ってうなずく。
胸を撫で下ろした小夜とリクが、顔を見合わせて笑った。

「全くいいトシしやがって」
あいつらの暴走にはうんざりだと、顔をしかめてカイがひとりごちた。だがその小さな
呟きは、シュヴァリエの優秀な耳には届いていたらしい。

冷たい微笑を口元に浮かべて、ソロモンがカイを振り返った。
「冷えてきましたね。小夜とリクは温かい飲み物が欲しいでしょう。ココアを
二人分、お願いします」
俺はコックでもメイドでもない。自分でやれ。それに台所はヒーターとコンロの火で
十分に暖まっている。カイがそう反論するのを制するように、ハジが無情に告げた。
「小夜は砂糖はひとつですね。リクもそれで?」
「うん、僕も砂糖はひとつでよろしくー」

無邪気なリクの声にカイはがくりと肩を落とした。前から思っていたが、弟は
人外の連中に馴染みすぎだ。

とっととやれと、シュヴァリエ二人が目でカイを促す。彼らは日頃いがみあっている癖に、
こういう時には何故か絶妙のコンビネーションを発揮するのだ。
仕方なくカイは棚からココアの缶と、小鍋を取り出した。
背後では小夜とリクがクリスマスの話をしている。
誰かがネジを巻いたのか、再びオルゴールが鳴り出した。
カイは眉間にしわを寄せた。


.

127:ソロ小夜in質素なクリスマス? ◆KP1kwdetRA
06/11/22 21:44:00 uflgJSlD
>>126の続き


―いつ敵が襲ってくるかわからないってのに、クリスマスもくそもないだろう。

デヴィッドやハジが調査に出かけている間、ソロモンが小夜と共にアパートに
残っていたのは、おしゃべりするためでも料理の手伝いのためでもない。
体調が優れない小夜の守護と、敵襲を警戒してのことだ。
カイは苦々しく思う。のんきに年中行事を楽しんでいられる自分達ではないのだ。

賑やかなテーブルを振り返る。いい加減にしろよと怒鳴りかけて、やめた。
ソロモンとハジに囲まれて、妹と弟がオルゴールを覗き込んで笑っていた。

こんな穏やかな時間はどれくらいぶりだろう。
小鍋に入れたココアを練りながら、カイは考える。

「ねえ、カイ兄ちゃん、クリスマスにお父さんが作ってくれたのは、鳥と、ゴーヤの
チャンプルーと、あとなんだっけ?」
「ゆでたまごもあったよね」
「お前はたまごしか覚えてないのか」
軽く返して、カイは鍋に牛乳を放り込んだ。

少し前まで、リクは死んだ父親の事を、こんな風に笑って話すことなどできなかった。
懐かしく思い出すことはあっても、それはいつも苦痛と悲しみをともなっていた。
小夜も同じだった。
ジョージの事を口にするたび、悲壮な決意を固めていった。
そして自分は誰かに優しくしてもらう資格などないというように、カイとリクが
差し出した腕を拒絶したのだ。

だが今は、皆でこうして肩を寄せ合って一緒にいる。
それがどこの空の下であろうと、どんな戦いの中であろうと、家族を想いあう気持ちは
変わらない。

ここまでくるには、白と黒、二人のシュヴァリエの力も大きかった。
彼らが潰れそうになる小夜の心を支え、守り、危機にあってはカイやリクをも
救ったのだ。
カイにとっては悔しい事だったが。

「カイ、シチューの鍋が吹きこぼれそうですよ」
ソロモンがしれっと言う。小夜のため以外では、決して手伝おうとしない青年は
小面憎かったが、功績に免じて我慢してやる事にした。

鍋の蓋を開けると、もわりと温かい湯気がカイの顔を包んだ。
オルゴールはまだ聖なる夜の喜びを歌っている。
楽しい話をしているのだろう、小夜とリクの笑い声がはじけた。

食える時に食い、楽しめる時に楽しめ。
ジョージがよく言っていた言葉だ。

―これでいいんだよな、親父

今はもういない父に胸の奥で呼びかけて、カイはココアとは別に、
三人分のコーヒーを淹れるためにヤカンを火にかけた。



―終わり―
.

128:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/22 21:46:40 uflgJSlD
>>126の最初の方、コピペミスで文章がだぶってます。すみません。

>>88
必要ないかと思いましたが、一応置き場を作ってみました。

URLリンク(chitasu-s.sakura.ne.jp)

129:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/22 23:30:56 5TWI2CW9
ウワワワワ~~*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)゜・*:.。..。.:*・゜゜・*


>>123-128タン
ありがと~。なんかクリスマスが好きになってきたw

130:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/22 23:57:38 XWsQncrT
いつものも良いですが
番外ほのぼのとてもよい。
心が暖かくなりました。
このお話は闘いの途中だそうですが
本編でもこんな穏やかな未来があれば良かったのにと
しみじみ思います。
素敵なお話を有難う。

131:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/23 03:45:07 7cRw3jaZ
>>123
ありがとうございます。クリスマスなソロ小夜 (*´д`*)ハァハァハァハァハァハァ
ソロ小夜が、幸せそうに二人の世界を作ってて素敵過ぎるよ
カイがちょっと不憫wwwリクが要領良くて可愛いしw
こんなみんなのほのぼの風景をアニメで見たかったよー!

132:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/23 10:57:22 WK7jpfcW
ステキステキ(∩´∀`)∩
事あるごとに口説きにかかるソロたん素敵
ソロサヤ萌ぇぇ

133:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/23 21:18:38 e7tUAsZV
>>KP1kwdetRAさん、
いつも素敵な文章ありがとうございます!
しかも置き場まで~!!
クリスマス前の穏やかなひと時の幸せそうなソロ小夜、(・∀・)イイ!!です

『ダイニングテーブルは広いのだが、二人はその端に椅子を並べ、
体をくっつけるようにして座っていた。』
『欧米人らしいすぐに他人に触りたがる癖』
スキあらば小夜とスキンシップとろうとするソロモン萌え(笑)

文句垂れつつソロモンの言いなりになってるカイとか、ソロモンと何となく
通じ合ってるリクもいい感じですね~。
本編もこんな素敵なアナザーストーリーあればよかったのに・・・(泣)
本編続けつつ、たまにこんな番外編も作っていただけると最高です!
寒くなってきましたが今後も頑張って下さいね~。


134:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/23 21:30:59 L0YOw6YW
>>123-128
素敵なSS、有難うございます。
130さんと同じくこんな素敵な本編があったらよかったなと思います。
ソロサヤももちろん、カイがとても素敵な男の子で見ていて和んだし、
なにより殺生せず、ただ楽しい時を過ごすことがどれだけ幸せか
この文章を読んでいて思いました。

出来ればディーヴァ側にもこのようなクリスマスがあったら
話の結末が変わっていたのかなと思いました。
ちょっとしんみりしてしまってすみません。



135:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/24 01:11:56 +vMYPDz5
ナチュラルに出てくる「SS」の意味がわからなくて検索しちゃったYO。
画面Copyじゃなかったのネ。

136:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/24 01:24:00 zYwPG4yd
このスレでは、ソロモンと小夜でSS

137:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/24 01:26:18 zYwPG4yd
画面CopyのほうがわからないYO
PC用語かな

138:135
06/11/24 01:36:56 +vMYPDz5
スクリーンショット
PC用語だYO。私が異端だったのか…。orz

139:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/24 01:55:25 zYwPG4yd
>>138
サンクス。
スクリーンショットのことか。そっちの方が一般的かも。

別に異端じゃないと思うよ。
ファンが書いた短めのパロディ小説やショートショート小説をSSと書くけど、
知らない人も多いと思うよ。

140:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/24 12:33:43 PYjSMKCh
番外編~
ソロモン、ハジ、カイ、リク、小夜。
皆がこうして仲良くしているところなんて
全然考えられなかったけど、結構うまくいくんだ・・
ソロモンと小夜がほのぼのしていて、それを囲む人も
いい感じで、とってもいい話でした。

141:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/24 15:17:00 WC7FJEOt
ソロ小夜萌え

ソロモンと小夜が出るBLOOD+2はいつごろ放映ですか。

142:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/24 16:30:26 hlz3knGg
ソロモンって本編でキッスシーンなかったのに、
なんかものっそい上手そう。

143:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/24 19:48:12 HZuLrLRB
うまいよ、夜の関係もw失礼!

144:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/25 21:59:26 xlBT6HBk
静かだ。ソロサヤスキーのみなさん寒いのが苦手なのか?

145:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/25 22:05:04 SQkkPaqp
ソロ小夜(*´Д`)ハァハァ

146:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/25 22:14:13 3Mln6TCk
寒いの苦手だけど一緒に(*´Д`)ハァハァ

147:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/26 22:18:04 rt0o2C7V
DVDを見てます

148:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/26 22:40:20 gSN/Ygz6
4巻買おうか思案中

149:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/26 23:11:00 42vwCk+p
3巻を買うかどうか迷ってる

150:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/27 01:01:23 xpBWNY/A
安アパートのソロ小夜、寒い季節はおこたでお鍋かな。
どう考えても鍋奉行はソロたんw

151:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/27 10:06:30 7yE/oKF0
DVDヤフオクで買ったよ。でもPCの調子が悪くてみられるのと
見られないのがある。

152:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/28 00:07:04 W9Ea9wnG
ソロ小夜(*´Д`)ハァハァ

153:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/28 02:10:07 ZLdG1BGt
>>150
「あーっ、小夜。かぶらと春菊を一緒に入れちゃダメですよ」
「ん? どうして?」
「鍋というものは、煮えにくい順から入れるんですよ。かぶらの次に糸こんにゃく、その次に…」
「んー、そんなことよりチューは?」
「……(チュッ)。しょうがないですねー。貸して下さい。僕がやります」
「ソロモンて、何でも知ってるのね。頭いいもんね」
「べつに、これは常識(小夜にチューされる)。……」

154:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/28 02:24:03 ZLdG1BGt
(小夜、チューしなが「ブフフ」とら笑ってる。)

「ねえ小夜。キスしながらなんで笑ってるんです?」
「(ブフフ)だって……ハム」
「いやだから、そうやって僕の下唇を噛んだり。いたずらがすぎますよ?」
「だってソロってば一生懸命…(ブフフフ!)」
「あの、僕はですね。小夜においしい鍋を食べてもらいたいから」
「私に、おいしいお鍋食べさせてくれたいの?」
「ええ。当然でしょう」
「……」
「どうしたんです?」
「……幸せ。(まじハグ&チュー)」

連投ごめんなさい!

155:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/28 13:58:08 gNoAqkVT
シュバリエはご飯食べないから
ソロモンは頑張って鍋奉行するだろうね

でもソロモンがご馳走するなら
うまい料亭とかレストランに連れていく想像しかできない

156:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/28 17:32:41 s/noHV4U
>「私に、おいしいお鍋食べさせてくれたいの?」

日本語可笑しいw


157:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/28 17:37:48 dXPxtZt6
きっと153さんはソロ小夜に飢えてて、つい間違えちゃったんだよ。
私は美味しいソロ小夜が食べたい。
これも可笑しい、でも本音。

158:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/28 22:01:03 7s+KRs/P
シュバリエは食べたくない食べなくて平気というだけで
食べられないわけじゃないよね。
仕事上の付き合いで食べることもあるだろうし、
あのワインだって特殊だとはいえ飲む必要はないはずだよね。

159:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/28 23:29:56 q1ZvXjUe
ソロ小夜(;´Д`)ハァハァ

160:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/29 00:15:57 K0hf97Nt
>>158
人間の中で暮らしていて全く食べないでいるとおかしな目で見られるだろうしね。
血への渇きはあっても空腹はないからワインやコーヒーなどの嗜好品はともかく、
食べ物はそれほど美味しくはないんだろうな。

ソロ小夜(*´Д`)ハァハァ

161:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/29 12:49:31 TwsLNTb5
小夜にちょっといじわるでエロいソロモンが見たいよ。

162:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/29 14:18:22 ytqQRFOJ
小夜にエロ馬鹿なソロたんも見たい
サヤー(ノ´ε`)ノチュッチュッ~vv

163:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/29 14:27:31 FYKCtnL7
このスレではだめだけどね

164:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/29 20:15:58 TwsLNTb5
じゃ、直接保管庫へ書いて欲しいな。

でも、エロパロ住人が寂しそうだからあっちがいいかな。

165:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/29 20:19:47 FYKCtnL7
人を頼っちゃだめさ

164が自分でやるというのも有りだ
さあ、萌えを吐き出すんだ~

166:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/30 00:27:12 y8hy+in6
小夜「私の服は?」
ソロ「僕はあなたの服とブラジャーとパンツがいらないので処分させていただきました。
   クローゼットの中に首輪とアイマスクがあります。それをつけたらプレイルームに来い」
小夜「ソロ…」
ソロ「ご主人様、だ!」

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/25(水) 07:01:51 ID:1FUy5WNH
コンプリベストの
ブックレットのイラストの小夜かわいいな。
二期EDのやつはすごい可愛い寝顔してる。
こんな顔して寝てるんだろうな。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/25(水) 14:23:05 ID:BgIh1Dqc
>>104
ハァハァ(*゚Д゚)つ、続き…を…ネ申サマ…

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/25(水) 17:16:43 ID:bSG+qMTt
キャラ人気投票Part3
URLリンク(www.37vote.net)

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/25(水) 21:23:00 ID:pnxd6HiY

「さっきは、声を荒らげたりしてすみませんでした。」
いつものエンジェルボイスが、甘く耳元で響いた。
暖かくやわらかな手のひらが頭から肩を撫でられたかと思うと、
今度は熱い舌が、首筋、耳たぶ、頬をたんねんに這った。
後ろ手に手錠をかけられ、椅子に固定された小夜は、その愛撫から逃れることはっできない。
「やめてソロモン。お願い」
小夜は吐息のような声で哀願する。
しかし、屈辱と悔しさに震えながらも、なぜか嫌悪感はなかった。
「こうしたかったんです。ずっと…」
探し当てたようにソロモンの唇が小夜の唇に重なり、唾液も息も吸い尽くされるのではないかと
思うぐらい、長い時間接吻が続いた。
「きれいですよ、小夜。ほんとうにきれいだ。」
アイマスクで視界を奪われていても、なにも着けていない自分の体がソロモンに見られているのが
わかった。
視線は、小夜のぽってりとした唇から、小振りながら形のいい椀を伏せたような乳房をなめ、
くびれた腰に落ちていった。
(そこから先はだめ…)
薄毛のために殆ど剥き出しになっている恥所を見られたと感じた時、
小夜は脚をかたく閉じた。
そのとき、無防備な乳房を、手の甲が刷毛をかけるように横切った。
「ひんぅっ…!」
意識が収縮し、宇宙まで飛んだかに思えた。
乳房に触れられただけなのに、失禁したかと不安になるぐらい、椅子と自分の接合点が温んだ。
そこに、ソロモンの指が差し入れられる。
「んはぁく…!」
小夜は泣いていた。今まで味わったことのない感情で、涙が流れていた。
「ここ、熱くて、トロトロになってますね。小夜」
自失の小夜の耳に、衣擦れの音が聞こえ始めた。
(ソロモンが今、シャツを脱いでる…)

ー続くー

167:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/30 08:15:02 YxYQRFLS
スレルール違反ですよ。

168:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/30 11:13:16 WPfp3aM6
ビデオ録ってた最終回を号泣しつつ脳内変換して見るこの頃・・・


小夜を背負い「はじまりの場所」へ一歩一歩上って行くカイ。
あふれる涙で視界がゆらぐ。長い石段の中ほどに人影が。
「・・・遅くなってしまいました  小夜」
一度聞いたら忘れられない声だと小夜が言っていたな・・・カイは涙声
もかまわず答える。
「おせえよ。もう・・・寝付いちまったよ」
その声の主は無言で手を差し出した。当然のように。
カイは眠りのなかにいる大切な妹を彼に託した。
ソロモンはもうカイには目もくれず、小夜を抱き
ゆっくり石段を登りはじめる。小夜を見下ろし、いとしげに語りかける。

「ほんとうに・・・遅くなってすみませんでした 小夜
 出来るだけ急いで来たのですが・・・でももう心配いりません
 もう誰にも・・・誰にも渡さない
 あなたと私はこれからずっと一緒に・・永遠にともに
 生きるのです  ふたりだけで
 あなたが目覚める日・・・その日が私たちの結婚式です。
 今私とあなたはその祭壇に向かって歩いているのです

 待っています。小夜・・・   」

ソロモンは小夜の眠るまぶたにひとつ、キスを落とす。

「誓いのキスは目が覚めてから・・・」



169:名無しさん@お腹いっぱい。
06/11/30 19:29:54 fxZFaGw9
最終回はソロモンがいなかったので「なんとかまとめたな」と
思うだけだったけど続編があったらソロモンにもでてほしいな。
続編自体が無理っぽいけどw

170:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/02 01:39:46 bgXBxPa4
>>168
そうなっていたら、どんなに良かったかww
43話でsaya's loveが流れて切なかった。小夜はソロモンの事、嫌いではないけど
申し出を受け取れなかった。ディーヴァの事があったから。
しかし、ディーヴァに刃を向けるのではなく、アンシェルに向けて欲しかったwww
つくづくキャラの扱い方が下手だなと思う。
ハジではなく、ソロモンがやった方が遙かにドラマチックな展開だったのにww。

