アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ4at ANICHARA
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ4 - 暇つぶし2ch321:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/10 20:59:30 cSvSpKeg
思うんだが、
バトロワスレの企画別っていうのを同じ板の中で複数認めてしまったら
参加者だけが違うバトロワの乱立に対処できなくなるような

322:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/10 21:47:56 paAXOBkg
既に対処できていない。

323:名無しさん@お腹いっぱい。
07/10/10 22:12:07 Px3muFzU
まあ、バトロワは板に一つでまとめるべきでしょうと

324:希望の船、絶望の城 ◇tu4bghlMIw 
07/10/10 22:34:21 vKw4wPkV
「ジャグジーはん、船のエンジンってどうやって入れればええんかなぁ?」
「ふ、ふふふ藤乃さん!! 止めましょうよ、無理ですって!!」


隣でジャグジーが情けない声を出してうろたえている。静留は艶やかな笑顔の裏で彼について考えていた。
ジャグジーと出会って数時間、ある程度の人柄は掴めて来た。
彼は凄く純真で、そして臆病な人間。
だけど―強い。涙と震える声の裏側にあるのは紛れもなく、いくつもの修羅場を潜って来た強者の証。

ただ彼の腕っ節に関しては、正直心もとない。
自分がその気になれば三秒と掛けずに切り刻んでナマスにする事も可能である。
とはいえ、強さなんて曖昧な基準。
腕力や様々な特殊能力にしても最大の武器が最大の弱点になる事もある。
力が強いだけの者なんていくらでもいるのだ。

だけど、心が強い者は少ない。
初対面の人間に弱い人間を守るためならば、自分は人殺しだってする、などと告白出来る人間がどれだけいるだろう。
普通そういう事は思っていても言わないもの。
とんでもないお人よし……こういう状況では長生きしそうに無いタイプだ。

しかし山がそこにあるから登るのだ、と言ったのはどこの登山家だっただろう。
船がそこにあれば動かしてみたい、と思うのはある種の道理。
うちの考えはソレほど突飛だったのか、静留は少しだけ不思議に思った。



静留とジャグジーはクルーズ客船の中心、メインブリッジに来ていた。
浮かぶ絶景、様々な機器。もちろん静留に船の構造など分からない。故に総動員するのは勘。
手当たり次第触ってみて反応を見る。

「だ、駄目ですよ!! 勝手に触ったら怒られちゃいます!!」
「怒られるって……こないところに放置するほうが悪いと違うん?」

ジャグジーの言葉を話半分で受け流し、静留の探索は続く。
このガラスに覆われたメーターはなんだろう。そもそもこの規模の客船は何を燃料に動くのか。
根本的な知識が足りない。だから触れて確かめる。
別にスイッチを押したらミサイルが発射されたり、いきなり船が自爆したりする訳も無い。彼は心配し過ぎなのである。
人が造り出した機械だ。ある程度の簡略化はされているだろうが、素人でも分かる部分は必ずあるはずなのだ。

「ん……」

自らのデータベースでは覚束ない計器類が立ち並ぶ中、操舵用のアレ(よく映画などで船長が握っているハンドルのようなもの)の近くに明らかに妙な一角があった。
例えるならそこだけ車のキーを刺す部分を移植して来たような感じ。
もっと言えばデパートの屋上にある、百円を入れると動く変な機械の硬貨入れの部分だけ鍵穴に挿げ替えたような感じだ。
ソレはシックなデザインの室内において、分かり易いくらい異様な雰囲気を放っている。
なぜなら―


「なぁ、ジャグジーはん」
「は、はい」

静留とジャグジーはその明らかに後から付け足した感に溢れた物体を見下ろしながら顔を見合わせる。

「これ、なんだと思います?」
「……鍵……穴、じゃないですかね」
「やよねぇ……」



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