リリカルなのはのクロスSSスレその7at ANICHARA
リリカルなのはのクロスSSスレその7 - 暇つぶし2ch614:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 14:47:19 JtHaP4u4
>>612
では管理人様、次スレをお願いします

615:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/21 14:47:25 5ppetP1C
エラー…誰か代わりに頼みますorz

616:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 14:49:04 JtHaP4u4
では漏れが

617:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 14:52:31 JtHaP4u4
俺もエラーorz
・・・あとは頼んだ!

ここはリリカルなのはのクロスオーバーSSスレです。

ガンダム関係のクロスオーバーSSは新シャア板に専用スレあるので投下はそちらにお願いします。
オリネタ、エロパロはエロパロ板の専用スレの方でお願いします。
このスレはsage進行です。
荒らし、煽り等はスルーしてください。
次スレは975を踏んだ方、もしくは475kbyteを超えたのを確認した方が立ててください

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618:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 14:52:31 7JK6NxYO
いってらっしゃい。
イギーの人帰ってこないかなぁ…

619:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 15:02:02 7JK6NxYO
リロードし忘れたorz俺立ててきます

620:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 15:06:39 7JK6NxYO
立てました。これが初スレ立てだよ

リリカルなのはクロスSSスレその8
スレリンク(anichara板)

621:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 15:13:54 JtHaP4u4
よっしゃ!乙!

622:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 15:17:28 JtHaP4u4
どなたか短編書く人はいらっしゃいませんか?
明日の昼まで待って埋め実行委員会は作業を開始します

623:リリカル犬狼伝説
07/07/21 17:03:55 hWWf09m6
 某日某所。
 思わず見惚れてしまいそうな筋肉質(主観的感想)で暑っ苦しい漢が、両手をVの字に広げた「グリコ!」なポーズで大笑いしている。

???「ワハハハハハッ!来た!遂にこの時が来たぞ!
     これで夢にまで見た【リリカル某本編に関わるようであんまり関わらない短編】が載せられるぞッッ!!」

 漢は「トウッ!」と言ってジャンプ!しくるくると空中ねじり十六回転!
 シュタッと着地!

???「じゅってん!じゅってん!じゅってん!!今この瞬間ッ、着地もまた一歩進歩したッ!」

 そして漢は  “ こ ち ら 側 ”  向って叫ぶッッ!!

???「まずは全ての職人に……!」

 右手で懐からもぞもぞとまさぐった後、バッと取り出す!
 大きな白紙に、達筆で清書された『GJ!』の文字ッッ!!

???「そしてええぇッ!感想レスをくれた未来の職人達に……」

 左手で懐から、また巨大な白紙を取り出す!
 これまた美事な達筆で『unixフラッシュ(ゆにっくすふらっしゅ)』と記されていたッッ!!
 二枚の紙を掲げ叫ぶ!

???「ウハハハハハハハハッ!今回も返信を兼ね、1kも無駄にすることなくネタレスをしたぞ!!」

???「む……!?なあにいッ!!生前はA・Mスーツを惰弱な物として着なかったのになんでバリアジャケットで喜んでいるんですか、だとおッッッ!!!
     馬鹿者ッ!弱き者の盾であらんとしても、貫通される“盾”では意味がないのだァ!!
     むろん、ゴッチゴチに関節がうごいては機動力を損ね、しいては守る事が間に合わなくなってしまう!
     『俊敏な盾であれ!』
     どうだ!理解したか!あと生前とか言うな!
     まるで私が、霊的な意味の(ライカンスロープなどの古代に創られたせ生物兵器群ではない)グールや吸血鬼のような言い方ではないかッッ!!
     ……確かに此処最近……ヴァチカンからの挑戦者が増えていたり
     (無論彼ら彼女らには正々堂々と試合をして敗北とは何かを身を持って教えてやったわ!)、
     昨晩はアルトルージュ・ブリュンスタッドと名乗る(あんな少女が死徒二十七祖なわけがあるかッ!私は相手の力量を推し量れない輩とは違う!!)少女が、
     「新入りさん……私と契約してみない?」とか言ってたりもしたが、断じて違うぞ!!
     む、時間だ!それでは庭の草刈という重要な依頼が待っているので此処で失礼する!!」

624:魔法少女リリカルスクリームの人
07/07/21 17:27:50 6SR+9qbC
支援。

625:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 17:29:35 JtHaP4u4
支援

626:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 17:30:50 J0t6JZ0P
彼なら気合で太陽を克服しそうだ。

627:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 19:02:41 Pih7WsRY
つってももうホントに短いのしか投下できないだろうな

多分好き好んで投下する奴はいないと思うぜ

628:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/21 22:42:21 5ppetP1C
NANOSINGの最新話が出来たんですが…どうしましょう?
ここの残り容量ギリギリくらいの容量ですし…やっぱりこっちに投下して埋めに貢献した方がいいですかね?