>>169
髭同。出来ればドイツ編でソロモンが主役だったら、面白いと思う。


171:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/02 12:21:52 SkJyKQ8p
ディーバはリクの仇
氏んで当然。
自分もソロモンのドイツ偏見たい。軍服萌。

172:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/02 13:33:49 LK3d0nxz
リクも好きだがディーヴァも好きだな。
味のあるキャラだった。
あの最期は悲しすぎた。
そしてソロ小夜(*´Д`)ハァハァ

173:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/02 21:30:15 fjWP73Lh
>166
続きがあるのか、どこのスレでやってたのかだけでも教えてくれ
;´д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ

174:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/02 21:55:07 wfrpJXd+
796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/02(土) 03:36:41 ID:INi9Yrtm
海外在住の友人が言うには、フランス男は白髪のじーさまでもいきなり口説いて
くるので油断がならねえそうだ。

その話で思い出したのがロシア編のラスカル。姿こそ色っぽいネーチャンではあるが
ホテルにチェックインしたあと、一番純情そ~な子の肩を抱いてエレベーター前まで誘導し
開口一番「一緒にお風呂、入ろうか?」…言動が見事なまでに初手からオヤジだ。
チェックインした時のお約束でオヤジギャグをかましたつもりなのか、それとも本気で
誘っているのかは今もって不明だが。


175:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/03 07:03:59 Bi0PHRrx
小夜を拉致してから小夜が目覚めるまでソロモンが何を考えて何をしていたのか
知りたいです。

176:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/03 19:39:32 1WSEe2sH
プロポーズの前に、緊張を解すために小夜を肴に酒を飲んでいたと思われ。

177:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/03 21:42:43 Lji0uxER
プロポーズの文句を考えてシミュレーションを30回ほど

178:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/03 21:46:43 nves9/fx
部屋の片隅で小夜の寝顔を眺めながらシュミレートしてたんだと思います
襲っちゃいけないから、少し離れた片隅でw
そろたんカワユス

179:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/03 21:48:37 ugCi3/Ex
そしてたどり着いたのが虹色に輝く大地と赤く染まる海なのね…(*´∀`*)

180:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/04 02:27:46 Zvec+K4r
すぐ逝かないように、一発抜いといたでしょう。やっぱ。

181:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/04 07:33:05 JjBWT3UI
まあ小夜の裸を見てるしな

182:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/04 17:53:39 QaZGhLfc
ソロたんは医者なんだよね
治療と思いながらも小夜の裸(*´д`)ハァハァ

183:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/04 19:42:55 txSx5k/S
女の裸はもちろんだけど、
小夜とほぼ同形のディーヴァの裸を見慣れていてすら
小夜に(*´д`)ハァハァなソロがいぢらしい…

ソロの愛はカラダ(だけ)じゃないのよ!^^

184:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/04 20:46:10 JjBWT3UI
>ディーヴァの裸
見慣れてるのか

185:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/04 21:16:04 bZJCSFcZ
小夜に医者だったこと1回も話さなかったね。

186:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/04 23:44:07 Sc437TRY
今の時代に何の役にもたたないからね
ジュリアくらいの知識があればともかく

187:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/05 06:34:54 AFERDm0t
小夜にソロモンのこともっと理解してほしかったよ。
スレ違いだけど小夜は最後までカールのことファントムて呼んでた。

188:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/05 08:55:08 OfV1f81X
敵シュヴァリエは小夜にとってディーヴァよりある意味強敵よね。彼らにヤラレて妊娠したら女王の力失うもんね。深夜枠ならそういう展開もあり?ソロモンと小夜が一層親密になるのが望みだから何でもいいけど。

189:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/05 10:39:18 s3myi6mJ
結局ディーヴァ側カワイソスで終わったのも後味があまり良くなかった
リク死の時は死ぬほど許せなかったけど、彼女の孤独な背景を見たら倒して終わりはね…
救いがあるとすれば赤ん坊を生かした事だけだし
監督が新人ぽい藤咲じゃなかったら、もっと話を膨らませてくれたかもね
ソロ小夜含めてさ

190:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/07 00:45:48 TWlVIdgt
かえすがえすももったいないのぉ~

191:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/07 19:39:26 Yvp/LdXn
アーチャー調査官は絶対に死んでいる。
アレはソロモンの擬態だよー。
小夜を守るためにガンガル!

192:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/08 06:55:55 FIleUvLT
30年後に結ばれるわけですな
ソロ小夜(*´Д`)ハァハァ

193:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/09 17:44:58 eIKpypTY
ソロタン(・ε・)チュッチュッ

194:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/10 14:53:59 d9jhC+K5
街でジャガーのクーペらしい車を見た。
ソロたんにめちゃくちゃ似合いそうで、一人で勝手ににやけてしまった。

195:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/10 16:58:19 /OwlOQQm
お!
このスレまだ存続してたんだーーーー!!
久しぶりに来て見たら3になってる?!
ちょっと嬉しいよ。

196:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/10 17:56:42 JVgLkADw
なんかもう忘れられてても仕方ないような感じ・・・アニメ誌にも載ってないからなあ。

197:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/10 23:14:29 sJoQ2N+m
ゲームとかもいまさら出ないかなー
ソロモンいっぱい出るゲームだったら
他の要素が駄目駄目でも買う

198:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/10 23:32:49 JVgLkADw
今思ったんだけど、ブラプラってRPG向きじゃない?いろんなダンジョン世界中回って、バトってレベル上げてラスボス倒す。サブイベントか展開次第でソロ小夜になるもよしってならぜったい買う。

199:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/11 19:55:51 VnYP9dQ7
URLリンク(www.production-ig.co.jp)
小夜の右と左後方は脳内抹消で

200:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/11 22:03:04 wQMPpPeI
別に抹消しなくてもいいよ。

ソロモン(*´Д`)ハァハァ

201:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/12/13 17:02:00 TWuKFOpC
>>98の続き

