リリカルなのはクロスSSその12at ANICHARA
リリカルなのはクロスSSその12 - 暇つぶし2ch704:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:21:02 OmaeTVhR
【機動六課隊舎】
アルト「ライトニング4、飛び降り!あの二人、こんな高高度でのリカバリーなんて…」
はやて「いや、あれでええ!」

司令室にはやてが現れた。

グリフィス「部隊長!」
アルト「どういうことなんですか?」
シャーリー「…あ、そっか!」

………
なのは「発生源から離れればAMFも弱くなる。使えるよ!フルパフォーマンスの魔法が!」

キャロ「守りたい…優しい人を…私に笑いかけてくれる人達を…自分の力で…守りたい!」

キャロはエリオの手をしっかりと握った。

ケリュケイオン「Drive ignition.」

そしてケリュケイオンから柔らかな光が放たれ、二人を包み込んだ。

キャロ「フリード…不自由な思いさせちゃっててごめん…私、ちゃんと制御するから…」
フリード「キュクル~!」
キャロ「行くよ!竜魂召喚!!」

キャロの足元に巨大な魔法陣が現れ、眩い光を放つ。

キャロ「蒼穹を走る白き閃光、我が翼となり天を翔けよ 
来よ 我が竜フリードリヒ!」
エリオ「ん…あ!?」

エリオはキャロの腕の中で目を覚まし、今自分が置かれている状況に驚いた。(無理も無いが…)

キャロ「竜魂召喚!!」

光に包まれたフリードリヒは体が巨大化し、白く美しい竜へと姿を変えた。

スバル「!?、ティア!あれって…」
ティア「あれがチビ竜の本当の姿…」
スバル「かっこいい…!」

エリオ「…」
キャロ「…あ!」

キャロは自分がエリオをずっと抱いていた事にようやく気付き、離れた。

キャロ「…ごめんなさい。」
エリオ「あ…いや…こっちこそ…」

705:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:22:29 OmaeTVhR
リィン「あっちの二人に救援はいらなそうですね。さ、レリックを早く回収して、津上さんの所に向かいましょう!」
ティア「はい!」
スバル「そういえば津上さん…大丈夫かな?」

【一号車内】
その頃アギトは、三体のシードラゴンに翻弄され、満身創痍の状態にあった。

アギト「はぁ…はぁ…」
シードラゴン一世「イィーチィ!もう終わりか仮面ライダー?」
シードラゴン二世「ニィーチィ!ならそろそろ止めだ…」
アギト「クッ…!」
シードラゴン一世「死ね仮面ライダー!」

一世と二世が鞭を振り上げ、アギトの息の根を止めようとしたその時、背後から電子音声が響いた。

「BURNING SMASH」

シードラゴン一世「!?」
シードラゴン二世「何だ!?」

シードラゴン一世と二世は驚き、後ろを振り向く。
それが最期の瞬間だった…

アナザーアギト「ディヤア!!」
ギャレン「はあぁぁぁぁあ!!」

突如現れたアナザーアギトのアサルトキックが一世を、ギャレンのバーニングスマッシュが二世を襲ったのだ。
突然の出来事であったため、二体は抵抗できず直撃を受ける。

シードラゴン一世「イィィィィィィチィィィィイ!?」
シードラゴン二世「タアァァァァァァァァァァツ!?」

一世と二世はあっけなく爆散し、残骸が車内に広がった。

アギト「木野さん!それに…橘さん?」
アナザーアギト「大丈夫か?」

アナザーアギトはアギトに肩を貸す。

アギト「すみません…でも、なんで橘さんが?」
ギャレン「剣崎について…教えておきたいことがあってな…」
アギト「剣崎君が!?もしかして…見つかったんですか!?」
ギャレン「それについては、後で話す。それより、お前が戦っていた怪人は三体だと聞いたが…」
アギト「あ!?」

アギトはシードラゴンがもう一体いたことを思い出し、辺りを見回すが、シードラゴン三世の姿はどこにも見当たらなかった。

アギト「しまった!いつの間に…」
ギャレン「俺が探そう!木野さんは津上を!」
アナザーアギト「分かった。」
アギト「気をつけて!」
ギャレン「ああ!」

706:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:22:31 O31ofu/c
エリキャロの見せ場クル-?支援

707:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:22:44 2fMJ5xA1
>682
無限書庫という無敵のデータベースを使用不可能状態にしていた組織だからなあ。
そこいらへんの情報の軽視だとか旧日本軍に似てなくもない。

708:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:23:06 NE/JF15p
>702
そういや、IDがOmaeですか……

ハリネズが弱かった分、カミキリキッドが準幹部級の強さを発揮してますね。

709:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:25:32 OmaeTVhR
………

カミキリキッド「クソオォォォォオ!!キリイィィィィイ!!」

カミキリキッドは最大出力の火炎を吐き、フリードを攻撃するが…

キャロ「フリード!ブラストレイ!ファイア!!」

フリードの放った火炎に簡単に押し返されてしまい、逆にフリードの火炎に身を焼かれてしまった。

カミキリキッド「ギギギギギィ…!しまった、AMFがやられた!」
エリオ「止めだ!行くよ、キャロ!!」
キャロ「うん!エリオ君!」

キャロはエリオが放つ攻撃の威力を上げるため、補助魔法の詠唱を開始する。

キャロ「我が乞うは、清銀の剣。若き槍騎士の刃に、祝福の光を…」
エリオ「ディヤアァァァァア!!」

エリオはストラーダを構え、フリードの頭部から飛び出し、一直線にカミキリキッドに向かっていく。

キャロ「ツインブースト!スラッシュ&ストライク!!」

さらに刃にキャロの補助魔法が加算され、さらに威力とスピードを増した。

カミキリキッド「このガキイィィィイ!!」

カミキリキッドは破壊光線を連射し、エリオを攻撃するが、光線は全てかわされてしまい、
エリオの進行を止めることは出来なかった。

エリオ「はぁぁぁぁあ!!」
ストラーダ「Stahlmesser.」

そしてエリオはカミキリキッドの角を切り裂き、戦闘能力を奪った。

カミキリキッド「キリイィィィィイ!!」
エリオ「終わりだ!」
ストラーダ「Explosion.」

エリオの足元に魔法陣が出現し、ストラーダはカートリッジを二発ロードする。

エリオ「一閃必中!!」

そしてカミキリキッドに刃を突き刺し、

エリオ「でぃやあぁぁぁぁぁぁあ!!」

そのまま縦一閃に切り裂いた。

カミキリキッド「キリイィィィィィィィィイ……」

カミキリキッドは断末魔の悲鳴をあげ、粉々に爆発した。

キャロ「やった!」
エリオ「ふう…」

キャロはフリードを降下させ、再びエリオをフリードの背に乗せる。

710:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:26:43 SIDgInK6
>なのは「発生源から離れればAMFも弱くなる。使えるよ!フルパフォーマンスの魔法が!」
別作品ではこの台詞のせいで巧はなのはを嫌うようになったな・・・支援

711:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:27:37 lxqOlUcV
地獄大使のお怒りになる姿が目に浮かぶ様だ…。

712:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:29:00 OmaeTVhR
エリオ「ありがとう、キャロのおかげだよ。」
キャロ「ううん…エリオ君のおかげだよ。」
エリオ「え?」
キャロ「ありがとう、エリオ君…」
エリオ「んん…うん。」

何がなんだか分からぬまま、エリオは照れて頭を掻いた。
【七号車内】
その頃、レリックの回収に向かっていたスバル、ティアナ、リィンの三人は無事レリックを回収し、エリオ、キャロと合流しようとしていた。

リィン「レリック回収完了です!」
ティア「ふう…初出動にして、中々ハードな任務だったわ…」
スバル「だよねぇ、まさかあんな怪物に出くわすなんて…」
リィン「え!?二人も怪物と戦ったんですか!?」
ティア「ええ、リィン曹長には、連絡してませんでしたけど、あたし達も、エリオ達が戦っていたような怪物と戦いました。」
スバル「あたしはハリネズミ、ティアは、トカゲだっけ?」
ティア「うん。」
リィン「それで、その怪物は?」
スバル「倒しました!」
ティア「あたしも、何とか倒しました。」
リィン「そうですか…(キャロやエリオだけしゃなく、皆しっかり成長してるんですね。)」

リィンは心の中で少し新人達を頼もしく思った。

リィン「じゃあ、後は津上さんの所に向かいましょう!」
スバル&ティア「はい!」

三人はレリックのケースを持ったまま一号車に向かおうと歩き出した。
だがその時…

ティア「きゃあぁぁぁぁぁあ!?」
スバル「!?、ティア!?」

ティアナが何者かの鞭に捕まってしまったのだ。

ティア「何よ…これ…」
シードラゴン三世「タァーツ!!」

すると鞭が伸びていた物影からシードラゴン三世が現れ、ティアナを引き寄せる。

ティア「うわ!」
スバル「ティア!」
リィン「た…タツノオトシゴの怪物!?」
スバル「ティアを放せ!」
シードラゴン三世「そのケースをこちらに渡せ!そうすればこの小娘は返してやる。」
リィン「そ…それは…」
スバル「くっ…!」

スバルは自分が持っているレリックケースを見つめる。

シードラゴン三世「早く渡せ!さもなければ…」

シードラゴンはティアナを捕らえている鞭に電流を流す。

ティア「あああああああ!!」
スバル「ティア!!」
シードラゴン三世「この小娘が死ぬことになるぞ!!」
スバル「…!?」
ティア「スバル!絶対渡さないで!!」
シードラゴン三世「黙れ!!」

713:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:31:09 3IodqGlT
支援

714:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:31:49 OmaeTVhR
シードラゴン三世はさらに鞭の電圧を上げる。

ティア「うわぁぁぁぁあ!!ああああああ!!」
スバル「分かった渡す!渡すから止めて!!」
リィン「スバル!」
スバル「ごめんなさい!でも…ティアの命には変えられません!!」
リィン「…分かりました。」
?「その必要は無い!」
リィン・スバル「!?」

「ブオォォォォォオン!!」

突然バイクのモーター音が車内に轟き、一筋の赤い閃光がシードラゴン三世にぶつかった。
その正体は、レッドランバスに乗った仮面ライダーギャレンだった!

シードラゴン三世「タアァァァァツ!?」
ティア「きゃっ!」

ティアナは三世が吹っ飛ばされた衝撃で鞭から弾き飛ばされ、壁に激突する寸前だったが、

ギャレン「!?、おおぉぉぉお!」

ギャレンはレッドランバスから降り、ダッシュでティアナのキャッチに向かう。
そしてギャレンはティアナを無事にスライディングキャッチし、難を逃れた。

ギャレン「大丈夫か?」
ティア「あ…仮面ライダー…」
リィン「橘さん!」

ギャレンにリィンとスバルが近づいてくる。

ギャレン「リィン、彼女に治療魔法を!」
リィン「はい!」
ティア「貴方は…?」
ギャレン「仮面ライダー…ギャレン!」

ギャレンは床にティアナを降ろし、シードラゴン三世に向き直った。

715:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:34:26 O31ofu/c
ライダーカッコイイぞ支援

716:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:36:37 OmaeTVhR
(BGM・rebirth)

シードラゴン三世「おのれライダー!タアァァァツ!!」
ギャレン「!?」

「真夜中の鏡に自分を映したら」

シードラゴン三世は鞭を振るってギャレンを攻撃する。
だがギャレンはその攻撃を華麗なフットワークで回避し、三世に近づく。

「真実が見えると言うけどlet me know the truth」

ギャレン「ふん!はあぁぁぁぁあ…ハァ!!」

そして何発ものパンチを三世に打ち込み、ギャレンラウザーをホルスターから引き抜き、三世の胸部に突きつける。

「迷い続けていた道さえ今はもう光あふれてる」

シードラゴン三世「グゥ!?」
ギャレン「この距離なら、その鞭は役に立たないな!!」

ギャレンは零距離射撃を三世の胸部に叩き込み、大きなダメージを与える。

「君だけはずっと信じた…you'll be in my heart forever」

シードラゴン三世「グアァァァァァア!おのれぇ…!」
ギャレン「…!」

そして間髪入れずシードラゴン三世を蹴り飛ばし、さらに連射で攻撃した。

「新しい強さで、よみがえる想い はじき出されてく もっと出来ること」

シードラゴン「タアァァァァツ!!」
ギャレン「止めだ!」

ギャレンはラウザーのトレイを展開し、三枚のカードを引き抜く。
そして、その三枚をギャレンラウザーにラウズした。

「探した答えは 変わり続けてく」

「Drop」「Fire」「Gemini」

三枚のカードは宙を舞い、ギャレンの体に吸収される。

「BURNING DIVIDE」
ギャレン「ハッ!」

ギャレンは宙にジャンプし、体を回転させる。
そして回転したと同時にギャレンの体が分裂し、爪先から炎が燃え上がった。

「生まれ変わるほど 強くなれる」

717:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:36:47 ik8MDa+S
ダディがかっこいいだと!?支援。

718:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:37:54 OmaeTVhR
ギャレン「はあぁぁぁぁぁあ!!」

二体のギャレンはシードラゴン三世に止めの炎を纏った爪先蹴りを叩き込んだ。

「got to be strong got to be strong」

シードラゴン三世「タアァァァァァツ……」

シードラゴン三世はバーニングディバイドの直撃を喰らい、呆気なく爆発した。

(曲終了)

ギャレン「…」

シードラゴンを倒した橘はバックルからカードを抜き、変身を解除した。

リィン「橘さん!」

橘の元にリィンが飛んでくる。

橘「リィン!」
リィン「お久しぶりですぅ♪」
橘「お前も、元気そうだな!」

橘とリィンは握手を交わす(橘が差し出したのは人差し指だけだが)

リィン「スバルとティアナにも紹介するです!橘朔也さん、仮面ライダーギャレンです!」
スバル&ティアナ「よろしくお願いします!」
橘「こちらこそ、よろしく頼む。」
リィン「橘さんは銃撃戦闘の達人なんですよ。ティアナも、射撃の事なら橘さんに色々教わるといいですよ。」
ティア「はい!」
橘「君も、銃を使うのか?」
ティア「はい!それと、先程はありがとうございました。」

ティアナは橘に頭を下げた。

橘「仲間同士助け合うのが当然だ、気にすることは無い。」
リィン「ところで、何で橘さんがミッドに居るんですか?」
橘「俺は皆に伝えたいことがあって、ここに来たんだ。」
リィン「伝えたいこと?」
橘「剣崎の…居場所が分かった。」
リィン「剣崎さんが!?」

リィンは目を輝かせる。

リィン「うわぁーい♪それで、剣崎さんは何処にいるんですか!?」
橘「アフガニスタンの戦地で、親を失った子供を助けているらしい。」
リィン「あ…」

719:通常の名無しさんの3倍
07/08/20 23:38:44 hNee1ckV
剣崎だと!出てくるんけ?支援!

720:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:39:14 bd6t9xNe
>単体戦闘能力を持つ、有人格ロストロギアってことに
これ、けっこうひどくないか?
シルバーを人間扱いすらしないってことだぞ

721:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:40:33 3IodqGlT
毎度ながらライダーのBGMは燃える。支援

722:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:41:32 OmaeTVhR
リィンの表情が少し曇った。

リィン「そうですか…危ないところに居るんですね…でも、剣崎さんらしいです…」
橘「だが…剣崎にも戦って貰わなければならないときが来てしまったようだ…」
リィン「え?」
橘「今、俺の部下が剣崎にブレイバックルとラウズアブゾーバーを届けに向かっている。
名前は「志村純一」、俺が作った新たなライダー「グレイブ」の装着者だ。」
リィン「ちょっと待ってください!なんで剣崎さんを戦いに駆り立てるんですか!?
もうこれ以上剣崎さんが傷つくのを見るのは嫌です!!」

リィンは橘に抗議の態度を示した。

スバル「(リィン曹長があんなに怒るなんて…)」
ティア「(剣崎って人…何者なのかしら?)」
橘「分かってくれリィン、これは日本の存亡をかけた戦いなんだ!」
リィン「え!?」
橘「皆と合流してから詳しく話す、数ヶ月前から始まった、ある現象をな。」
リィン「…分かりました、ガジェットも全て撤退したようですので、詳しくは隊舎で聞きます。」
橘「ああ。」

【地球 アフガニスタン】
その頃、アフガニスタンの地にて…

志村「…ここにいるんだね、イレギュラー…」
モスキラス「ブルルルルルルルルル!!」
志村「!?」

突如ショッカー怪人の一体、モスキラスが瓦礫の中から現れ、志村に襲い掛かるが、志村は逆にモスキラスの首を掴み、締め上げた。

モスキラス「ブゥゥーウ!く…苦しい…貴様何者だ!?」
志村「下等な改造人間風情が…俺に近づくな!!」

志村は手から衝撃波を発射し、モスキラスを吹き飛ばした。

モスキラス「ブウゥゥーヨン!?」
志村「…」

その後も志村はモスキラスに近づいてくる。

モスキラス「な…何でもする!命だけは助けてくれ!!」
志村「良いだろう…貴様には一つ仕事をしてもらうぞ…」

志村はモスキラスを一睨みし、マインドコントロールをかけた。

モスキラス「ブ…ブルルゥ…」
志村「貴様は今日から俺の手駒だ、何でも言う事を聞いてもらうぞ…」
モスキラス「はい…」
志村「フフフ…さぁ、ショータイムの始まりだ…!」

723:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:43:27 OmaeTVhR
【???】
ウーノ「刻印ナンバーⅨ、護送体制に入りました。」
スカリエッティ「ふむ…」
ウーノ「追撃戦力を送りますか?」
スカリエッティ「止めておこう…レリックは惜しいが、これ以上改造人間の数を減らせば私が地獄大使に殺されてしまう。
何せ失った改造人間は全て彼の配下だからね、彼女達のデータが取れただけでも十分だ。」

スカリエッティはモニターになのは、スバル、キャロのデータを映す。

スカリエッティ「それにしても、この案件は実に素晴らしい、私の研究素材として、興味深いものが揃っている上に…」

さらに、エリオとフェイトのデータもモニターに映した。

スカリエッティ「フッ…この子達を…生きて動いているプロジェクトFの残滓を、手に入れるチャンスがあるのだから…フッハッハッハッハッハ…」

724:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:44:44 3IodqGlT
グレイブだと!? とゆーことは劇場版ダディ?支援

725:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:44:52 lxqOlUcV
志村…いきなりジョーカーとしての本性露にしてますね。

726:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:45:43 SIDgInK6
555勢は出てこないみたいだなー、支援

727:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:47:14 OmaeTVhR
投下終了…
ふう…ギリギリだったか…

>>614
そうですねぇ…
でも早く復活しちゃうと僕がずっと先に考えてる「英雄達の復活」の爽快感が薄れちゃうかもしれないし…
やっぱ10人ライダーの早期復活は取りやめにします。
皆さんもう少しお待ちを…
変わりにゆりかご戦では太陽の子をなのは達の援護に呼ぶ予定ですので(六課の勝利は確定ですね)

728:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:49:11 lxqOlUcV
じゃあ本郷達は全く戦わないんですか?

729:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/20 23:55:48 eJKt5S+p
GJ!辛味噌ktkr
零距離攻撃とは………なんかロボライダーを思い出した

730:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/20 23:58:05 OmaeTVhR
しまった!アンカーミスだ!
>>614じゃなくて>>694だ!

>>728
今の所は全く…
皆さんには本当に申し訳ないです…
変わりに、僕7、8、9話を削ろうと思ってるんですよ。(魔王なのはとか色々ありましたがストーリーに余り関係ない話でしたので)
その三話の変わりに今度はリンディさんと一文字隼人のファーストコンタクトを書こうと思っているんですけどどうでしょうか?
それとも先に「トカゲロンと怪人軍団」を描くべきでしょうか?

731:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:04:19 XJE66LME
リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
まずはGJ!
ガジェットを倒すより絵になる対怪人戦に震えた!
特にスバルw

太陽の子が?
いっそ太陽そのものの人という手も…
「おばあちゃんが言っ(ry」

732:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:05:04 O31ofu/c
GJ
ティアナは今回の人質にされたことを
引きずってしまわないか心配だ
…と思ったらあの話やらないのね

733:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:06:32 G3nKR9rU
>>638
GJ!!
デバイスは冷却機能と身体強化魔法と防御魔法が使えれば十分に戦えるな。
しかし、殺さないためにある程度は攻撃魔法が必要とは・・・。
>>727
GJ!!
ダディャーナザァンに銃撃を習ったら、タティアナサンは強くなれるだろうね。
ギラファアンデットと戦ったとき、攻撃はきいてなかったけど相手の攻撃の届きづらい
空から射撃しまくってたし。

734:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:17:47 atZrr0nI
>>727
GJ!!
ダディャーナザァン大活躍!!
7・8・9話無しでリンディさんと一文字隼人の話を希望です。
ここはやはり2号ライダーの活躍を読みたいです。

735:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:22:19 XJE66LME
>>727
貴方の書くリンディさんが可愛いのでw是非隼人との初遭遇編で

736:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:37:37 Jy8cT94R
間にEDの歌詞入れるのだいぶ読みにくいと感じてるの俺だけなのかな?

737:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:42:45 SFAgcHqA
極限流カラテの使い手・リョウ・サカザキは
消息を絶った妹・ユリ・サカザキを探すため、海鳴市に旅立った!

海鳴市に辿り着いた直後に不思議な戦いに巻き込まれるリョウ!

空を飛ぶ少年、少女
闇の書、守護騎士

そして…守護騎士に助力し、魔法を用いずに管理局を圧倒する天狗面
「そんな…バルディッシュを素手で砕くなんて…」
「覇王翔吼拳を会得せ「って、何やってんだ親父!?」
「ワシは、タクマ・サカザキなどではない!」

巻き込まれる一般人
「や ら な い か ?」
「極限流奥義ィ!」

終結、そして闇の書から分離された防衛プログラムの最後
リョウ&ユリ「「覇王翔吼拳!」」
天狗面「せいや!せいや!せいや!せいや!せいや!…(以下略」

龍虎の拳A’s!
最強の座を手に入れるのは誰だ!


738:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:45:34 M2hKXqUX
ふと思ったんだけど破壊魔定光とクロスやったら確実に時空管理局は敵に回るよな?

739:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:47:25 SFAgcHqA
いい加減、自重しようと思いつつ
懲りずに書いた

なお、タクマは『本気を出したMr.カラテ』仕様
ゲージ未消費の覇王3発は卑怯だ…

740:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:50:12 SFAgcHqA
>>738

劇中語られた一説に平行世界を破壊して未来を一つに絞るってのもあるからね

741:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:52:10 XJE66LME
時に「や ら な い か ?」の元ネタとか初出って何なんでしょうか?

742:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:55:14 atZrr0nI
>>736
本文なのか歌詞なのか混乱することはあるかな。
ただ、挿入歌を脳内で流して読むとやっぱり燃えるので、挿入歌の歌詞は欲しいと思います。

>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
歌詞の部分だけ<>や【】など特定のカッコで囲むと読みやすくなると思います。
そういえば、平成ライダーも大分登場してきましたね。
昭和ライダーのように登場人物紹介などは作成できるでしょうか?
特に地獄兄弟とシャマル先生との馴れ初め(?)なんかは気になります。

743:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:55:19 G3nKR9rU
阿部さんっていうノンケすらも食べてしまう恐ろしい色男だよ。
公園のベンチに座っていて、つなぎのファスナーに手をかけ始めたら
逃げたほうがいい。

744:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:58:06 MdSUkAws
>>741
やまじゅん氏のくそみそテクニック

745:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:58:41 4BMxwKwU
>>730

「トカゲロンと再生怪人軍団」…読みたいですぅ~!
本当はサラセニア人間~ヤモゲラスも見てみたいですが…。
一文字とのファーストコンタクトという事は…戦う相手はサボテグロンですね?

746:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 00:59:02 SFAgcHqA
くそみそテクニック

を検索…あとは自分で

747:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 01:29:09 XJE66LME
調べました
とりあえず
「や ら な い か ?」→×
「や ら な い か」→○
ということが分かりました…なんと恐ろしい

748:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 01:49:06 4oBm233t
攻殻機動隊の世界の文明レベルはいくつぐらいですか?

749:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 01:53:50 XJE66LME
>>748
とりあえずsageでお願いしまする

750:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 02:24:58 SFAgcHqA
や ら な い か
疑問ではなく命令か…


751:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 03:18:25 DzmLT1YI
>リョウ&ユリ「「覇王翔吼拳!」」
>天狗面「せいや!せいや!せいや!せいや!せいや!…(以下略」

ロバート不在に全サウスタウン住人が泣いた

752:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 03:49:27 Jy8cT94R
部屋を掃除してたら、クロノトリガーが出てきた

ラヴォスやシバルバーって管理局的にどういう扱いかな
クロノとかシバルバーで過去を変えたってことで管理局から狙われたりするんだろうか

753:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 04:38:30 3ODcQWgE
>>752
時刻って管理してたっけ?
どちらかというと電王とかの方が扱ってそうだけど


754:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 04:48:31 Jy8cT94R
>>753
いや、「そんなロストギアを持っていたら危ない。私たちが管理してあげよう」
とかいいながら集団でやってきそうだなと

755:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 04:50:13 Jy8cT94R
ごめん、ロストロギアだ

756:リリカルなのはBsts
07/08/21 06:00:39 s75No0am
リリカルなのはBstsの単発物投げますー。

757:リリカルなのはBsts
07/08/21 06:04:01 s75No0am
単発1~シャーリーのトランスフォーマー工場~


それはコンボイが執務官試験を控えて、本局の食堂を訪れた時の話
コンボイが訓練校に入ってから責任感のある性格や元からAAA+ランクの魔力を持ち、そのランクに見合う完璧な成績をたたき出していたため。早くも階級が上の局員、ファーン・コラード学長やミゼット・クローベル本局統幕議長などからは絶大な期待を受け。
仲間や後輩からは伝説上の活躍もあり、司令官と尊敬されていた。

その為、バナナを食べに来ても常に他の生徒と同じ席になり中々に忙しい毎日を過ごしていた。
そして、何時もと変わらずにバナナを食べていると丸い眼鏡をかけた腰まである長い髪の女性がコンボイに声をかける。

「あの、私陸士通信科のシャリオ・フィニーノって言います。シャーリーと呼んで下さいたま市は埼玉県。」

「ああ、君か。知っているよシャーリー。私はコンボイだ。たしか……シャーリーは先輩にあたるな。」


バナナを食すてを止めてコンボイは彼女に向き直る。
悪戯っぽく、言うコンボイにシャーリーは胸を張って「ええ、コンボイ君♪」と冗談ぽく答える。

そこから一気に互いの話を交換しあう仲にまで発展する。コンボイの分け隔てない性格もあるがシャリオの話しやすい性格もあってだ。
そして、シャーリーはトランスフォーマーの気になる所を質問する。




758:リリカルなのはBsts
07/08/21 06:10:53 s75No0am

「凄いんですね~トランスフォーマーって。スキャンして初めて変身出来るとは。なるほどなるほど」

「ああ、そうだ。再スキャンも可能だが、自分の体質にあった対象で初めてスキャンは成功するんだ。」

「小耳に洗濯バサミ挟んで聞いたんですけど、コンボイ司令はプロトフォームをお持ちだとか……」

どこか期待に満ち溢れた目で尋ねるとコンボイは「ああ」と頷く。

「念の為にセイバートロン星から送って貰ったものなんだけど。」

その時、シャーリーは嬉しさのあまり心の中でガッツポーズをする。
そして彼女はコンボイに向き直り、にこりと微笑んでから。


「いろいろな物をスキャンしてみたいから100円で下さい♪」

「ははは、あげないよ」

「ならイボンコさんだけでもちょう大特急!!」

「Σって、なんでその呼び方知ってんだコラっ」

(ちぇっ、いつか再スキャンしまくってやるんだから……バケツにテレビに扇風機にクーラーにパソコンに……ふふふ、あっひゃひゃひゃ。目指せ、シャリトロン軍♪)