629:名無しさん@お腹いっぱい。
07/07/21 22:54:06 Pih7WsRY
>>628
アンタ英雄だよw
どんとこい!!


630:リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY
07/07/21 22:55:51 5ppetP1C
「ローマが、法王庁が、ヴァチカン特務第13課イスカリオテ機関が動いています!」
 眼鏡をかけた管制官の男が、インテグラへと報告する。
現在アーカードら3人に与え、遂行させている任務。それにヴァチカンの絶滅機関『イスカリオテ機関』が介入しているというのだ。
「イスカリオテ第13課…ローマカトリックの絶滅機関か!兵力は?」
「派遣戦力は3名!ハインケル・ウーフー、高木由美江、
そして…『聖堂騎士(パラディン)』アレクサンド・アンデルセン神父!」

「やれやれ…由美江、そっちは?」
 一方こちらは現場であるベイドリックの家屋二階。こちらではハインケルと由美江がグールの相手をしていた。
「こっちも終わり。んでもホントわっかんねえなぁ」
 たった今二階のグールの殲滅が終わったところのようだ。だが、由美江は何かがおかしいと感じている。
「わかんない…って、何が?」
「ここの吸血鬼はとっくの昔に神父様がたたっ斬ったはずよね?なのに『何でまだグールがいるのか』気になったからさ」
 確かにそうだ。グールは本来、母体である吸血鬼が死ねば全滅するはず。それなのにまだこれだけの数がいた。
アンデルセン神父が仕留めそこなったという解釈も出来るが、彼の実力から考えるとそれもありえない。
…ならば、このグール達には何かある。そう考えるのが自然だろう。
…と、下の階からバヨネットが突き刺さる音がした。おそらくHELLSING機関と接触したのだろう。
こうしてはいられないとばかりに、二人そろって下の階へと降りていった。

第三話『ANGEL DUST』(2)

「イスカリオテ第13課…ヴァチカンの非公式特務実行部隊…!」
 インテグラの表情が険しいものになる。それを見たシャーリーがインテグラへと聞いた。
「そのイスカリオテって人達…そんなに危ない人達なんですか?」
「ヴァチカンの持つ唯一にして最強の戦力。『イスカリオテ』の名を持つ存在しないはずの第13課。
悪魔退治、異教弾圧、異端殲滅のプロフェッショナル達…こう言えば分かるか?」
「じゅ、十分理解しました~…」
 シャーリーがそう言うのと同じ頃に、インテグラが葉巻をくわえる。
…だが、そこでシャーリーにはもう一つの疑問が浮かぶ。再び口を開き、インテグラへと聞いた。
「あれ?でも何でそのイスカリオテの人達があの町にいるんですか?
確か協定ではベイドリックはこっち側だって聞いてたんですけど…」
「連中はそんな事どうでもいいのさ。プロテスタントとカトリックの境界ぎりぎりの所に吸血鬼がいて暴れている。
いるのなら絶滅させる手段も方法も選ばない。それが連中だ」
 再びのシャーリーの問いにインテグラが答える。もはや眼鏡の管制官が忘れられているが、気にしないで頂きたい。
「問題は協定違反だけではない。アーカード達だ。
もしあいつらと第13課の面々…特にアンデルセン神父が鉢合わせになったらどうなる?絶対にヤバい」
 インテグラの口調から、その危険性を理解。ゾッとするシャーリーを尻目に、内線電話を取りウォルターと連絡を取る。

