07/10/01 00:24:26 fx28daaU
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ヒィッツカラルドは自身に起きたことが信じられなかった。
―なんだ!これは!
ヒィッツカラルドの二の腕、コアドリルが突き刺さった場所に風穴が空いていた。
手に力が入らず、ゆたかが開放される。
「きゃっ!」
ゆたかはろくに着地もできず尻餅をつき、自らの行為に呆然とした。
ただのアクセサリーだと思っていたものが、まったくの別物だとやっと気がついたのだ。
「貴様ぁ!」
ヒィッツカラルドは激昂した。
油断した自分が悪いのだが、愉快な気分に一気に水をさされたのだ。
この責任を取ってもらおうと、無事な方の手で指を鳴らそうと構えた。
そして、Dボゥイの握るM500ハンターがヒィッツカラルドの額に押し付けられた。
「零距離、とったぞ」
火薬の音が響く。
銃弾はヒィッツカラルドの骨を砕き、肉を抉り、脳を滅茶苦茶に掻き回した。
―馬鹿な、十傑集の私がこんなところで!
その答えは、簡単だった。
素晴らしきヒィッツカラルドは単に遊びすぎたのだ。