リリカルなのはクロスSSその22at ANICHARA
リリカルなのはクロスSSその22 - 暇つぶし2ch2:リリカルなのはBsts
07/10/29 23:41:24 0Sp9DaYJ
自分のSSで越えてしまったので立てましたorz。

以上がAパートです。支援ありがとうございます。次は近いうちにまたー。



3:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/29 23:45:28 BxigRj1m
ここはリリカルなのはのクロスオーバーSSスレです。
ガンダム関係のクロスオーバーは新シャア板に専用スレあるので投下はそちらにお願いします。
オリネタ、エロパロはエロパロ板の専用スレの方でお願いします。
このスレはsage進行です。
荒らし、煽り等はスルーしてください。
次スレは>>975を踏んだ方、もしくは475kbyteを超えたのを確認した方が立ててください。

前スレ
スレリンク(anichara板)

過去スレ
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)
スレリンク(anichara板)

*雑談はこちらでお願いします
リリカルなのはウロスSS感想・雑談3
スレリンク(anichara板)

まとめサイト
URLリンク(www38.atwiki.jp)


焦ってたのは分かるけど、テンプレはちゃんと張ろうぜ?

4:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/29 23:48:46 0gVoBE/9
>>1 
>>3


しかし、2chスレってwwww

5:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/29 23:52:01 2lrZ3fEb
>>1がスレ立て乙で
>>2GJです。あぁ、MITと聞くとなぜか武道派科学者集団に見えてしまう・・・。
うん、きっとゲームのやりすぎだな。ちょっと頭冷やしてくる。

6:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 01:01:52 sKTzk/xl
6

7:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/30 01:24:16 5z8HtE9h
誰モイナイ…書クナラ今ノウチ…

「スザクとなのはキャラが全く絡んでない」という意見がありましたので、ちょっとサイドストーリーを書いてみました。
突貫工事もいいとこなので、「ん?」と思うところもあるかもしれませんがご容赦を。
何事もなければ投下します。

8:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/30 01:33:09 5z8HtE9h
STAGE6.5 アナザーストーリー・オブ・コードギアス~墓参り

シンジュクゲットーを歩く人影が1つ。
枢木スザクだ。彼もまた、神根島からユーフェミアを伴って生還していた。
「………」
そして今、スザクは迷いの中にいた。
―命より大事なものってあるでしょ!
スザクは神根島で、カレンと対面した。
最初は学園での姿とは全く違う、勝ち気で活動的な姿に戸惑いもしたが、すぐに慣れた。
そちらの方が生き生きとして魅力的だったのも、要因の1つだったのかもしれない。
その事実がどうというわけではなかった。たとえ相手がカレンでも、戦う覚悟はあった。
スザクを悩ませていたのは、彼女の姿勢だった。
カレンは黒の騎士団に、はっきりと戦う意味を―生きる意味を見い出していた。
しかし、自分はどうだ。
自分の生きる意味…スザクには、まだそれが分からない。
どうせなら正しいことをして死にたいと思ってはいたが、果たしてそれは、生きる意味としては適切なのだろうか。
死ぬために生きるとは、何と滑稽なことだろうか。
―みっともなくあがいて、生きる意味を探し続ける…醜いな、俺は。
神根島で、スザクが自分を評した言葉だ。
今の自分が許せなかった。
未だ自分の為すべきことも見つけられず、ただただランスロットで戦い続けるだけ。
ブリタニアを内部から変えていく。自身が語ったその理想は結構だ。
だがそれも、最早取って付けた言い訳にしか感じられない。
(本当、俺は何をやってるんだろうな)
自虐的に、スザクは自問した。
このシンジュクは、彼がルルーシュと再会した場所だ。
テロリストの騒動に巻き込まれ、協力者と誤解されたルルーシュの始末を命じられたスザクはそれを拒否し、
自らを犠牲にしてルルーシュを救おうとした。
しかし、彼は生き延びた。
クロヴィス親衛隊隊長によって銃殺されたスザクだったが、身に付けていた懐中時計によって、直撃を免れたのだ。
(あそこでちゃんと死ねていたら、こうも悩む必要はなかったのかも…)
そんな「もしも」が、スザクの足をここへと運んだのだった。
今のスザクには、生きることも苦痛だった。
何も望めず、何も為せず、そして…
「ん…?」
と、スザクの目に止まるものがあった。

9:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 01:34:15 F1lj/cC2
支援

10:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/30 01:34:19 5z8HtE9h
1人の女性だった。
歳はスザクよりも少し上くらい。栗色の髪をポニーテールにしていた。
租界の人間の服装をしていたが、どことなく東洋風の容貌だった。
そして、女性の視線の先にあったのは、簡素な墓。
戦争で亡くなった民間人達の無数の墓の、そのうちのいくつかなのだろう。
「…日本人の方ですか?」
思わず、スザクは彼女に歩み寄り、そう尋ねていた。
女性はゆっくりとそちらを向くと、スザクの姿を見て、にっこりと微笑んだ。
「フフ…やっぱり、同じ日本人同士だとバレちゃうか。
 …うん。高町なのは。日本人だよ」
女性―なのははそう名乗った。
「僕は、枢木スザクと言います」
「ランスロットに乗ってる、枢木少佐だよね。いつもお疲れ様」
「あ…どうも」
スザクは少し照れながら礼を言った。
思えば、ランスロットに乗っていてイレヴンから称賛の言葉を受けたのは、初めてかもしれない。
「租界から来たんですか?」
「租界には…ちょっと偽籍を使ってね」
苦笑気味な笑顔でなのはは言った。
要するに、スザクと同じ名誉ブリタニア人というわけではないらしい。
(不思議な人だな)
スザクはそう思っていた。
見たところ、歳もそう自分と変わらない。よくてミレイより1つ上ぐらいだろう。
その割には、雰囲気は落ち着いていて、大人びていて…不思議な感じだった。穏やかなオーラのようなものがあった。
「お墓参り…ですか?」
スザクは言葉を続けた。この不思議な人と、もう少し話していたかった。
「ときどき…本当にときどきだけどね、こうしてゲットーを歩いてるんだ」
墓へと視線を落としながら、なのはが言う。
ふと、なのははスザクの方へ目を向けた。
「君は?」
穏やかな、しかし確かにこちらを見据える視線で、スザクに尋ねたのだった。
真摯な目だった。彼女は初めて会った少年にも、真っ向から向き合おうとしていた。
「…少し…悩んでしまって」
スザクは正直に話した。
この人には話しておこう。不思議とそんな風に思っていた。
「…生きる意味って、何なんでしょう?」
ぽつりと、スザクは呟く。
「自分の生きる意味っていうのが、まるで分からないんです…探しても探しても…」
「生きる意味、か…」
なのははスザクの言葉を繰り返す。

11:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 01:35:27 F1lj/cC2
市民、なのはさんたいむ支援にょろーんすべきです。

12:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/30 01:36:02 5z8HtE9h
「…それって、どうしてもなくちゃ駄目なのかな?」
「えっ?」
返ってきた答えは意外なものだった。
ナナリーを守るために生きるルルーシュ、日本を取り戻すために生きるカレン…
今までスザクの周りにいた者達とは、まるきり正反対の意見だったからだ。
「生きる意味を無理に求めるっていうのは、意味を持ってなければ生きてちゃ駄目、っていうことと同じだと思うんだ」
「あ…」
「人が生きているのを、それに意味がないからって…否定するのは、凄く悲しいことだと思う」
正論だった。
実際問題、生きる意味を持っている人間は、この世界の割合のうちどれほどだろうか。
一体どれほどの人間の人生が否定されることになるだろうか。
そんなものは、他国を否定し侵略するブリタニアの思想と同じだ。
自分も、そんな人間になりかけていたのだろうか。
「それに、本当の生きる意味っていうのは、無理に探すものじゃなくて、自然と身に付くものだと思うんだ。
 気が付いたらそれがそうだった…きっと、そんなものなんだよ」
確かに、少なくともルルーシュは、わざわざ生きる意味を無理に探したわけではなかった。
母が亡くなったことで、ナナリーを守る役目が回ってきた。ルルーシュがそれを受け入れた。
彼の生きる意味も、そんな風に向こうからやってきたものだった。
(…つまり、全部徒労だったわけだ)
何だか馬鹿馬鹿しくなり、スザクは内心で自嘲する。
自分は生きる苦痛に耐えたくて、生きる意味を探した。
だが、結局それは探して見つかるものでも、探すべきものでもなかった。
であれば、自分は時が来るまで、この痛みからは逃れられないというわけか。
「あまり上手くは言えないけど…どうかな?」
再び苦笑いを浮かべて、なのはは問いかける。
「僕にも…まだ、どうすればいいのか、答えが出ません」
なまじ救いを求めた結果、余計わけが分からなくなってしまった。
これも、安易な方向に飛び付こうとしたことへの罰なのだろうか。
しかし、不思議とそれ以上嫌な気分にはならなかった。
「焦らないで。まだまだスザク君も若いんだから、考える時間はあるよ。
 だから、無理して自分で自分を追い込むよりも…じっくり、ゆっくり考えて」
なのははまた、暖かい笑顔でスザクに言った。
そうだ。
たとえ道が分からなくなったとしても、スザクにとって今日のこの話は、無駄ではなかった。
答えは出ずとも、スザクは幾分か救われたような気がした。

13:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/30 01:37:09 5z8HtE9h
「…今日はありがとうございました、高町さん」
スザクはそう言って、なのはに礼をした。
「にゃはは…何だか照れるな。私、特に何か解決したわけでもないのにね」
なのはは言葉通り、照れくさそうに笑う。
「もう少し…色々と考えてみようと思います」
「うん、頑張ってね。そっちの問題も、お仕事の方もね」
なのははそうしてスザクを送り出した。
スザクは、何か憑き物が降りたかのような晴れやかな表情で、元来た道を租界へと引き返す。
(この苦しみは変わらないけど、もう少し頑張ってみよう)
少しだけ、スザクは前向きになった。

程なくして、キュウシュウでの戦闘により、スザクはようやく生きる意味を得ることになる。
ユーフェミアと共に歩むという道を。
しかし、それは決して、スザクが無理に探し出したものではなかった。
気付いた時には、生きる意味は、そこにあったのだった。
//////////
ううむ…やっぱり突貫工事ともなると、あまり綺麗にまとまらない。
というか、いつの間にか、スバルとルルーシュ、ティアとリヴァル、なのはとスザクって感じで、
何だか法則性が一発で分かるような組み合わせに…
…意図はないんですけどね…

14:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 01:37:11 F1lj/cC2
市民、支援しないのは反逆です。

15:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 01:39:17 F1lj/cC2
お疲れ様でした。GJです。

16:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 08:42:38 U0X4PQkQ
>>7
GJ!
かなり新鮮です



そしてダイナミック>>1乙…

17:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 16:33:08 UZMkJ/ZC
>>1乙です。

18:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 19:53:29 QcEzIV7c
なのはStrikerS-NEXT一話出来た…。
あと十五分くらいで投下してもいいすか?

追伸、
今月のメガマガの漫画にはいろんな意味で萌え死にました。
ナンバーズスキーには溜まらん…。

19:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 19:57:06 TgZXADKg
>>18
キタキタキター!!!
支援します!!!

20:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 20:06:27 TgZXADKg
>>19
sage忘れスマソorz
しかも規制で書けなかったってどんだけ~www

21:なのはStrikerS-NEXT1話 ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 20:17:10 QcEzIV7c
なのはStrikerS-NEXT1話「人間解放軍」

オルフェノクになれなかった人類が大量に死滅した事により、関東一円のうち神奈川県、千葉県の
沿岸部は破棄され、ゴーストタウンの様相を呈していた。海鳴市から十数キロ西…
オルフェノク居住区である東京都と放棄された旧千葉県南西部とを隔てる旧江戸川の千葉県側。
いかにもゲリラといったラフな風貌の女性…一人は男だが…が七人ほど周囲を警戒しながら巡回していた。
「酷いチリだな…靴ん中が灰だらけになっちまったよ。」
バンダナを締め台湾陸軍が装備していたアサルトカービン「T91」を背中にしょった女性…
人間解放軍の一員…仁村真雪が履いていたスニーカーを逆さにして呟いた。
「これがみんな元は人間だったなんて…。」
ロシア製の小銃AK47「カラシニコフ」の改良型「AKM」を袈裟懸けに抱えた元機動六課のメンバー…
もっとも時空管理局の兵力は全て人間解放軍に接収されてしまったので今の所属は人間解放軍だが…
ティアナ・ランスターが辺りを見回して呟いた。
「この散って行った者達にせめて報いるために私達は戦っているんだ。」
彼女に諭すように言ったのはシグナムである。彼女は愛用のデバイス、実剣モードの
レヴァンティン―もっとも強力なAMFが展開されているため見た目通りのただの剣と
してしか現在は使えないが…と陸上自衛隊がかつて装備していた
9ミリ機関拳銃…通称「M9」を両腰に差し背中にはやはり真雪と同じように
小銃…ロシア製のAK101だ…を背負っていた。
彼女達の言う「灰」とはいずれもオルフェノクの因子に適応せず死滅していった人々の
いわば死体のようなものである。
一面埋め尽くしたその灰は彼女達の士気を低下させる事おびただしかった。
「あの水門橋の向こう側…東京都はオルフェノクが支配しているエリア…。」
ティアナが所持しているのと同じAKMを抱えて言ったのはギンガ・ナカジマである。
彼女の後ろに立って居るのはドイツ製のサブマシンガン「MP5」を構え
手にはナックルを装着した彼女の妹スバル・ナカジマだ。
そして遅れて歩いてきたもう一人の女性…もとい、中性的な体形の男性…
相川真一郎は他のメンバーに比べると明らかに重装備だ。何しろ他のメンバーが持っている
銃器に比べると大型で旧式なM14ライフル「スプリングフィールド」を抱えさらに
腰に差したM9に加え唯一の対戦車火器となる110m個人携帯対戦車弾…通称
「パンツァーファウスト」を背負わされ服の胸と膝などには手榴弾が大量にくくりつけられている。
「しっかし水原の奴も無茶苦茶やらせやがる。こんな重要なエリアの警備に私ら七人だけなんてなあ。
まあそれ言ったら人間解放軍そのものが滅茶苦茶なんだがな。なにしろ武器からしてバラバラだし…。」
真雪が自嘲気味に言った。彼女達の装備している銃器は種類も口径(AKMとM14が7.62ミリ。
T91とAK101は5.56ミリ。M9とMP5が俗に拳銃弾と呼ばれる9ミリ口径。)も製造された国も
なにもかもがてんでんバラバラだった。
軍隊やそれに類する組織としてはこれはかなりよろしくない状況である。
銃器の整備にも兵の育成にも手間がかかるし手違いやミスも多くなるからだ。
にわか兵士が殆どの人間解放軍ならばなおさらである。

22:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 20:17:51 +p/5OoO0
支援

23:なのはStrikerS-NEXT1話 ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 20:21:37 QcEzIV7c
「私達がこの間の言い争いで木場さんたちを庇ったのを根に持っているんでしょう。
つくづく統率者としての資質に欠ける人だ。」
シグナムがそうしているように愛刀「十六夜」を腰に差してスバルと同じMP5を構えた女性…
神咲薫がうんざりといった口調で呟いた。
「にしても女だけでこんな最前線なんてあんまりだぜ。」
「相川さんは男じゃないんですか?」
「何言ってるんだスバル。三十過ぎてこの外見と声は粒子工学的にも物理学的にも風水的にも殆ど女だろ。」
「か…勝手に人の性別を変えないで下さいよ!っていうかそれ言ったらなんで真雪さんはそんなに若々しいんですかっ!」
「美人は年取らねーんだよ!」
真一郎が嘆いたその時!
「敵です!」
ティアナの言葉にバラバラに遮蔽物に隠れる一行。真雪とギンガ、ティアナらは
窪みに隠れて肩ごしにAKMを構え、同じく窪みに隠れた真一郎はパンツァーファウストをもどかしげに肩から外し、構えた。
スバルはトレードマークの鉢巻を締めなおすと壁に隠れてMP5を構える。
後ろにはそれぞれM9とMP5をを構えたシグナムと薫が控えていた。
「よくもぬけぬけとのっぺら坊共め!どうだ真一郎!それ持ってきた甲斐があったってもんだろうが。撃てぇ!」
銀色の面にオレンジ色の胸部装甲が目立つ装甲服を装着した兵隊が専用バイク「ジャイロアタッカー」に誇って
5台の編隊を組んで現れた。ライオトルーパー…スマートブレインが既に一万人を配備し、なおも
世界各国の軍事工廠で生産が続けられている騎馬警官である。フェイスマスクは
銀色で丸っこく仁村真雪が口にした「のっぺら坊」というあだ名はここからきているものだ。
「喰らえ!」
真一郎がバイク編隊の中心に向けてパンツァーファウストを撃ち込んだ。轟音とともに数人の
ライオトルーパーが宙を舞い、衝撃で変身が解除される。
「ロケット砲なんか持ち出していたとはな。だがたかが七人くらい俺らだけで片付けてやる!」
起き上がるとダガーモードのアクセレイガンを構えて突っ込んでくるライオ編隊。
「いやああああ!」
5.56ミリ弾の猛射をかいくぐり接近
するライオトルーパーをレヴァンティンで袈裟斬りにするシグナム。
魔法が使えないとはいえレヴァンティンの切れ味はかなり凄まじい。変身が解除され姿を現した
スマートブレイン隊員にすかさず突きで追い討ちを入れる!
「ぐあああああっ!」
怪人態になる暇もなくうめき声とともにスマートブレイン隊員は青い炎に包まれて灰化した。
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
さらにスバルのナックルに弾き飛ばされてよろけるライオトルーパーにティアナとギンガが
一斉にAKMで銃撃を加える。ダメージが許容範囲を超えて変身が解除されたところに改めて
一斉射が浴びせられ肩を青い炎でメラメラと燃やしながらガックリと膝を付いて崩れ落ちるオルフェノク。
「喰らえ!」
「うおおおおおっ!」
すぐ脇ではまた別の部隊員が変身したオルフェノクが真一郎が投げた手榴弾の爆風と破片をもろに浴びて悶絶する。
だがさらにもう一人、生き残ったトルーパー二人のうちの一人が彼に掴みかかった。

24:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 20:23:09 +p/5OoO0
支援

25:なのはStrikerS-NEXT1話 ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 20:27:32 QcEzIV7c
「ふん!」
すかさず回し蹴りを入れる真一郎。だが
「この程度で、なめるなよ人間め!」
ライオトルーパーの装甲は彼の蹴りを受け付けなかった。
足を掴んで彼を振り回すと壁に投げ飛ばしうめき声を挙げる彼に
アクセレイガンを撃とうとしたその時!
「真威…楓刃波!」
薫の愛刀「十六夜」から放たれた霊力の波動がライオトルーパーに
襲い掛かる。
「うおっ!」
変身が解除されて怯む部隊員にすかさず真一郎のM14が銃撃を加え、
さらには手榴弾を一気に二発投げつけてトドメを刺した。
「これまでだ!死にやがれえ!」
ガキィン!ギュルルルル…!
「な、何だと!?」
残った一人のライオトルーパーはギンガに格闘戦を挑み、
ダガーモードのアクセレイガンを彼女の腕に振り下ろした。
だが鮮血とともに切り落とされるかに見えたその腕はアクセレイガンを火花を散らしつつ
受け止めると機械音とともに高速回転を始めたのだ。
あっさりと弾き飛ばされくるくると宙を舞うアクセレイガン。
呆気に取られるライオトルーパーだがその一瞬の硬直が命取りとなった。
「があああああああ!」
いち早くアクセレイガンをキャッチしたギンガが装甲の薄いバックルの
中心めがけておもいっきり刃を突き立てたのだ。バックルに刻まれたスマートブレインのロゴに
ヒビが入りこの世のものと思えない凄まじい悲鳴が木霊させ倒れふすライオトルーパー。
「ギン姉!大丈夫…?」
「大丈夫に決まってるじゃない…って言いたいけど…ちょっとキツいかな…。」
火花の散る左手の甲を抑えながらギンガが呟いた。
「とりあえずみんなやっつけたらしいな。武器は拾っとけよ。
とりあえずあいつらの武器はあいつらにも効くだろうからな。」
「一番有効な武器が敵から奪った鹵獲品ていうのも悲しい話ですけどね。」
T91の弾倉を慣れない手つきで交換すると辺りを見回す真雪。
その頃…
スバルや真雪達が居る辺りから十キロほど南西の湾岸エリア、
旧千葉県浦安市に在るかつて東洋一の遊園地と呼ばれた某テーマパーク。
ここが目下の人間解放軍の本拠地であった。
「蝶野さーん!ねーねー描けた~?」
「こなたか。こないだのハルヒのイラストなら一応描けたが…。
アニメキャラのイラストって描いた事無いんだけどこんなもんでいいのか?」
海に面した防波堤で長髪をポニーテールに纏めた高校生くらいの少女が脇で釣りをしている
一見無愛想な青年…蝶野純一に先日頼んだ彼女が入れ込んでいる
アニメのキャラクターのイラストをせがんでいた。
「いやいや初めてとは思えないくらい上手いよ。勿体無いなぁ~同人誌でも出してたら絶対買ってたのに。」
「あ、ああ…そいつはよかったな。」
「蝶野さんは絶対絵の才能あると思いますよ。すっごく上手いし見てると落ち着くもん。」
かつての機動六課メンバーの一人、エリオ・モンディヤルも相槌を打つ。
「ありがとよエリオ。」
その時、防波堤に一台のバイクが入ってきた。
「おい、お前の友達のねーちゃんのまつりって人が…がなんつったっけ…
ああ、つかさを見てないかっちゅーてんだが心当たりねえか?。」
「やー海道さん。つかさ…?ああ、きっとあそこだね…わかった、場所教えるから乗せてってよ。」
バイクに乗っていたのは人間解放軍では嫌われ者(こなたや蝶野達やエリオ初め時空管理局組は
気にしていないが。)のオルフェノク三人組の一人、海道直也である。

26:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 20:29:19 +p/5OoO0
らき☆すた混ざってるのか!? 一応支援

27:なのはStrikerS-NEXT1話 ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 20:30:51 QcEzIV7c
尋ねた内容に幾分表情を曇らせて答えるこなた。海道が放ったヘルメットを被ると彼女はバイクに乗った。
「まだふっきれてないらしいな。まあ両親と双子の片割れとねーちゃんを一発で亡くしちまえば当たり前だが。」
「死んでるとは限らないんじゃ…。」
「生きていたとしてもオルフェノクになってるんだぞ。まつりさんの事もあいつの事も忘れてるかも知れないんだ。
酷な話だがいっそ…死んだと思った方が気が楽だろう。全くこんな話ばっかで嫌になるぜ。」
蝶野がエリオにうんざりといった様子で言った。
「僕…僕ちょっと様子見てきます!」
「おいエリオ!ん…?ハア…待て、俺も行く!」
走り出すエリオを見送りつつ釣竿のリールを巻いた蝶野はため息を付いた。
糸は道糸からハリスに変わる辺りで切れてしまっていたのだ。
魚型の未確認生命体に襲われたあの時からというもの魚に関わると碌な事が無いな。と一人ごちると彼は
エリオの後を追った。
その頃…
「お前らに食わせる物なんかねーって言ってるんだよ。」
「そうとも。そもそも俺に言わせりゃこうなったのだっててめえらのせいだ!
何も出来ずにオルフェノクにやり込められた癖に魔法を知らない世界には不介入だとか勿体付けやがって…
挙句このザマだ!何が時空管理局だよ!」
苦々しい顔で俯くクロノやその後ろに寄り添うように立っているなのは、フェイト、はやての3人に
罵声を浴びせているのは人間解放軍のリーダー、水原とその一派である。
「よせよ!クロノさんやなのはさん達だってみんな最後まで戦ってたんだぞ!」
「つうかそんな大人気無い真似してる暇があったら銃の整備手伝えや。」
「何ィ!」
クロノ達を庇うギャラリーの野次に激昂する水原。しかし…
「水原さん。西村が野村博士が開発した新兵器を上手く持ち出せたそうです。」
「例のスパイラル弾か…?よーし…帝王のベルトももう手に入れたようなもんだな!続きは帰ってからだ!行くぞ!」
耳打ちした取り巻きの言葉にしばし耳を傾けるとようやくその場を去って行った。
「クロノさん。みんなも…気にする事無いですよ。俺も全っ然気にして無いですから。」
クロノを庇ったギャラリーの内の一人、菊池啓太郎が明るい顔で言った。
「かがみ…。」
「あ、こなちゃん…。」
そこは両岸がコンクリートで固められた狭い川のほとりだった。
寂しく佇む短髪でたれ目の少女…柊つかさにやさしく話しかけるこなた。
「よう。」
海道の姿を目にとめると話しかけてきたのは愛用デバイスのグラーフアイゼンをいじっていたツリ目の少女…ヴィータである。
「なんだ居たのかよゴスロリトンカチ略して…んー…ゴリトン?」

28:なのはStrikerS-NEXT1話 ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 20:33:27 QcEzIV7c
「なんかそれ怪獣みたいでやだなーって…誰がゴスロリだ!誰がトンカチだ!
誰が執事になにもかも任せっきりのオタク少女だ!」
「んな事一言も言ってねえ!で…どうしてここに居るんだお前?」
「ちょっと心配になったもんでな。この場所あたしも結構気に入ってるし。
お、説得成功したらしいな。」
泣いていたらしく目をこすりながら歩いてくるつかさの背中をさすりながらこなたがやってきた。
「らっきーちゃんねる見たいから急いでエントランスまで戻って。」
「3人乗りかよお前…常考無理あんだろが。」
ぼやく海道だが…
「しゅっぱーつしんこー!」
「たく聞いちゃ居ねえ…。」
十分後。
「あとちょっとでご飯出来ますからね~。」
「忍ちゃんはもうママなんだからこんな仕事あたしに任せて雫ちゃんについててあげなよ。」
「でも…ノエルが見てくれてますし…。」
「そうですよ。別に私達だけでもなんとかなるし…。」
厨房から声を張り上げるのは結婚して子供が生まれたばかりの恭也があの日以来行方不明という
ショッキングな事件への悲しみも表面上は全く見せない月村忍と高町桃子、
そしてポニーテールの元シェフ、岡村可奈だ。
「いよっしゃーーーー!」
そして夕飯の知らせに一番喜んでいるズボラそうな男は元小説家の泉そうじろう、
こなたの実の父親である。
「いよーし間に合った!」
こなたの声とともに始まったテレビ番組「らっきーちゃんねる」。
スマートブレインによる独裁後もほぼ変わりなく続けられるこの番組は
こなた初め人間解放軍若年層にとって心のオアシスであった。
だがしかし…
「ついに始まってしまいましたらっきーちゃんねるーーーー!」
「アシスタントの白石稔で…。」
ぶつっ…
「あれ、どしたの?」
「ざ~んねん!らっきーちゃんねるの途中ですけどここで緊急放送です。
たったいまスマートブレイン本社が…人間解放軍の人達に襲撃されちゃいました~!
でも安心してね♪こっちに被害はありませ~ん。解放軍の兵士さんは六人お亡くなりになりました~。
えーん、可哀相…。これで生き残っている人間の数は…24330人…あと少しで世界は完全に
オルフェノクのものになりまーす…みんな、頑張って!」
ぶつっ…
「あ、戻った戻った~。全くなんでこんなときまでニュースに邪魔されなきゃいけないんだか…。」
「いや…むしろニュースの方が重要なんじゃない?」
胸を撫で下ろすこなたに突っ込みを入れたのは月村すずかである。
しかし次の瞬間ブラウン管から流れてきた映像は!

29:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 20:36:17 +p/5OoO0
支援

30:なのはStrikerS-NEXT1話 ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 20:36:34 QcEzIV7c
「で、何でこーなる訳?何でこんなとこで中断させらんなきゃいけないのよ?」
「そんなの俺に言ったってしょうがねえでしょうが。
文句ならスマートブレインに言って下さいよ。」
らっきーちゃんねるのスタジオで「らっきーちゃんねる」のアシスタントの
白石稔と主役の小神あきらが明らかに不機嫌そうな顔(これが素なのだが)でぼやいている映像であった。
恐らくは放送が完全に中止されたものと勘違いしたスタッフのミスだろう。
一応はコンビとしての体裁を保っていた彼らだったがあのテレビ版二十一話、
青木ヶ原樹海の一件以来この二人はこのようにかなりギスギスした険悪な状態になってしまったのである。
そして…
「…何よ?」
「…何ですかぁ?」
「わあ!またおっぱじめやがった!さっさと止めさせろ!」
凄まじい大乱闘(例によって突っかけたのはあきらだが)を始める
二人にまたかと言いたげな声で怒鳴るディレクター。
「ヘイヘイ…しかしスマートブレインもさ。生だぜ、生。だってぇのにこんなタイミングで止めなくてもなあ。」
「それに自由に番組作れなくなりましたしね。全く機器はハイテクでも中身が空っぽじゃあなあ。
ていうか俺高校の頃の友達がオルフェノクになれずに逝っちまったんですけど。
なんであんな奴らの機嫌とんなきゃなんないんですかねぇ。」
「それいったら俺はまたいとことはとこが死んだぜ。大体みんな一人ぐらいは亡くしてるだろ。」
「まったくやりたい放題やりやがってよぉ。俺は元々スマートブレインなんか気に入らなかった訳よ。
それをお前あんな事件があった後ってのは解るけど政治的圧力っていうの?それであいつらの下働きになっちまってよぉ…」
ディレクターの発言とどっちらけムードのおかげですっかりタガが外れたスタッフ達。
その後スタッフ全員がスマートブレインへの野次や愚痴や不満を凄まじい勢いでぶちまけまくって五分経過…。
「!!…あの、回ってます。」
「あ?何が回って?俺か?お前か?それとも地球か?ヒャハハハ…」
ディレクターはもうどうにでもなれと言いたげな声で笑った。
「そのギャグ二回目です。あの…カメラ、回ってます。映像が放映されちゃってます!」
「え?やばくね?お、俺ら捕まっちゃうじゃねえか!てか止めろ!」
スタッフの一人が叫んだ瞬間!
ドアが蹴破られる音がしたかと思うと
「ライオトルーパー隊で~すっ!失礼しま~す!…おるぁおるぁおるぁ!
テレビだからって調子に乗んな!てめえら全員逮捕だうらぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あん?何よあんたらぁ!放せ放せ放しやがれぇ!」
「くらぁ!放さんかいこらぁ!この我侭娘ぇ!今日という今日は…って何処に連れて行くんだよ!
……あ、あのスンマセン!バイトの時間あるし…か、勘弁して下さいよぉ!」
スタジオに雪崩れ込むとスタッフ一同(+稔&あきら)を
1人に付き3人がかりで捕縛すると引きずっていくライオトルーパー達。
怒号が飛び交ったかと思うと映像はそこで途切れた。
「この番組は見たこと無かったが…面白いっ!」
こなた達も含めて視聴していたメンバーが驚いて固まる中
画面を指差して叫んだのは人間解放軍の知恵袋、自称マッドサイエンティストの野村博士だ。
その時エントランスのドアが乱暴に開けられた。
駆け込んできたのは水原である。


31:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 20:39:03 +p/5OoO0
支援

32:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 20:47:18 QcEzIV7c
ここまでです。
中途半端と思われるかも知れませんが
この直後映画冒頭の真理が水原をはっ倒すシーンに繋がるって事で。
映画本編だとどこかの遊園地貸し切ってロケしたっぽいけど全次元世界の生き残りが集うには手狭だろうと考えたので
ならばいっそのことと某ネズミーランドを舞台にしてみました。
蝶野純一はクウガのキャラです。
岡村可奈はアギトのキャラ。
今回の話の中では可奈さんの出番あんま無いけど見せ場用意してあります。
なにしろ彼女もアギトですからね。
劇中でももうちょっと活躍してほしかった。
AKシリーズとM9とMP5はそこそこ有名だからいいとして
URLリンク(image02.wiki.livedoor.jp)
T91型アサルトカービンてのはこんな銃です。↑
URLリンク(image01.wiki.livedoor.jp)
M14はこんな感じ。
次回はナンバーズ編。

33:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 20:49:21 a9A/14oz
>>32
リリカルスクリーム氏GJ
基本的な流れは555の映画版と同じなんですか。

ここでは555だけではなく、クウガやアギトも救世主と信じられているんですか。

34:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 20:56:34 QcEzIV7c
>>33
クウガもアギトも警察が情報統制行ってたんで噂としては広がってるけど
そこまでは信じられていないって感じですかね。
ファイズが救世主というのも真理が広めたものだし。
基本的な流れは映画と同じです。
あとがっかりする人も居るかも知れないけどなのはキャラやらきすたキャラの介入で
555映画版で描かれた出来事の結果が変化するって事は基本的に無いです。
つまり草加も水原もミナも死にます。巧は真理と一緒にファイズギアおいてどっか行っちゃいます(巧と真理に関しては
その後の出番も用意してありますけど。)

35:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/30 21:13:47 5z8HtE9h
>リリカルスクリーム
特撮×魔法少女×らき☆すた…何というカオスw
ともかくGJです!
そちらではなのは勢がゲリラに加わってるんだぁ…こちらでは一応完全に傍観者なだけにかなり新鮮です。
まあそれはともかく…
>555映画版で描かれた出来事の結果が変化するって事は基本的に無いです。
いやいや、それならまだまだマシな方ですよ。
こちらの今後では変わらないどころか、
最早一部の人達(それもかなりの数)にとっては最悪の展開なんじゃないかってぐらいに…
…はい、今のうちに謝っておきますorz
それでは、クウガの登場をwktkしながら待ってます。
…あれ? でもあの人最後の戦いでベルト壊れてたようn(ry

36:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/30 21:15:13 5z8HtE9h
おっと、本文書くのに夢中でリリカルスクリーム氏の敬称忘れちまったぜいorz

37:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 21:29:14 /iq/MDPm
32
>リリカルスクリーム氏
基本的な流れは映画と同じですか。
ということは木場の敵対と死亡も変わりありませんか。

恭也が行方不明だそうですが、これは恭也がライダーとして現れるということのためですかね。

38:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 21:36:11 SNdDyvwY
>>37
むしろオルフェノクだったりしてな

39:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 21:43:43 +p/5OoO0
>>32
そういや、オルフェノクもだけどアギトって増える種族なんだよな……。
乙っした。

40:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 21:43:55 QcEzIV7c
>>37
そうなりますね。
ナンバーズ編と人間解放軍のメンバー紹介編2にする予定の
4話終了の時点で行方不明扱いになったキャラ(今の時点では恭也、かがみ、いのりなど)とか
名前が出てないとらハキャラやらき☆すたキャラ。
あと小神あきらとか白石稔とかその他のスタッフの方々は
全員オルフェノク化(稔とあきらの掛け合いやスタッフのぼやきをみれば解るとおり
オルフェノク化したからと言ってキャラの性格が変わったりはしないのでご安心を。)してます。
つまり>>38氏の言うようにオルフェノクとして活躍させるって事にする予定。
特に恭也なんかはオルフェノク化した時点で無茶苦茶強いんでわざわざライダーとして出すかどうかは…。
ギアが人から人へと渡って行くのが555の魅力なんで一度くらいは変身させるかも知れないですけど。

41:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 21:47:39 jFFo7wDj
てっきり恭也はV-2を装着して、V-1を装着した北条さんの相棒になってると思っていたぜ!

42:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 22:08:31 /iq/MDPm
>>40
味方側のオルフェノクにする人をあまり増やすと書くのが大変になりませんか。

恭也なんかはオルフェノク化した時点で無茶苦茶強いそうですが、あまり強くしすぎるとパワーバランスが変になりませんか。
恭也は「使徒再生」により覚醒したオルフェノクということなどにしてパワーバランスを調節したほうがいいのではないのでしょうか。

43:名無しさん@お腹いっぱい
07/10/30 22:13:30 TpYsgFgs
クウガはおそらく最強キャラ(凄まじき戦士形態なら)
ですから、多分仮に、登場するとしても最後の方でしょうね。
AMFのせいで魔法も封じらている上に、あらゆる次元にオルフェがいるから
いったいどうすれば勝てるのやらもはや次元を超えてやってくる超人戦士<転校生>
檀隼人でも呼ぶしかないか・・・。

44:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 22:15:50 ckk5zPQI
ギルスはまた親しくなった女に氏なれるのかな?

45:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 22:36:16 j/6NbS6P
リリカルスクリーム氏、乙ッス。
しかし原作でもそうだったけど水原(今回初めて名前を覚えた)のウザさは異常。
もう響鬼のキリヤ並だね。奴の死亡フラグが皆に迷惑かけてますよ。もうどっかその辺で車にでも轢かれててくださいw
どれだけコメディ色があっても、最終的に絶望的で切ないストーリーなので、読後に爽やかな他作品はかかせませんな。
原作もなぁ、面白いけどそれ以上に悲劇的すぎるぜ……

46:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 22:46:52 QcEzIV7c
>>42
無茶苦茶強いと言ってもそんなにぶっ飛んだ描写にするつもりは無いっす。
自分はとらハOVA冒頭の恭也と特殊部隊相手の模擬戦で「いくらなんでも銃火器舐め杉だろ。」と
憤ったりしたクチですからね。
どう見てもその辺のチンピラにしか見えないサボテンとか牛とかカサゴとかミミズオルフェノクと比べての話です。
それとパラダイスロスト世界のオルフェノクの大多数を占める
スマートブレインの青い薔薇で覚醒したオルフェノクはみんな使途再生扱いなのでは?
オリジナルは自力で覚醒した奴らだけのようですし。
>>45水原はねえ…「野村博士の力を借りれば俺だって変身できるようになる」とか今の自分じゃ
ファイズギアが手におえないと知ってるそぶりを見せておきながら無理やりファイズギアぶん取ろうとして
故意じゃないにせよミナを死なせて挙句の果て無理やり変身しようとして自滅…
もうねアホかとバカかと…。

47:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 22:53:07 q9DkOy0l
もうちょいリーダーっぽいキャラになると思ったんだけどな水原。
悪い人間代表として作られてるし、仕方ないか。

48:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 23:09:36 zVQMy11C
う~ん、正直らき☆すたはいらんかったと思う
ライダー三作にとらは&なのはで十分人数いるし

49:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 23:10:06 KUcxIvpi
GJ!!です。
恭也がオルフェノク化か・・・人間を超えた身体能力で人間が強くなるための
武術を使えるのか、どんなオルフェノクになるんでしょう?もしや、バッタ型オルフェノクw
武器が小太刀2本なら勝てる奴いるのかw
そういえば、水原役ってもこみちでしたっけ?



50:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 23:16:04 zJ+MWK1C
GJ
ただ俺もらきすたはいらなかったと思います
まあこの先の展開によりますが・・・

51: ◆sP9nVRi1sI
07/10/30 23:19:16 8EmgqRpj
>>46
水原……自分は読んだことないんですが、小説版パラロスについて聞いた話だと、色々背負ってるものがあったとか。
人間である自分では、戦う意思があっても力が足りないから、力があるのに何もしない巧に苛立つのが行き過ぎてああなった、と。
自分が弱いと自覚して、でも他人に任せることを考えないキャラってのは精神的に強いのか弱いのか……本質的に草加の逆?

52:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 23:19:21 i1yUOtlJ
って言うか多重クロスはありなのか?

53:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/30 23:21:56 F1lj/cC2
>>52
調味料程度なら大丈夫かなと、ネタかぶりとかを考えると増えていく悪寒もあるが。
今回の使用は単なるクロスだと灰汁がきつすぎるので、若干マイルドに仕上げた、って解釈でいいのか?