「絶対、よからぬトランスフォーマーを創る気だな君はι」


それがシャーリーのチョコレート工場創設への野望列車の始まりであり。
コンボイの苦悩の種になって行くのだった。


続く。

759:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 06:39:19 5Rswys8Q
>>736>>742
了解しました。
以後気をつけてます。
登場人物紹介か…平成のは今の所作る予定は無いっすね…

>地獄兄弟とシャマル先生との馴れ初め(?)
やべ…僕もそんなに深く考えては居なかった…
まぁ…まず自分としては本編進めたいのでお許しを…

>>734-735>>745
むぅ…意見が分かれてしまいましたね…
どうしよう…トカゲロンから行くか隼人から行くか…
でもトカゲロンをやらないとルリ子さんが出てこないんですよね…
やっぱトカゲロンからやるべきかなぁ…

760:恐怖の将 18 ◆e4ZoADcJ/6
07/08/21 09:36:16 vphYsQqe
「ユーノ君! ユーノ君しっかりして!」
「なのは…無事か…い?」
「だっ大丈夫だよ! 首は凄く痛いけど…大丈夫だよ…。」
「そうか…よかった…。でも僕はもうダメだ…。」
「ユーノ君ごめんなさい! 私なんかの為に…ごめんなさい! ごめんなさい!」
目から涙を滝の様に流しながらなのはは何度もユーノに謝る。しかしユーノは
なのはを恨むどころかむしろ助ける事が出来た事を喜んでいた。
「謝る事は無いよ…僕はなのはを助ける事が出来て嬉しいんだ…だから…
絶対に生き残るんだ…なの……………………………。」
「ユーノ君…………………?」
ユーノはそれ以上話す事は無かった…それどころか…動く事さえも…。
「ユーノ君…こ…こんな時に…冗談だよね…。」
なのはは目から涙を流しながらユーノの身体を揺するが、ユーノは反応せずに
ただガクガクとするのみ…
「ユーノ君…空気読んでよ…今はそんなふざけてる場合じゃないよ…返事をしてよ…。」
なのはが幾ら言ってもユーノは反応しなかった。
「ユーノ君………………………………。」
信じたくなかった。しかし…これではもう信じざるを得ない事をなのはも知った…
なのはが悪魔将軍の地獄の断頭台を受けた際、ユーノが身を挺してクッションになった
せいで…ユーノが死んでしまった事を…。そしてこの瞬間…なのはがミッドチルダに
残された最後の人類となってしまった…。
「ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅのくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!」
なのはは目から涙を滝の様に流しながら泣き叫んだ。泣き叫ぶ事しか出来なかった。
自分の人生におけるターンニングポイントとなった人が…自分に魔法を教えてくれた人が…
自分を最も理解してくれていた人が…自分の最高のパートナーが…最も大切な人が…
自分のミスの為に…殺されてしまった…。許せなかった…その原因を作った悪魔将軍もそうだが…
その技に安易にもかかってしまった自分自身も許せなかった…。なのははひたすらに泣き叫び…怒った…。
「うああああああああああああああああああああああ!!!」
なのはがここまでにも激しく泣き叫んだ事は何年ぶりだろうか…いや…初めてかもしれない。
それだけなのはにとって凄まじい悲しみと衝撃だった。そしてなのはの脳裏に
ユーノとの思い出が走馬灯の様に蘇ってくる。初めて出会った時の事…ユーノに
レイジングハートを渡されてジュエルシードを封印した事…ユーノに魔法を教わった事…
ピンチの時に助けてもらった時の事…無限書庫でのやりとり…そして…
先程二人で対悪魔将軍用の仕掛けを設置していた事…。色々な事があった…
しかし…もうこれ以上の事は無い…。ユーノは自分の身代わりになって死んでしまった。
不甲斐ない自分の為に…ユーノが…。
「ああああああああああああああああああああああああああ!!!」
『ん?』

761:恐怖の将 19 ◆e4ZoADcJ/6
07/08/21 09:37:52 vphYsQqe
その時、なのはの怒りに呼応したかの様に全身からピンク色のオーラがほとばしった。
普段能力制限によって押さえられているなのはの魔力が限定解除承認無しで
自動的にリミッター解除されるどころか…本来の何倍にも及ぶ魔力を発生させていたのである。
そして…なのはは怒りと悲しみの混じった悪魔の様な形相となって悪魔将軍を睨み付けていた。
「許さない…絶対に…絶対に許さない…。そっちが本当の悪魔だと言うのなら…こっちも悪魔となって…
悪魔らしいやり方で…貴方だけは…貴方だけは絶対に…倒させてもらうから!!」
『ほぉ? 大切な人を亡くした怒りで火事場のクソ力でも発動させたか? 面白い…。
それでどこまで強くなったのか見せてみろ。バゴアバゴア!』
「うああああああああああああああああ!!」
次の瞬間悪魔将軍の胸にレイジングハートが突き立てられていた。
そしてゼロ距離からアクセルシューターが連続で将軍の身体を撃ち抜いて行く。
忽ち穴だらけにされる悪魔将軍。しかし悪魔将軍の全身を覆う鎧の中は空洞だ。
その様な事をしても将軍は平然としている。
『そんな事をしても無駄だぞ…バゴアバゴア!』
「なら…無駄にならない事をするまで!」
一度距離を取ったなのはは再度将軍にレイジングハート先端を向ける。
「全力全開!! ディバイィィィン!! バスタァァァァァァ!!」
ディバインバスターが再び将軍の身体を飲み込んでいく…。しかし、それさえ平然としている。
『どうした? キン肉マンの火事場のメガトンパンチの方がまだ強力だったぞ。バゴアバゴア。』
「くっ! まだまだ!!」
なのははありったけの魔力を魔砲へ変換して将軍を撃ちまくった。しかし将軍は平然としている。
元々が頑丈な上にどんなに身体を破壊しようとも平然としているし、かつ元に戻ってしまうのだ。
そして…確かに今のなのはの力は凄まじい。だが怒りに任せた攻撃は冷静さと判断力を鈍らせる。
それが故に悪魔将軍に攻撃を見切られてしまうのは必然だった。
『確かに貴様の力は凄まじいが…動きが直線的過ぎる! 地獄のメリーゴーランド!!』
悪魔将軍の両腕からダイアモンド製の剣が現れ、将軍は高速前方回転しながら突撃。
その威力はなのはの魔砲を押しのけ、忽ちバリアジャケットを切り裂き、鮮血を飛び散らせた。
「うあ…………。」
『今まで良く頑張ったな。貴様の頑張りを賞してこの私が直々に地獄の九所封じを持って
地獄へ送る栄誉をやろう。光栄に思うが良い。』
「地獄の九所封じ!?」
『行くぞ! 地獄の九所封じその1!! 大雪山おとし!!』
「うああああああ!!」
次の瞬間悪魔将軍はなのはを掴んで背中を強く地面に叩き付け、
ゴーストタウンと化し、無音と化したミッドチルダになのはの絶叫が響き渡った。
その一撃でなのはの背中が変色し、感覚さえ無くなってしまったのである。
悪魔将軍の「地獄の九所封じ」それは各所に存在する九つの急所を一つ一つ潰していく恐ろしい技。
地獄の断頭台も本来はこの地獄の九所封じの中の技の一つに過ぎないのである。そして辛うじて
将軍に勝利する事が出来たキン肉マンもこの地獄の九所封じを攻略する事は出来なかった。

762: ◆e4ZoADcJ/6
07/08/21 09:42:16 vphYsQqe
なのはに地獄の九所封じするか否かかなり悩みました。
それだけかなり強力な技なんで…
って言うか、将軍のパワーで人間が食らったら普通は一箇所封じでも
即死だと思うのですが、九箇所全部きちんと封じる為に将軍が手加減してるのと
バリアジャケット&防御魔法の恩恵って事でお願いします。

>>リリカルなのはBsts氏
お話としてはシリアスなのに所々のボケが笑わせてくれました。
エアラザーとティアナの絡みの方はどうなるのでしょうか?

>>ARMSクロス『シルバー』 ◆sP9nVRi1sI氏
機動六課作らずに他の事やってたらどうなっていたんでしょうね?
確かにそう思わせてくれました

>>リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ氏
排水溝に落ちたスカさんのリベンジはなるのでしょうか?

>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
ほぼ同時に色んな場所での戦いが展開されてますね?
これらがどう繋がってくるのでしょうか?

763:通常の名無しさんの3倍
07/08/21 11:14:59 UH/rL6OI
ロストユニバースとか絡めやすそうだな・・・スカの戦艦がデュグラディグドゥで
アースラは実は管理局が鹵獲したヴォルフィードを改装したものとか・・・


まぁヘカトンケイル相手にどうするのか

764:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 11:36:14 zClqF0AB
マントの存在がちゃんと認められてるからケイン大喜びだな


765:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 11:41:47 unRNU5wW
マントが重要なのかw

766:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 13:25:34 QW5u/AEP
>>759

トカゲロン編から先の方が宜しいと思います。
隼人との出会いからだと、ストーリーの順番が逆になっちゃいますし。

767:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 14:16:29 QW5u/AEP
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏

リインが剣崎の事を知っているって事は…。
もしかして、はやてやヴォルケンズはブレイドと一緒にアンデッドと戦った経験があるんですか?
始や睦月はどうなりました?

768:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 14:53:15 5Rswys8Q
>>766
じゃあトカゲロンから行こっかな。
ライダー初の敗北、電光ライダーキック習得とか結構良いエピソードですし。(まずは剣崎主役の六話が書き終わってからですが)
>>767
あります。
なのは達は2000年に雄介に会い、2002年に翔一、巧に会い、2003年に剣崎、ヒビキ、天道に会っています。
始や睦月については日本で怪人軍団と戦っていますよ。
ちなみに剣系についてはSICヒーローサーガ「上城睦月の憂鬱」、「相川始の咆哮」、「橘朔也の失策」、「剣崎一真の心情」の後日談です。

769:愚者の人
07/08/21 15:21:33 JgTkPkzF
個人的にはARMSクロスが一番熱いですね。シルバー兄さん、戦いは火力だよ!(ぉ

ところで、改めて見るとリリなの本編は神ですねえ。何度見ても燃えますわ。萌えますわ。
でも、無印のボス「プレシア」 設定とかSSとかで見ると「かわいそうに。愛故にか…」とか同情も湧いてくるんですが
本編見ると全部吹き飛びますね。特に十一話。
こんなシーンを見せられて、頭にこねえ奴はいねぇ―ー―ッ! ってなもんでw
そんな勢いで書きました。
ジョジョクロス『なのはだけジョジョ風味』の無印十一話編、拙い小ネタですが久しぶりに投下します。

770: ◆v8WgPpvslE
07/08/21 15:24:22 6q9tfiRP
むむ、実に久しぶりだ
ジョジョはネタ程度にしか知らんけどカモーン

771:ジョジョクロス『今にも落ちてきそうな空の下で』
07/08/21 15:26:33 JgTkPkzF
 全てのジュエルシードをかけて全力で戦うなのはとフェイト。お互いの魔法を駆使した攻防は一進一退を続けていた。
 周囲の苦言を受けながらも、『ジュエルシードを封印する』『フェイトとも和解する』の両方をやり抜く事を選んだなのははその心に秘めた『覚悟』によって、プレシアへの盲信で動き続けるフェイトと渡り合う。
 そして、最後の瞬間の決め手となったのが、その受動的ではない自分自身を貫き続けたなのはの覚悟だった。
 フェイトをバインドで捕える事に成功。抵抗するフェイトの魔法弾が全身を襲っても、なのははバインドを解除しなかった。

『いったん食らいついたら、腕や脚の一本や二本失おうとも決して『魔法』は解除しない――』

 幼い少女が胸に宿らせた鋼の信念は、襲い掛かるダメージを凌駕し、ついに最後の一撃によって雌雄は決したのだ。
 激戦の果て。自らの敗北を受け入れたフェイトはなのはへジュエルシードを渡す事を決意したのだった。




 スター・ライト・ブレイカーの直撃を受けたフェイトが束の間の眠りから目を覚ますと、体を支える暖かい腕の感触をまず感じた。
 自分を容赦なく叩きのめした少女<高町なのは>の腕の中だった。

「……わたしの勝ちだね」

 傷ついたフェイトを見下ろし、なのはが厳かに現実を突きつける。敗北した者に対する情けは、そこには無かった。
 初めてなのはを見た時感じた儚さ、日常生活の中で偶然出会った時に見た柔らかな笑顔、それらの少女らしい雰囲気を一切削ぎ落とした戦士の顔がそこにある。
 それはなのはの戦う時の顔だった。『やる』と決めた時、戦い抜く『覚悟』をした時、彼女はいつも変貌する。
 自分は、その『覚悟』に負けたのだ――フェイトは理解した。

「そう、みたいだね……」

 敗北した僅かな失望感を抱き、フェイトは呟いた。
 負けてしまった。母の為の戦いに敗北してしまった。これからどうなるのか、フェイト自身にも分からない。
 しかし、不思議と不安や焦燥のようなものは感じていなかった。
 何もかもなくしてしまったような消失感を感じながら、自分を抱く小さな少女の腕がとても暖かい事に奇妙な安らぎを感じる。
 幾度も戦い、その容赦の無い戦い方に何度も戦慄した目の前の敵である少女に、今はもう全てを委ねてしまいたい気持ちすらあった。

 戦いの中で、なのはは何度もフェイトを叱った。
 敵から浴びせられる罵倒とも取れる叱責は、しかしプレシアがフェイトに叩きつける言葉とは全く違い、厳しさに隠された思いやりがあったのを、今の彼女は半ば悟っていたのだった。