舞踏会の夜、小夜は地下倉庫でファントムと戦うが、またしても取り逃がす。
小夜はファントムとディーヴァのコンテナを追い、デヴィッド達と共に
ジャングルの中のサンク・フレシュの実験農場に向かう。

そこにはファントムことカールとソロモンがいた。
夜明け前、実験農場。洋館の屋根裏部屋。カールはひとり、物思いにふける。



-カール- 


卓上には三つの写真立てが置かれていた。
収められた写真は、シュヴァリエの長い時の一場面を写し出したものだ。

一枚目は第一次世界大戦後。ベールに顔を隠した婦人の両脇に立つカールとソロモン。
その横の二枚目は第二次世界大戦時の軍服を着たソロモンと三番目の兄ボルマン、
そして民間人として軍部と関わっていたアンシェルとカールが、並んでこちらを
見ている。

最後の写真は実験農場のこの建物の前で撮られていた。
白衣を着た研究者達に囲まれて、中央に隣り合わせてカールとソロモンがいた。
写真立てに刻まれた日付はベトナム戦争の半ばである事を示していた。
当時を思い出し、カールは義手の右手を撫でた。

「この二日後でしたね、あなたがその腕を失くしたのは」
いきなりの声にカールは振り返った。

ノックもせずにカールの私室に入ってきたすぐ上の兄は、常と変わらない
微笑を浮かべている。
やわらかだが、けっして心の奥底を見せない顔だ。
カールは警戒しながら彼の名前を呼んだ。

「ソロモン」
「サムライマンの話を聞きました。翼手の血を結晶化させて殺してしまう者など、
世界に二人とはいません」
穏やかなソロモンの声に、小夜という重要事項の隠匿を責める響きは微塵もなかった。
だがカールはソロモンから目をそらした。

ソロモンはそっぽを向いたままの弟にかまわず語りかける。
「カール、あなたが急いでディーヴァを移そうとしているわけが、ようやく
わかりましたよ」

言いながら静かに歩み寄った。
「カール、個人的な恨みを持つのはかまいません。だが彼女を殺してはならない。
彼女は」
「それはシュヴァリエとしての望みか、それともお前個人の望みか」
諭すソロモンにみなまで言わせず、カールが問うた。
「両方です」
悪びれずに答える青年をカールはねめつけた。


.

202:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/12/13 17:04:07 TWuKFOpC
>>201の続き


ソロモンの言葉はかすかに揶揄を含んだ。
「兄さんが知ったら何て言うでしょうね」
「アンシェルには言うな」
「それは、あなた次第です」
ソロモンは弟ににこりと笑いかける。

―嘘をつくな

カールは苦く思う。
ソロモンがこれほどの大事を長兄に報告しないわけがない。
彼はディーヴァへの忠信篤いシュヴァリエであると同時に、長兄アンシェルの
信奉者であり、その命令にはけっして逆らわない有能な片腕なのだ。

カールは写真に再度、写真に目をやった。
どの写真もソロモンは今と同じように笑っていた。
対照的にカールは口を引き結び、生真面目な表情で正面を見つめている。
そして全ての写真で二人の間には微妙な距離があった。

まだカールが人間で、ソロモンの言葉に何の疑いも持たずにいた頃は、
二人は距離などとらずにすぐ横に並んでいたものだ。

彼らが知り合ったのは初めての世界大戦が人類を飲み込み、誰もが生き方を
見失っていた混迷の時代だ。
医学を学ぶ為、フランスに留学していたカール。
彼は国籍や人種による偏見と差別の中で、理想と現実の差に打ちのめされ、惑い、
もがいていた。

そんな中で対等につきあい、好意を示してくれるソロモンの存在にどれほど
救われたことか。
学問を学ぶ上では優秀な先輩であり、共に良い医師を目指す仲間でもあった。
ソロモンにとっても、素直に自分を慕ってくる後輩は心安く付き合える相手で
あったろう。

だがあの日、カールが人間でなくなった日に、全ては変わったのだ。
少なくともカールからソロモンへの信頼は、別のものに取って代わった。

ソロモンが憂いを帯びた眼差しをカールに向ける。
「僕は君が心配なんです」
「お前が気にかけるべきはディーヴァの事だろう。すみやかにディーヴァのコンテナを
移送しろ。あとの事はすべて僕がうまくやる」
「カール……」

畳み掛けられて困惑するソロモンにかまわず、二枚目の写真を見つめる。
長兄アンシェルの横に、今はいない三番目の兄、ボルマンの長身がある。

ソロモンもカールも、ボルマンとは親しくしていた。だがある日、アンシェルの
何らかの思惑か感情のために彼は殺された。
目の前にいる青年の手で。

ソロモンはその件については何も言わない。だが長兄の命によって、彼がボルマンを
殺した事をカールは知っていた。
もしカールにその命令が下されていたとしても、確実に実行できたかどうか疑わしい。
感情に負けるからだ。


.

203:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/12/13 17:05:25 TWuKFOpC
>>202の続き


しかし実際にボルマンを殺害したはずのソロモンは、常の落ち着いて優しげな態度を
崩さなかった。平然としている彼を見るたびに、カールは胃の腑に冷たいものを感じた。

同じように長兄からカールを抹殺せよと命令が下れば、ソロモンは即座に
遂行するだろうと彼は考えていた。
殺す瞬間ですら、ソロモンはいつもの微笑を貼りつかせているのだろう。
カールを実験体としてアンシェルに差し出した、あの日のように。

カールは自らの意思によってシュヴァリエとなったのではない。
翼手の研究を続けるアンシェルは、当時、シュヴァリエの肉体を持つ実験体を
必要としていた。その求めに応じたソロモンが、カールをアンシェルとディーヴァの
元に連れて行ったのだ。