どちらにしろGJ

54:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/10/30 23:31:48 QcEzIV7c
>>48
>>50
なのはのキャラは言うに及ばずとらハのキャラにもまるっきりの一般人てあんましいないじゃないですか。
未知の存在ないし事態と一般人の遭遇を描く場合つい他の作品を出すという結論に逃げてしまいがちなんですよね。
しかしこういうのは悪い癖ですよね…直さないと。
>>49バッタはアークオルフェノクが居るんでバッタモチーフにはしない予定です。


55:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/31 00:16:31 LOf28L6j
少し外伝が多くなっても、「それがギアスクオリティ」で済みそうなのがギアスの素晴らしさ。
まあ、作品の形態上、外伝という形取らないとスバルとルルーシュ以外に全く出番を割り振れないだけだったりしますが…

というわけでギアスSSのサイドストーリー、何事もなければ投下します。
内容的には前回の後編といった感じです。

56:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/31 00:23:22 LOf28L6j
STAGE9.5 アナザーストーリー・オブ・コードギアス~魔法使いさん

行政特区日本式典の、1日前のこと。
スザクはこの日もまた、シンジュクゲットーへ足を運んでいた。
何となく、そこにいるような気がしたから。学園祭の時には、忙しくて顔を合わせられなかったあの人が。
「高町さん!」
そして、案の定その人は―なのははそこにいた。
「あ。久しぶり、スザク君」
「お久しぶりです」
お互いに笑顔を浮かべ、挨拶を交わす。
「あれからどうだった?」
まずなのはが尋ねてきたのはそれだった。
僅か数分程度の会話だったが、彼女はちゃんと覚えていてくれたらしい。
「おかげさまで、何となく見つかったような気がします」
「そっか」
なのはは微笑を浮かべるだけだ。
スザクの発言に対し、肯定も否定もしない。彼が手にしたもの―生きる意味とはあくまで個人の勝手であり、
他人がそれについてとやかく口出しするものではないのだから。
「ところで、どうしてスザク君は、あんなに必死でそれを探していたの?」
前々からなのはが思っていた疑問だった。
何故スザクは、わざわざ生きる意味を探していたのだろうか。
それを尋ねられたスザクは、何故か少し顔色を悪くする。
「あ…ごめん、聞いちゃいけなかったかな」
「あ、いえ…気にしないでください」
申し訳なさそうに謝るなのはに対し、スザクは慌てて返す。
「ちゃんと…話しますから」
そして、真剣な声音で口を開いた。
「僕は…戦時中に、父を殺しました」
それを聞いたなのはは一瞬、はっとしたような表情となる。
スザクの父は、枢木ゲンブといった。生前は日本の首相で、ブリタニアに対し徹底抗戦を展開していた。
しかし、小さな島国日本と世界最大の大国ブリタニアでは、その国力はあまりに違いすぎた。
ブリタニアを打倒することはおろか、確たる戦果も上げられず、せいぜい勝ち星は厳島の一戦ぐらい。
それでもなお、プライド高き枢木首相はあがき続けた。たとえどれだけの国民の命が、その戦争で失われようとも。
故にスザクは、彼を殺した。
日本軍の手を止め、国民を戦禍から救うために、自らとどめを刺した。
結果、枢木首相の死は当時の要人達の計らいによって、降伏の意を示す自殺と発表され、戦争は終わった。

57:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/31 00:24:42 LOf28L6j
「そうだったんだ…」
枢木首相の自殺は、ミッドチルダへ避難したなのはも聞いていた。
当時なのははまだ小学生だったが、それでも、徹底抗戦派だった枢木首相の突然の自殺は、何かがおかしいと思っていた。
「…救いがほしかったんです」
スザクが続ける。
「父をこの手で殺した痛みに、僕はずっと苦しんでいました。
 いっそ死んでしまいたかった。でも、何も為せずに死ぬなんて、惨めな真似はできなかった…
 …だから、せめて痛みに耐えて生きるだけの理由がほしかった。
 そうなれば…救われるような気がしたから…」
スザクは一気に語り、そして口をつぐんだ。
しばらくの間、どちらも言葉を発さぬまま、静寂がその場に流れた。
「…何もかもから解放されて楽になれた?」
沈黙を破り、なのはが問いかける。
「まさか」
スザクはそれを間髪入れずに否定した。
「…まだ、父殺しの痛みはこの胸に残っている…それはきっと、消えることはないんだと思います」
そこまで言い終えると、ふっとスザクの顔に笑顔が浮かんだ。
「それでも…生きていこうと、胸を張って思えるようにはなれました。
 過去の痛みは消えないけれど、しっかり向き合って、未来へ歩いていこうと思えるようになりました」
「うん、よろしい」
晴れやかなスザクの顔を見て、なのはもにっこりと笑った。
久々に見せる、若者を導く教官としての、優しい笑顔だった。
「あ、そうだ…」
と、スザクが何かを思い出したように言う。
「高町さんは、行政特区へ入るんですか?」
そもそもスザクは、その話をしたくてここに来たのだ。
「うーん…多分、今まで通り租界暮らしかな」
「やっぱり、特区はあまり好きでは…」
行政特区日本は確かに素晴らしいものだとスザクも思っていたが、
同時に、イレヴンの中には、それを彼らを閉じ込める「檻」のように感じる人もいるのではないか、と心配していた。
もちろん、ユーフェミアにそんな気持ちは毛頭ない。だが、何も知らない人にはその事実は伝わらない。
だから聞いておきたかった。このなのはに。
「ああ、そうじゃなくてね…」
なのはは手を小さく振ってそれを否定する。
「多分、特区ができる頃には…私は帰っちゃってるから」

58:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/31 00:26:21 LOf28L6j
「え…?」
帰っちゃってる、とは一体どういう意味なのか。
訳が分からず、スザクは怪訝そうな表情を浮かべる。
「私ね、ずっと隠してたんだけど…
 …本当は、おとぎの国からやって来た、魔法使いなんだ」
どこか遠くの空を見つめながら、なのはは言った。
真実である。
魔法に満ちたミッドチルダを「おとぎの国」とするならば、確かに真実だ。
だが、そんなことは露知らず、スザクは呆気にとられた顔となる。
「…フフ…冗談、だよ」
いたずらっぽい笑みを浮かべ、なのははそう言った。
「あ…なんだぁ…脅かさないでくださいよ、高町さん」
「にゃはは…ひょっとして、信じちゃってた?」
「不覚にも。何となく、説得力ありましたから」
苦笑しながらスザクは言う。
高町なのはは確かに不思議な雰囲気の人だった。
だからと言うのは言い過ぎなのかもしれないが、魔法使いという正体があったとしても、おかしくは思えなかった。
「そっかぁ…そんなに説得力あったんだ…」
予想もしていなかった好評(?)に、心底なのはは意外そうに呟く。
「はは…それじゃ、僕はこれで。特区への入居…ちゃんと考えておいてくださいね、魔法使いさん」
「うん。それじゃ、またね」
そうしてスザクは、笑顔でなのはに見送られた。

次の日の夜、スザクがいたのはランスロットのコックピットだった。
たった1日で。
彼の生きる意味は、あっという間に消え去った。
行政特区はぶち壊しだ。
ユーフェミアまで殺された。
彼の生きる意味の全てが消えた。
人生そのものが、たった1日で破壊されてしまった。
(いや…)
まだやることはある。
この胸には、生きる意味の代わりに、怒りと悲しみ、そして憎悪が宿った。
最期にそれらをぶちまけるまで。
スザクはまだ、安らかに死ねそうにはなかった。
(…ごめんなさい、高町さん…)
最後の理性だ。
(できれば、空を見ないでほしい。俺の姿は…到底貴方に見せられたものじゃない)
スザクは願った。
それこそが、スザクの最後の願いだった。
(…俺は…奴をこの手で殺すためならば…)
修羅になる。
(たとえ、1番の友に銃を向けることになろうとも…!)
そこで思考は途切れた。
フライトユニットを背負ったランスロットが、トウキョウの夜空に躍り出る。
憎悪の鬼は、忌まわしき名を叫んだ。

「―ゼロォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーッ!!!」

59:名無しさん@お腹いっぱい
07/10/31 00:27:06 a6H4zd1z
支援

60:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/31 00:28:59 LOf28L6j
スーパースザクタイムおしまい。
本編であまりスザクを活躍させることが出来なかったので、今回のでせめてもの罪滅ぼしになれば…と思っております。
ランスロットが暴れ回る姿をちゃんと描写したかったなぁ…

しかし…今回、なのはさんをちょっと志●っぽく書きすぎたかもしれません。某オンラインゲームが舞台のRPGの。
櫻井キャラに助言をする立場ってことで、無意識にそんな感じになってしまったようで。

では、サイドストーリーはここまで。次からはちゃんと本編です。
なのは達の日本脱出の話は、本編が完結してからになると思われますので、もう少しお待ちください。

61:なの魂の人
07/10/31 02:14:30 WwY+XWxU
GJでさァ

さて、自分もなんとか第二話が書けたので投下いたします。

62:なの魂
07/10/31 02:24:03 WwY+XWxU
件の不思議生物を動物病院へ運び込んで早十数分。
心配そうに待合室で座っていたなのは達だったが、院長がフェレットっぽい生き物を腕に抱いて
治療室から出てきたのを見て、ようやく安堵の表情を見せた。
胴体に包帯をぐるぐる巻きにされているが、それ以外には目立った外傷は無いようだ。

「怪我はそんなに酷くないけど……随分と衰弱してるみたいねぇ。
 きっと……ずっと一人ぼっちだったんじゃないかなぁ」

「……先生、これってフェレットですよね?
 どこかのペットなんでしょうか?」

院長からフェレットを抱き取りながらアリサが聞く。

「フェレット、なのかな? 変わった種類だけど……。
 それに、この首輪についてるのは……宝石、なのかな?」

まるでルビーのような情熱的な赤い色をした宝石。
普通の人間なら、その美しさに目を奪われてしまうだろう。
しかし、銀時は何故かその宝石を見て渋面をあらわにした。

「…………」

「? どうしたんですか、銀さん?」

「いや……なんでもねぇよ」

否。
銀時はこの宝石―正確には、宝石に類する物に見覚えがあった。
彼がまだ、戦場を駆る兵士だった時の事だ。

(……ったく。物騒なモン持ち込みやがって……どこの天人だ?)

このまま放っておくべきか。
それとも、何か理由をつけて持ち帰り、破壊しておくべきだろうか。
そのような思案をめぐらせていると、先程まで眠っていたフェレットが突如顔を上げた。

「あ……起きた!」

「………」

「……?」

フェレットはしばらく辺りを見回した後、ある一点をじっと見始める。

63:なの魂
07/10/31 02:25:04 WwY+XWxU

「なのは、見られてる」

「え、あの……うん。
 えっと……えっと……」

熱烈な視線を送られて困惑するなのはだったが、フェレットの方はというと
すぐに興味を無くしてしまったのか、はたまた疲れがたまっていたのか、再び深い眠りについてしまった。

「しばらく安静にしたほうが良さそうだから……とりあえず、明日まで預かっておこうか?」

「はい、お願いします!」

「良かったら、明日また様子を見に来てくれるかな?」

「わかりました!」

こうして、その場はお開きとなり……
タイミングを失った銀時は、結局宝石を回収することは出来なかった。



なの魂 ~第二幕 魔法少女始めましたって冷やし中華みたいに言うな~



そしてなんやかんやで夜。
あの後、フェレットについてどうするか話し合ったのだが……
アリサ―犬を飼ってるのでダメ。
すずか―猫を飼ってるのでダメ。
銀時―フェレット飼う余裕があるなら家賃払え。という理由でダメ。
というわけで、一度家に帰ったなのはが、自分の家で引き取れないかと家族に相談したところ
意外にも快く承諾をもらえてしまった。
飲食店経営の家でペットの飼育をしてもいいのか? という疑問が来そうだが
店舗のすぐ上で巨大犬を飼っている一家がいるので全く問題は無い。

『アリサちゃん、すずかちゃん。あの子はうちで預かれることになりました。明日、学校帰りにいっしょに迎えに行こうね。
 なのは』

布団の中にもぐりこんで、その旨をメールで二人に伝える。
その時だ。

64:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 02:26:23 BsmB1MOr
>>63
一期からはやての本起きというレアシチュ支援

65:なの魂
07/10/31 02:26:24 WwY+XWxU

(……聞こえますか! 僕の声が、聞こえますか!)

突然耳鳴りのような物がしたかと思うと、なのはは得体の知れない圧迫感に駆られた。
そして聞こえてくるあの声。
昼間、公園裏の林道で聞いたあの声だ。
いや、聞こえる。というのとは少し違う。
頭の奥底に、直接響いてくる……そんな感じだ。

(聞いてください! 僕の声が聞こえるあなた!
 お願いです! 僕に少しだけ、力を貸してください!)

「あの子が、喋ってるの……?」

切迫した声。
なのはは漠然と、あのフェレットのことを思い浮かべる。
そうだ。昼間のあの時……助けを求めるあの声が聞こえた時、すぐ近くにはボロボロになった、あのフェレットがいた。
もしかしたら、この声は本当にあの子のものなのかもしれない。

(お願い! 僕のところへ!
 時間が! 危険が! もう!)

その言葉を最後に、それっきり声は聞こえなくなった。



同時刻。

「……しまったァ。今日ジャンプの発売日だった。完全に忘れてた。
 今から買いに行くか」

一日の仕事を終え、自宅の居間兼事務室でくつろいでいた銀時が、突然そう呟いた。
ホームヘルパーといっても、住み込みではなくほとんどパートタイマーのようなものだ。
朝早くからはやての家へ向かい、日が沈んだ頃に自宅へ戻ってくる。
勤務形態はそんな感じなのだ。

「いや、もういいじゃないですか。もうこんな時間ですよ?」

のんびり茶を啜っていた新八が言う。
普段は自宅に帰っている新八だが、今日は時間が遅いということもあり、銀時の家へ泊まるらしい。

「まァこれもジャンプ卒業するいい機会かもしれねェ。いい歳こいて少年ジャンプってお前……。
 いや、でも男は死ぬまで少年だしな……」

などと恥ずかしい葛藤を始める銀時。
そういうことは心の中だけで行ってもらいたいものだ。

66:なの魂
07/10/31 02:27:44 WwY+XWxU

「うるっせーんだヨ! 少し静かにしてるネ! 男ならグダグダ言わず、
 ジャンプでもマガジンでも買ってきやがれってんだヨ!」

今まで大人しくテレビを見ていた神楽が怒鳴る。
どうやら銀時のウジウジした態度が気に入らなかったようだ。
さすがにこの物言いには銀時も怒った。
怒ったのだが……何故か、二、三悪態をつくだけに留まり、すぐに家を出て行ってしまった。
いつもの彼なら、こうも大人しく引き下がることは無いはずだ。
近所迷惑千万な、子供のような口喧嘩が始まっていてもおかしくない。
そのことを疑問に思った新八は首を傾げたのだが、まあいつもの気まぐれだろう、と彼は思い直した。
それよりも、今の会話で思い出したことがあったのだ。

「あ、ジャンプって言えば、明日古紙の日じゃん。今のうちに出しておかないと……」

そう言って新八は事務デスクの方へ目を向ける。

デスクの脇に積み重ねられた少年ジャンプ。
―その一番上には、今週号のジャンプが置かれていた。



月明かりと僅かばかりの街灯に照らされた路地を、なのはは走っていた。
あの声が途絶えた直後、妙な胸騒ぎがし、いてもたってもいられなくなったので
こっそり家から抜け出してきたのだ。
息を切らしながら向かうのは、昼間立ち寄った動物病院。
あの声が、本当にあのフェレットのものならば。
あの言葉が、もし本当なら……。
再びなのはを胸騒ぎが襲う。
―急がないと!

