07/11/23 01:46:09 PKjTl46f
鉄パイプが振り下ろされる。
鈍い痛みが、全身を貫く。
呻きとも、呼吸音ともつかない音が、口の中から漏れ出てくる。
立ち上がろうにも、脚が言うことを聞いてくれない。
残念ながら、今の僕にできることと言えば、僅かに体を捩り、ダメージを僅かに和らげることぐらいだ。
でも、それにだって、意味は有る。
男は、銃を使わないつもりだ。
鉄パイプで殴り殺すつもりのようだ。
だから、ここで僕が、一分でも、一秒でも長く生きていれば、
それだけ2人と男との距離が開き、
2人が逃げるだけの時間が稼げる。
だから、僕は、必死に耐える。
今にも燃え尽きそうな命の火を、必死で守る。
たとえちっぽけなことだとしても、それには確かな理由があるのだから。
だから、僕は、必死に今を生きる。
今、この瞬間を。
なあに、大丈夫さ。
こう見えても、タフさには自信があるんだぜ?
それに、あの歌を聴けば、僕には力が沸いてくるんだ。
ほら、あの歌が聞えてきた……
【パルコ・フォルゴレ@金色のガッシュベル!! 死亡 】
@ @ @ @ @ @
316:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/23 01:47:16 liUYVXgF
無駄な文章多すぎ
317:鉄の、無敵の、 8 ◆P2vcbk2T1w
07/11/23 01:47:20 PKjTl46f
発車ベルが鳴り響く。
その音が、自分の徒労をあざ笑うかの様に聞え、うんざりしてしまう。
先にこの場所を訪れたのが、凡そ2時間前。
それから、私は速やかに行動を開始した。
螺旋博物館に続く施設の捜索―それが、私の目的だった。
水族館と、ドーム型球場。
時間的な問題もあったため、その2つの内のどちらか一方に探索は絞るべきだろう。
そう考えた私は、ドーム型球場に足を向けた。
螺旋……くりかえす円循環と、そこから別次元への前進……それを思わせる、円。
まあ、結局は唯の山勘だった訳だが、それは完全に外れてしまったようだ。
もしや、“ドーム内に何かを隠蔽しているのでは……?” とも考えたが、
そこにあったのは、がらんとした無人の球場だけだった。
もっと細部に至るまで調べれば、何かを発見できたのかもしれないが……
残念ながら、そのブレイクスルーが起きる前に、タイムリミットが訪れてしまった。
「結局、他の参加者とすら会えなかったか……」
そう呟いて、モノレールに乗ろうとした、その時。
ふと改札口の方を見ると、こちらに向かう人影が目に飛び込んだ。
物凄い形相で走ってくる、女性と、その女性に腕を捕まれている女の子。
彼女達は確か……
「やあ、こんにちは、はじめまして。
私は警視庁の明智と申します。
出来れば少しお話を聞かせて頂けますか? 薫川ねね―」
「うっさい!」
どがっ
相手の心情と微妙な間合いを計る私の言葉も聞こうとせずに、
彼女のタックルが私を直撃する。
そして、3人の体がモノレールの中に吸い込まれたのを確認したかのように、
そのドアが、ゆっくりと閉じていった。
【C-1/1日目/昼】
【ビシャス@カウボーイビバップ】
[状態]:健康
[装備]:鉄パイプ、ジェリコ941改(残弾16/16)@カウボーイビバップ
[道具]:支給品一式、マガジン(9mmパラベラム弾16/16)×1
[思考]
基本:参加者全員の皆殺し。元の世界に戻ってレッドドラゴンの頂点を目指す。
1:皆殺し。
2:武器の補充、刀剣類の獲得。
[備考]
※地図の外に出ればワープするかもしれないと考えています