それが何をもたらすのか具体的には知らされぬまま、カールはディーヴァの
血を与えられ、人間の世界と訣別させられた。

それ以来、カールのソロモンを見る目には、隠しようのない疑心があった。
とげとげしくなった言葉の底には、失望がひっそりと横たわった。
ボルマンの死はそれを決定的なものにした。
しかしそのボルマン亡き今、カールがこうして個人的な話ができるのは、
皮肉にもソロモンしかいないのだった。

「カール、聞いているのですか?」
ソロモンの声に、物思いから引き戻される。
「―アンシェルへの報告なら勝手にしろ」
「小夜のことです。―あなたは彼女に囚われすぎているのではありませんか」
「小夜と戦うのは当然の事だ。ディーヴァの敵、我々の敵だ」
カールの高ぶった声が部屋に響いた。

「和解の道が閉ざされたわけではありません。どの道を選ぶか。
それはディーヴァが決める事です」
ソロモンがなだめ顔で続ける。
「それに我々の本来の使命は小夜と戦う事ではなく、ディーヴァを守ること。
それのみです。それを間違えては―」
「わかっている!」

カールはとうとう声を荒げ、顔を引きつらせた。ソロモンは目を伏せて、こっそりと
ため息をつく。
「それならかまいません。―もうこの話はおしまいにしましょう」
そう言って場をほぐすように笑いかけた。
ソロモンが話題をあたりさわりのないもの変えようとした時、風もないのに窓ガラスが
ガタガタと揺れた。

彼らの耳に、女王の典雅な歌が届く。
人間には不可聴域の歌声が、大気を震わせているのだ。

「ディーヴァ……」
カールはうっとりとあるじの名を呼ぶ。
ふわふわとした足取りで、引き寄せられるように部屋を出た。
ソロモンの制止にも振り返らない。


.

204:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/12/13 17:07:07 TWuKFOpC
>>203の続き


屋根裏にある窮屈な廊下と階段に照明はない。
だがシュヴァリエであるカールの目に、暗闇は障害にはならなかった。
あるじの歌にいざなわれるまま、階下へと降りていく。
その心を占めるのはあるじであるディーヴァと、その姉である小夜の事だけだ。

カールがシュヴァリエへと生まれ変わった時。
人間としての死の恐怖と悲しみを覚えると同時に、翼手としての誕生の喜びが身の内を
駆け抜けて、カールの魂を二つに引き裂いた。

人でなくなった悲しみは、彼を怪物の世界に引き入れたソロモンへの
反感へと形を変えた。
そして喜びは新しい命を彼に与えたディーヴァへの、ほとんど本能的な
強い思慕となって、今も絶えることなく彼の中に湧き続けている。

長兄に実験体として扱われることになったカールは、同じ血族でありながら、
他の兄弟達とはいささか異なる立場に置かれる事にもなった。

その差別はあからさまではなかったが、長兄の目の中に厳然と存在していた。
カールは屈辱と、肉体を切り刻まれる実験に耐えねばならなかった。
それでも彼はディーヴァに愛されるべき者だった。
守護する者として、彼女に必要とされている誇りとディーヴァが気まぐれに見せる
愛情が、あやういところでカールを支えていた。

だがカールは失態を犯した。
30年前。眠るディーヴァの警護にあたっている時だ。
小夜の襲撃を受け、ディーヴァは無事だったものの、返り討ちにすることもできずに
片腕を奪われた。

―誇り高きシュヴァリエに敗北などあってはならない。

この汚辱は必ずそそがねばならない。
次こそは必ずこの手で小夜を殺す。
そうでなければ、彼は自らの存在意義を失うのだ。

この30年間、忘れた事はなかった。
屍を踏みつけて立つ、血まみれの少女を思い出すたびにカールは高揚し打ち震える。
憎しみだけではない。
動く者すべてを殺戮する小夜の姿に、カールは昏い悦びを感じたのだ。
まるで己の奥にしまいこんでいた望みが、ヒトの姿をとって現れたような。

殺し殺され、その血を飲み干し、あるいは飲み干され、侵し侵されて。
すべてを破壊し、共に世を呪う。
小夜の赤い瞳が彼だけを映し出し、彼の瞳に映るのも彼女だけ。
まるで一対の存在のように。
その想像がカールを駆り立てる。

―小夜。

愛しげにカールは敵の名を呼んだ。
彼の小夜への執着は、無残な姿に変わりつつある愛そのものだった。
だがカールはそんな己の心を深く見つめようとはしなかった。


.

205:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/12/13 17:10:17 TWuKFOpC
>>204の続き


なぜ自分が小夜を求めてやまないのか。
なぜ彼女がもたらす破壊と殺戮に悦びを覚えるのか。
その理由をつきつめて考えてればわかってしまう。

自分が何を与えられていないのかを。
影のようにつきまとって離れない、絶望の形を。
それゆえに彼は目をそむけ続ける。

階段を降り、裏庭に続く扉を開ける。
夜が明けきる前の庭は、未明のかすかな光によって闇はとり払われていたが、
霧がたちこめて数歩先の視界も利かない。

ディーヴァの歌声だけを頼りに、カールは歩を進める。
少年の面影を残すその顔はどこか儚かった。
白い闇のように、もやがねっとりと彼を覆った。

ソロモンと出合った頃、カールは故国を離れ、遠い異国で自らの居場所を
捜し求めていた。
しかしシュヴァリエとなった今も、彼は同胞と自分のいるべき場所を見つけらずに、
茫漠とした世界をひとり、さまよっているのかもしれなかった。




部屋に取り残されたソロモンは、薄暗いランプの灯りに照らされた室内を見回した。
開発という名のもとに荒らされる前の明媚な風景が壁を飾り、今では滅多に見られない
茶色い羊皮紙の地球儀が棚に置かれている。
狭い屋根裏部屋は過ぎ去った時間に支配されていた。

窓辺の机に近寄って、先程カールが見いっていた写真に目を落とす。
これも過去の断片のひとつだ。今はいない三番目の兄がそこにいた。
深く息を吐く。
ボルマンの死はソロモンにとっても忌まわしい記憶だ。