ようやく病院の入り口の前までやってきた。
……まさにその瞬間だった。

「な、何!?」

ガラスの割れる音と、コンクリートの砕ける音。
同時に病院から土煙が上がる。
塀が邪魔になって見えないが、中では常軌を逸したことが起こっているだろうということは想像に難しくない。
呆然と煙を見上げるなのは。
その視線の先に、何かが跳び上がった。

「あれって……」

フェレット。
そう、この病院で預かってもらっていた、あのフェレットだ。
突然かつ予想外な出来事に困惑するなのはだが、なんとかフェレットを受け止めることに成功する。

67:なの魂
07/10/31 02:29:11 WwY+XWxU

「な、何々!? 一体何!?」

「来て……くれたの?」

―声が"聞こえた"。
今までのように頭の中に直接響いてくるのではなく、確かに耳を通って聞こえてきた。
しかし、周りには人影らしき物は無い。
ということは……。

「喋った!?」

そうとしか考えられない。
目の前のフェレットが喋ったのだ。
様々な次元世界の人間が闊歩するこの江戸。
犬や猫のような耳や尻尾が生えた人間なら―極々稀にだが見かけることはある。
しかし喋るフェレットなど、生まれてこのかた見たことが無い。
理解不能の出来事に、すっかり混乱してしまうなのは。
だがこの直後、さらに理解不能なことが起こる。

フェレットを追うようにして、煙の中から何かが跳びあがった。
毛むくじゃらで、巨大な丸い体。頭から伸びる二本の触角のようなもの。そして、不気味に輝く目。
月明かりに照らされたその姿は、およそこの世の生物とは思えない物だった。
その生物はなのは―いや、フェレットに一瞬目をやり、凄まじい勢いで落下を始めた。

「え!? え?! えぇぇぇ!!?」

驚きのあまり腰を抜かすなのは。
しかし謎の生物は容赦なく襲い掛かる。
まさに絶体絶命かと思われた……その時だ。

「ったく。手間かけさせんじゃねーよ!」

月夜には似付かわしくないエンジンの爆音。
そして怒鳴り声。

「わたあァァァァァ!!!」

声の主はドップラー効果を効かせながら高速でこちらへ接近。
そして巨大生物を木刀で"殴り飛ばした"。
疾風の如き一撃を受け、巨大生物は吹き飛ぶ。

68:なの魂
07/10/31 02:31:26 WwY+XWxU

「ぎ、銀さん!!?」

「乗れ! 早くしろ!!」

ドリフト気味にブレーキをかけ、なのはの前にスクーターを急停車させる銀時。
相変わらず死んだ魚のような濁った目をしているが……ほんの僅かにだが、その目には光が灯っているように見えた。



「そ、その! 何が何だか良くわからないけど……一体何なの!? 何が起きてるの!?
 というか銀さん、なんでこんなところに!?」

あまりのスピードに振り落とされそうになりながらも、座席後部で必死に踏ん張るなのは。
彼女がそのような疑問を抱くのは、至極当然のことだった。
何故彼が夜の動物病院に?
一体何の用で?

「……少し引っかかることがあってな。ソイツの様子見に来た」

なのはが抱えているフェレットに目配せをする銀時。

「つーか、お前こそなんであんなトコにいたんだよ」

今度は銀時が質問を投げかける。
確かに、良い子はもう寝る時間だ。
というか、高町家は門限には厳しい。こんな時間の外出を許すわけが無い。
基本的に良い子のなのはが、こんな時間に外を出歩いていたのには何か訳があるのだろう。

「そ、それは、その……なんだか、この子に呼ばれたような気がして…」

「…………」

不安げにフェレットを見下ろすなのは。
銀時は暫く押し黙った後、ぽつりと呟く。

「……ったく。メンドーなことになりそーだぜ」

「! 銀さん! 後ろ!」

突然なのはが叫ぶ。
先程振り切ったと思われた巨大生物が、空から襲い掛かろうとしていたのだ。

「チッ!」

急ブレーキをかけ、寸でのところで強襲を避わす。

69:なの魂
07/10/31 02:32:37 WwY+XWxU

「なのは! オメーはさっさと逃げろ!」

原付を降り、巨大生物と対峙する銀時。
なのははすぐその場から離れるものの、遠くへは行こうとせず
すぐ側の曲がり角から銀時達の様子を窺っていた。

巨大生物が銀時へ向けて触角を伸ばす。
銀時はそれを屈んで回避し、地を蹴った。
瞬きをする暇も無い。とはまさにこのことか。
文字通り"一瞬"で敵の懐へ潜り込む。
だが、敵もそう易々と勝負を決めさせてはくれないようだ。
もう一本の触角を木刀に絡めつける。
武器を取られまいと抵抗する銀時だが、その予想外のパワーに木刀諸共投げられてしまった。
だが、持ち前の身体能力を活かし、何とか受身を取る。

「銀さん!」

一瞬の、速過ぎる攻防に目を奪われるなのは。
普段の彼からは想像も出来ない動きだ。
だが、その光景を目の当たりにして彼女以上の驚きを覚えたものがいた。
他でもない、あのフェレットである。

(速い……! あれが…あの人自身の身体能力だっていうの…!?)

信じがたい光景に目を疑う。
これが噂に聞く"サムライ"というものなのか?
漠然とそんなことを思う。
しかし……。

(……駄目だ。あの人がいくら強くても、あれを止めるには…!)

そうだ。
あの忌まわしき力を止めるのは……ただの人間では無理だ。
フェレットは少しの間逡巡し……そして、なのはの方を向いた。

「……君には資質がある。僕に少しだけ力を貸して!」

「資質……?」

「僕はある探し物の為に、別の世界から来ました。でも、僕一人の力では想いを遂げられないかもしれない。
 だから! 迷惑だとは判ってはいるのですが、資質を持った人に協力して欲しくて……。
 お礼はします! 必ずします! 僕の持っている力を、あなたに使ってほしいんです!
 僕の力を……魔法の力を!」

「ま、魔法…!?」

70:なの魂
07/10/31 02:33:54 WwY+XWxU

なのはは目を丸くした。
いや、魔法という言葉は知っている。
この世界にも多少なり、魔法を利用した技術はあるからだ。
むしろ問題なのは―そのような力を、自分が使うことが出来るのか? ということである。
何しろ、今までそんな幻想的なものとはほとんど無縁の生活を送ってきた身だ。
資質があるから大丈夫などといわれて、分かりましたと即答できるはずも無い。
しかし迷っている時間は無かった。

「ぐぉ……っ!?」

突然、すぐ脇の塀が砕けた。
巨大生物に吹き飛ばされた銀時が激突したのだ。

「!? 銀さん!!」

「へっ……おかげで気合入った……ぜ…っ!?」

左腕に違和感を感じる。
塀の破片が食い込み、おびただしい量の血が流れ出ていた。

「……オイオイ、こいつァ、ちょっとヤベぇんじゃねぇの…?」

「っ! …どうすれば……どうすればいいの!?」

意を決するなのは。
元々正義感の強い子だ。
目の前で、自分のために他人に血を流されるのは耐えられなかったのだろう。

「これを!」

フェレットが掲げたのは、あの赤い宝石。
なのははそれを受け取る。

「それを手に、目を閉じて、心を澄まして。僕の言った通りに繰り返して。
 ……いい、いくよ!」

「……うん!」


―我、使命を受けし者なり
―契約の元、その力を解き放て
―風は空に、星は天に
―そして、不屈の心は
―この胸に


「この手に魔法を!
 レイジングハート! セーットアップ!」

71:なの魂
07/10/31 02:35:38 WwY+XWxU

直後、赤い宝石―レイジングハートから光が放たれた。
溢れんばかりの淡い光はなのはを包み込み、雲をも切り裂く光の柱となった。

「なんて魔力だ…!」

「……マジかよ、オイ」

その光景を唖然と見る銀時。
まさか、こんな身近に"魔導師"の資質を持った者がいたとは…!

「……成功だ!」

やがて光の奔流は収まり、中から一人の人影が現れる。
白い魔導法衣。大きな赤いリボン。そして手には魔法の杖―レイジングハート。
魔法少女高町なのは誕生の瞬間である。

「! ふえ!? ふえ!? ウソぉ!?
 な、何なの、コレぇ……」

予想の斜め上をぶっ飛んだ展開に、一番驚いたのは当事者だった。
何かのドッキリ?
否、これは現実である。
彼女に内包される膨大な魔力を感じ取ったのだろうか。
先の巨大生物は目標を銀時からなのはへと変え、襲い掛かってきた。
一瞬反応の遅れた銀時の脇を駆け抜ける。

「ヤベッ……!」

「来ます!」

「きゃっ!?」

思わず目を瞑り、身構えるなのは。
……しかし、暫くたっても来るはずの衝撃は来ない。
恐る恐る目を開ける。

巨大生物は障壁のような物に行く手を阻まれており、
突然衝撃波のような物を受け、四散した。

「え……えぇ!?」

「僕らの魔法は、発動体に組み込んだプログラムと呼ばれる方式です。
 そして、その方式を発動させる為に必要なのは術者の精神エネルギーです。
 そしてアレは、忌まわしい力の元に産み出されてしまった思念体。
 あれを停止させるには、その杖で封印して元の姿に戻さないといけないんです」

「え? じゃあ何? 俺がやってたことって無意味だったわけ?」

72:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 02:36:27 BsmB1MOr
>>71
時間稼ぎ銀さんがんばれ支援

73:なの魂
07/10/31 02:37:03 WwY+XWxU

左腕を押さえながらフェレットに詰め寄る銀時。
エラく不機嫌そうである。

「え……それは、まあ……極論から言うと、そうなりますが…」

「オイ冗談じゃねーぞ! こっちは怪我までしてんだぞ!?
 もうちょっとでシャンクスになるトコだったんだぞオイ!?」

首根っこを掴んでブンブン振り回す。
シャンクスって誰? などという野暮なツッコミはこの際しないでおこう。

「おおおお、落ち着いてください! だだ、大丈夫です! 一応弱らせることには成功してますから!!」

「良くわかんないけど……どうすれば?」

「さ…さっきみたいに、攻撃や防御等の基本魔法は心に願うだけで発動します。
 ですが…より大きな力を必要とする魔法には、呪文が必要なんです」

脳みそを程よくシェイクされたフェレットが、頭を抱えながら答える。

「呪文……?」

「心を澄ませて……。
 心の中に、あなたの呪文が浮かぶはずです」

心を澄ませる。
そう、それすなわち明鏡止水の心である。
なのはは目を瞑り、全神経を集中させる。
しかしあまり時間は無い。
四散した巨大生物が再生し、なのはへ二本の触角を伸ばしてきたのだ。

「チッ、野暮なことはするもんじゃねーぞ、黒マリモが!」

間に割って入る銀時。
巨大生物は目の前の障害を排除すべく、木刀に触角を絡めつける。
先程と同じく、武器を奪い無力化するつもりだ。
しかし、聖闘士…いや、侍に同じ手は二度も通用しない。

「しっつこいヤローだ……そんなに幼女が好きかァァァァァ!!!」

叫び、木刀を自分の真後ろへ振り下ろす。
凄まじい力で引き寄せられたマリモの体は宙を舞い、地面に叩きつけられる。
背負い投げ、というよりはむしろ一本釣りといったイメージだ。

「今です! 封印の呪文を!」

74:なの魂
07/10/31 02:39:17 op/Eo4il

―見えた、水の一滴。
なのはは呪文を唱える。

「リリカル! マジカル!」

「封印すべきは忌まわしき器、ジュエルシード!」

「ジュエルシード、封印!」

『Sealing Mode. Set up.
 Stand by ready.』

レイジングハートから光の羽のような物が展開する。
そしてその羽は無数の光の帯となり、巨大生物の動きを封じ込める。

「リリカルマジカル……ジュエルシードシリアルXXI……封印!」

『Sealing.』

直後、辺りは眩い光に包まれ……
光が収まった後、そこにはあの生物の姿は無かった。

「……やったのか?」

「ええ……成功です…!」

安堵の息を漏らすフェレット。
その時、彼らの目の前で何かが小さく輝いた。

「……あ」

宝石。
蒼く輝く、小さな宝石だった。

「これが、ジュエルシードです。
 レイジングハートで触れて」

言われるままに、レイジングハートをかざす。
不思議なことに、ジュエルシードは独りでに浮かび上がり……
レイジングハートに吸い込まれるようにして消えた。

『Receipt No.XXI』

「あ、あれ……終わったの……?」

「はい。あなた達のおかげで……ありがとう」

75:なの魂
07/10/31 02:40:44 op/Eo4il

再び安堵の息を漏らすフェレット。
しかしこれで終わりではない。
……パトカーのサイレンの音。
辺りを気まずい空気が包み込む。
目の前にはへし折れた電柱、割れた道路、砕けた塀。
このままこの場に留まれば、真っ先に疑われるのは自分達だろう。
というか、実際四割くらいは自分達がしたことだ。