『よし、なのは。ジュエルシードを確保して。それから彼女を――』

 クロノからの通信をなのはは無視した。
 ただ、腕の中のフェイトを静かに見つめている。彼女が何かを言いたいのだと、なのはは分かっていた。

「……私は、これからどうなるんだろう?」

 未だ茫然自失とした心のまま、フェイトは虚空を見上げたままポツリと呟く。

「アナタに負けて、ジュエルシードも全部失って……そして、母さんの願いも叶えられないまま、管理局に連れて行かれる……。私はこれからどこへ行くの?」

 心の亀裂から漏れるように流れていくフェイトの呟きは徐々に震え始める。
 現実感を取り戻してきた心が、滲んでくる黒い染みのように、不安を感じ始めていた。

「……フェイトちゃんがこれからどうなるのか? わたしの考えではたぶんこうだよ……。
 まずフェイトちゃんのお母さんを捕まえる。裁判の流れによっては、罰も軽くなるかもしれない。そして、フェイトちゃんはそんなお母さんと一緒に罪を償いながら暮らしていく……。きっと遠い国で……少しずつ『普通の幸せ』を手にしながら暮らすんだよ……」

 震えるフェイトになのはが紡いだ言葉が、静かに心に染み込んでいく。心に広がる黒い滲みを白く消していく。
 不安に震える迷い子のような未来が、その言葉で明るく済んでゆくような錯覚をフェイトは感じた。
 なのはが言った内容が、本当に現実となるのではないか――そう信じてしまうような優しい響きが、なのはの淡々とした話の中にあった。

772:ジョジョクロス『今にも落ちてきそうな空の下で』
07/08/21 15:27:58 JgTkPkzF

「……本当に、そうなるのかな? 私、本当に母さんと、そんな風に支え合って生きていけるのかな……?」
「そんな事を心配する親子はいないよ」

 一見すると素っ気無いなのはの断言には、フェイトの不安をかき消す強さがあった。

「……そうだよね。その通りだよね……そんな事心配するなんて、おかしいよね……」

 フェイトに小さな微笑みが浮かぶ。
 全てが、なのはの言うとおりに進んでしまうような説得力。それがフェイトの心に安らかな気持ちを与えていた。
 初めて出会った時から圧倒され続けていた、なのはの傲慢とも言える『貫く意志の強さ』 その強さが、こんなにも暖かくて心地良いものなのだと、フェイトは初めて理解したのだった。
 フェイトの笑みに対して、なのはもようやく微笑みを浮かべる。
 それが、本当に救いに思えた。

『Put out』

 主の敗北を認めたバルディッシュが、収納していたジュエルシードを全て解放する。
 全ての始まりだったジュエルシード――それが今、ようやく終結に向かう。
 なのはの手を離れ、向かい合う形になったフェイトは奇妙な清々しさの中ジュエルシードを渡そうと手を伸ばし――。




 次の瞬間、上空から巨大な魔力の雷がフェイトに飛来した。





773:ジョジョクロス『今にも落ちてきそうな空の下で』
07/08/21 15:28:59 JgTkPkzF
「が……ぁ……っ!!」
「フェイト、ちゃん……?」

 すでに魔力を使い果たしていたフェイトは、成す術も無く第三者の攻撃を受けるしかなかった。
 不意の攻撃に呆然とするなのはの目の前で、フェイトが禍々しい雷光に包まれ、悶え苦しむ。主の代わりにダメージの大半を引き受けたバルディッシュが砕け、待機モードへ強制的に変化した。 


「なにィィィィッ――ッ!! フェイトちゃん!!!」

 なのはは目の前の光景を理解し、湧き上がる驚愕と怒りの感情を爆発させた。


「まさかッ!」

 この攻撃は、『誰』がしたものなのか。

「そんなッ! まさか――ッ!」

 この戦いを見ている可能性のある者の中で、こんな事をするのは、一体誰なのか!


 考えたくはなかった。
 高町なのはが生きていく上で、もっとも信じがたい現実が目の前にある事を認めたくはなかった。
 家族とは守るもの。家族とは愛するもの。
 優しい家庭で生まれ、育ったなのはにとって、それは最も度し難い許されざる事実!

 有り得ない! 『母』が『娘』を手に掛けるなんてッ!

「プレシア・テスタロッサ――ッ!!」

 力尽き、落ちていくフェイトを慌てて抱き上げ、なのはは空を睨みながら呻くようにその名を口にした。






774:ジョジョクロス『今にも落ちてきそうな空の下で』
07/08/21 15:30:40 JgTkPkzF

 幸福に包まれた人間は、不幸な人間に言葉を掛けるべきではないのだろうか?
 高町なのはには母親がいる。優しく、正しく、自分を生み出してくれた母親が。
 苦しみの中で手にする力もあれば、優しさによって育まれる力もある。なのはの持つ力は、まさに後者であった。
 彼女の目覚めは一人の少女との出会いだったが、彼女が正しい道を歩めるように教え導いてくれたのは、彼女の母であり家族であったのだ。
 家族は、なのはをこの世のあらゆる残酷さから今日まで守ってくれていた。

 ――だから、今目の前で人生の全てを否定されたフェイトという少女に対して、自分はどんな慰めの言葉も掛ける資格はないのかもしれない。

 目の前のモニターに映るプレシアから紡がれる言葉と、叩きつけられる現実。
 それはおおよそ、誰も想像し得なかった最悪の現実だった。

『折角アリシアの記憶をあげたのに、そっくりなのは見た目だけ。役立たずでちっとも使えない、私のお人形』

 事故で亡くした実の娘<アリシア>の代わりとして作り出されたクローン<フェイト>

『作り物の命は所詮作り物……失ったものの代わりにはならないわ』

 そのフェイトを娘として愛せないプレシア。




『いい事を教えてあげるわフェイト。アナタを作り出してからずぅっとね……私はアナタが、大嫌いだったのよッ!!』
「――ッ!」

 そして、決定的な一言が、フェイトを支える最後の柱をへし折った。




「フェイトちゃん!」

 エイミィの叫びは悲鳴に近い。今、目の前の少女は心を深く刺されたのだ。
 全てを失い、フェイトは気絶する。
 倒れ込む彼女の体を、その場の誰よりも早く支える腕があった。

「……」
「なのは……」

 高町なのはだった。
 目の前で繰り広げれる悲壮な光景を、一番嘆き悲しむ筈の少女は、今の今まで無言を貫き、ただプレシアの映るモニターを見据えていた。
 しかし、一見無表情に見えるなのはの内に燃え盛る業火を、誰よりも付き合いの長いユーノだけが正確に感じ取っていた。


775:ジョジョクロス『今にも落ちてきそうな空の下で』
07/08/21 15:33:28 JgTkPkzF

 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


「――吐き気を催す、『邪悪』とは」
「な、なのはさん……?」

 これまでの行動から、逆上しかねないなのはを落ち着かせようとするリンディだったが、歴戦の彼女すらも今のなのはの静かな迫力には圧された。
 力なく横たわるフェイトを抱き締めたまま、なのははモニター越しにプレシアを睨み据える。

「何も知らない無知なる者を利用する事なの……。自分の利益だけのために利用する事なの…………」
「なのは……お、落ち着いて!! 魔力が溢れ出してる、危険だ!」

 彼女を中心に湧き上がる見えない圧力に誰もが押し黙る中、言葉は静かに紡がれていたが、なのはの変化は確実に現れていた。
 フェイトとの戦いで疲弊した筈の体から、マグマのように吹き上がる攻撃的な魔力の奔流。
 なのはの内なる怒りを現すように、その魔力は放出されるだけで艦内の電子機器に異常な反応を起こさせる。



「母親がなにも知らぬ『娘』を!! てめーだけの都合でッ! ゆるさないッ! あんたは今、再びッ! フェイトちゃんの心を『裏切った』ッ!!!」

 なのはの中で、これまで感じた事の無い『怒り』が爆発した。



「なのは……」

 『怒り』を言葉にした少女を誰もが見つめる中、それは誰が呟いたものか。
 ただ、その場の誰もが高町なのはに圧倒されていた。誰もが時空の秩序を守る組織に属する『正義の執行者』を誇りながら、彼女のあまりにも純粋で強烈な『間違った事への怒り』に呑まれていたのだ。
 なのはの怒りには『正義の心』へ向かう意志があった。全員が、それを理解出来た。

『……『何』を、そんなに怒っているのかしら? 理解できないわ』

 念話越しにすら感じるなのはの怒りの魔力は、プレシアの意識すら引き付けた。ただ、彼女にはなのはの怒りの意味を理解出来なかったが。

「フェイトちゃんが目を醒ましたのなら――母親なんて最初からいなかったと伝えておくよ……」
『……フェイトですって? フェイトがなんだというの? その人形の事はアナタには何の関係もない!』


「貴女にわたしの心は永遠にわからないのッ!!」



 最悪を告げる鐘が鳴る。
 九つのジュエルシードがその力を解放され、次元を歪ませるようなエネルギーが荒れ狂う。狂った願いは、幾つもの想いを呑み込んでいく。
 その渦中で、狂気に支配された魔法使いが一人。
 その渦中に、自ら飛び込む魔法使いが一人。

 最後の戦いが、今始まろうとしていた――。



 バ―――z______ン!



 リリカルなのは 第十一話、完!


to be continued……>

776:ジョジョクロス『今にも落ちてきそうな空の下で』
07/08/21 15:36:57 JgTkPkzF
<次回予告>

 ジュエルシードが発動し、次元震のアラームが鳴り響く中、なのははクロノ達と共にプレシア・テスタロッサの根城へ突入する事を決意する。
 慌しく動き始める事態の中で、全てを失い傷ついたフェイトは、戦いながらも自分を導いてもくれたなのはに縋るのだった。

「クロノ君は『逮捕』と言うけれど、わたしはこれが『命の遣り取り』になると思っているの。そして、プレシア・テスタロッサは必ず倒す! ……フェイトちゃん、あなたはどうするの?」

 甘えを許さぬなのはの視線を受けながら、目の前に置かれた残酷な選択に苦悩するフェイト。 

「わ、わたし……」

 母親に捨てられた今、傷を抱えてただじっとしているのか、それともなのはと共に全ての決着を付けに行くのか。

「ど……どうしよう? 私? ねえ……私、どうすればいい? 行った方がいいと思う?」

 全てを失った今、フェイトは『何か』が欲しかった。否定された自分を現実に繋ぎ止める為の何かが。

「怖い?」
「うん……す、すごく怖いよ。
 で……でも『命令』してよ……。『いっしょに来い!』って命令してくれるのなら、そうすれば勇気が湧いてくる。母さんの時みたいに、アナタの命令なら何も怖くないんだ……!」

 しかし、目の前の厳しい少女は、フェイトに無条件でそれを与えてはくれない。

「だめだよ……こればかりは『命令』できない!
 フェイトちゃんが決めるんだよ……。自分の『歩く道』は、自分が決めるんだ……」
「わ……わからない。私、もうわからないよォ……だって、だって私は……」
「だけど、忠告はするよ」

 人間であるという人としての基盤さえ失ったフェイトに、あまりに過酷な選択肢を与えたなのはは、答えを聞く前に踵を返した。

「『来ないで』フェイトちゃん……。アナタには向いてない」

 傷ついたフェイトを置いていく厳しさと、母親と思っていた相手と戦わなければならない場所へ連れて行かない優しさを合わせ持つなのはの言葉が、最後まで彼女の胸に残った……。


 一個の石から始まった物語。
 多くの出会い、多くの別れ、多くの悲しみ、多くの痛み――全てがここの結集する!

「バルディッシュ、私達の全ては……まだ、始まってもいない!」

 立ち上がれ、少女!

「『なのは』ァアアアア!! 行くよッ! 私も行くッ! 行くんだよォ――ッ!!」

 目醒めろ、戦士!

「私に『来るな』と命令しないで――ッ! このまま終わるのなんて嫌だ! 本当の『自分』を始める為に、今までの『自分』を終わらせるんだ!!」




 次回、魔法少女リリカルなのは

 第十二話『宿命が閉じる時なの』



「『友達だ』なら使ってもいいッ!!」

 リリカルマジカル燃え尽きるほどヒート! 魔法少女の最終決戦、ここに決着ゥ――ッ!!

777:ジョジョクロス『今にも落ちてきそうな空の下で』
07/08/21 15:45:08 JgTkPkzF
以上、『投下した』!!