だがソロモンはそれを悔いてはいない。
あの兄の死は、彼ら翼手に必要であった。

ボルマンはディーヴァに最も近くあろうとして、長兄であるアンシェルを
ないがしろにした。
アンシェルは他の兄弟達がシュヴァリエになる、はるか昔からディーヴァの
保護者格だったのだ。
その兄を差し置いて兄弟の長となる者があっては統率を乱すことになる。

その上、ボルマンが犯したいくつかの失策がアンシェルの不興を買った。
思えば彼は人間達を操り、歴史の陰で暗躍するには正直すぎ、善良すぎたのだ。
アンシェルはディーヴァと兄弟達を守るために、ボルマンを切り捨てるほかなかった。
すべてはやむを得ない仕儀だった。
ソロモンはそう考えている。

翼手に生まれ変わってよりこのかた、いや、まだ人間である頃から、
ソロモンはアンシェルの薫陶を受けて成長した。
ソロモンに不死の体を与えたのもアンシェルだ。
新しい生における母親がディーヴァであるなら、アンシェルはソロモンの第二の
父親だった。


.

206:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/12/13 17:12:22 TWuKFOpC
>>205の続き


ゆえにソロモンの長兄への敬愛は深く、長兄がどのような判断を下そうと
信頼は堅く揺らがない。
ボルマンを手にかけたときもソロモンの胸中は悲嘆にくれたが、長兄を信じる心と
シュヴァリエとしての矜持が彼を毅然とさせた。

しかし今、その顔には憂いの色が濃い。

―カール

弟の憑かれたように血走った目。尋常ではない光を宿した目。
思い出して暗鬱な気分にソロモンは沈み込んだ。

ソロモンはカールのまっすぐで嘘のつけない気性が好きだった。
フランスの上流階級育ちのソロモンは、処世にたけた人々と多く付き合い、
自らも要領よく生きることにいつのまにか慣れきっていた。

そんなソロモンの目にカールの率直さは眩しく、他人と衝突しがちなかたくなな性格も、
むしろ好ましく感じられたのだ。

だから選んだ。
人間にはもち得ない不死の喜びを共に分かち合おうと、アンシェルとディーヴァに
引き合わせた。
自分と同じように、人間であるがゆえの苦しみを味わっていたカールを、
ディーヴァの血が救ってくれると信じて。

だがそれは間違いではなかったか。
自分はあの日、彼を壊してしまったのではないだろうか。
言いようのない不安がソロモンにのしかかる。

答えを求めるように窓の外を見た。
朝もやの中を幽艶な歌声が、高く低く、途切れることなく響いている。
翼手をいざない、高ぶらせる女王の歌。
その声に耳を済ませているうちに、ソロモンの心はいくぶん平静さを取り戻した。


.

207:ソロ小夜 in Vietnam  ◆KP1kwdetRA
06/12/13 17:15:12 TWuKFOpC
>>206の続き


なにも心配はいらない。ソロモンはそう思いなおした。
カールが不安定なのはディーヴァに長く会っていないからだ。
じきに彼女も目覚める。そうなれば落ち着くだろう。

小夜のこともある。不幸な行き違いから敵同士になった姉妹だが、二人は血が
つながっているのだ。きっと和解できるはずだ。

カールは小夜に遺恨を抱えているようだが、いずれしこりをほぐすこともできるだろう。
翼手の生は長い。焦る必要はなかった。
自分達は脆弱な人間達とは違うのだ。

写真に目を戻す。
ボルマンは血族のために犠牲となった。
ならば自分は彼の分まで生きて、あるじと兄弟を守らなければならない。
それがせめてもの死者へのたむけであった。

―僕は生きていきます

胸中で告げ、静かに瞑目する。
再びその目を見開いた時には、もう迷いはなかった。
不吉な予感を払拭するように小さくかぶりを振って、おもてをあげる。
ランプの光が金の髪にチラチラと散って秀麗な顔を飾る。



カールと違い、ソロモンは自ら望んで人間の生を捨てた。
翼手へと生まれ変わった時に、彼を包んだのは輝かしいばかりの歓喜だった。
それは今も変わらない。

だからこそ、どれほど思いやっていようとも。
カールを蝕んでいる闇の深さを、ソロモンは理解する事などできないのだった。

弟の後を追って、ソロモンは部屋を出た。
置き去りにされた写真達が、無言で彼を見送った。



―ベトナム編終わり―


.

208:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/13 21:54:21 5utTWO1D
とてもじっくり読めました。
ソロモンのカールへの思いや二人の想いのすれ違いが
とても良いです。


209:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/13 23:32:42 u/agnal2
>>207
ソロモンの非情さと優しさの二面性がよく伝わってきました。ソロモンとカールの心情が細やかに描かれていて読みやすかったです。

210:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/14 04:48:00 S3EKRMhu
カールとソロモン二人の心情が細かく描かれており、本編を思い出します。
208さんと同じく、二人の想いのすれ違いが辛かったです。
本編で見ていたときに思っていた事だったけどソロモンって不思議な人。自ら翼手になりたがるなんてね。
ハジとは違っている所も好きだったな。小夜は同属で、本当の家族でもある翼手を切るのに抵抗があった。
たまに無表情だったけど。自分に言い聞かせるように「ディーヴァを殺す」と言っていたんじゃないかな。

43話はソロモンに言い寄られて、グラっときても(小夜に対して甘いかもしれない)けどわかる。
精神がものすごく強くなくては、人を殺せないと一緒で。たまに人を殺める事に抵抗が無い人もいるけど。

少し話が変わって申し訳ないけど、映画版の小夜も同属を殺めることには心を痛めている。
普通の女の子としてではなく、SAYAとしての感情だった。

BLOOD+は生半可に日常生活があるから居たたまれなくなってしまう。
うまく気持ちを切りかえられたら、苦労はしてないだろなと思う。
正直、カイでは埋まらないじゃないかなと思った(カイが悪いのではなく)
最後にハジを選んでいるけど、パートナーみたいな感じで選んでいるんじゃないかなと
自分自身の解釈で思っています。

長文スマソ

211:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/14 18:52:20 4VX7FElM
>>210
横レススマソ。

言われてみれば43話の小夜のグラッは無理なかったかも。
最終的に妹を殺して自分も殺さないといけない状況で
「あなたが好きです。戦いから離れて一緒に生きてください」
と言われたら最終的に踏みとどまってもクラクラするよね。

そのへんの葛藤がアニメはなかったね

212:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/16 02:36:20 1DqAyyQz
葛藤はまったく理解できなかったが、
ソロたんの誘惑が天才的に強烈なのはよ~~くわかった。

213:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/16 06:57:15 5v0T5usu
ソロモンたんかわいいいよおおおおおおおおおおおおおおおおおお

214:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/16 13:28:04 6T7hHmZa
ソロモンの誘惑は強烈だったね。
あのちょっと強引で相手を翻弄しながら口説くところとか見ててすごかった。

215:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/16 19:00:11 K589B39l
>>201-207
ソロたんとカールも好きなのでじっくり読んでしまった。
二人の心情が丁寧に書かれていて良かったです。いつもありがとう(*´д`)

216:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/17 07:06:50 a9uC/ydO
ソロタンは小夜が気絶している間に全身にキスしたかもしれないよ。キャッ

217:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/17 23:13:31 kxf9pYj0
ソロならきっとキスマーク残すな。
これでもかっつ-くらいw

218:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/17 23:20:48 4u9g+Qqr
さり気なくひとつ付いてるってのも萌える(*´д`)ハァハァ>キスマーク

219:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/19 19:43:38 wucuDPJl
ソロ小夜~

220:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/21 00:25:25 yUNiVq8v
例のアンケート一位とったソロ小夜特典は
どうなったのかね…
結局アンケートの結果はまるっと
無視されたのでしょうか

221:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/22 07:41:35 xOH+mqFY
特典はカレンダーとして出てるみたいだけど、
アンケートとの結果とは関係なくなったみたい。
でもソロ小夜の絵もあるらしいよ。

ソロ小夜(*´Д`)ハァハァ

222:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/22 20:05:21 krlT32lf
>>221
ま じ で す か !?
いいなー…ソロ小夜

223:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/22 21:58:07 giuK6DM+
そんなのがつくと知らなかったから
割り引きあるけどオマケがつかないあまぞんで買っちゃったさー。

224:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/22 23:48:37 oeLQ/bfI
普段はシフスレ住人ですが、切な萌えイラストだったのでおすそわけ

つ URLリンク(ranobe.com)

醜くてごめんよ


225:224
06/12/22 23:50:10 oeLQ/bfI
醜くて→見難くて

226:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/23 00:10:50 RpUGhgoE
ありがとうございます、切ないイラストですね。。。

227:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/23 00:25:49 RSkPFvx7
>>224
>>226さんと同じく、ありがとうございます。
見れないかもと諦めていたのですが、お気遣い嬉しかったです。


228:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/23 03:48:29 Zm/BdI7+
特典のカレンダーの方がずっーーーーと素敵ですね。

229:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/23 04:05:45 C9Jbya11
頭でかくない?

230:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/23 09:57:31 YV0Xaj6U
224さん
こっそりと㌧

231:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/24 03:14:51 /x49J2LY
>>228
もし御存じでしたらどんな絵なのか教えれ

232:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/25 23:33:37 SGePDfxH
寒い時、ソロはきっと黒のロングコート。

233:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/26 00:41:22 LU3Ze/5I
白いスーツの時は薄いグレーやベージュのコートとかも似合いそうだよ。
確実にマフラーを首に垂らしてそう。

234:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/26 00:51:57 HDokzR8A
おっ、適当企画のは薄グレーだね。モン様上品だわ~。

235:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/26 23:03:47 sP9SkCDh
>224
これペントハウスのバルコニーに後ろから小夜を抱きしめている絵だけど
小夜の目が変だよね。ソロモンも変な顔にみえる。気のせいw

236:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/27 10:34:13 JuRR3glF
箸井先生のお絵描き掲示板の絵が携帯サイトにアップされてたから待ち受けにしちゃったw
ソロ小夜~

237:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/27 17:30:30 ESwbjNfR
あれ良かったね(*´д`)ハァハァ
箸井先生が小夜とソロたんを描いてくれるとは思わなかった
見れて幸せ

238:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/28 22:37:22 6zjidP3w
ソロ小夜ソロ小夜~

239:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/30 13:23:58 xXhgzrbB
ほす

240:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/31 21:05:26 OIr/3qB0
ソロサヤスキーのみなさん来年もよろ。

241:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/31 21:55:19 yeob/QaT
こちらこそヨロ


242:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/31 22:57:33 cbdZOf1Z
来年もヨロ~!

小説3巻読んだ。
小夜の●●●●●ような声という描写に萌えますた。
敵だと思いながらも、ひかれている心も否定できない‥って感じがいいなぁ
4巻も期待。

243:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/31 23:06:49 dA8C0OmA
●5つの伏字についてくわしく
それによっては買うので教えてください

244:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/31 23:39:59 cbdZOf1Z
伏字は、





すがりつくような声 です。
色っぽい表現してくるなぁとオモタ。

245:名無しさん@お腹いっぱい。
06/12/31 23:41:20 dA8C0OmA
>244
ありがとうございます
買います


246:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/01 12:01:09 9qzcJthr

皆さんあけおめです。
自分も早く小説読みたいです。(*´Д`)

ところで今月のエース読んだ人いませんか?

247:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/01 13:24:53 CPnT++/q
エースネタバレ





ソロモンが小夜のピンチに颯爽と登場→求婚。


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