「……チッ。厄介な奴らが来やがった。
 逃げるぞ、なのは」

「と、とりあえず……ごめんなさーい!」

再びスクーターに跨り、全力で逃走を開始する銀時達なのであった。



「……ここまで来りゃ、さすがに大丈夫だろ」

近所の小さな公園までやってきたところで、ようやく一息つく。
ちなみになのはは魔法を解除したため、先程まで着ていた普段着になっている。

「……すみません」

「え……?」

「あなたを……あなた達を、巻き込んでしまいました…」

申し訳なさそうに頭を下げるフェレット。
しかしなのはは、気にしなくてもいいよ、と笑顔を見せる。

「……あなたじゃなくて、なのは。高町なのはだよ。
 あなたのお名前は?」

「……ユーノ…ユーノ・スクライアです」

「ユーノ君、かぁ。かわいい名前だね」

魔法少女と喋る小動物。
なんとも幻想的な光景であるが、銀時はそんなことには全く興味を示さず
すぐそばの大木にもたれかかって、大きなあくびをしていた。

76:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 02:42:10 BsmB1MOr
もういろいろとカオス支援

77:なの魂
07/10/31 02:43:01 op/Eo4il

「あ、ちょっと銀さん! 銀さんも自己紹介しないと!」

「へいへい、わーりましたよ。お嬢様。
 ……俺ァ坂田銀時。万事屋だ」

面倒くさそうに頭をかきながら喋る。
先程までの覇気はどこへやら、である。

「万事屋……?」

「こんな時代だ。仕事なんて選んでる場合じゃねーだろ。
 頼まれればなんでもやる商売やっててなァ」

聞き慣れない名前に首を傾げるユーノ。
そんな彼に、銀時は名刺を渡す。

「困ってんだろ?
 出すもん出してもらえりゃ、この俺万事屋銀さんが、なんでも解決してやんよ」



「……土方さん、こいつァ完全にクロでさァ。
 結界も張らずに居住区で魔法の使用……イカれてるとしか思えねーや」

先程まで銀時達が戦っていた場所には、複数台のパトカーが止まっていた。
魔力計測器を片手に、淡々と捜査を進める総悟。
そのすぐ横では、新選組副局長―土方十四郎が不快そうに煙草をくゆらせていた。

「術式は?」

「調査班の話じゃ"ミッド式"だそうで……。
 こりゃァ"管理外"の連中に知れたら厄介ですゼ」

その言葉を聞いて、十四郎は眉間にしわを寄せた。
ただでさえ怖い顔なのに、これ以上怖くするのは勘弁して欲しいものである。

「チッ……よりにもよって"管理局"のお膝元の連中かよ…。
 アイツら嫌いなんだよなァ。見つけ次第、バッサリいっちまうか」

「やれやれ、土方さんは二言目には『斬る』で困りまさァ」

腰に刺した刀に手をかける十四郎。
そんな彼を止めようともせず、総悟はただかぶりを振るだけなのであった。

78:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 02:45:35 BsmB1MOr
怪しい雲行き支援。
早くバスターをおぼ(ry

79:なの魂の人
07/10/31 02:45:58 op/Eo4il
以上、第二幕終了です
どう見ても無印一話のトレースです。本当に(ry

第三幕、第四幕辺りで世界設定出せたらいいなァとか思ってます

80:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 02:49:37 BsmB1MOr
GJ、トレースされても流れが自然。まったく問題なし。

巨大犬は八◎家の状況が分か[ノイズ]
失礼。お疲れ様でした。

81:名無しさん@お腹いっぱい
07/10/31 06:46:16 y8rekRa+
GJ!!
それにしても銀魂キャラがいい味出しています。気になるのはストリーキング
の○○さまはいるのかということですな。

82:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 09:39:35 pVRXKbiL
なの魂GJ!世界観がワクワクです!
>>54
私はらき☆すたがでてきて、面白かったです。悲劇的な世界観だから和みますw

話は変わりスレ違いかもしれないが、逆に考えて今の軍隊が強いならどうやったら勝てるか
考えてみた。強大な兵器が戦術の主体だから、それらを全て防御できる能力や装甲で無力化
できれば、後、少々の数をものともしない者。考えの突破口になるかもしれん。
それと、少しは人数もいるかな。
長々とスマン

83:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 10:06:54 u0uEqJaF
なの魂氏GJ!!
前回の沖田もそうでしたが、真撰組や攘夷志士も魔法関係者のようですね
管理局と天人の関係とかもいろいろ気になります
つーか沖田、お前が言うなw

84:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 10:33:35 plru64G4
なの魂氏GJでっす!!
土方とかの反応とからしくてよかったです

85:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 11:10:43 VSK43shS
各作者様方GJ!!
ところで◆9L.gxDzakIさん
確かスザクが父ゲンブを殺害したのはナナリーを助けるのも目的だった筈です
小説の方で明らかになっていますが
ゲンブは元々傀儡に近い状態でソレを嫌がった彼が
真に日本のトップになるべくブリタニアの一勢力に近づき
国内では反ブリタニア感情を煽りつつ開戦させ
自分を傀儡にしていたものたちを抹殺し
戦後占領された日本のトップになるというのが彼の計画だったようです
またその際その勢力にルルーシェ達を暗殺することも依頼され
幼女虐待趣味の有った彼が自らナナリーには手を下そうとしたが
ソレを知ったスザクに殺されたという事です
これ知った時うわ息子に殺されても仕方ねえ外道だと思いましたよ私

86:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 13:47:53 Ssdr79+d
>>85
なんと言う外道……、これはスザクも手を下さるを得ない

87:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 14:16:11 ehp0miSO
>>85
小説・・・。別物じゃねーの?

88:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 16:19:56 LSYDSm/M
>>43
omaera誰か忘れてない
正義の系譜
ブラックrxとJは全次元に介入でき
ウルトラとライダー世界を繋ぐ
東亜の神ハ・ヌマーンにタイムベント;
ハイパーゼクターに特異点
よく考えたら、管理局は、ライダーなど特撮キャラの事どう思うのか
特に魔弾戦士に天空聖界、牙狼とか

でもレジアスとかは反対するだろう

管理局とライダーが戦ったらどっちが強いのかな^


89:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 16:31:27 z1D46HPE
>>88
まあ、なんだ。これ以上増やさせて作者さんの負担を増やそうとするより、
既にこのクロスに登場してる作品だけでまず語ろうじゃないか。


星の配置をずらして人類絶滅とかやれたり、時空越えとか普通にやってるし。
せっかくおとなしく人類を見守ろうとした矢先にこの事件ってなったら、
アギトの闇の力の人のブ動向が楽しみじゃないかな。

これ以上は感想スレに行った方がいいと思う。

90:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 18:38:39 LNgAW9iZ
覚悟のススメ氏・・・・お待ち申しておりまする・・・・。

91:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 19:01:18 L+KNhNDB
そろそろフォーリナー侵略の季節ですね。

92:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 19:02:29 uGHVJIkw
オレんちはレプリケーターが大量増殖中です。

93:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 19:13:45 GdkyeCnn
我が家にはグノーシスが(ry

94:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 19:20:17 ilV68j2j
俺のところにはインペライザー……のフィギュアが

95:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/10/31 19:34:51 A9Bcrv7m
>>85
なんという後付け設定…
小説は最初の頃のセリフ確認や、後は校内ラジオの元ネタとして1巻を立ち読みしただけで、
0巻は全く手も触れていないんです。
まぁでも、これなら特に問題なかったかも…
そこまで話を掘り下げては、ルルーシュ達ブリタニア皇族が隠れ住んでいることがバレてしまうので、
スザクも話すことはなさそうです。

96:名無しさん@お腹いっぱい
07/10/31 19:39:28 a6H4zd1z
そろそろ、ストーム1の勇士が見られる時期になりましたな。
ちなみに我が家では、エイリアンエッグが次々と送られてきます。
正直置き場所に困ってしまいす・・ミッドに不法投棄しようかな?

97:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 20:19:44 +vb3Sqj1
我が家ではジャッカルとCOBRAが激戦中です!
どなたか、救援のヘリを・・・

98:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 20:39:08 SNUnbWNA
すまない、こちらは四足をバーナーで撃退するので手一杯だ!

99:名無しさん@お腹いっぱい
07/10/31 21:32:03 a6H4zd1z
こちらは戦闘機獣だ!むしろこっちがほしい程だ!

100:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 21:44:38 E9LPzvg2
>>98
ステージを選べばメイトヒースだって倒せる。

101:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 22:00:14 DI9sk8mx
だれかmugenで
なのはキャラをクリエイトしてくれないものか。



102:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 22:19:06 WwY+XWxU
>>101
EFZの改変ではやて作ろうとして挫折した俺が通りますよ

103:白き異界の魔王 外伝
07/10/31 22:49:20 zNfcb1yr
ちょっとした話を投下してよろしいでしょうか

104:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 22:50:42 BSUqlJBF
カモン

105:白き異界の魔王 外伝
07/10/31 22:57:14 zNfcb1yr
六課解散後も隊員たちの親交がとぎれたわけではない。
時間が空いたりしたときには、時々顔を合わせている。
この日の昼もそんなときだった。
たまたま用事で地上本部でに来たなのはとフェイト、それにそこで勤務しているはやては偶然顔を合わせた。
そこで、彼女たちは少し遅い昼食を一緒にとることにした。
さっきまで混雑していた食堂も今は人もまばらなはず。
談笑しながら一休みするにはちょうどいい頃合いだ。
「みんな元気そうで安心したわ」
「うん。はやてちゃんも元気みたいだね」
六課解散からしばらく互いに顔を見ていない。
知らせがないのは無事な証拠とわかっているが、それでも直に確認するとほっとする。
それから、三人は近況を互いに話し合った。
仕事が多すぎる。
逆に少なくて、何かあったか心配だ。
あの子がこの前、大きな仕事をしたみたいだ。
そういった仕事に関すること以外にも、プライベートなものも話題になる。
今度遊びに行ってもいい?
この前いいお店を見つけたから一緒に行こう。
うちの子も一緒に行っていい?
そんな感じで買い物の話題が出たときだ、はやてがふとあることに気づいた。
「そういえば、なのはちゃん。箒はどうしたん?」
「箒?」
「あー、ほら。この前ファー・ジ・アースから持って帰ってたやん。ウィッチブルームのカタログ。どれ買ったん?」
はやてにしてみれば気軽な話題の一つだったが、なのはは声を詰まらせ机に突っ伏してしまう。
両手を机の上に投げ出し、泣き顔まで見せている。
「うーーーー」
「どうしたの?なのは」
「買えなかったの」
「え?」
「買えなかったの」
「どうして?なのはちゃん、そんなに無駄遣いしてないから貯金あるはずやろ」
「うん、でもね。両替できないんだって」
当然だがミッドチルダの通貨をそのまま日本で使うことはできない。
しかし、そんなに大金でないならばすぐにでも日本円に両替は可能だ。
はやてとフェイトがなのはに見せてもらったウィッチブルームの値段は銀行の窓口ですぐにでも両替ができるような金額ではないが、それでも申請をすれば確実の通るようなものだ。
「それがね、第97管理外世界日本円とファー・ジ・アース日本円は名前は同じ日本円でも実際は違う通貨だから両替できないんだって。それに、ウィッチブルームは日本円じゃなくてヴァルコだし」
「あー、そうか」
文化に風俗、言語に地形や地名、それにランドマークまで同じなのでたまに混同してしまいそうになるが、ファー・ジ・アースと第97管理外世界は別の世界だ。
しかもファー・ジー・アースとの交流はついこの間、なのはたちが任務で行ったときに始まったばかりなので交換レートはおろか両替のシステムが全然できていない。
ミッドチルダの通貨はそのままではファー・ジ・アースでは無価値なのだ。

106:白き異界の魔王 外伝
07/10/31 22:58:22 zNfcb1yr
「あーあ、ほしかったなー。でも、向こうのお金持ってないし」
両替のシステムができあがるのを待つのなら、当分待たなければならない。
ミッドチルダにかえって、JS事件の終わった後にどれを買おうかうきうきしてたなのはにしてみれば果てしなく長い時間だ。
「あら、それはお気の毒。でも、どれがほしかったの?」
横から声が聞こえてくる。
このとき、フェイトとはやては顔面硬直症候群にでもかかったようになっていたがなのはそれに気づいてなかった。
「うん。やっぱり、テンペストがよかったかな」
「あら、あなたならガンナーズブルームがいいと思ってたんだけど」
「それもいい箒だと思うけど、やっぱり武器でしょ?それだったら、プライベートで使えないよ。それに私、ヴィヴィオにユーノ君と一緒に乗りたいから、やっぱりテンペストがいいと思うの」
「家族で使うのね。それならタンデムシートとコップ受けをつけるといいわよ。後、安全のためにストリング。それから、普段はかさばらないように折りたたみ機構。GPSがわりに疑似人格システムをつければいいわね」
「でも、疑似人格システムは高いの」
疑似人格システムのお値段は20万v。
オプションで気軽につけるには少しきつい価格だ。
「ふーん、私がプレゼントしてもいいわよ」
「だめだよ!」
なのははがばっと体を起こす。
そこで、やっと気づいた。
はやてちゃんとフェイトちゃんは机の向かいに座っている。
なら横にいるのは誰だろう。
昔、六課だった人だろうか。
でも、はやてちゃんとフェイトちゃんの顔がちょっとおかしい。
それはともかく、今の言葉は否定しないと。
「私たち公務員だよ!それに、そんな高価なものをプレゼントなんておかしい……の」
横にいる人物を確認してなのは顔はおかしくなる。
目は開いて、口は引き結ばれて、硬直してしまう。
「どうしたのよ」
リボンで髪を縛り、時空管理局の制服にポンチョを羽織った彼女は突然動きを止めたなのはの目の前で、開いた手を振る。
やっと顔面ごと硬直していたなのはの思考が動き出した。
この声、この仕草。
間違いない。
彼女の名は
「ベール・ゼファー!」
三人同時に叫ぶ。見事なくらいハモった。
「大声出さないで。みんな、みてるじゃない」
まさにその通り。周りの視線がなのはたち3人、いや4人に集中している。
あわててなのはたちは、周りに会釈をして謝っておく。
「で、どうするの?プレゼントしてあげてもいいわよ」
何事もなかったかのように話を元に戻すベール・ゼファーになのはは小声で返す。

107:名無しさん@お腹いっぱい
07/10/31 22:58:38 a6H4zd1z
支援!