何、なのは兄貴化、フェイトペッシ化じゃ萌えないだって?
逆に考えるんだ。なのはに怒られて喜ぶ厳しさと愛情に飢えたフェイト萌えだと考えるんだ。
うん、自分でも何目指してるのかよくわかんないけど…(ぉ

十二話編書くとしたら、なのはが時を止めます。9秒の時点でな。

778:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/08/21 15:46:18 8v01ooOD
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
GJ!
カミキリキッド強いっすね。
個人的にはシードラゴンの鳴き声がツボったw
>>762
GJ!なのはさんだって一応九歳なのに悪魔将軍容赦無いなぁw


779:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 15:52:40 2jmaidom
>>777 
このなのははいつ「スティッキー・フィンガーズ!」とか叫んでも違和感ねぇwwwwwww
GJ

780:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 16:05:23 wIUGfOTG
>>777
まずい!原作の通りに行くと
ブチャラティ=なのはの運命は・・・!
そんなこと無いだろうけど

781: ◆e4ZoADcJ/6
07/08/21 16:37:53 vphYsQqe
>>◆v8WgPpvslE氏
ジョジョは良く分かりませんが、その独特の雰囲気は理解できました。
それにしてもなんて漢ななのはさんなんでしょう。GJ

>>リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ氏
>なのはさんだって一応九歳なのに悪魔将軍容赦無いなぁw

すみませんが現在私が書いてる話は時間軸的には3期なので19歳です。
それと、態々九所封じでジワジワ行く事にしたのは
むしろ相手の実力を認めたが故のご厚意と言う事でお願いします。
確かにジワジワいたぶるのはえげつない事ですけど、
将軍は生粋の悪魔ですから、そういうえげつないやり方の方が
悪魔的には人間で言う所の優しさに相当する物…と言う事で…

782:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 16:43:35 socn/mAE
書き手の方々GJです。
作品の元ネタを知らないので感想を書き辛いので書いて無いのですが、
とてもうまく書けててGJっす。

そんな中、リリカルガオガイガー第四話完成。
午後7時に投下します。


783:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 16:52:12 oX4bLMlA
>>777
そっちですか、俺はてっきり「プレシアはこの高町なのはが直々にぶちのめす!」
が来るかと。

784:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/08/21 17:29:12 8v01ooOD
>>781これは失礼。
ユーノが活躍してるんでつい二期の頃だとばかり…orz。
三期のユーノの影の薄さは異常ですよね。
もうちょっとなんとかならなかったのか。

785:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 17:38:52 6nHhNPKi
>>784
というか男性陣自体が影が薄(ry
その代りにシルバー兄さんの大活躍に期待しようぜ!
シルバー兄さんの掲げる作戦目標はただ一つ、殲滅のみ!!
六課が通った後にはペンペン草も残らない。

786:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/08/21 17:51:55 8v01ooOD
>>785
プレイボーイっぽいヴェロッサとか殆ど変質者のスカリーと違ってクールですしね。
そういう意味でもシルバー兄さんは良い男だと思う訳ですよ。

787:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 18:00:25 obqvikl1
皆さんGJ過ぎる・・・どのクロスSSの人気が一番高いのか一瞬気になったぜ!

788:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 18:02:10 PLdmRxjH
>>786
そして六課の通称は虐殺部隊(ジェノサイド・フォース)に(ry

789:魔装機神
07/08/21 18:37:10 bxkCBt5R
ふと、とらハの高町家がリリカルのやってくる(もしくは逆)というクロスかどうかすら危ういものが思い浮かんだ。
しかし本人はとらハはもていないし、ちょっとした設定くらいしかわからない(なら言うな)
さらに、魔装機神も書かなきゃいけないので書く暇もない(意味ねえ)

790:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 18:38:10 gzeh0nGz
ナンバーズもナノマシン技術で偉いことになったり、
レジアスがモデュレイテッドARMSを地上局員に埋め込んだりしねえかな。
アインヘリアルは反物質砲搭載とか、全体的にARMSぽくなると嬉しいかな。

791:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/08/21 18:45:40 8v01ooOD
>>789わざわざとらハとなのはのクロスを作らなくても今作ってるクロスに
とらハキャラ出してしまうってのもアリですよ。
事実自分の作品にも十一話にさざなみ寮のメンバーが出てますし。
でも出すのならプレイしてからの方がいいかと。

792:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 18:56:18 UDAxg3oW
>>790
ナンバーズは全員脳内アクセラレータ装備で亜音速機動だな。

793:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 18:59:26 MdSUkAws
奥歯のスイッチか

794:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 18:59:36 socn/mAE
それでは投下を開始します。
スバルたちの出番が無いのは、勇者たちが主人公だからです。
ごめんなさい。本編まで書き切る自信が無いためです(汗)

795:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:01:09 socn/mAE
 勇者王リリカルガオガイガー THE MYTHOLOGY

 第四話「昇進試験」

 ◆新暦75年4月頃

 時空管理局の支社で食事を取るGGGの隊員たち。
 そんな彼らが現在住んでいる場所はクロノに宛がわれた移住区で、ミッドチルダ中央区画湾岸地区のすぐ近くだ。
 機動六課が正式に動き出した際に、直ぐに民間協力者として協力する事が可能にするためだ。
 本当は、機動六課自体に入隊し協力すれば良いのだが時空管理局地上本部の防衛長官に睨まれている上に更に時空遭難者を
勝手に機動六課へ入隊させれば更に監査の眼が激しくなると思ったクロノの助言によって、今の状態と成って居る。
 食堂ではGGGから貰ったレシピによって日本の料理がメニューとして採用されており、ガイとミコトは好物の牛丼を食べていた。
「うん。やっぱり牛丼は旨いなぁ~この糸コンニャク抜きがまた」
「相変わらずコンニャクが苦手なのね、ガイ」
「あの噛み切れ無い感触が…うぅ、震えが」
 深刻そうな顔をする我らが勇者王の不甲斐無い姿であった。
「あはは。あ、明日のBランク試験大丈夫そう?」
「あぁ、DとCランクも1ヵ月毎にルネ達と同時に受けてクリアしているんだ。今回も大丈夫さ!」
 元々GGGやシャッセールや赤の星での戦いで、超人的動きで戦ってきた3人には楽な試験だった。
 魔法による射撃または斬撃による攻撃、そして運動能力と瞬時の判断力が魔導師に求められるのだ。
 その要素を彼らは持ち合わせていた。
 魔力資質は八神はやて二等陸佐より吸収した魔力から形成したリンカーコアで、AAAランクの潜在能力を持つ3人。
 その訳は、Gストーンのリンク機能が働いた結果とも言われている。
 Jの場合はGストーンとJジュエルの接触が関与していると思われる。
「明日の試験をクリアすれば、俺達は晴れてはやてが作った機動六課へ入隊できる。俺達がやるのはレリックと呼ばれるロストロギアの捜査。
ロストロギア…滅んだ超古代文明の遺産。考えてみたら、俺達の技術もロストロギア扱いされても可笑しくないよな」
「そうね、Gストーン・ジェネシックガオガイガー・ジェイアーク…ロストロギアのバーゲンセールね」
 そう、彼らが持つ技術も滅びた世界からもたらされたモノだ。
 オリジナルのGストーンを身体に吸収したエヴォリュダーガイなど、生きたロストロギアと呼ばれても良いほどなのだ。
 そんな彼らを引き入れようとしている八神はやての心中は、どんなものなのか今の彼らには分からない。
「実際に機動六課に入隊した時にでも、はやてにでも聞いてみるかな。俺達の処遇は、こんなに軽い訳を」
 大河長官らによって、Gストーンの情報は管理局側へ提出はクロノたち身近なものにしか伝えていない。
 その理由は、時空管理局本局や地上本部の御偉い方に情報が伝われば即GGG部隊は凍結され、
その技術も何らかの形で犯罪者に渡る恐れがあるからだ。
 考えを巡らせる凱と命だったが、パクっと牛丼を食べると冷たくなっている事に気づき周りを見渡すとほぼ人が居なくなっていた。
「あ、もうこんな時間!ガイ、早く食べて明日に備える!」
 ご飯を口に入れながら首を縦に振り肯定したガイだった。


796:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 19:01:21 UDAxg3oW
勇者が主人公なのは常識だろ?支援

797:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:02:24 socn/mAE
 GGGの移住区の外で月夜を見上げるルネ。
「月が二つ…この世界へ来て無かったら見られなかった…あいつにも見せてやりたかったなぁ」
 ルネの記憶に残る死んだ親友のパピヨン・ノワール。
 頬を一筋の涙が流れているのに気づいたルネは、右腕で拭い再び月夜を見上げていると後ろから足音がし振り向くと顔見知りの男が居た。
「何だ、Jかい」
「お前の姿を見かけたのでな、何をしているのか気に成って、な」
 ルネの横に立ち月夜を見上げるJ。
「確かに美しい月夜だな」
「あぁ、そうだね」
 彼の月光で照らされた横顔を見たルネは、己の顔が赤くなっている事に気づき顔を伏せる。
「どうした、ルネ?」
「な、何でも無いよ」
 戦闘の中で生きてきた男女の一時の安らぎであった。

 陸士386部隊の隊員宿舎で、二段ベッドで眠るスバル・ナカジマとティアナ・ランスター。
 彼女たちも明日のBランク昇進試験を受けるため準備を整え身体を休めている。
 緊張からなのか、目が冴えてしまい上のベッドで寝ていたスバルは机の上に置いているデバイスの前に立つ。
“明日はBランク試験。ティアとのツーマンセル(二人一組)での試験…絶対にミスは起こさないように注意しなくちゃ”
 大切な仲間の足を引っ張らないようにと焦る気持ちを落ち着かせるため、母の形見であるリボルバーナックルを磨き出す。
 磨いていると母との長いようで短い楽しかった記憶が蘇り、そして悲しい過去も思い出す。
 悲しい顔をしたままデバイスを磨いていると、後ろから声が掛った。
「スバルゥ~もう寝ないと試験に差し支えるわよぉ」
 目を擦りながら話しかけてきたティアナ。
「うん、そろそろ寝るよ」
「それじゃぁ、おやすみぃ」
 寝息を立てるティアナを確認してリボルバーナックルを机の上に置いたスバルは、ベッドへと戻る。
「…おやすみ、ティア」
 大切な仲間の思いやりに、心のモヤモヤが晴れ寝床に着くスバルであった。


798:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:04:02 socn/mAE
 そして、試験当日の日が昇った。
 
 午前は他の受験者が先に試験を受けるらしく、凱たちは午後から試験を受ける事と成った。
 試験現場へとルネはガングルーに凱はガンドーベルに乗りJは己の持つ翼で移動し、各自の到着ポイントへ移動し終える3人。
 試験場となる場所は、臨海第8空港近隣・廃棄都市街。
 それぞれ、試験開始までの間それぞれのデバイスを確認する。
 凱は自分のデバイス『IDアーマー』の調子を確認し終えると、他の二人に連絡を入れる。
「こちら、凱。二人とも、デバイスチェックは終わったか?」
『遠の昔に確認は終えてるよ…』
『こちらも確認は終わった』
 ルネもJも既に準備を終え、開始時間を待つだけであった。
 予定の時間に成ると、警告音と共に各自の居る場所に空間モニターが出現する。
 そのモニターに映ったのは、銀色の長髪に青い瞳と時空管理局地上部隊のスーツ着た少女。
『こんにちは。さて、魔導師試験受験者3名、揃ってますか~?』
「はい」『『あぁ』』
 相変わらずのルネとJの返事に、頭を悩ませるガイ。
『確認しますねぇ。時空管理局本局で民間協力者として働いている獅子王凱/二等陸士と』
「はい」
『ルネ・カーディフ・獅子王/二等陸士と』
『あぁ』
『ソルダートJ/二等陸士』
『その通りだ』
『所有している魔導師ランクは、陸戦Cランク。本日受験するのは、陸戦魔導師Bランクへの昇格試験で間違いないですね?』
「はい」『あぁ』『間違いない』
『はい!本日の試験官を務めますのは、私(わたくし)リィンフォースII(ツヴァイ)空曹長です。よろしくですよ~』
 敬礼をするリィンフォースII空曹長に合わせ、敬礼する凱たち。
「よろしくお願いします」『よろしくね』『よろしく頼む』
 相変わらずの買い返事に再び頭を悩ます凱であった。

 そんな彼らをヘリに乗り上空で見下ろす者が居た。
 機動六課部隊長/八神はやて二等陸佐と、本局執務官/機動六課『ライトニング分隊』隊長/フェイト・T・ハラオウン本局執務官の二人だ。
 彼女らは、ヘリの中で観察用サーチャーからの映像で彼らを見ていた。
「おぉ~早速始まってるなぁ。皆の実力拝見させて貰おうかぁ」
「この3人が、はやてと義兄さんが言っていたGGGの機動部隊の人達なんだね」
「そうや。歳は私らより上やし、実戦経験はあっちの方が上かも」
「そんなに凄い人たちなの?魔導師ランクは陸戦Cランクみたいだけど…確かに魔力資質がAAAは、凄いけど」
「フェイトちゃんには見せてもえぇかな……ポチっと、な!」
 空間モニターのシークレットフォルダから、あるデータを呼び出しフェイトに見せる。
「……これって!?」
 そのデータを見たフェイトの顔には驚きの表情が浮かんでいた。
「驚くんは仕方ないなぁ。クロノ君からは、魔力資質が高い時空遭難者って感じにしか聞いて無いやろ?」
 はやての質問に首を縦に振るフェイト。
「クロノ君成りのGGGの皆への配慮なんや、許してやってなぁフェイトちゃん」
「うん。それで、このデータにある…生機融合体とサイボーグって」
「それについては、この試験が終わった後に話すなぁ。見ていたら、その意味が分かるから」
 この後フェイトとはやては、3人の圧倒的な身体能力と判断力、そして魔法の威力に驚くのであった。


799:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:05:43 socn/mAE
 ある廃ビルで、昇格試験で扱うスフィアのシステムチェックを行う人物が一人居た。
 航空戦技教導隊・教官/機動六課『スターズ分隊』隊長/高町なのは一等空尉その人である。
『範囲内に生命反応、危険物の反応ありません』
 彼女の補佐をするのは、既に10年の付き合いと成って居る愛杖レイジングハート・エクセリオンである。
『コースチェック、終了です』
「うん、ありがとう。レイジングハート」
 空間モニターに表示される各セクションに置かれた物を見るなのは。
「観察用のサーチャーと、障害用のオートスフィアも設置完了。今度は壊されても予備が動くようにしたし、私たちは全体を見てようか?」
『Yes my master』

 リィンフォースII空曹長による試験の説明が行われていた。
『3人は各自の待機地点からスタートして、各所に設置されたポイントターゲットを破壊。ああ、もちろん破壊してはダメな
ダミーターゲットもありますからね。妨害攻撃にも気を付けて全てのターゲットを破壊。制限時間内にゴールを目指して下さいです。何か質問は?』
「ありません」
『無いよ。さっさと始めて』
『特には無い』
 凱、ルネ、Jの3人のバラバラな返答に個性的な人達だなと感じるリィンフォースIIは、試験開始の合図をする。
『では、スタートまであと少し、ゴール地点で会いましょう。ですよ』
 ウィンクをしてフィードアウトするリィンフォースIIが映って居た空間モニターは消え、変わりにスタート合図のシグナルが表示される。
 各自スタート準備をする。
 カウントが開始され、3人に緊張が走る。
 点滅が赤の表示になり、構える。
 ポ~ンという合図と、モニターに映るSTARTの表示。
「いくぜぇぇぇ!」
 掛け声と共に各地点から走り出す3人。