631:NANOSING ◆l5ZL/l4pJY
07/07/21 22:56:52 5ppetP1C
「ウォルター!」
『はい、お嬢様。報告は既に受けたまわっております』
「ヴァチカンと連絡を取りたい。手は無いか?」
『すでにカンタンベリー大司教を通じて法王庁と連絡を取りつつあります。
それとこれは独断で準備いたしましたが、戦闘部隊2個小隊を待機させておきました』
「さすがだウォルター…装備は?」
『重装です。下手をするとあのアンデルセン神父とやりあう羽目になるかもしれません』
 ウォルターがそう言うと同時に、受話器の向こうからバサバサという音が聞こえる。
おそらくはウォルターがアンデルセンに関する資料を無造作に広げているのだろう。
『アレクサンド・アンデルセン神父、『聖堂騎士』アンデルセン、『殺し屋』アンデルセン、
『銃剣(バヨネット)』アンデルセン、『首斬判事』アンデルセン、『天使の塵(エンジェルダスト)』アンデルセン。
出身、人種、年齢全てが不明、分かっているのはこの数々のあだ名の他一つだけ…彼が化け物専門の戦闘屋であるということです。
我々にとって化け物に対する切り札がアーカードであるように、彼もヴァチカン第13課の対『化け物』の切り札であるということです』
 アンデルセンの恐ろしさが、ウォルターの電話でさらに強調される。それを聞いたインテグラは奥歯で葉巻を噛み潰し、立ち上がる。
「…私もすぐベイドリックに行く。ヴァチカンの交渉はウォルターに任せる。
部隊は待機させておけ。命令あるまで絶対に動かしてはいけない。下手をするとヴァチカンと抗争になる恐れがある」
『承知いたしております、お嬢様。くれぐれもお気をつけてください』
 そしてインテグラは、近くにいた管制官に、銃と剣、それと二人の護衛を用意するよう命じた。
「化け物殺しのあの『聖堂騎士』が、あの絶滅主義者が、アーカード達を目の前にして何もしないはずが無い!」

 十字の構えを解き、階段から降りてくるアンデルセン。もっとも、血染めのバヨネットは放さないが。
そしてアンデルセンはアーカード達を見て、最高級に邪悪な笑みを浮かべて言う。
「良い月だな、化け物共」
 約一名、吸血鬼ではない人がいるのだが…まあ、アンデルセンが知っていたとしても「奴らに協力している時点で異端の一味だ」とでも言うだろう。
それはさておき、アンデルセンがどんどん近寄ってくる。それを見たアーカードもアンデルセンへと近づく。
「ヴァチカン第13課…特務機関イスカリオテ…!」
「その通りだ、HELLSINGの犬共…お前がアーカードか。
吸血鬼の分際でありながら人間に味方し、吸血鬼を狩るヘルシングのゴミ処理屋」
「ここにいた吸血鬼はどうした?」
「とうの昔に始末したよ。とんだザコだった…楽しむ間すらありはしない」
 そう会話する間にもどんどん距離は縮まり、そしてすれ違ったところで止まった。
「残っているのは貴様らだけ…」
「そうかい」
 お互い素晴らしいくらいの笑顔。ここが戦場じゃなかったらどう見えたのだろう。
…少なくともここが戦場である今は、これから始まる戦いを楽しみにしているようにしか見えない。