108:白き異界の魔王 外伝
07/10/31 23:00:17 zNfcb1yr
「だから、いりません。さっきも言ったけど、私は公務員なの」
「辞めればいいじゃない」
「箒で辞められません!それに、ヴィヴィオもいるし辞められないの!」
「時空管理局辞めて私の僕になったら、お給料を今の3倍くらい出してもいいわよ」
「なりません!」
「魔王なのに」
「ちがうの!」
小声がどんどん高くなっていくなのはに助け船をはやてが出した。
「それより、裏界の大公様が何でここにいるん?なのはちゃんをヘッドハンティングにきたわけやないんやろ?」
ベール・ゼファーは今はだめだとあきらめたのかなのはの隣の椅子に座り、はやてをみる。
「それも目的の一つには違いないけど。私、ここに就職したの」
「は?」
はやてはさっきから自分の口が開きっぱなしになっているような気がした。
「だから、ここに就職したの。身分証みてみる?」
なるほど。確かにベール・ゼファーの胸には身分証がつけられている。
はやてたち三人は目をこらし、身分証を読んでいった。
「えーと、時空管理局地上本部勤務。うちと同じとこやな」
「ベル・フライ三等陸士」
「それから……魔導師ランクE」
「ふーん、Eなんや」
「みたい」
うーーん。
なのはたち三人は考え込む。
偽名はともかく、明らかにおかしいのが一つあった。
どう考えてもおかしい。いくら悩んでも納得いかない。
だから、三人はこう叫んだ。
「うそやっ」
「うそだっ」
「うそっ」
「嘘じゃないわよ」
三人の大声にベール・ゼファーが顔をしかめて耳を押さえる。
「ちゃんと試験もしたのよ。あなたたちと違って普通はこんなものでしょ」
「あんた、普通やないやろ!絶対」
「まあ、そうかもしれないけど」
ベール・ゼファーが机の上で両腕を組む。
はやてには他に言いたいことが山ほどあったが、止められてしまった。
「今日は挨拶をしにきただけ。それに、この世界を滅ぼすつもりじゃないから安心しなさい。別に手を出すつもりはないわ」
そしてベール・ゼファーは顔と声をころりと変える。
それは素直さと不安の入り交じるいかにも新人らしいものだった。
「あ、あの。八神先輩、高町先輩、ハラオウン先輩。今後とも、ご教授、ご鞭撻のほどよろしくお願いします」
ベール・ゼファーはぴょこんと頭を下げる。
なのはもつられて頭を下げた。
こうしてなのはとベール・ゼファーは再会した。

*****************************************
今回はここまでです。

完結させてちょっと疲れたので、当面二つの世界が出会ったら起こりそうな小エピソードを重ねていこうと思います。
大きな話につながるかどうかはわかりません。

で、箒の話がどうなったかを書いてみました。

109:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 23:29:01 plru64G4
おおおおおおおおおおおおお
後日談キタ━━ヽ(*・∀・)ノ┌┛)゚Д)、;'.━━♪」
輝明学園に侵入したときのエピソードのように!なにげなく管理局にいるベルさまが!!!
すばらしいですよ!!

110:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 23:32:32 RUYqbU4Z
>>108
ちょwwwwwベルはスタメモのアレでまだ懲りてなかったのかwwwwww
ともかくGJです。スバティアの反応が楽しみ♪w

111:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 23:32:55 p/m+NJEC
>>105
GJ!
次回も楽しみにしています。

ベルが陸士とは…オクタヘドロンミッドチルダ進出の伏線か?
後、ミッドに来そうなのはアゼルかな? BJの技術を利用したストレイトジャケットを研究しそうだ。
アニエスの結界の例からして異界の技術を複合させると言う事に希望を持っていそうだ。星に転生した記憶があるから、幸せには貪欲になってそう。特に周りに迷惑をかける様な事でもないし、すごく良い笑顔でシャーリーあたりの弟子になってそう。
逆に来てはいけない魔王TOPはエリィ=コルドン様。いいひとなんだけど下手したら『弱者の味方』モードで管理局が消滅しそうだ…物理的に。

112:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 23:42:23 BSUqlJBF
なんで持ち運びと思ったけどそうえいばミッドチルダの魔導師は月衣持ってないんだもんなw
とにかくGJ!

113:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 23:45:10 TbadFlr0
GJ!
ベルは陸士なんてものじゃねーぞ!おい!
しかも世界結界外のベルですぞwww

114:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/31 23:51:58 z1D46HPE
ベルの地道かつ、真面目さにGJwww
あー、ベルからオクタヘドロン通せばミッドチルダ通貨でも箒が買えるわw
乙っしたー

115:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:18:30 HIJ+mGAX
ちょwwwベルwww
箒買うような金があるのかとも思ったが、よくよく考えれば1st基準なら悪魔の蝿売ればいいんだよな。
4500万のアクセサリー。

116:コードギアス 反目のスバル ◆9L.gxDzakI
07/11/01 00:19:35 xwN/7gnz
GJ! 何やら波乱の予感を感じますなwww

一応進行報告。
ギアスSS11話、執筆完了しました。
ですが、忙しいので投下は明日午後5時頃になりそう…
12~13レスぐらいに膨れ上がってしまったので、時間的に人がいるかは微妙ですが、可能なら支援願いたいです。
以上、報告でした。

117:マスカレード
07/11/01 00:22:22 yWzgA9vA
なのは「過激気にレイジングハート!スーパーゲキナノハ!!」

フェイト「過激気にバルディッシュザンバー!スーパーゲキフェイト!!」

はやて「過激気にシュベルトクロイツ……!スーパーゲキハヤテ!!」

三人「たぎる過激気は投下の為に!(ry」



……投下してもよろしいでしょうか……?(´・ω・`)ショボーン

118:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:26:29 6QmoDqV7
どうぞ

119:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:27:21 Wr3ka44q
紫激気は!?支援

120:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:30:46 q4pGhQ4o
>>117
523…(´・ω・`)

121:マスカレード
07/11/01 00:34:15 yWzgA9vA
薄暗い部屋で、二人の男の話し声が聞こえる。
「例の学校に潜むワームの駆逐が終了しました。」
「……そう……か。」
身長の高い、サングラスをかけた男が、座ったままほとんど動かない男に報告する。
「ですが、まだ残ったワーム残党が数匹いるようです。」
「…………」
「残ったワームは……ガタックに殲滅させます。」
「……ほぅ……」
座ったままの男は、サングラスをかけた男……三島の言葉に少し反応した。
やがて、ゆっくりと椅子を回転させ、男は言った。
「君は鏡の中の怪物を……どう思うかね……?」
「……ミラーモンスターですか?」
質問する三島。男はゆっくりと立ち上がり、ブラインドの隙間から窓の外を見ている。怪しげな笑みだ。
「君は……『鋼の猛牛』を知っているかね……?」
「……は?」
「鋼の猛牛は……全てを焦土と化す、弾丸の嵐を放つ……。
三島は、片手の指でサングラスをくいっと押し上げる。
「……猛牛は全ての敵を仕留めるまで……弾丸を撃ち続ける。」
「……あの男を使うつもりですか……?」
「……不服かね……?」
「……いえ……」
三島はどことなく不服そうな顔で返事を返した。やがて、三島はゆっくりと退室した。
その部屋の鏡には、ベージュ色のロングコートを着た男が映り込んでいた……。


Extra ACT.5「その男ゾルダ」


ここは北岡法律事務所。
黒を白にするスーパー弁護士『北岡秀一』の職場であり、家でもある。
この事務所の北岡のデスク前では、今日もいつも通りの平和なコントが繰り広げられていた。
「吾郎ちゃん、また餃子?」
「はい……美味く無いですか……?」
椅子に座りながら、非常に美味しそうな餃子を食べている北岡。
「いや、美味いんだけどさ……こう毎日餃子だと飽きてくるんだよね……」
「……すいません。」
この北岡に謝罪する男。名を『由良吾郎』という。北岡の秘書を勤めているのだ。
そうこうしていると、事務所の電話がけたたましい音をたてて鳴り始めた。
「誰だよこんな飯時に……吾郎ちゃん!」
「はい。」
プルルルルッと鳴る電話から、受話機を持ち上げる吾郎。
「はい。北岡弁護士事務所です」
『仕事だ。』
「………!!」
電話の相手の声に、吾郎の表情が変わる。声でわかる。相手はZECTの幹部である三島だ。
「三島さん……またワームですか……?」
『そうだ。早急に現場へ行け。』
言うだけ言うと、「ブツッ」という音をたてて、電話は切られた。

「先生……」
「何?また仕事?」
「はい。またワームの殲滅任務です」
「あぁ、そう。」
立ち上がり、外出の準備を始める北岡。
「行くんですか……先生?」
「もちろん。だってワーム一匹倒せば120万でしょ?行かない訳無いじゃない」
吾郎は、静かにため息をついた。北岡とは、こういう男なのだ。

122:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:37:39 6QmoDqV7
支援

123:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:43:48 +QBeHIE0
123

124:マスカレード
07/11/01 00:46:59 yWzgA9vA


数時間後。聖祥大学附属中学前。
北岡は、吾郎が運転する車から降りた。そこで待っていたのは、スーツ姿の男。
「へぇ?今日はお前が一緒に戦ってくれるんだ?」
「はい。今回は俺が北岡さんのフォローを任せられてますから」
「あぁ、そう。ま、何でもいいけど、あんまり俺の邪魔はするなよ?」
「邪魔?」
男-仮面ライダーガタックこと加賀美新-は「何の事だ?」という表情をする。一緒にワームを倒すのに邪魔って何だよ?という心境だろう。
……と言うのも、北岡は報酬が目当てで戦っている。余り加賀美にワームを倒され過ぎて報酬が減ってしまうのも困るのだ。
「いや、こっちの話。……じゃあさっさと済まそうか」
ポケットから緑の長方形型のケースのような物-カードデッキ-を取り出す北岡。
加賀美も、「はい」と返事を返しながら、どこからかガタックゼクターを取り出す。
北岡は車の窓ガラスにカードデッキをかざし、加賀美はガタックゼクターを構える。
「「変身!!」」
北岡と加賀美の腰にいつの間にか装着されていたベルト。二人は同じような動きで、ベルトにデッキ・ゼクターをそれぞれ装填した。
車の窓ガラスは光を反射しながら北岡の姿を緑のライダーへと変えた。
その名はゾルダ。機械的な外観が特徴的なライダーだ。
『Cast off(キャストオフ)』
同時に加賀美も、アーマーをパージ。その姿は青いクワガタムシを彷彿とさせるフォルム。ガタックへと変身完了。
ゾルダはガタックから突然飛んできたアーマーに少しびっくりした。だがそんなことはもちろん秘密だ!


同刻、聖祥大学附属中学付近。
コンクリートでできた階段に座り込む影山。その後ろから歩いてくる矢車。そして浅倉。
「…………」
「どうした、相棒?」
影山が見つめているのは、例の少女が捨てたお守り。粉々だ。
ここ最近、ずっと影山の様子がおかしいのだ。それも、あの少女と出会ってから。
「お前……まだそんなもん持ってたのか……」
「……うん。なんか、気になるんだ……あの娘が……」
「……はぁ……」
影山の目を見た矢車は、大きなため息をついた。そして。
次の瞬間。矢車は影山を蹴り飛ばした。重いキックが入った影山は、「うわッ!!」と大声を上げて、地面に転がる。
「……いいよなぁ……お前は。そんなモンがまだあってよ……」
「兄貴……」
「俺なんてそんなもん、とっくの昔に失っちまった……」
矢車を見上げる影山。当の矢車は、「フッ」と笑うと、そのままゆっくりと歩き始める。影山は、そんな矢車の後ろ姿を見送る事しかできない……。
矢車がいなくなり、浅倉と二人きりになった影山は。ふと、浅倉の様子がおかしい事に気付く。
「どうした、浅倉……?」
「…………」
笑ってるのかそうでないのか解らないような、微妙な顔でキョロキョロと周囲を見回す浅倉。

125:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:49:17 Wr3ka44q
支援

126:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:53:57 6QmoDqV7
支援

127:マスカレード
07/11/01 00:54:08 yWzgA9vA

「(……モンスターか……?)」
浅倉は尚も影山を無視し、何かを探している。それもそのはずだろう。
浅倉には『あの音』が聞こえていたのだ。
それはモンスターが現れた時にのみ聞こえる音。カードデッキの所有者なら、モンスターの出現を金属音により察知できるのだ。
「おい、兄弟……」
「……何だよ?」
「俺は行かせて貰う」
突然話し掛けられた影山は、怪訝そうに返す。しかし言うが早いか、既に浅倉はニヤニヤと笑いながら歩き出していた。