 試験開始をサーチャーの映像から見るはやてとフェイト。
「おぉ、始まった、始まったぁ」
「お手並み拝見っと」
 彼女たちが見る空間モニターに映る勇者たちの姿。



800:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:07:39 socn/mAE
 ◆獅子王凱/GGG機動部隊部隊長/二等陸士の試験内容

 咆哮と共にスタートしたエヴォリュダーガイは、サイバースコープに登録した試験ルートを再チェックしながら走る。
 時速40km近い速度で走るガイは、ルートにある廃ビルの内部へ突入する。
 廃ビルの内部には、多数の障害用オートスフィアが展開されており非殺傷設定の魔力攻撃が始まった。
 次々発射される魔力射撃を回避し、ウィルナイフを抜き放つと走りながら近くにあるオートスフィアを一閃し両断。
 続けざまに、壁を蹴りながら次々とオートスフィアを破壊していく。
 オートスフィアには弱めだがスフィアプロテクションの魔法が発動しているのだが、Cクラス魔導師なら楽に破壊できる。
 その動きは多次元的で、人間の出来る動きじゃ無いことからオートスフィアも反応し切れなかった。
 更に進むと、遠距離から攻撃してくるオートスフィアが現れ、ガイは右腕に力を入れる。
「ブロウクンマグナム!」
 一瞬立ち止まり右腕から発射した赤い魔力の塊は、回転しながら一直線に直線上のオートスフィアたちを粉砕する。
 散開していたのもあったのだが、ブロウクンマグナムには追尾機能があり次々に粉砕していく。
 更に上へ上ると、人サイズのターゲットを発見し先ほど試験官から聞いたダミーのターゲットを詮索し、それ以外のターゲットを
ウィルナイフの餌食にしていく。
 廃ビルのターゲットを全て破壊し終えたガイは次のエリアへと向かう際、近道するため現在居る8階の窓から飛び降りる。
「はぁぁぁ!」
 飛び降りながら、背中に魔力を集中させ8枚の翼を出現させると進行方向へ飛行する。
 ある程度移動距離を稼いだガイは、ルート上の道路へ着地する。
 その際、背中に現れた8枚の翼も拡散し消える。
 現在のガイのスキルでは、翼を展開し飛ぶことのできる時間は約5分。
 そのため、慣れるまでは足での移動が主なのだ。
 凄まじい速さで走るガイの目線の先に現れる多数のターゲットとオートスフィア。
「結構な数だが、そんなモノで俺を止められない。俺を誰だと思ってやがる!生機融合を果たした超進化人類、エヴォリュダーガイだぁぁぁ!」
 咆哮と共にウィルナイフの輝きは増し、左手甲にはGストーンの輝きが満ちていた。
 次々に迫るオートスフィアの射撃を超人的反応で避け、接近しウィルナイフによる斬撃と蹴り、そして多数の的には前から使っていた技。
「はぁぁぁ、でやぁぁぁ!」
 左手甲に取り込んでいるGストーンによる衝撃波を発生させ、多数のオートスフィアを吹き飛ばす。
 その隙に破壊し、ダミー以外のターゲットを破壊する。
 少し荒っぽいが、その戦闘能力と判断能力は折り紙つきだ。
 タイムリミットまで残り20分を残し、最終関門へと進むエヴォリュダーガイ。


801:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:09:11 socn/mAE
「そろそろゴール前か、最終関門の大型オートスフィア…あれか!」
 サイバースコープの望遠システムを廃ビル内で佇む大型オートスフィアを見つける。
 あちらも、こっちを発見したのか中距離射撃を仕掛けてくる。
 ガイは、即座に背中に翼を出現させ飛行。立ちはだかる最終関門へと突き進む。
 空中での回避には自信が余り無いガイは、射撃を出来るだけ予測し回避行動を取りながら何とか
大型オートスフィアが居る廃ビルの内部へ突入する。
 勢いを付けた状態で突っ込むガイへ向け大型オートスフィアは、射撃を繰り出すが全身へ張ったプロテクトシェードによって弾かれる。
「はぁぁぁ!」
 ウィルナイフによる突きがスフィアプロテクションを突き破ると思ったガイだったが、予想以上に固い障壁に阻まれる。
「ウィルナイフが効かない!?…ならば!!」
 即座に距離を取ったガイは、己が持つ最強技を発動させた。
「ヘル!アンド!ヘブン!」
 右腕に攻撃エネルギーを、左腕には防御エネルギーを集中させる。
 大型オートスフィアは、その隙に射撃を撃ち続けてくるが何発か当たるが意にも気さないエヴォリュダーガイ。
「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…はぁぁぁぁぁっ!!」
 両腕の反発し合うエネルギーを掌で組み合わせる事で、二つのエネルギーが集中融合され爆発的なエネルギーが発生。
爆発的エネルギーを敵へ向ける。
 同時に、EMトルネードと言うガオガイガーで使われていた電磁竜巻を魔法でアレンジしたモノで敵を捕らえる。
「おぉぉぉぉぉっ!!」
 EMトルネードの光とGストーンから発生したGパワーの緑色の輝きによって、エヴォリュダーガイを緑色に染め、
背中に出現した8枚の翼の推力で大型オートスフィアへ向け突撃する。
「はぁぁぁぁぁっ!!」
 目標のスフィアプロテクションを突き破り、そのボディを突くと、掌のエネルギーを目標体内で解放し内部から破壊する。
「ふんっ!!」
 両手を合わせた拳を引き抜いたあと解放されたエネルギーは、周囲を巻き込む爆発を起こし、
その衝撃波は残された窓ガラスを割り外に爆発エネルギーが拡散していった。
 爆発によって生じた煙が拡散し無くなると、大型オートスフィアの残骸の前で立つ黄金の鎧を着た獅子の王。
 その表情は、少々疲れた感じがする。
「…全力じゃ無いが、意外と負担が重いな。さて、ゴールへ向かうぜ!」
 気を取り直し、ゴールへと向かうガイ。


802:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:11:33 socn/mAE
 ◆ルネ・カーディフ・獅子王/フランス対特殊犯罪組織シャッセール捜査官/二等陸士の試験内容

 スタートの表示が出たと同時に出発したルネは、ガイと同じくサイバースコープでルートを表示させながら移動する。
 飛行魔法が使えないルネは、インテリジェントデバイスであるレオ・インパルスを右肩に担ぎながら、その機能を使い下まで一気に下りるよう、
バズーカサイズのレオ・インパルスの機能の一つ、アンカーモードで目の前の廃ビルへ魔力によるアンカーを撃ち込み、一気に下まで降下する。
 着地すると、目の前には数機のオートスフィアが押し寄せてくるのを見たルネは瞬時にレオ・インパルスを砲撃モードに変更し、
カートリッジをロードさせトリガーを引く。
 凄まじい威力の砲撃魔法が銃口から発射され、浮いていたオートスフィアたちは消し墨へと変わった。
 砲撃を終えると素早く次の砲撃位置へと移動するルネ。
 次々に破壊していき、ダミーが混ざったターゲットの居る場合は黄金の装甲で守られた両手両足で粉砕していく。
“へっ、意外と簡単だねぇ。シャッセールで事件を追い掛けてる時の方がよっぽど歯ごたえがあるね”
 そんな考えが頭を過ったとき、レオ・インパルスから報告が走る。
『Enemy plane approach(敵機接近)』
 デバイスからの報告に瞬時に戦闘時の眼に成ったルネは、不意打ちに近い攻撃を横に転がりながら避け左手に環状魔法陣を展開し
砲撃魔法を発射する。
「喰らいな!ブレイズスマッシャー!!」
 炎の矢と思わせる高速射撃魔法がオートスフィアを消し墨にする。
「私が油断するとはねぇ…まだまだってことか…ありがとね。レオ・インパルス」
『No problem』
「ふ、言ってくれるよ。さぁ、行くよ!」
 新たな相棒に元気づけられ、良い顔に成ったルネは先へ進んでいく。
 多数のオートスフィアとターゲットを粉砕していき、最後の関門大型オートスフィアの下へと着く。
「さぁって、どう料理してやるか」
 強力な防御魔法で全身を守る大型オートスフィアは、目と思われるところから非殺傷設定の魔法射撃を放ってくる。
 小型のオートスフィアと違い狙いが正確で、中々立ち止まって砲撃をするタイミングを与えてくれない。
 何とか、柱の後ろへ隠れるルネだったが、このままでは時間切れに成ってしまう。
「このままじゃ埒が明かない…レオ・インパルス、パターンHで行くよ」
『Yes my master』
 柱の陰から飛び出したルネは、レオ・インパルスを連射モードに変え弾幕を張る。
 多数の魔力弾を浴びながらもスフィアプロテクションはビクともしない。
 しかし、弾幕によって土煙が発生し大型オートスフィアの視界を消す。
 対象を探す大型オートスフィアだったが、この一瞬が命取りとなった。
 金色に輝くルネが右腕から繰り出した渾身の一撃がスフィアプロテクションを粉砕したのだ。
 続けざまに、右ハイキックを叩き込み吹き飛ばすと下に転がって居たレオ・インパルスを拾い上げる。
 倒れ伏した大型オートスフィアは浮きあがろうとするが、ルネの右足に踏まれ動けなくなる。
「Bon au revoir(仏語:さようなら)」
 レオ・インパルスのトリガーが引かれ、ルネの得意技ブレイズバスターが叩き込まれた大型オートスフィアは破壊された。
「ふぅ、ハイパーモードは身体に堪えるねぇ…さて、ゴールを目指すよ。レオ・インパルス」
『Yes my master』
 ハイパーモードを解除し、疲れ顔のルネはゴールへと急いだ。


803:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:13:31 socn/mAE
 ◆ソルダートJ/赤の星のソルダート師団の戦士/二等陸士

 スタートの合図と共にスピードを上げ移動するソルダートJ。
 彼は戦士として、戦う場を得るため管理局入りを考えている。
 そのための試験なら全力で受けるのみ。
 指定されたルートを移動していると、現れるオートスフィア。
 左の手甲に装備されたプラズマソードを抜き放ち、超高速で斬っていく。
 射撃を撃つ暇も無く切り刻まれるオートスフィアたちに同情するぐらい、圧倒的なモノだった。
 三重連太陽系では、最強の戦士と謳われた程の実力者にこの程度の試験は簡単すぎた。
 ダミー入りのターゲットは、サイボーグ戦士の圧倒的動体視力でダミー以外を切り裂いて行く。
 難無く先へ進んでいくと、最終関門の大型オートスフィアの近くまで来ていた。
「ここらで最終関門のオートスフィアが居るはずだが・・・そこか!」
 地下駐車場で戦闘を開始するソルダートJと大型オートスフィア。
「ラディアントリッパー!」
 両手に愛用のプラズマソードを持ち、背中に持った両翼で空間戦闘を仕掛けるJ。
 敵は、こちらが近付かないように中距離の魔力射撃を仕掛けるが掠りもしない。
 相手の動きを上回るスピードで動くJは、瞬時に相手の目の前に現れるとプラズマソードを十字に振るう。
 スフィアプロテクションによって致命傷は受けなかった大型オートスフィアだったが、大きく吹き飛ばされる。
「中々の硬さだ。だが、これならどうだ!」
 愛用のラディアントリッパーを収納すると、右腕を敵に向け力を込める。
 左腕のJジュエルが輝きだし、右腕には錨状の赤い魔力とJパワーの複合技が完成する。
「Jクォース!」
 右腕から放たれた錨は、火の鳥の姿と化し敵のバリアを貫通し、更にそのボディを貫き粉砕した。
 キングジェイダーに搭載された武器をJ風にアレンジした彼の大技である。
「さて、ゴールへ向かうか」

 観察用のサーチャーを見ていた機動六課の面々は、彼らの力に目を丸くしていた。
「…すごいね。彼ら、普通に管理局の武装隊に入隊したらトップ入りするよ」
「そやろぉ。だから、機動六課に欲しい人材なんや!」
 驚くフェイトに、彼らの必要性を興奮しながら語るはやて。
 試験で使うスフィアのシステムチェックを行っていた高町なのはは、彼らの実力を見て良い顔つきに成って居た。
「これは、うかうかしてると追い抜かれちゃうかも」
『心配なのですか?マスター』
「違うよ、レイジングハート。こんな強い人たちに戦い方を教えられるのかなって思っただけ。見た感じだと魔法のスキルは、
まだまだみたいだし訓練内容とか考えてなきゃと思ってね」
『私も手伝います』
「ありがとう。レイジングハート」
 大抵のオートスフィアが破壊されたので、ゴールへ移動するなのはとレイジングハート・エクセリオン。

 ゴール前で待つリィンフォースIIは、遠くを見渡すと近づいてくる二人の影を見つけた。
「ターゲット、オールクリア済みです。ここがゴールですよぉ~」
 現れたのは獅子王凱とソルダートJの二人だ。
 そんな二人のかなり後方を全速力で走るルネ。
 そうして、3人は無事ゴールをするのであった。
「ふ、私の勝ちだな。ガイ」
「鼻の差で勝って、そんなに嬉しいのかJ!」
「勝ちは勝ちだ」
 などと、子供のケンカに近い言い争いをする男共に頭を抱えるルネ。
「餓鬼みたいな事をするな!二人とも!!」
 彼女の一喝に我に戻った二人は、「ごめん」「すまん」と頭を下げる。
 そんな彼らのやり取りを微笑ましく見ていたリィンフォースIIは、話を始めた。
「3人とも、減点無しでゴールするとは流石です!後ほど合格通知が届きますので、管理局市民窓口センターで更新を行ってくださいね」
 こうして、無事3人は陸戦魔導師Bランクへと昇格するのであった。


804:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 19:14:38 UDAxg3oW
え?空が大好きなJが陸士?支援

805:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:15:58 socn/mAE
 そんな彼らを上空から見つめる女性。
「次に会うとき、ちゃんとお話しましょうね」
『昏睡させるのですか?』
「違うよ、レイジングハート。お話を聞いてくれなかった場合にだけだよ。その方法は」
『Yes my master』

 


  次回予告
 君たちに最新情報を公開しよう。
 機動六課へと入隊する勇者たちとスバルたち。
 GGGも民間協力者として参加し、機動六課の戦力は充実する。
 そんな中、なのは教官による訓練が始まる。
 勇者王リリカルガオガイガー THE MYTHOLOGY
 NEXT 機動六課
 次回も、このチャンネルでFINAL FUSION 承認!



 これが勝利の鍵だ!
【高町なのは&レイジングハート・エクセリオン】


806:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 19:18:53 socn/mAE
投下終了~
あ、Jが陸士なのは時期的に陸士のランク取った方が速いためって設定です。
陸士でも飛んでる人いますし、ほら八神はやて二等陸佐とか飛んでますし。


807:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 19:31:14 UDAxg3oW
GJ!
さすが勇者だ!Bランク試験でもなんでもないぜ!
なのはさん、まー余裕だこと。まあ勇者たちの真価を知らんからしかたがないけどw
むしろ、なのは達が教えられることが多いかと。

808:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 19:32:04 qQIU0S50
>793
後は勇気だけだ!
>806
乙。

そういや、他の四竜は?

809:魔装機神
07/08/21 19:42:11 bxkCBt5R
勇気ある支援

810:魔装機神
07/08/21 19:44:36 bxkCBt5R
すまんミスった

811:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 19:58:47 X8pCi+s4
GJです!
GGGの優秀な後方スタッフがいればはやては何の憂いもなく前線に出れるし、
フェイト六課の仕事に集中できますな。

812:リリカルスクライド//G.U. ◆etxgK549B2
07/08/21 20:00:18 socn/mAE
>>808
風龍・雷龍・光竜・闇竜は、次回の話で出ます。
機動六課のはやて演説の時に~
ちなみに、スバルたちの受けた試験と凱たちが受けた試験は、
最後の所だけ凱たちの実力調べでスフィアプロテクションの強度が違います。

813:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 20:06:12 4BMxwKwU
リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏

ナンバーズについてですけど、彼女達を、新たに組織の幹部として迎え入れると言うのはどうでしょう?
他の大幹部と共に怪人や戦闘員を率いて管理局本部や市街地に攻撃を仕掛けるとか…。

それとスバルは…戦闘機人…いわば改造人間ですから…。
新たな仮面ライダーとなる…とか。

814:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 20:13:43 X8pCi+s4
>>813
そのためにはナンバーズのコスチュームを典型的な悪の組織の女幹部ルックに
変えないといけないな。

815:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 20:33:05 uNjP0yfS
>>778
全力でぶつかるのがなのは主義だから、
全力をぶつけられても文句は言えまないでしょう

816:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 22:10:50 9+sxn5z6
シルバー兄さんが六課に訓練を施して指揮をとれば、
地上本部襲撃や対ゆりかご戦で各々がばらけて独走することはないな。

817:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 22:24:57 MdSUkAws
気がついたら450kb超えてるな

818:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 22:27:26 Beb3ewKP
>それが自然に広まったのか、それとも誰かが故意に広めたのか……そこまではわからないが。
正伝氏のこれはやっぱりシャーリーがバラしたんだろうかそれとも・・・

819:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 22:54:31 5Rswys8Q
剣崎主役の六話できたぞぉぉぉぉお!!(このネタそろそろ飽きたかな?)
なのは達出てないし、戦闘パートもないけど投下おkですか?

820:リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ
07/08/21 23:03:10 8v01ooOD
断る理由なんかどこにあると言うのでしょうか!

821:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:03:42 XJE66LME
>>819
投下どうぞ~

822:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 23:07:32 5Rswys8Q
六話「紫紺の戦士復活」Aパート
【剣崎の回想】
…忘れもしない四年前…俺が人間を捨てたあの日…

始「剣崎…お前…お前は…」
剣崎「…」
始「アンデッドになってしまったというのか…」
剣崎「…」
始「初めから…そのつもりで…」

剣崎はゆっくりと頷いた。
そして、二人の前にバトルファイトの統制者の意思を伝える黒い石版、「モノリス」が現れる。

始「…統制者が言っている、アンデッドを二体確認…バトルファイトを…再開せよと…」
剣崎「最後の一体になるまで…か…」
始「ああ…」
剣崎「…!」

剣崎は拳でモノリスを打ち砕く。

剣崎「俺は…戦わない!」

だが、砕けたモノリスは欠片が瞬く間に一つとなり、完全復活して空に消えた。

始「剣崎…」

始は剣崎に歩み寄ろうとするが…

剣崎「来るな!」
始「!?」
剣崎「俺とお前は…アンデッドだ。俺達はどちらかを封印しない限り、バトルファイトは決着せず、滅びの日も来ない。
だから、俺達は戦ってはいけない…近くに居ちゃ…行けない…」
始「いくら俺達が離れたところで、統制者は俺達に戦いを求める。
「本能に従い戦う」…それがアンデッドの運命だ。」
剣崎「俺は運命と戦う…そして勝ってみせる!」
始「それが…お前の出した答えか…」
剣崎「お前は、人間達の中で生き続けろ…」

剣崎は何処かに向けて歩き出す。

始「何処へ行く?」
剣崎「俺たちはもう二度と会うこともない…触れ合うこともない…それでいいんだ。」

始に満面の笑みを送り、剣崎は姿を消した…

823:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 23:10:04 5Rswys8Q
………
【地球 アフガニスタン 剣崎のバラック】

剣崎「…んん…ん?」

汚れた毛布の中で剣崎は目を覚ました。

剣崎「夢か…」

剣崎は脳裏に橘の…睦月の…広瀬の…虎太郎の…なのは達の…戦友として戦った天道達の…そして親友・始の姿を思い出す。

剣崎「最後に会ったのは、三年前のカメレオンアンデッドとの戦いか…」

剣崎は毛布から出ると、ボロボロになった上着を纏う。

剣崎「皆…元気かな…」
?「カズマ!!」
剣崎「お!」

剣崎は戸口の方を振り向く。
そこには五人の子供達が立っていた。

剣崎「お前ら!どうしたんだ!?」
少年1「どうしたじゃないよ、今日は一緒に魚を捕りに行く約束だったでしょ!」
剣崎「え?…あ」
少年2「「あ」じゃないよ!俺達ずっと待ってたんだよ!」
剣崎「ごめんごめん!」
少年3「もう!カズマには魚あげないよ!」
剣崎「ウェ!?」
少女1「あたりまえよ!寝坊したんだから!」
少女2「あたし達で食べちゃうわ!」
剣崎「そ…それは勘弁して下さい!」
子供達全員「うそだよ~♪」
剣崎「あ…こいつめ!」

剣崎は子供達の頭を思い切り撫で回す。

少年1「わ!何すんだよ!」
剣崎「人をからかう奴はこうだ!」
少年2「わ…分かったよ!あやまるから止めておくれよ!」
剣崎「ほんとか~?」
少年3「ほんとだよ!」
少女1「約束するわ!」
少女2「くすぐったいからはやくやめて~」
剣崎「よぉ~し。」

剣崎は手を止めた。

824:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 23:12:13 5Rswys8Q
子供達「はぁ…はぁ…」
剣崎「よし、じゃあ魚を捕りに行くか!」
子供達「うん!」

剣崎「(この子達は皆、戦争で親を失った子供達だ。俺はジョーカーの力を使い、この子達を戦争と関係ないこの地へ連れ出した。
子供は純粋なものだ、最初にジョーカーの姿をした俺を見たときには恐がっていたのに、俺が人間の姿になって遊んであげると、すぐそんな事を気にしないでなついてくれた。
俺は嬉しかった。
今まで様々な戦地を旅してきたが、戦争と関係ない人々を助けるためにジョーカーの姿を使って兵士達の武器を壊すと、人々は「化物!」と言って、石を投げたり、猟銃で俺を撃ったりした。
「どんなに人を助けても、俺は怪物として軽蔑される。」
分かってはいたことだったが、俺はそれが悲しかった。
だから、俺は俺に心を開いてくれる子供達の存在が嬉しかった。
「このまま子供達と一緒に暮らして行こう。」
俺はそう思っていた…)」

少年1「ねぇカズマ。」
剣崎「ん?」
少年1「なんでカズマは猛獣みたいな体を手に入れたの?」
剣崎「え?」
少年2「俺も聞きたい!」
少年3「僕も!」
少女1,2「あたしも!」
剣崎「うーん…内緒。」
子供達「ケチ~!」
剣崎「子供は大人の事情を知らなくてもいいの!」
子供達「む~」
剣崎「ほらほら、もうすぐ川に着くんだから、そんなムスっとした顔するなよ。」
少女1「う…うん。」
少年1「つまんねーの。」

剣崎達はそんな話しをしながら歩き続け、川に到着した。

825:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 23:14:10 5Rswys8Q
剣崎「着いたぞぉ、川だ!」
子供達「わーい!」

子供達は川に着くと一目散に川に入り、水遊びを始めた。

剣崎「お…お前ら魚は!?」

少年1「寝坊した罰としてカズマが捕って!」
剣崎「ウェ!?」
少年2「そうだそうだ。」
少年3「責任取れ~」
少女1,2「寝ぼすけカズマ~」

そういうと再び子供達は水遊びを始めた。

剣崎「ふぅ…しょうがないなぁ。」

剣崎は手製の釣竿を使い、釣りを始めた。
だが…一向に魚は釣れなかった…

剣崎「ふう…」
?「大変ですね、剣崎さん。」
剣崎「?」

剣崎は声が聞こえた方角を振り向く。
するとそこには黒髪の青年が立っていた。

剣崎「誰だお前?日本人か?というかなんで俺の名前を…」
志村「僕の名前は志村純一。貴方の事は橘さんや烏丸所長から聞いています。」
剣崎「橘さんと所長からだって?お前一体…」

志村は自分が剣崎が会いに来た理由を話した。
今日本に沢山の怪物が現れ、暴れまわっていると言うこと。
その怪物達を倒すために今日本に残っているライダー達が戦っていると言うこと。
そして剣崎にも日本を守るため、共に戦って欲しいと伝えに来たことを。

剣崎「そうか…」
志村「ブレイバックルとアブゾーバー、スペードのベスタを持ってきました。
貴方ももう一度、ブレイドとして戦ってください。」
剣崎「悪いけど、断る。」
志村「え?」

志村は剣崎の意外な返答に驚く。

志村「何故です!?貴方が戦わなければ日本は…」
剣崎「日本には始や睦月が…加賀美や氷川さん達だって居る。
俺が戻る必要はないさ。」
志村「しかし…」
剣崎「それに分かってるだろ、俺が日本に戻れば…俺は始と…」
志村「!?」
剣崎「俺は世界を滅ぼしたくないんだ、分かってくれよ。」
志村「…分かりました、チーフに伝えます。その代わり、バックルやベスタは貴方が持っていてください。」
剣崎「何?」
志村「チーフが言っていましたよ、貴方は簡単に日本を見捨てるような人じゃないって。」
剣崎「橘さん…」
志村「いざという時のために、それは剣崎さんに預けておきます。」
剣崎「…分かった。」
子供達「カズマ~」

826:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 23:15:43 5Rswys8Q
剣崎の所に子供達が戻ってくる。

少年1「釣れた?」
剣崎「あはは…全然駄目…」
少年2「情けないなぁ、すごいのに変身できるのに。」
志村「すごいの?」
剣崎「この子達は、俺がジョーカーだって事を知ってるんだ。」
志村「そうなんですか…」
少女2「この人だれ?」

少女の一人が志村を指差す。

剣崎「俺の知り合いの人の、部下なんだ。」
少女2「へぇ…」
志村「…ふふ♪」

志村は両手に持っていた大きなバッグを開いた。
そこには米、水、缶詰…沢山の食料が入っていた。

少年3「わぁ!食べ物だ!」
少女1「これどうしたの?」
志村「俺からのプレゼントさ。剣崎さんは子供達を助けていると言っていたからね。
アフガニスタンは食べ物が少ないから、色々持ってきたんだよ。」
子供達「わぁーい!」
剣崎「良いのか志村?こんなに貰って…」
志村「僕も子供は好きですから、これくらい当然ですよ。」
剣崎「ありがとう志村!良い奴だな、お前!」
志村「はは、ありがとうございます。」
少年1「ねぇカズマ、早く食べようよ!」
少年2「お腹すいちゃったよ!」
剣崎「よしよし、じゃあ、川の水で手を洗ってくるんだ。ここの水は比較的綺麗な筈だから、手を洗っても大丈夫だよ。」
子供達「はぁーい!!」

子供達は一斉に手を洗いに行く。

剣崎「よし、じゃあ飯の支度をするか!」
志村「手伝いますよ、薪も火も持ってきてありますので。」
剣崎「サンキュ!」

剣崎と志村は共に昼食の準備に取り掛かった。

志村「じゃあ、米研いで来ますね。」
剣崎「頼む。」

志村は川の辺に向かい、米を研ぎ始めた。
そこで志村は邪悪な笑みを浮かべる。

志村「(ふん…身を犠牲にして世界を救った英雄が今やガキの世話係か…
まぁいい、さっさと完全な獣に戻して封印してやる…バトルファイトの勝利者は貴様でも相川始でもない…この俺さ…)」

827:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:18:01 MdSUkAws
支援

828:リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー
07/08/21 23:21:02 5Rswys8Q
投下終了です。今回は短めですね。
次は戦闘もさせてなのは達も出す予定です。

>>813
それは彼女達の今後によりますね。
三期本編で最期まで敵として貫くならそんな風にしても良いし、なのはの特色として味方になるなら味方にします。

スバルがライダーか…でももうオリライダーは考えてるんですよねぇ…
でもスバルが変身するならファースト方式が良いと思いますね。(スバルに「変身!」という台詞は似合わないと思うので)

829:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:23:29 MdSUkAws
GJ!!
しかし、志村は黒いなぁ……

830:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:28:59 XJE66LME
>>828
GJ!
志村は普段がメチャ良い奴だから余計に黒いんですよね…

オリジナルライダーですと!? それはまた楽しみな…!

831:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:41:08 4BMxwKwU
次回はいよいよ再びリンディ提督の過去ですね…。
「トカゲロンと怪人大軍団」ですか。

832:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:41:39 sZj9Vgkp
>リリカルスクライド//G.U.氏

GJでありました。これだけ頼もしい面々が協力していたら、六課も本編の
ように苦戦せずに済みそうですねw 凱はともかくルネとJは、なのはさん
や他の新人たちと一悶着ありそうかも。命ははやてやロングアーチスタッフ
と普通に仲良くやっていけそうです。
他のGGG勢の活躍しそうな所としては、フェイトが捜査中にボルフォッグ
とコンビを組んだり、マイクがヴィヴィオの遊び相手になったりしていそう
ですね。

それとヒゲ中将がGGGのことを知ったなら、彼らの持つサイボーグ技術や
オーバーテクノロジーを狙って接触を謀ってきそうですね。まぁ、大河長官
なら毅然とした態度で撥ね付けるでしょうがw

最終決戦ではキングジェイダーと聖王のゆりかごのガチ戦闘とか見てみたい
気がしますw

833:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:42:12 4BMxwKwU
オリジナルライダー…意外な所でチンクだったりして…。
いやだってあのベルト。

834:リリカル・パニック ◆v8WgPpvslE
07/08/21 23:46:07 6q9tfiRP
>>781
落ち着くんだ
私とジョジョクロス『今にも落ちてきそうな空の下で』氏は別人です

それはそうと投下した職人方GJ!
自分も投下してよろし?

835:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:49:08 M2hKXqUX
かまーん

836:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/21 23:50:16 kqz2p8Qf
<<上空の>>834!構わないから、ここに全弾投下するんだ!!>>

837:リリカル・パニック ◆v8WgPpvslE
07/08/21 23:50:49 6q9tfiRP
第十話「嵐」

12月12日  1940時
海鳴市   市街地結界内

凄まじい砲声、それが立て続けに3発。
音のする方向に目を向けるとビルの屋上にまばゆい光を放つAS―自分を助けてくれたほうではない―が立っていた。
何気ない無意識の行動、それが不味かった。一瞬でも注意が反れたことを見逃すほどヴィータは甘くは無かった。

「!」

アクセルシューターの編隊の僅かな乱れを利用して釘付け状態から脱出したヴィータ。
自分の得意な戦い方が出来ず、怒りに燃えるヴィータは逆襲を開始する。

「てめえ、よくもやってくれたな!」

赤いオーラが湧き上がり、カートリッジシステムを使ってないのにヴィータの魔力がグングン上昇する。
なのはは急いでアクセルシューターの制御を取り戻し、波状攻撃を再開しようとするが・・・
3編隊ならばともかく2編隊では、あまりに隙が大きかった。

「オラァ!」

「ええ!?」

通常のハンマー形態に戻ったグラーフアイゼンをバットのように振り回し
なのはが放ったアクセルシューターを悉く撃ち落す。
しかもそれだけに留まらず、なのはに向かってピッチャー返しを放つヴィータ。
なのはは、驚愕のあまり剛速球で返されたアクセルシューターを回避するのを遅れてしまった。
風を切り裂きピッチャー返しアクセルシューターは、なのはに命中する。
一矢を報いたことでヴィータは、ようやく落ち着いたのだった。


守護騎士のリーダー格であるシグナムを連行する為に、武装隊に引き渡しをするフェイト
シグナムは全力でバインドを破壊しようとするが
自分と他の武装隊員の魔力を合せているバインドはそう簡単に破られはしない。
だが・・・・

「なのは!?」

それまで有利に戦いを運んだなのはが思わぬ反撃を受けてフェイト達に思わぬ動揺が走る。

ドン!

砲声と共に一発の砲弾がフェイト達の元に向かって放たれる。
間一髪のところで回避に成功するが、バインドで吊るされていたシグナムは支えを失ったことで落下してしまう

「しまった!」

落下するシグナムを下からASが跳躍して受け止める。
M9が着地すると同時に、関節から衝撃緩衝剤の蒸気を噴きだす。
生身の人間なら着地の衝撃で絶命してしまうが、騎士甲冑で保護されているシグナムならば大丈夫だろう。
フェイトは邪魔をした傀儡兵――エイミィによるとM9というASを睨む
それに呼応するように、M9はフェイトに目(センサーなのだが)を向ける。

838:リリカル・パニック ◆v8WgPpvslE
07/08/21 23:54:45 6q9tfiRP


光の輪で縛られたシグナムを地上に置くとM9の操縦席でマオは溜息をつく。
こうも色々と動かれて、戦闘されては護衛も大変だ。
そして今日のように相手が本腰を入れてきて捕まってしまっては任務を果たすことが出来なくなる。

「まあ、それ自体わりかしどうでもいいんだけどね・・・・
 フライデー、反応ある?」

マオはM9に搭載されているAI――フライデーに尋ねる。

『ネガティブ、ECCSにも反応はありません』

AIの合成音声が辺りにヴェノムがいないことを告げる。
ECCS、それは究極のステルス装置であるECS(電磁迷彩)に対抗するためのセンサーである
これを使えば、ECSの不可視モードを使っていてもその存在を探知できるのが
障害物の多い場所ではあまり効果を発揮しない場合が多かったりするのだ。

「とりあえず警戒は怠らないように、あとストロボはもういいわ。」

『ラジャー』

AIに命令し、注目を集める為につけていたストロボを消したマオは上空にいる金髪の子供を見上げる。

「・・・端から見なくても私達、悪役よね。」

そうなのだ。
いかに相手がAS並みの火力を誇り、超常的な現象を引き起こす魔法使いでも
まだ、小学低学年そこらの年齢しかないのだ。

「でも、やらないわけにはいかないか。」

そう一人でぼやいていると、上空からフェイトの他8名が降りてくる。
M9の手の上で護衛対象が何か言っているが、とりあえず無視することにした。
光学センサーを働かせ、少女の姿を拡大させる。
ツインテールに結んだ髪に、水着のような服、手には戦斧を持ってこちらを見て何かを言っている。
指向性マイクを向けて何を言ってるか確認するマオ

『貴方がしていることは明確な捜査妨害です。今すぐ武装解除して手に抱えている人をこちらに引き渡してください。』

やはり管理局とやらは、シグナム達を拘束したいようだ。
それにしてもミスリルは、いつから異次元人と戦うコミックの登場人物になったのだろう?
ともあれ目の前の少女は異次元人といっても自分たちと全く変わりない姿をしている。
魔法という得体の知れないものを使うがSFに出てくるグロテスクな蛸のような奇妙な姿をしているわけでもない。

『もう一度、言いま――』

『言わなくて結構よ。お嬢ちゃん』

あえて外部スピーカーで返答するマオ。
フェイトは顔に驚きの表情を浮かべて、手に持っていいる武器を構える。
まさか、このASという兵器に乗っているのが女性だとは思っていなかったようだ。

839:リリカル・パニック ◆v8WgPpvslE
07/08/22 00:00:25 hEfGzjLx
『投降する気なんて無いわ。アタシ達は自分達の任務を果たすまでよ。』

『管理局の捜査妨害をすることが任務だというんですか!?』

目の前の機械の中から話している女性にはその行為がどれだけ危険なことなのか分かっているのか?
フェイトは、大声で問いただした。

『それはあくまで結果よ、お嬢ちゃん。この連中を拘束されたら私達が困るの。』

『どっちも一緒です!投降しないならば、実力行使で捕縛します。』

その言葉を聞きマオは、ニヤリと笑みを浮かべた。

『ハッ! 上等!』

言葉と同時にマオはM9の左手をフェイトに向けた。
パンっと渇いた音がし、M9の腕に仕込まれた電気銃(テイザー)が電撃を放つ。
まともに喰らえば成人男性でさえ、一撃で昏倒させる代物だ。
だが、それを苦も無く防ぐフェイト

『私の魔力変換資質は雷です。その程度では私は落せません。』

そうして現れる4つの金色に輝く銛のような物体がこちらを向く。
フライデーが矢継ぎ早に警告を飛ばしてくる。

「警告、非常に高い熱量を発する物体がマイク1の周囲に出現」

マイク1――フェイトに暫定的に設定された呼び名である。
フェイトの周り現れたプラズマランサーは力場に封入されたプラズマの槍だ。
当たれば、ASの装甲だろうが一瞬で蒸発しかねない。

「ECS作動、不可視モード!」

マオは、すぐさま電磁迷彩を作動させながらプラズマランサーの射線から退避する。
さっきまで、マオがいた位置を超高温の槍が通過していく。
先ほどのシグナムとの戦闘で使われたことでどういう攻撃なのかは分かっていた。
あちらがECSを探知できないならば、それを最大限使って相手を倒すのが一番である。

「でも、あんまり長時間は使えないわね。」

ECSは非常に電力を喰うのだ。
急激な機動と同時にECSを何度も使うとコンデンサーが一時的にスッカラカンになり十数秒間行動不能になることがある。
そうなっては本末転倒だ。

「正面からは防がれたけど、不意打ちなら・・・」

移動しながら散開している武装隊員を背後から電気銃で撃ち落していく。
そして指揮官らしき金髪ツインテールの少女に近づこうとしたときマオにとって信じがたいことが起きた。
フェイトが見えないはずのM9を見据え迷うことなくプラズマランサーを発射したのだ。
間一髪、避けることに成功するが金髪の少女の攻撃はそれだけに留まらなかった。

840:名無しさん@お腹いっぱい。
07/08/22 00:06:26 r3AFZZwJ
もっふる!(支援!)

841:リリカル・パニック ◆v8WgPpvslE
07/08/22 00:06:31 hEfGzjLx
◇ ◇ ◇

フェイトは姿を消したM9を警戒しながら辺りを見回していた
前回の戦いの映像で、こちらで言うオプティックハイドのような幻影魔法を使うということは分かっていた。

「バルディッシュ、相手の位置分かる?」

『No,sir. 赤外線で探査していますが反応なし。魔力も判別不能』

相手の透明化の詳しい性能は分からないが、どうやら魔力に頼るものじゃないらしい
シグナムの魔力も微弱になっていた。
ライトニングバインドのほかに、魔力を抑える効力のあるバインドも同時掛けをしている。
魔導師や騎士を捕縛するときの常套手段だが、まさかこのようなことになるとは・・・・
耳を澄ませば、かすかにASの移動する音が聞こえてくるが潜水艦のように音だけを頼りに正確な位置を把握することはできない。

「どこ?どこにいるの?」

冬の冷たい風がASの足音をも曖昧にしていく。

「うわああああ!」

少し離れた所で悲鳴が聞こえてきた。
悲鳴がしたほうに急行すると、武装隊員が地面に倒れ付している。

「しっかりして下さい!誰か、この人を!」

フェイトは念話で他の隊員にも注意を促すが、その最中にまた一人襲われた。
もし不意打ちで相手の大砲をもらえば、まず間違いなく自分達は死ぬだろう。
右や左から聞こえてくる駆動音。フェイトは、かすかな音に反応するが相手の姿が見えないので下手は打てない。
あたり一体を焼き払う覚悟で広域魔法を使うことが出来れば、話は早いが・・・・
所詮は無理な相談である。味方も巻き込むし、戦闘の隠蔽も大変になる。

「相手はシグナムを抱えながら戦闘を行っているのに・・・」

正直、ミッドチルダの有史前の戦い方をする遅れた人たちだと侮っていた。
それは大きな間違いだ。この人たちの戦い方は洗練されている。
この世界の人たちは強い。
フェイトの額に焦りの汗が浮かぶ。

842:リリカル・パニック ◆v8WgPpvslE
07/08/22 00:13:55 hEfGzjLx
(フェイト!後ろだよ!)

近くで、相手の狼型の守護騎士と戦闘していたはずのアルフが念話で知らせてくれた。
なぜ分かるかは知らないがアルフの言うことは信頼できる。
背後に向かって、プラズマランサーを放つ。

「プラズマランサー、ファイヤ!」

何もない空間に巨大な質量が動くことで発生する強風と、それが巻き起こす砂煙が発生する。
間違いない。アルフの言うとおりASが透明化して接近していたんだ。
新たなプラズマランサーを発現させると同時に、アルフに念話を送った。

(アルフ、どうして分かったの?)

(なんかね。臭うんだよ、そいつ。・・・今度は左だよ!)

(臭う?)

フェイトは首をかしげながら、さらなるプラズマランサーを放つ。
自分達の世界と違い、こちらの傀儡兵は空を飛べないが、それを補う運動性能を持っている。
先ほどから、こちらの射撃が避けられているのは、そのせいだ。

(その・・・M9だっけ?そいつが透明になると同時に、ツーンってくる臭いがするようになるんだよ)

(アルフはその臭いで、居場所が分かるんだね?)

念話から、そーだよという得意げな声が返ってくる。

(ならアルフ・・・)

(分かってるよ、フェイト。リアルタイムで教えればいいんだね?)

(でも、大丈夫なの?あの狼型の守護騎士の相手をしながら)

自分から頼んだもののアルフは今、戦闘中のはずだ。もし余裕がないならば自分ひとりで戦おう。

(大丈夫だよ。応援の武装隊の奴らが来たから、それくらいの余裕はあるよ。)

(アルフ、ありがとう。・・・邪魔者には、ここで退場してもらおう。)

(合点だよ!フェイト)



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