632:NANOSING ◆l5ZL/l4pJY
07/07/21 22:57:56 5ppetP1C
「マスターが笑ってる…そこまで強いって事?」
 一触即発の空気の中、ティアナが状況を分析する。
口ぶりから察するに、この男はどうやら真っ向から吸血鬼を斬り伏せたらしい。それだけでも相当の実力だと理解できる。
さらにアーカードが楽しそうな笑顔を浮かべている…HELLSING機関で働いているうちに理解したのだが、アーカードは戦いを楽しんでいる。強い相手なら尚更だ。
もしかしたらアーカードともまともに渡り合えるほどの腕なのかもしれない。そうティアナは理解した。
「おぉぉぉぉぉっ!!」
 背後からの咆哮。振り向くと、シスターの服を着た、刀を持った女…由美江が突っ込んできている。それも刀を振りかぶって。
気づいたときには由美江の間合い。というか振り下ろしている間だった。吸血鬼だったから避けることはできたが、それでもバリアジャケットをかすめていた。
「クソ化け物共めが!偉大なるヴァチカンに逆らうド腐れ外道共!地獄に落ちろ!!」
 こちらもかなりの笑顔。例えるなら、戦いの真っ最中のバーサーカーといったところか。
刀にもかなりの量の血がついている。グールを斬った返り血だろう。
…由美江がいる方向からさらに一人分の足音。サングラスをかけ、二丁拳銃を持った神父服の女…ハインケルがいる。
「ったく、普通仲間をおいて一人でさっさと行く?」
「ああ、ゴメンゴメン」
 この二人は仲間。さらには由美江がすぐに襲い掛かってきたことから察するに、ティアナ達にとっては敵ということだろう。
アーカードはアンデルセンとの闘争の真っ最中。ならば自分達で何とかするしかない。それを理解したティアナは、クロスミラージュを構え直す。
「スバル…あんたはあの刀使いの女をお願い。私は銃使いを何とかするわ」
 もしアーカードがこれを聞いていたら、いい判断だとでも言っただろう。
ハインケルは銃使い。もしスバルのような接近戦型が相手をするとなると、必然的に弾丸を防ぐかかわすかしながらの接近となるはず。
防御魔法を張りながらの移動は困難。かといって単発の銃ならまだしも、相手の武器は拳銃。連射は十分効くはず。弾の連射をかわしながらの接近はさらに困難。
ならば銃使い同士、接近戦型同士で戦った方がいい。そう判断しての指示である。
「分かった。ティア…やられたりしないでよ」
「私がそう簡単にやられると思う?いいから行った行った!」
 互いにうなずいたかと思うと、次の瞬間にはスバルが目一杯マッハキャリバーを飛ばし、由美江を殴り飛ばした。
加速とリボルバーナックルの硬度、さらに全体重を乗せた一撃だったため、由美江が家の外まで吹き飛ばされる。
「…人間ってあれだけ飛ぶものなのね」
 吹き飛んだ由美江を見て、ハインケルがぽつりと呟く。指示した張本人のティアナも、あまりの出来事に唖然としている。
スバルも驚いてはいるが、すぐにそんな場合ではないと頭を切り替え、由美江を追って外に出た。

 決着は一瞬だった。
 アンデルセンが振り向きざまにアーカードへとバヨネットを振りかざし、アーカードの喉を貫く。
だが、ミンチにされても死ななかったアーカードだ。この程度では到底死なない。
アンデルセンがバヨネットを構えると同時に構えていたカスールを撃ち、アンデルセンの脳天に直撃させた。
さすがにこれだけの大口径の銃だ。アンデルセンが思い切り吹き飛び、廊下のドアへと叩きつけられた。
「夜に正面から不意もうたずに吸血鬼に戦いを仕掛けるとは、勇敢な神父だな…だが愚か者だ。だが…人間にしてはやる方か」
 そう言うと、バヨネットを喉から抜き取り、誰に言うのでもなく呟く。
「この剣…生意気に、全て教会で祝福儀礼を施されている。こいつで斬られると我々でも厄介だ。我々でもこれでやられたら、傷をふさぐことができん」
 確かに喉の傷跡から、未だに血が噴き出している…が、抜き取った今治りは早い。すぐに傷がふさがった。


633:NANOSING ◆l5ZL/l4pJY
07/07/21 22:58:56 5ppetP1C
 一方、こちらはというと…
(この人、強い…!!)
 少し戦っただけで、ティアナはハインケルの実力を理解する。「相当強い」と。
「こいつ、魔法を使えるのか…結構手こずりそうね」
 対するハインケルも、魔法を使う吸血鬼の相手は初めてなので、多少いつもより苦戦しそうだと認識する。
…もっとも、魔法をなぜ知っているのかは疑問だが。
「AMEN!AMEN!AMEN!AMEN!!」
 ハインケルの選んだ対処法は、魔法を使う前にしとめるというものだった。
装備している銃弾は、対吸血鬼用の法儀済銀弾。一発でも当たれば相当のダメージになるだろう…『当たれば』の話だが。
「はぁぁぁっ!!」
 クロスミラージュを連射し、発射された弾丸を片っ端から叩き落とす。
ハインケルの銃の腕は確かに良いが、それ故どこが狙いかが分かりやすい。それプラス吸血鬼の持つ動体視力だ。弾を弾で落とすのも不可能ではないだろう。
いつの間にかティアナの瞳が真紅に染まり…吸血鬼のそれとなっていた。

 そしてさらに一方、外では…
「あの人大丈夫かな?」
 先ほど殴り飛ばした由美江を心配するスバルの姿があった。
あれだけの勢いでの一撃だ。死にはしないまでも相当のダメージになるだろう。そう思い、心配して探しているのである。
…だが、その心配は次の瞬間無駄になる。
「あぁぁぁぁぁッ!!」
 正面の崩れた建物から、刀を構え、咆哮しながらの突撃を仕掛けてきた人間がいる…正体は言うまでもない。由美江だ。
「島原抜刀居合流!天山!!」
 自らの扱う剣術『島原抜刀居合流』の技の一つ、目を斬り裂く高速の一閃『天山』を仕掛ける。
「プロテクション!」『Protection.』
 だが、スバルもただではやられない。防御魔法『プロテクション』を刀の軌道上に張り、受け止める。
「へえ、騎士…いや、魔導師か?」
 スバルのプロテクションを見て、そう言いながら由美江が飛び退く。
ハインケルといい、由美江といい、何故管理外世界の人間が魔法を知っているのか。疑問に思ったスバルが問う。
「魔法を知ってる…どういう事?何で魔導師を知ってるの?」
 それに対し、答えながら斬りかかる由美江。
「昔ウチに、第13課に魔導師がいたからに決まってるだ…ろッ!」
 首をはねんと思い切り一閃。再びプロテクションで防ぎ、距離をとる。
『Wing Road.』
 距離をとるべきだと判断したマッハキャリバーが、ウイングロードを自動で発動させてその上へと駆ける。
その際に現場の家の2階に、割られた窓があった…
もしかしたら、ここから飛び降りてきたんじゃないだろうか。そんな疑問が浮かんだが、すぐに頭の中から削除した。
「ありがとう、マッハキャリバー。それじゃあいくよ!カートリッジロード!」
 リボルバーナックルから薬莢が飛び出し、それと同時にナックルスピナーが高速回転を始める。そして…
「リボルバー…シュゥゥゥゥト!!」
 衝撃波が由美江へと飛んだ。


634:NANOSING ◆l5ZL/l4pJY
07/07/21 23:01:06 5ppetP1C
 そして再び、視点はアーカードへと戻る。
彼はここを出るため、結界に使われている聖書のページをはがして回っていた。
これが貼られたままだと、いつまでも吸血鬼のような存在はこの家から出られない。だからはがしていたのだが…
「!?」
 背後からの気配。それと同時に彼の背を貫くバヨネット。
死んだはずのアンデルセンが蘇り、バヨネットを突き刺したのだ。
「何ィィ!?」
「クッ、ククッ、クカカカカッ!」
 高笑いをあげるアンデルセンから慌てて距離をとり、カスールを再び脳天に叩き込む。
今回も狙い通り直撃だが、倒れると同時に腕の力だけで跳ね起きた。
そして袖からバヨネットを取り出し、カスールの弾丸をかわし、バヨネットでアーカードを磔にした。
「シィィィィィィ…AMEN」
 アンデルセンがとどめを刺さんとバヨネットを取り出す。一体あの服の袖のどこにしまっていたのだろうか。
ふとアンデルセンを見ると、傷口から煙が噴き出し、叩き込まれた弾丸がそこから排出され、そして傷が完治した。
「…!再生者(リジエネーター)…!!」
「そうだ…我々人類が貴様らと戦うために作り出した技術だ!」
 人間の…いや、生命体の持つ治癒能力。再生者とはそれを爆発的に引き上げ、吸血鬼並みの再生能力を得た存在。
つまり、アンデルセンがその再生者だということだ。それならば脳天にカスールを何発食らっても生きていることに納得がいく。

 ドカカカカカッ!!

 「一体どこにこれだけの数のバヨネットを持っていた」と聞きたくなるほどの量のバヨネットが、アーカードの全身へと放たれ…そして貫いた。
「ゲァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ!!」
 吸血鬼を屠ったことがよほど嬉しいらしく、アンデルセンが高笑いをあげた。

 そして同じ頃、現場となった家のすぐ近く。
一台のヘリコプターが飛来し、着陸した。
中から降りてきたのは、HELLSING機関長インテグラだ。遅れて護衛が二人降りてくる。
「今はヴァチカンと争っている場合ではない!もしアーカード達が戦闘に至っているなら、止めねばならん!急げ!!」


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