「喰らえ!」
ワーム-サリス-に向けてギガランチャーを放つゾルダ。ギガランチャーが火を吹く度に、サリスの数は減っていく。
元々ここには残党ワームしかいないために、数も十数匹程度しかいない。
「(これじゃあ全部倒しても2000万くらいかな……)」
そんな事を考えながら、ギガランチャーの引き金を引いてゆく。
ガタックも、ダブルカリバーでワームと戦ってはいるが、ほとんどトドメだけゾルダに持って行かれてしまう。
と、いうよりも全てゾルダが倒している。ガタックがある程度ダメージを与えれば、後はゾルダがギガランチャーで吹っ飛ばすからだ。
ワームの数も減ってきた所で、ガタックは戦いながらゾルダに言った。
「気をつけて下さい北岡さん!こいつらはいざとなれば脱皮します!」
もしも脱皮されれば、クロックアップが使えないゾルダは圧倒的に不利だ。だが、ゾルダからは意外な返事が帰ってくる。
「知ってるよ、そんなこと」
「へ?」
「だってその時の為にお前がいるんだろ?」
「は……はぁ。」
ガタックは、「確かにそうだな」みたいな声色で返事を返す。ってちょっと待て。それはつまり成虫ワームは全てガタックに任せるって事か。
一瞬そんなことを考えたが、すぐに頭を振ってその考えを吹き飛ばす。ゾルダだってライダーだ。そんな無責任な筈は無い筈だ。
「あ、それから加賀美ー!」
「はい、何ですか!?」
「俺は成虫ワームとまで戦うつもりは無いから。脱皮した奴は全部お前に任せる」
「は……はぁッ!?」
やはり予想を裏切らなかったゾルダの答え。ガタックはダブルカリバーをワームに振り下ろしながら「何だと!?」的な返事を返す。
ちなみに今ガタックに斬られたワームは爆発した。これで、北岡の報酬は1匹分減る事になる。
「だって割に合わないんだよね。サナギ倒しても成虫倒しても報酬は一緒なんだから、わざわざ危険な奴と戦う必要無いじゃない?」
「そ、そんな……!アンタそれでもライダーかよ!?」
「そうだけど?」
飄々とした態度でギガランチャーを放ち続けるゾルダ。
「あぁもうっ……何でこんな奴を雇ったんだよ!」
「知らないよそんなことは。こっちが聞きたいくらいだね」
愚痴るガタックと、サリスを倒す事に専念するゾルダ。この程度の残党ワームならばガタック一人でも事足りたはずだ。
それなのにゾルダが選ばれた理由が、加賀美には解らなかった。

128:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:54:58 6QmoDqV7
支援

129:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 00:57:14 Wr3ka44q
北岡が北岡らしい支援

130:マスカレード
07/11/01 00:58:36 yWzgA9vA


一人になった影山は、中学校の敷地内で黄昏れていた。あの少女はどうしているのか。それがどうしても気になるのだ。
しばらくトボトボと歩き続けた影山は、力が抜けたように崩れ落ち、しゃがみ込む。
お守りを見詰めながら、俯いて座る影山。すると、後ろから何者かが接近してくる。
「粉々に砕けてしまったお兄さん……」
「…………?」
ゆっくりと後ろを振り返る影山。そこにいるのは、二人の学生。片方は以前自分が助けた少女……そして、ずっと気になっていたあの少女だ。
そしてそれと一緒にいるのは野球部の青田君-影山とは面識が無い為、こちらは敢えて言及しないが-だ。
「お兄さんも、私たちの仲間になりなよ。そしてまた明日から頑張ろうよ」
「…………」
そう言い、影山に微笑みかける少女。少し前までは考えられなかったような、楽しそうな笑顔だ。
それを見てると、影山からも笑いが込み上げてくる。全く以て馬鹿馬鹿しい話だ。
折角自分が救った命も、既に人間では無くなっていのだから。やはり闇の住人では光は掴め無い……ということか。
兄貴や浅倉の言う通りだ。俺達のようなろくでなしが光を掴もうとしても、痛いしっぺ返しを喰らうだけ……。
影山は、ようやくそれに気付いたのか、「フッ」と笑う。自分が馬鹿だった。そう思い、立ち上がろうとした、その刹那。
大きな声が、この空間に響き渡る。それは影山にとって最も安心できる声。
「羨ましいぜ相棒ぉぉぉッ!!!」
物陰から軽快なステップで現れたのは、影山の兄……矢車だ。影山も「兄貴!」と嬉しそうに立ち上がる。
ようやく二人揃った地獄兄弟。さっき蹴り飛ばされた事も忘れたかのように喜ぶ影山。
矢車は、少女達を横目で睨み付けながら言った。
「俺も是非……励ましてもらいたい」
そして、二人の元へと跳んで来る二つのゼクター-ホッパーゼクター-。
二人はそれを掴み、ベルトのバックルへと装填。
「……変身!」
「……変身……」
『Change Punch hopper(チェンジパンチホッパー)!!』
『Change Kick hopper(チェンジキックホッパー)!!』
次の瞬間。二人の姿は、緑と黒のダブルホッパーへと変わっていた。


「ちょっと加賀美、邪魔するんなら帰れよ」
「それはこっちのセリフだ!!」
同じ敵と戦いながらも、価値観の違いに憤りを感じるガタック・ゾルダコンビ。
そうこうしているうちに、一匹のワームが脱皮を始めた。赤く変色したワームの体は、ドロドロと変態してゆく。
やがて、脱皮が終わる。その姿は、白いクモのような形をしたワーム……『アラクネアワーム ニグリティア』だ。
まだサリスは数匹残っているにも関わらず、成虫ワームが現れた。さて……こんな時、ゾルダが取る行動とは……?

131:マスカレード
07/11/01 01:04:49 yWzgA9vA

「悪い、加賀美。後はお前に任せた!」
もちろん北岡秀一という男の辞書に、本気で謝罪するという項目は無い。口だけの言葉だ。
「ちょ……!?まだサナギは残ってますよ!?」
「ホラ、欲の張りすぎは元も子も無くすって言うだろ?」
またしても心にも無いことを言うゾルダ。とにかく早くこの場所から離れたい。というより離れたい理由があるのだが。
「……もういい!俺一人で戦います!!」
フンフンと鼻息を荒立てながら残ったサリスを斬り裂き、爆発させるガタック。

そんなガタックを見届けたゾルダ……いや、北岡は、歩きながら人間の姿に戻る。そして、ガタックやワーム達から離れながら、考えていた。
「(とりあえず14匹は倒したから1680万は貰えるか……)」
この期に及んでまだ金の話か。単純な掛け算を計算しながら、角を曲がる。そうして、ガタックからは死角になる位置入った北岡。
「さて……さっきからうるさいんだよ。」
ガラスを睨む北岡。その中にいるのは、レイヨウのような姿をした、二足歩行の怪人……いや、モンスター。
「俺がここに呼ばれた理由はこれか。」
一人で納得する。
そして北岡は、「これだからあの三島とか言う奴嫌いなんだよな……」などと愚痴を零しながら、左手でガラスにカードデッキをかざす。
そうすることで、再び現れるVバックル。次に北岡は、前に突き出した左手を戻しながら、右手をガッツポーズの様に構えた。
13RIDERS特有の変身ポーズだ。これをやらなければ変身できないのかと聞かれると、別にそういう訳でもない。
しかもわざわざ変身を解除して、もう一度ガラスの前で変身させる必要は無いんじゃないかと聞かれると、全く以てその通りだが、それは作者の趣味だ。
一人で変身させたかったのだ。
次の瞬間、再び北岡の姿はゾルダへと変わり、ガラスの中へと飛び込んでいた。

「おらぁッ!!」
「フン……!」
クモのような姿をした二体のワームと、格闘を繰り広げるパンチホッパーとキックホッパー。
パンチホッパーの相手は、赤と青の体色をした『アラクネアワーム ルボア』。さっきの少女に擬態したワームだ。
そして、キックホッパーと戦っているのは、黄色い体の『アラクネアワーム フラバス』だ。こちらは青田君に擬態していたワームだ。
パンチホッパーは相変わらずパンチのみ。キックホッパーはキックのみでワームに打撃を入れていく。
「(……こいつら、色が違うだけなのに……)」
パンチホッパー……というより影山は、「何が違うんだ」と心の中でぼやきながら、ワームを殴り付けた。

「どぉりゃああああッ!!!」
残ったサリスは3体。ガタックは、まず手近な1匹を斬りつける。それにより1匹は爆発。
残った2匹に向かって、ダブルカリバーを放り投げる。放り投げられたダブルカリバーは、ブーメランの様に美しい放物線を描き、ワームに直撃。
胸辺りを貫通する形で貫かれた2匹のワームは、見事に爆発。そしてガタックは帰ってきたダブルカリバーをキャッチ。
あとはニグリティアだけだ。

132:マスカレード
07/11/01 01:09:12 yWzgA9vA

一方のミラーワールド。
ここは鏡の中の、もう一つの世界。校舎やグラウンド等、全てが現実世界と同じ物だ。ただ一つ違うのは、左右反転となっている事のみ。
ゾルダは、俊敏に走り回るモンスター-メガゼール-に翻弄されていた。
「(クソ、ちょこまかと!)」
メガゼールに向けて、何発もマグナバイザーからの弾丸を発射するも、的はちょこまかと逃げ回る為になかなか当たらない。
ちなみにミラーワールド内では、仮面ライダーは9分55秒間しか活動できない。
故にこの程度のモンスターに敗れる事はまず無いが、このままでは時間が切れてしまう。できればそれは避けたい所だ。
ゾルダはマグナバイザーのマガジン部を引き出し、ベルトから取り出した1枚のカードをベントイン。
『SHOOT VENT』
どこからか飛んで来た二門の大砲。それらはゾルダの両肩に装着され、メガゼールへと向けられた。
これもゾルダのシュートベントの一つ……『ギガキャノン』だ。マグナバイザーよりは破壊力と攻撃範囲が遥かに増えている。
「……フンッ!」
そして足を踏ん張り、ギガキャノンを発射するゾルダ。
一撃、二撃と発射する度に、校舎が崩壊されてゆく。凄まじい音を響かせながら、だんだんとメガゼールの逃げ場が減っていく。
状況は間違いなくゾルダの思惑通りに進んでいた。これだけ瓦礫だらけになってしまえば、あの欝陶しい動きも封じられると踏んだのだ。
ここはライダーも誰もいない空間。ゾルダは好き勝手に撃ちまくる。それによりメガゼールは自由な動きを封じられる。
そして。
『SHOOT VENT』
マグナバイザーに再び装填されるシュートベント。今度は、巨大な一門の大砲が飛来する。さっきの戦いでワーム相手に使っていたギガランチャーだ。
これでギガキャノン・ギガランチャー、計三門の大砲を装備したことになる。
「ハァッ!」
次の瞬間、三門の大砲は同時に火を吹いた。響く轟音。その衝撃はゾルダにも伝わる。
それらが全てが命中し、-命中してないのかもしれないが、三発まとめて爆発した為に確かめようが無い-メガゼールの姿は、跡形も無く消滅していた。

いつの間にかシュートベントにより出された大砲は消えていた。これでようやく帰れる。そう思い、来た道を戻ろうとした。
その時だった。

シャアアアアアアアッ!!!

「うわっ!?」
背後から聞こえるのは大蛇の鳴き声。そして背後から飛んで来るのは、大蛇の吐いた毒液だ。
咄嗟に回避したゾルダは、すぐに大蛇-ベノスネーカー-と、その近くにいるライダーを睨む。
「……浅倉ッ!?」
「……会いたかったぜ北岡ぁぁぁ!!!」
そこにいたライダー……王蛇は、嬉しそうに、大きな声でその名を呼んだ。
それはゾルダ……いや、北岡とは浅からぬ因縁を持った。言わば宿命の対決とでも言うべきか。

133:名無しさん@お腹いっぱい。
07/11/01 01:11:16 Vsb15Iq8
私怨

134:マスカレード
07/11/01 01:13:46 yWzgA9vA
「ホント、どこにでも現れるよな……!」
「ハハハハハハァッ!!」
すぐにマグナバイザーを構え、王蛇へと連射するゾルダ。王蛇はそれをベノサーベルで弾き、急接近する。
そしてゾルダの眼前まで迫った王蛇は、力強くベノサーベルを振り下ろした!
「ッらぁ!!」
「ク……!」
咄嗟にマグナバイザーでベノサーベルを受け止めたゾルダ。両手でマグナバイザーを支えている。
「全く、しつこいんだよ……お前は!」
言いながらマグナバイザーでベノサーベルを弾き、今度は王蛇の胸あたりにマグナバイザーを密着。そのまま零距離で弾丸を連射する。


「クロックアップ!」
「クロックアップ……」
『『Clock Up(クロックアップ)』』
ルボアとフラバスが高速移動を開始。それに対応するために、ダブルホッパーはベルトのスラップスイッチを叩いた。
同時に周囲の時間は止まっているに等しい速度まで減速する。
パンチホッパーはクロックアップ空間の中、逃げようとするルボアを追撃する。殴って殴って殴りまくる。
キックホッパーも同じように、フラバスの体を蹴って蹴って蹴りまくる。ロー・ミドル・ハイと美しいコンビネーションキックを決めまくる。


「おりゃああああッ!!」
ガタックはニグリティアに飛び掛かり、そのままニグリティアの腰あたりに両足で組み付く。
そして組み付いた足を一気にひねる事で、ニグリティアは地面にたたき付けられる。
苦しそうにもがくニグリティア。だがまだ終わりでは無い。次にガタックは両足をニグリティアの左足に絡ませたのだ。
「ふんッ!!」
そして捩ったニグリティアの左足に両足を絡ませたまま、腕でも左足をロック。そのまま一気に力を入れる。
それによりニグリティアの左足は「ミシッ」と音をたてたような気がするが、ガタックにはお構いなしだ。
苦しむニグリティア。流石のワームでも関節をキメられれば痛みを感じるらしい。
しかし、ガタックになってからの加賀美が、何故プロレス技を多様するようになったかは定かでは無い……


「ハハッ……やっぱり戦いはいいよなぁ!」
ゾルダのマグナバイザーから連射される弾丸を走って避けながら笑う王蛇。
唯一のライバルと呼べる北岡と戦えているのだ。これほど浅倉を満たしてくれる物は他には無い。
「こっちはいい加減ウンザリなんだよ、お前にはさ……!」
もう本当に色んな意味でウンザリだ。ワーム→メガゼール→浅倉戦と立て続けは辛い。
何よりも時間が無い。このままではタイムアウトで体の粒子化が始まってしまう。
しかしそれは浅倉にとっても同じ事。そんな下らない理由で北岡に逃げられるのにも、もうウンザリだ。
そんなお互いの気持ちを知ってか知らずか、二人は同時にカードをベントインした。
それに反応し、二人のバイザーはそのカードの名称を告げる。
『UNITEVENT』
『FINALVENT』


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch